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【花束用に人気】リシアンサスとは?日本での呼び名や、品種別の色・形の特徴も紹介!

リシアンサスは、日本では「トルコキキョウ」の名前で知られている植物。切り花人気が高く、周年流通しています。花もちがよく、花色も花形もバラエティに富んでいるのが特徴の、リシアンサスの名前の由来や花言葉、おもな品種の特徴などを解説します。
2021年7月13日
Laylah
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目次

花束用として人気の花・リシアンサスとは

出典:photo-ac.com

リシアンサスはリンドウ科の植物です。日本の園芸市場では「トルコキキョウ」「ユーストマ」という名前で出回っています。花色も咲き方もバリエーション豊富で、ガーデニング、生け花、アレンジなど非常に人気が高い花です。

特に切り花は季節に関係なく花屋で販売されているため、リシアンサス本来の開花時期がわかりにくくなっています。品種や地域によって違いますが、晩春~夏の季節が一般的な開花時期です。

リシアンサスの基本情報

学名 Eustoma grandiflorum
科名・属名 リンドウ科トルコギキョウ(ユーストマ)属
英名 Lisianthus(リシアンサス)
園芸分類 草花
原産地 北アメリカ、メキシコ
草丈・樹高 20cm~120cm
開花時期 5月~7月(寒冷地は9月~10月)
花色 赤、白、ピンク、黄、緑、青、紫、茶、複色
耐寒性 弱い
耐暑性 やや弱い

リシアンサスの花言葉

多数あるリシアンサスの花言葉は、全般的な花言葉と色別の花言葉の2種類にわかれます。全般的な花言葉は「優雅」「優美」「すがすがしい美しさ」「希望」「よい語らい」「花嫁の感傷」です。いずれもリシアンサスの花姿や性質が由来となっています。

色別の花言葉はピンクが「優美」、黄とオレンジが「毅然とした態度」、紫が「希望」、青が「あなたを想う」、緑が「よい語らい」白が「永遠の愛」「思いやり」です。

リシアンサスの花言葉と由来のまとめ

POINT

  • 「優雅」「優美」「すがすがしい美しさ」は、リシアンサスの花姿の美しさが由来
  • 「花嫁の感傷」は、リシアンサスの開花し始めた花姿に、花嫁が抱く期待と不安が混ざりあう複雑な感情を重ねた花言葉
  • 緑の花言葉「よい語らい」は、リシアンサスの学名「ユーストマ」が由来
  • 白の花言葉「思いやり」「永遠の愛」は、白い花びらが重なる花姿を、相手を思いやる心にたとえた花言葉
  • 青の花言葉「あなたを想う」の正確な由来は不明だが、青く澄んだ花色を、相手を慕う美しい心に重ねたものといわれている
  • 黄・オレンジの花言葉「毅然とした態度」は、鮮やかで主張が強い花色を、意志の強さにたとえた花言葉
  • 紫の花言葉「希望」は、リシアンサスの品種改良が盛んに行われ、数多くの園芸品種が生み出された歴史が由来

リシアンサスの名称の由来とは

出典:photo-ac.com

リシアンサスは英語名です。かつてリシアンサスには「Eustoma russellianum」という学名がつけられていました。この古い学名が、英語名リシアンサス(Lisianthus)の由来になったといわれています。

学名でもあるユーストマ(Eustoma)の語源は、ギリシャ語で「よい」を意味する「eu」と、「口」を意味する「stoma」です。リシアンサスの釣鐘を思わせる花姿を口にたとえました。

日本名の由来とは

日本名のトルコキキョウの由来には諸説あります。リシアンサスに多いとされる青系・紫系の花色が、宝石のトルコ石を連想させる説、つぼみの形状がトルコ人のターバンによく似ているという説が有力視されています。

キキョウの名前は、花色や花形がキキョウの花に似ていることから名づけられました。花屋の店頭などで見かけるリシアンサスは、八重咲きが多いですが、原種は一重咲きで本当にキキョウに似ています。

リシアンサスの種類・品種


種類・品種①アンバーダブルモヒート

アンバーダブルモヒートとは、リシアンサスのアンバーダブルシリーズの人気品種です。アンバーダブルシリーズとはリシアンサスの切り花向き品種群で、お酒の名前がついているのを特徴としています。

さわやかなライムグリーンの花色、アンバー(琥珀)のようにつややかな花びら、幾重にも重なる豪華な花形がアンバーダブルモヒートの特徴です。珍しい花色で花もちもよいので、フラワーアレンジメントで幅広く利用されています。

 

種類・品種②ロジーナラベンダー

ロジーナラベンダーとは、「ロジーナシリーズ」と呼ばれるリシアンサスの切り花品種群の一種です。淡いラベンダーの花色と優雅な花形で非常に高い人気があります。

ロジーナシリーズはリシアンサスのなかでも、特にバラに似た優美な花形を目指して作出された園芸品種群です。ロジーナラベンダーは美しさと性質の優秀さが高く評価され、「ジャパンフラワーセレクション」にて最優秀賞を受賞しています。

種類・品種③クラリスピンク

クラリスピンクは、固い茎とピンクの花色が特徴のリシアンサスです。八重咲きですが、温度が上がる時期でも花首が垂れません。ボリュームのある花束やアレンジが作りやすい園芸植物です。

可憐なピンクの花色と、ふんわりと咲く八重咲きの花形から、高い人気がある品種です。さらに花色を淡くした改良種のクラリスライトピンクが作出されています。

種類・品種④ボヤージュホワイト

ボヤージュホワイトとは、フリルがかった花びらと純白の花色が美しいリシアンサスです。どこまでも清らかな純白と、華やかでボリューム満点の花形から、花束や生け花のほか、純白のウェディングブーケに利用されています。

周年流通していますが、特に7月~8月の時期に多く出回る品種です。栽培管理によっては、アイボリー色が出ることがあるので注意しましょう。

種類・品種⑤ソロブルーピコティー

ソロブルーピコティーとは、白地にトルコブルーの縁取りと、一重咲きの花形を特徴とする切り花向きのリシアンサスです。目立つ花色なのに派手過ぎない印象から、「和風にも洋風にもアレンジしやすい」と人気が高く、花屋でも親しまれています。

この品種は「ソロシリーズ」と呼ばれるリシアンサスの園芸品種群の一種です。ソロシリーズは無花粉で、通常の品種よりも一週間ほど開花時期が長い特徴から、切り花で重宝されています。

種類・品種⑥セシルピンク


かわいいピンク色と、ふわりと開花する一重咲きの花形が愛らしいリシアンサスがセシルピンクです。花形がシンプルで花径も小さめですが、花つきがよいため寂しい印象はありません。

周年出回っていますが、特に夏~秋の季節に多く流通する品種です。ほかの花ともあわせやすく、花束などの植物系ギフトでも人気があります。

種類・品種⑦NFラベンダー

NFラベンダーとは、淡いラベンダー色と「フリンジ咲き」と呼ばれる、フリルがかった豪華な花形が特徴のリシアンサスです。咲き始めの花色は緑がかっています。開花が進むに従って、淡いラベンダー色と混ざっていく様子も魅力的です。

この種は日本を代表するリシアンサス育種家・中曽根健氏が作出しました。NFとは「中曽根系フリンジ」の略称です。中曽根氏が作出するリシアンサスの品種は、海外からも注目されています。

切り花・花束の飾り方

①同系色でまとめる

リシアンサスは花色が豊富で、ほかの植物ともあわせやすい花です。ほかの植物とあわせて花束やブーケにする際は、同系色でまとめれば失敗しません。花色の濃淡や花形の種類で変化をつけると、よりユニークな作品に仕上がります。

バリエーション豊富な花形を持つリシアンサスは、単独でも素敵な作品に仕上げられます。贈りたい人の好みやシチュエーションにあわせて作れば、さらにすばらしい作品ができるでしょう。

②一輪仕立て

出典:photo-ac.com

すっと茎が伸びたリシアンサスは、シンプルな一輪挿しもよくあいます。華やかな八重咲き品種は、一輪でも存在感がある仕上がりが魅力です。一重咲き品種なら、自然で控えめな雰囲気を演出できます。

一輪挿しはシンプルなぶん、センスが試される飾り方です。花を長く美しくたもつため、水をこまめに取り替えるなど、日常の管理も丁寧に行います。

③デスクフラワー

出典:photo-ac.com

花もちがよく、花びらや花粉が落ちにくいリシアンサスは、デスクフラワーにもおすすめです。花弁や花粉が落ちにくいぶん、デスクワークも安心して行えます。

特におすすめのリシアンサスは無花粉タイプのソロシリーズです。花粉で汚れる心配がないので、本や書類を近くに置いても問題ありません。読書や仕事で疲れた目も、リシアンサスの美しい花姿が癒してくれます。

切り花を長持ちさせる3つのポイント

ポイント①水あげ

出典:photo-ac.com


水あげとは、切り花が水を吸い上げやすくするために行う作業です。洗面器やバケツ、ボウルなどに水を張り、茎を水に入れてハサミなどで根元を切り落とします。水を吸い上げる面積を広くするため、斜めに切るのがコツです。

切った後は30分~1時間ほど水に浸けたままにして、水をしっかり吸わせます。さらに吸水率を上げるために、余分な葉や、固すぎて開花しそうにないつぼみも取り除いておきましょう。

ポイント②水替え

出典:photo-ac.com

生けた切り花の水は、毎日交換が基本です。特に気温が高い真夏の時期は雑菌が発生しやすく、水がすぐに汚れてしまいます。水を取り替える際、容器や茎を洗って清潔さをたもつと、水質劣化も予防できるのでおすすめです。

通常のリシアンサスは、茎の長さの1/3程度の水で生けます。しかし水や茎が傷みやすい夏場は、さらに浅い水量で生けるのがベターです。茎が長い場合は、5cm~10cmほど水に浸かる程度を目安にします。

ポイント③切り戻し

出典:photo-ac.com

切り花向けに改良された品種が多いリシアンサスは、比較的茎が傷みにくい植物です。それでも長く生けていると、切断面が傷んでしまいます。その場合は切り戻して、新鮮な切断面を維持しましょう。

切り戻しのタイミングは、水替え時がおすすめです。切る部分は任意ですが、葉のついている部分は、水の吸い上げが悪いので避けてください。同時に咲き終わった花や枯れた葉も取り除いておけば、見栄えもよくなって衛生的です。

リシアンサスの花束に花言葉をそえて

出典:photo-ac.com

切り花向き品種が多く、よい意味の花言葉も多いリシアンサスは、お部屋を飾る生け花にも、大切な人への贈り物にもぴったりです。花屋や通販で周年流通しているので、季節や開花時期に関係なく入手しやすい利点もあります。好みと用途にあったリシアンサスを選んで、上手に飾りつけましょう。

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当サイトでは【花束用に人気】リシアンサスとは?日本での呼び名や、品種別の色・形の特徴も紹介!のほかにも、リシアンサス(トルコキキョウ)に関する記事を数多く掲載しています。

リシアンサス(トルコキキョウ)の花言葉、花言葉の由来や意味、見頃の季節や開花時期など、リシアンサスについて「もっと詳しく知りたい!」と思ったなら、参考にしてみてくださいね。