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ムクゲ(木槿)の育て方!植え付け時期や日当たり条件をご紹介!鉢植えには不向き?

ムクゲは古くから親しまれている庭木で、花の種類が多い涼やかな花です。夏に彩りを見せるムクゲの育て方や日頃の管理では、日当たりと水はけのよさに注意しましょう。そんなムクゲの育て方について、植え付けの時期、肥料の与え方など、いくつかのポイントとともにご紹介します。
2021年6月19日
水木誠人
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ムクゲ(木槿)の育て方をご紹介

Photo bymanfredrichter

ムクゲ(木槿)は夏の暑い盛りに咲きはじめ、気温が下がって秋になると枯れる夏の庭木です。原産は中国で、韓国の国花となっています。日本ではかなり古くから庭木として栽培されてきました。

ムクゲはアオイ科フヨウ属の花で、花姿はハイビスカスに似ています。世界的に栽培され、庭木として人気の花です。咲き方や色の種類もバリエーションが多く、見ていて飽きません。暑さでぐったりとする真夏に、すてきな花を咲かせてくれます。

ムクゲにはさまざまな種類がある

Photo byHeungSoon

ムクゲは、花の咲き方や色などの種類が豊富で、バリエーション豊かな花としても有名です。花の咲き方には、一重咲きや八重咲きのほか、花弁が乱れたように見える乱れ咲き、一重咲きと八重咲きの中間ぐらいの半八重咲きなどがあります。

また、ムクゲの花色は、単色で白やピンクや薄紫などの種類のほか、花の中心に濃い色が入ったツートーンの種類などもあります。花の咲き方と色の種類を組み合わせると、かなり多くの種類です。

ムクゲは鉢植えよりも地植えが一般的

Photo bymanfredrichter

ムクゲは、生育がとても早い花なので、一般的には鉢植えでは栽培しません。地植えや生垣として栽培するのが普通です。しかし、鉢植えで育てることができないというわけではありません。鉢植えでも育てることは可能で、ベランダ栽培などでも楽しめます。

ただし、ムクゲは根が下に伸びていくため、比較的広くはない場所でも植え付けることができます。庭木として育てられるのであれば、伸び伸びとした育て方で育ててあげたいです。

ムクゲの育て方【管理や水やり】

日当たりのよい置き場所での育て方で

Photo byNowaja

ムクゲは太陽を好みます。なるべく日当たりのいい場所を選んで置くようにしたいです。しかし、日当たりがよくても、冬に冷たい風が当たりやすい場所では弱ってしまいます。したがって、日当たりがよく、冷風がしのげるような場所になるべく置きましょう。

また、高温の日が続く夏場は、ムクゲは乾燥しやすくなります。ムクゲは、乾燥も苦手ですので、真夏に土が極端に乾燥し、花の元気がなかったら、水を与えてあげましょう。

水はけのよい土が育て方のポイント

Photo bymanfredrichter

ムクゲは土を選びません。多少、やせた土地であっても花をつけて元気よく育っている姿を目にします。ただ、庭木としてムクゲを育てる際、なるべく水はけがよくなるように土を準備してた育て方にしましょう。極端に乾燥した日が続くと、花が弱ってしまいます。

ムクゲの用土を準備する際、市販の花木用培養土を使うほか、赤玉土と腐葉土を混ぜて使うのもおすすめです。ある程度、水持ちのよい土を準備しておくと、夏の乾燥時の育て方も簡単になります。


夏や冬も特別な育て方をする必要はなし

Photo byGeorgeB2

ムクゲは、特別な夏越しや冬越し対策を行う必要がありません。ただし、真夏の猛暑時に土の乾燥がひどい場合、水やりを行う必要があります。花の様子を見ながら、確認していきたいです。冬場はとくに水やりをする必要はなく、そのまま春を待ちます。

そういう点で、ムクゲは育て方がとても簡単です。日常的な管理では乾燥には注意して、元気に育てていきましょう。

ムクゲの育て方【植え付けや植え替え】

ムクゲの植え付けは11月終わり~3月ごろ

Photo bynabu88

ムクゲを植え付けるのは、11月の終わりごろから3月ごろまでがおすすめです。ムクゲを植え付ける際、根鉢をくずさないように植え付けるようにするのが育て方のポイント。このため、ムクゲを植え付ける場所に、根鉢よりも大きな穴を掘って、準備した用土で植え付けることが大切です。

植え付けてからしばらくの間、土の表面が乾いたら水を与えます。1カ月ほど定期的に水を与え、手をしっかりと定着させるようにしていくのです。

ムクゲの植え替えは3月ごろが適期

Photo by nyanchew

ムクゲを鉢植えで育てていらっしゃる方は、2年に1回、植え替えを行うのが育て方のポイントです。そのまま育てていくと、根詰まりを起こしてしまうからです。

植え替えの時期は、植え付けの時期とほぼ同じです。しかし、11月終わりごろからの冬の時期よりも、春がはじまる3月ごろの方がよいとされています。植え替えの際は、植え付けのときと同様に、根鉢を崩さないように注意することを忘ないようにしましょう。

ムクゲは種まきでも育てることができる

ムクゲは、夏の終わりに花が終わると、秋に種が成ります。この種からムクゲを育てていくことも可能です。種まきでムクゲを育てる場合、前年の秋に採種した種を乾燥しないように保存しておくことも育て方のポイントとなります。

3月下旬ごろになったら小さな鉢に水はけのいい赤玉土を入れ、種まきをしましょう。土を軽くかぶせて、土が乾燥したら水やりを行います。発芽するまでは半日陰で管理し、発芽したら元気のいい苗を育てていきましょう。

ムクゲの育て方【日当たりや水はけ】

ムクゲの育て方のポイントは日当たり

Photo byhhyunma

ムクゲの日頃の管理や育て方で重要なのは、日当たりです。地植えでは、植え付けの際に、日当たりのいい場所を選んで植え付けることが大切となります。鉢植えの場合、日が当たる場所でしっかりと管理していきましょう。

明るい日陰でも生長しますが、ムクゲの花がつかなくなってしまいます。ムクゲは日に当たらないと花芽がつきにくくなってしまいますので、育て方のポイントとして覚えておきたいです。

水やりは必要に応じて行うのがムクゲの育て方


Photo byHeungSoon

ムクゲは、乾燥を嫌う庭木ですが、あまり水をやりすぎても根腐れしてしまいます。鉢植えで育てている場合、土の表面が乾燥したら水を与えるようにするのが育て方のポイントです。地植えの場合、しっかりと根づいたら、水やりを行う必要はあまりありません。真夏の猛暑時に、土が乾燥していたら与える程度で十分です。

なお、冬の間は水やりは不要です。耐寒性もありますので、剪定などの作業以外では冬の手入れはとくにありません。

ムクゲは夏に肥料を与えると花つきがよくなる

Photo byJing

ムクゲは花が咲く7月~9月ごろに緩効性の化成肥料を少量与えると、花つきがよくなります。そして、美しいムクゲの花を存分に楽しんだら、12月~1月ごろの冬の時期に寒肥を施します。この時の肥料は有機肥料を使いましょう。春になったら新芽が増え、花芽がつきやすくなり、一年を通してムクゲの花を存分に楽しむことが可能です。

ムクゲの育て方のポイントとして、肥料のタイミングも覚えておくと美しいムクゲの花を満喫できます。

ムクゲの育て方【増やし方や注意点】

正しい時期に剪定するのも育て方の重要ポイント

Photo byCarlottaSilvestrini

ムクゲは、春から伸びた枝の先に花芽がつきます。このため、春に剪定してしまったら、花芽も切ってしまうことになりかねません。ムクゲの剪定は花の後です。葉がすっかり落ちてしまった冬のころや新芽が伸びてくる前の春先に行うことで、花芽をしっかりと残してたくさんの開花を楽しめます。

ムクゲの剪定は時期を間違えないようにするのが育て方のポイントとなります。適切な時期に剪定してたくさんの花を楽しみたいです。

挿し木で増やすムクゲの育て方

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

挿し木で増やすムクゲの育て方にはふたつの育て方があります。ひとつは、3月ごろに新芽がまだ出ていない前年の枝で行う方法です。この育て方では挿し木が成功しやすく、地面に挿しただけで根が出てくることもあります。もうひとつは、秋ごろにその年に伸びた枝で行う育て方です。

いずれの場合も枝を10cm~15cmほどカットして挿します。ぜひ挑戦してムクゲを増やしてみましょう。

ムクゲの育て方では病気の心配はほとんどなし

Photo bymakamuki0

ムクゲは病気にほとんどかからず、育て方がとても簡単な植物です。ムクゲを育てる上で、病気を心配する必要はとくにありません。

ただし、害虫によって病気が引き起こされるということは考えられます。虫がついてカビが発生し、そこからすす病などが発生することもあり得ますので、害虫を見かけたら、病気が引き起こされる可能性があることだけは覚えておきたいです。

アブラムシやハダニに気をつけた育て方を

Photo byteru_teru

ムクゲで発生しやすい害虫といえば、アブラムシやハダニです。いずれの害虫も、発生しただけではすぐに枯れるということはありません。しかし、植木の勢いが弱まり、花がつきにくくなるほか、元気がなくなってくることもあります。ムクゲで害虫を見つけたら、すぐに駆除するようにしたいです。

アブラムシ

Photo byMyriams-Fotos

アブラムシが発生しやすいのは春~夏にかけてです。新芽や葉、茎などにつき、植木を弱らせてしまいます。放っておくと、さまざまな病気を引き起こしますので、発生したら除去し、必要に応じて薬剤を散布するようにしましょう。また、種類によってはテントウムシがアブラムシを食べるため、テントウムシを放つというのも予防策のひとつです。

ハマキムシ

ハマキムシは、夏から秋にかけて発生しやすい害虫です。ハマキムシは葉を食べる害虫で、葉を丸めてその中に住み着きます。葉を丸めるため、葉の光合成を邪魔し、葉が枯れることも。見つけ次第、駆除するようにし、必要に応じて薬剤の散布で対応するようにしましょう。

正しい育て方でムクゲを楽しもう!

Photo by houroumono

ムクゲは生育が早く、丈夫で美しい花をつける夏の定番の庭木です。育て方もシンプルで、日ごろの管理をしっかりと行っていれば、夏に美しい花を咲かせます。育て方のポイントを押さえて、日当たりや水はけを気にしていれば、毎年、華やかな花姿を楽しむことが可能です。さっそくムクゲの栽培をはじめてみてはいかがでしょうか。

もっとムクゲ(木槿)の育て方が気になる方はこちらもチェック!

もっとムクゲの育て方を知りたいという方はこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。ムクゲの育て方のポイントがさらに深まるはずです。ムクゲは簡単な育て方で夏の暑い時期に美しい花を開かせます。あまり手入れをする必要もありませんので、ぜひ正しい育て方で鉢植えや地植えのムクゲを楽しんでみましょう。