リーガースベゴニアとは?
熱帯原産の植物
リーガースベゴニアは、シュウカイドウ科シュウカイドウ属に分類される、多年草の草花です。熱帯原産であるベゴニアソコトラナと球根ベゴニアの交配園芸品種であり、別名エチラオール・ベゴニアとも呼ばれます。
開花期が長く、9〜6月に小さいバラのような花をつけるのが特徴です。可憐な花は白や赤、ピンクなど色とりどり。冬でも美しいリーガースベゴニアは、鉢植えでも育てられるので、お庭や窓際を華やかにしてくれるでしょう。
リーガースベゴニアの育て方を解説!
リーガースベゴニアは耐暑・耐寒性に弱い種類の草花なので、育てる際の温度管理が大切です。栽培時の適温は20℃前後と比較的高く、日当たりのよい環境を好みます。また、多湿など水分が多すぎる状態にも弱いので、風通しをよくすることも重要です。育てていく際に必要な知識や手順を解説しますので、参考にしてみてください。
リーガースベゴニアの育て方を知ろう!
栽培環境
リーガースベゴニアは日当たりのよい環境を好むので、日中は窓際で育てるのが最適です。ただし、季節や時間によって置き場所を変える必要があります。
栽培の際には、鉢植えで育てるのが一般的です。お庭や窓際、ベランダなどを彩ってくれるでしょう。植え付けや日常管理、株の増やし方から注意点まで解説します。季節ごとに必要なお手入れもあるので、覚えておきましょう。
リーガースベゴニアの栽培環境1:用土
リーガースベゴニアは、水はけのよい用土を好みます。市販の培養土を使用する場合は、「観葉植物用」がおすすめ。自分で用土を配合する場合は、赤玉土:腐葉土:パーライト=5:4:1の割合で混ぜたものが最適です。
リーガースベゴニアの栽培環境2:肥料
また、リーガースベゴニアは生育期の肥料切れに注意しましょう。肥料が少ないと、葉色が薄くなったり花数が少なくなる原因になります。7〜9月の時期を除いて、10日前後に1度のペースで肥料を与えましょう。ベゴニア専用の液肥がおすすめです。
リーガースベゴニアの栽培環境3:日当たり
前述したように、リーガースベゴニアは日当たりのよい環境を好みますが、真夏の直射日光には注意が必要です。強い日差しは葉焼けの原因になり、植物が弱ってしまう原因となってしまいます。日当たりの加減を調整しながら栽培するのがおすすめです。
リーガースベゴニアの栽培環境4:置き場所
リーガースベゴニアは鉢植えで育てるのが一般的なので、窓際が置き場所として最適。ただし、エアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。昼間は窓辺のカーテン前、冬場の夜は気温が下がるので、部屋の中央に移動させると安心です。
リーガースベゴニアの栽培環境5:水やり・温度管理
リーガースベゴニアは、耐乾性に優れている反面、多湿には弱いという特徴があります。水やりは毎日する必要がなく、土の表面が乾いたことを確認したらたっぷりと水を与えましょう。
また、リーガースベゴニアを育てる際には温度管理が大切です。適温は20℃前後、冬でも10℃を下回らないように注意してください。ただし、温度を保つ際にエアコンを使用する場合、風が直接当たると乾燥による落花を招きます。風を避けた場所に置きましょう。
植え付け・日常管理
リーガースベゴニアの株を購入する際には、葉の数が多く茂っていて、茎が太い種類を選びます。植え付けの時期は、5月〜6月下旬ごろまでが最適です。傷んだ葉や花がらは、放っておくと病気の原因になるので、見つけ次第摘み取りましょう。
花がらとは、咲き終わった花弁を指します。手で摘み取れるので、日常管理として覚えておきましょう。植え付け方法や日常管理について詳しく解説します。
リーガースベゴニアの植え付け方法
リーガースベゴニアは、5〜6月下旬ごろまでが植え付けの適期です。一般的には鉢植えで育てるので、根よりもひと回り大きな鉢を用意します。用土は、水はけのよいものが最適です。鉢に市販の培養土もしくは手作りの用土を入れて、穴をほって植え付けます。
根を少しほぐしておくと、根が張りやすくなるでしょう。ただし、深く植えすぎると酸素不足を招くので、注意してください。
リーガースベゴニア日常管理1:水やり
リーガースベゴニアは多湿を嫌うので、水の与え過ぎは避けましょう。土の表面が乾いたら、たっぷりの水を与えます。葉をめくり、根元にかけるようにします。受け皿に水が溜まっていたら、こまめに捨てるようにしましょう。
リーガースベゴニアの水やりは、天気がよい日の午前中に済ませておくのが適しています。乾燥のしすぎはよくないので、日頃からよく観察して適度な水やりを心がけましょう。
リーガースベゴニア日常管理2:剪定や切り戻し
リーガースベゴニアは花が咲き終わった後、茎の上に花が咲く部分がない場合に、剪定や切り戻りを行います。剪定や切り戻しを施すことで、新芽の生育を促す効果があるのです。新芽を残し、地面から3節ほどの位置で切り戻しをします。清潔なハサミを使用してください。数週間で枝が伸び、新しい新芽が出てくるようになります。
植え替え・増やし方
リーガースベゴニアも他の植物同様、根詰まり防止のため定期的に植え替えが必要です。植え替えの適期は、5月中旬〜6月下旬ごろ。大きめの鉢を用意しておきましょう。また、リーガースベゴニアは挿し木で増やせます。鮮やかな花をたくさん楽しめるので、ぜひ試してみてください。
リーガースベゴニアの植え替え時期は?
リーガースベゴニアの植え替え時期は、5月中旬〜6月下旬が適しています。この時期は花が疲れてくるので、水はけが悪くなったり、根詰まりを起こしやすくなるのです。また、上記の時期を逃した場合は、9〜10月にも植え替えができます。水はけが悪く根詰まりを起こすと、害虫や病気の原因になるので注意しましょう。
リーガースベゴニアの植え替え方法
リーガースベゴニアの植え替え方法は、とてもシンプルです。まず、根がしっかりと広がれるように大きめの鉢を用意します。用土は植え付け時と同じように、市販の培養土もしくは赤玉土に腐葉土とパーライトを混ぜたものを使用しましょう。
掘り起こした部分の土を軽く落とし、根を少しほぐしてから、用土にあけた穴に植え替えます。上から土を被せ、水を与えれば完了です。
増やし方は挿し木がおすすめ!
リーガースベゴニアの増やし方は、株分けや葉挿しもありますが、挿し木がおすすめです。茎の先端部分にあたる枝を切り取り、水に30分ほど浸して染み込ませたあとに用土へ挿して育てましょう。
挿し木をする際に成長調整剤を施しておけば、発根が促されるのでおすすめです。枝を切り取るのは、剪定を行う際でもよいでしょう。株分けをする場合は、掘り出した株を3つほどに分けて植え付けてください。
季節ごとのお手入れや注意点
リーガースベゴニアは、お手入れや注意点が季節ごとに異なります。温度管理は上手に育てる鍵になるので、しっかりと把握しておきましょう。夏は直射日光、冬越しする場合は気温の低下に注意が必要です。
また、気をつけるべき病気や害虫もありますので、日々の予防や対策を施すことが大切。ここでは、リーガースベゴニアを栽培する際の注意点を詳しく解説します。
リーガースベゴニアのお手入れ1:夏
リーガースベゴニアは暑さ・寒さに弱い草花です。基本的には室内で栽培し、日当たりのよい場所が適していますが、夏場は直射日光に注意しましょう。窓辺であっても、日が強いと葉焼けを起こしてしまいます。
レースカーテン越しに、柔らかい光を浴びられるようにしましょう。または、風通しのよい戸外でも栽培が可能です。半陰性があるので、日陰でも問題ありません。
リーガースベゴニアのお手入れ2:冬越し
リーガースベゴニアは耐寒性に弱く、適温が20℃前後で冬越しも10℃以上を保つ必要があります。そのため、室温だけでなく置き場所にも注意しましょう。昼間は、日照時間を確保するために窓際へ。
夜になると窓際の気温が下がるので、部屋の中央に移動させます。ただし、エアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。適切な場所で栽培すれば、冬越しも難しくありません。
リーガースベゴニア栽培の注意点1:病気
リーガースベゴニア栽培の注意点は、害虫と病気があります。水を与えすぎると株元に湿気がたまり、灰色カビ病の原因になるのです。また、リーガースベゴニアが罹りやすい病気は、斑点細菌病やうどんこ病が挙げられます。特に前者は罹ると治りません。風通しをよくすることが予防になるので、場所に気をつけ、剪定を怠らないようにしましょう。
リーガースベゴニア栽培の注意点2:害虫
リーガースベゴニアには、アブラムシやコガネムシの幼虫、ハダニなどの害虫がつくことがあるので注意が必要です。春から初夏にかけて繁殖し、葉の栄養を吸い取ってしまいます。
害虫も、風通しをよくしたり、多湿を避けると防げるので、日頃の手入れを欠かさないようにしましょう。また、見つけた場合にはすぐに駆除してください。駆除剤を散布するか、ピンセットで取り除きましょう。
リーガースベゴニアでお庭を満たそう!
まとめ
リーガースベゴニアは、耐暑・耐寒性に弱いので、『育てるのが難しそう』と思いがちです。しかし、温度管理や日常管理も慣れてしまえば簡単!リーガースベゴニアは、1年中カラフルな花を咲かせて私たちを楽しませてくれる存在です。
当記事を参考に可憐なリーガースベゴニアでお庭や窓際を満たしましょう!さまざまな花色があるので、あなたのお気に入りがきっと見つかるはずです。
植物栽培が気になる方はこちらもチェック!
当サイトでは、【温度管理が鍵】リーガースベゴニアの上手な育て方!季節別のお手入れ方法をご紹介!以外にも植物の栽培に関することを取り扱った記事をたくさん掲載しています。気になる方はチェックしてみてください!
バルコニーで育てやすい観葉植物13選!鉢植え栽培向き&手入れが簡単な種類をご紹介!
マンションのバルコニーでも育てやすい、鉢植え栽培向きの観葉植物についてご紹介します。乾燥や寒さに強い丈夫な観葉植物なら、初心者でも気軽にバル...
メキシコ原産の観葉植物、ムラサキゴテンの栽培講座!増やし方は挿し芽がおすすめ!
鮮やかな紫色が存在感を放つムラサキゴテンは、メキシコ原産の常緑性多年草です。乾燥に強いムラサキゴテンの栽培方法は、手間がかからず初心者でもチ...