ミモザとは?
ミモザとは、マメ科アカシア属の銀葉アカシアの花の別名です。学名のミモザはオジギソウのことで紫色の花で、こちらでご紹介する黄色い花をつけるマメ科のミモザとは異なる植物になります。
アカシアの葉や花の形が、学名のミモザ(オジギソウ)に似ているということから、間違って呼ばれるようになったようです。そこで一般的にアカシアの中でも、オジギソウに似ている銀葉アカシアを「ミモザ」と呼びます。
黄色い花のミモザ
春になるとミモザは黄色い房状の花を咲かせます。実際にはミモザという花はなく、フサアカシアやギョウヨウアカシアという、黄色い房状になる品種の花の総称のことです。
ミモザの花を日持ちさせるために適しているのがリースになります。ミモザはドライフラワーにしても花の色が失われません。長く鮮やかな色が楽しめるリースにおすすめのお花です。
ミモザリースとは?
ミモザリースとはミモザの花を使ったリースのことです。ミモザの花は切り花やアレンジでも楽しめますが、リースにすると花の色を保ったまま自然とドライフラワーにすることができます。
庭木のミモザもそのままではいずれ枯れますが、リースにすると黄色い色が日持ちし、長く楽しむことができます。ミモザのリースを飾ると室内外が明るい雰囲気になるでしょう。
ミモザは乾燥すると枝が細くなるため、リースの大きさよりも多めにボリュームを持たせて作るのがコツです。作った時は混雑しているように見えるくらいで、ちょうどよい仕上がりになります。
ボリュームがありすぎるくらいでも、乾燥させるとちょうどよい大きさに仕上がります。ミモザのリースは簡単に作ることができるため、手作り初心者にもピッタリの素材ですね。
リースに使うミモザの花
ミモザのリースを作るとき、材料の花は庭に咲いている花枝をカットしても、お花屋さんで購入したものでも作ることができます。生の花をそのまま形にして仕上げますので、新鮮できれいな花を選ぶのがコツです。
ミモザの花の量が少ない場合は、ユーカリの葉っぱや他の花を混ぜるとボリュームのある、きれいなリースに仕上がります。ミモザを半分だけ埋めるハーフリースというアレンジもすてきです。
ミモザリースの材料
手作りリースに欠かせないのが、土台や麻紐、ワイヤー、ボンドです。手芸店やホームセンターで購入することができます。
材料費をかけたくない場合は、100均でも購入可能です。厚紙や麻紐を切る時、普通のハサミでも大丈夫ですが、枝やワイヤーも切ることができる万能バサミをおすすめします。
1.麻紐
リースやアレンジを作るときにあると便利な紐が麻紐です。麻紐とは、黄麻や亜麻を撚りをかけた紐のことで紐の太さは2㎜前後、梱包やガーデニング、手芸などに使われます。
亜麻は紐というより麻コードという商品名で、手芸素材として利用されています。リース材料では、梱包にも使われる丈夫な黄麻を使いましょう。
おすすめの麻紐
麻紐は通気性や吸水性がよく、引っ張りに強いため、ミモザの枝とリース台をしっかり結ぶことができます。麻紐は丈夫で日持ちもする天然素材、植物との相性もばっちりです。
ナチュラルカラーの麻紐が主流ですが、中には色を染色した麻紐もあります。葉っぱの色に馴染む緑を利用してもいいでしょう。
2.リースワイヤー
リースワイヤーとは、リース作りのために作られた工芸用のワイヤーです。リースの色を邪魔しないような緑や茶といった植物に合わせた色をコーティングしています。
普通のワイヤーでは金属の糸が目立ちますが、こちらはワイヤーを使っていることを気にせずに利用できます。麻紐が結びにくい場所や麻紐では固定しずらい場所で利用してください。
3.リース台
リースを作るときには、土台になるリース台があると簡単に作ることができます。リース台は天然の植物を使ったひげづるリースと、発砲スチロール製があります。
ミモザリースを作るときは、ひげづるのリース台がおすすめです。ミモザをリース台に取り付けるには、麻紐、またはリースワイヤーで結び付けます。グルーガンなどで接着するとさらに安心です。
ひげづるは丸く濃い茶色のリースをよく見かけますが、細いものやハート形のもの、色が薄いものなどいろいろあります。ミモザやドライフラワーの色やイメージに合わせて選びましょう。
4.ボンド
結んだ麻紐の結び目をボンドで固定すると、ほつれにくくなります。手芸店には手芸用ボンドもありますが、普通の木工用ボンドでも大丈夫です。
リースの結び目などを固定する時も、ボンドで留めておくとぐらつくことがありません。ボンドは乾くとしっかり固定させることができます。
5.ドライフラワー
ミモザのリースをよりボリュームのある形に仕上げる時の材料がドライフラワーです。ユーカリやヒメワラビの葉の他に、千日草やラベンダーを用意し、ミモザと一緒にドライフラワーにしましょう。
一緒にドライフラワーにできるものは、リース台に結びつける時に花束にして、バラのようにあらかじめドライフラワーにしたほうがいいものは、後付けにして利用します。
ミモザリースの作り方を紹介
ミモザリースを作るときは、ミモザの枝と土台になるリース台、枝や葉っぱを束ねる麻紐やリースワイヤーが必要です。さらに花を固定するグルーガンやボンドもあるといいでしょう。
ミモザリースを作ったら数日間平置きで乾燥させます。この時丸い形が崩れないようにするコツは、一回り大きな筒状のものを用意し周囲を覆うことです。
ミモザをそのまま一本でさしても、バラバラになります。あらかじめ花枝を同じくらいの長さにカットし束ねましょう。他の植物と一緒に小さな花束にして結びつけると簡単です。
束ねる時に必要なものが麻紐です。麻紐の他にリースワイヤーもありますが、いずれもしっかりと結んで下さい。ミモザは乾燥すると小さくなるため、きつめに結ぶのがコツです。
基本のミモザリースの作り方
まずはミモザだけを使用した基本リースの作り方です。基本の手作りリースとは、カットしたミモザの枝だけを束ね、リース台に全体に結びつけたリースです。
ミモザの枝は、新鮮な花をたくさん用意しましょう。ボリュームのある形に仕上げるためには、リース台一周半から二周分の花が必要です。
1.ミモザの花束を作る
壁にリースを下げるための紐を、リース台の頭になる部分に結びます。キレイに仕上げる最初のコツは、ミモザの枝を全て15㎝くらいの長さに切りそろえることです。
カットした後、ミモザの枝3~4本を麻紐やリースワイヤーで束ね、小さな花束を作りましょう。花束が4束ではリースが正方形になります。丸い形に仕上げるコツは、5~6束の花束をバランスよく配置することです。
2.ミモザをリース台に巻く
麻紐やリースワイヤーはリースの太さの2~3倍くらいの長さを残してカットしてください。ミモザの花束を麻紐やワイヤーで巻いていきます。
花を同じ方に向けて、次の花束を巻いていきます。ミモザの根元に、新しい花を重ねるように置くので、麻紐は表から見えることはありません。強めに巻いて大丈夫です。
3.乾燥させる
ミモザはドライフラワーになるとボリュームがなくなり、細くなり抜けてしまいます。麻紐やワイヤーはきつめに巻きましょう。
ミ水分を多く含むミモザは、そのまま飾ると重力で全体が下に伸びます。リース台にミモザをしっかり巻き付けたら、1週間平置で乾燥させドライフラワーにしましょう。
4.丸い形に仕上げるコツ
リースを丸い形を保つためのコツは、リース台よりも少し大き目の筒状をかぶせることです。筒は厚紙や薄手のプラ板を使って丸い形に仕上げましょう。
リースの周りを覆うようにし1週間ほど放置します。上に蓋をしてシリカゲルを利用して乾燥を促進させると、ミモザの花がふっくらとした形のまま日持ちすることができます。
5.基本のリースをアレンジ
ミモザだけを使用した基本のリースでも、ミモザの花がたくさんついている枝と、葉っぱが多い枝では雰囲気の違うリースに仕上がります。
花がさびしいときは、お花屋さんで購入することもできます。基本リースの作り方はとても簡単です。材料をそろえて、どんな形やアレンジにするか考えてみましょう。
ミモザと緑の葉を使ったリース
花の量が少ない時は、ミモザの葉っぱやユーカリなど緑がきれいな葉と合わせます。ユーカリやヒメワラビは、ミモザとの相性が良くアレンジにも使われています。
作り方は簡単で、基本のリースとほぼ同じ工程です。まずはミモザの基本リースと同じように、他の植物の枝を15㎝くらいにカットし、ミモザと一緒に麻紐で結び花束にします。
花と葉の比率
ミモザの量に合わせミモザと緑植物が同じ比率、または緑の方が多めになるよう、リース台1周分で5束以上作ってください。緑の葉の量によって雰囲気の違うリースが仕上がります。
ユーカリやヒメワラビの他には、モリソニアなど色々な緑の植物と合わせてみましょう。自分だけの素敵なアレンジをしたミモザリースが出来上がります。
ミモザとドライフラワーのリース
ミモザと同じように、生の状態のものをリースにし乾燥させて楽しめるお花がたくさんあります。ラベンダーやカスミソウはミモザと一緒に花束にし、リース台に結びドライフラワーにしましょう。
バラをつける時は、あらかじめシリカゲルでドライフラワーにします。リースの形を整えてから、バラをグルーガンでリース台につけると、仕上がりがきれいです。
色を日持ちさせる
デイジーやミニバラはラベンダー同様、ミモザと一緒に花束にしてから乾燥させることもできます。ドライフラワーの色を日持ちさせるためには、シリカゲルを使うことがおすすめです。
基本のリースと同じように、まずはリース台に結び付け形を整えお盆の上に平置きします。周囲をプラ板の筒で覆って、シリカゲルをまんべんなく上から振りかけます。蓋をして数日置くと完成です。
ミモザのハーフリース
ハーフリースとは、リース台全部をミモザや植物で覆うのではなく、半分だけ覆った動きのある三日月形のリースのことをいいます。ミモザの花の量が少ない時に使われる作り方の一つです。
作り方は一周する時と同じですが、量が少ないので一周させるリースよりも簡単です。ハーフリースは土台を見せることにより、他のリースとは違ったアレンジを楽しむことができます。
ハーフリースのアレンジ
ハーフリースにもいろいろなタイプがあり、太いリース台を使ったもの、細いワイヤー状のリース台を使ったものがあります。作り方や花の位置を変えてもイメージが違ってきます。
ミモザの他のドライフラワーや葉を合わせたアレンジ、リボンで雰囲気を変えたアレンジもあり、材料によって、色々な作り方を楽しむことができます。
土台を使わないリース
ミモザのリースでは、土台を使わずミモザの枝を丸める作り方もあります。材料はミモザの枝と花、リースだけです。まずは土台代わりのミモザの枝を80㎝くらいの長さで用意します。
装飾用に花がたくさんついたミモザを20㎝くらいの長さで1本用意します。次に土台の枝を丸めていきましょう。生け花を習ったことがある人は「ためる」という手法で簡単にできるようです。
1.長い枝を丸める
「ためる」という手法は初心者でも、それほど難しくありません。曲げたい場所を両手の親指でしっかりと持ち、折れない程度に曲げるだけなので、コツを掴めば簡単にできます。
一周したらワイヤーでとめます。外側にはねた枝を、円に沿って絡めながら形を作りましょう。ミモザの花がたくさんいた枝から、小さい枝に分け10~15㎝くらいの長さにカットします。
2.ワイヤーで固定する
花が付いた枝を、絡めた土台の枝にさしていきます。しっかりとさすと接着剤を使うことなく、簡単にリースを作ることができます。
どうしても花がうまくさせなければ、枝を絡めるときにリースワイヤーを使ってみましょう。初心者でも15分くらいで仕上げることができます。
ミモザリースを日持ちさせるコツ
ミモザリースを日持ちさせるコツは、枝切りのとき剪定ばさみなどできれいに切ることです。切ったら早めにリース作りをします。
リースを作るとき、同じ方向に花を向けてうめます。二つ目のコツは、早めに乾燥させることです。シリカゲルを使って素早く乾燥させると、鮮やかな黄色を保ったまま日持ちすることができます。
ドライフラワーを作るとき、自然とぬける色がいいという人もいます。渋めの色が好みの人は自然とぬけるままにしますが、ミモザの黄色を日持ちさせるにはシリカゲルを使うのがコツです。
リース作りにあると便利な道具
手作りリースは、材料がそろえば簡単に作ることができます。さらにドライフラワーを簡単に固定したり、長く形を持たせるためにあると専用の道具があるとさらに便利です。
手作りリースを簡単にきれいに仕上げるために、あると便利な道具をご紹介しましょう。
グルーガン
手作りが好きな人、手芸が好きな人に人気の接着道具がグルーガンです。グルーガンとは、グルースティックと呼ばれる樹脂系の接着剤をノズルの先から抽出し、材料を接着する道具です。
ビーズ手芸やレシン、プリザーブドフラワーなど、多くのハンドメイドで利用されています。ミモザリースの間にドライフラワー材料を組み合わせたアレンジをするとき便利な道具です。
万能バサミ
枝を切る時、剪定ばさみがあると枝だけでなく葉っぱもきれいにカットすることができます。しかし、麻紐やリースワイヤーを切ることもできる、万能バサミがあると、さらに便利です。
フィギュアケース
シリカゲルを使った乾燥方法でリースを作る人は、つくるたびに薄手のプラスチックで筒状のものを作ることになります。そこで、あると便利な道具が筒状のフィギュアケースです。
リース台よりも一回り大きな円のものを用意し、乾燥させるときはこの中に入れて粒状のシリカゲルを振りかけます。外気も入りにくく、手作りと違い形も崩れないのできれいに仕上がります。
ミモザのリースを飾ってみよう
ミモザは美しい色を日持ちすることができるリースです。春に咲くミモザをいつまでも楽しむために、手作りリースにして、長く楽しみましょう。
リース作りが気になる方はこちらもチェック
ミモザ以外にも花や葉っぱ、ドライフラワーを使ったリースはたくさんあります。いろいろなリースを楽しみたい人は、こちらの記事も一緒にご覧ください。

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