はじめに:マリーゴールドの育て方は
マリーゴールド管理を基本から解説
マリーゴールドは畑のコンパニオンプランツとして・初夏から夏の花壇の彩り用の花として人気がある植物で、その育て方は簡単だといわれています。しかしガーデニングをはじめたばかりの方にとっては、簡単なマリーゴールドの育て方も難しく感じるところもあるようです。
それは植物の育て方の基本をまだ覚えていないからではないでしょうか。これを押さえておけば植物栽培が失敗しにくい!という基本の育て方ポイントを解説します。
初心者でも育て方が簡単なマリーゴールド
マリーゴールドの育て方を知りたいという方だけでなく、植物全般の多くに当てはまる栽培のコツをマリーゴールドの育て方を通して覚えていきましょう。
使いみちも多くたくさんの苗が毎年売れるこの植物は、丈夫で育てやすい初心者向けの花として栽培のコツを覚える教材としてもぴったりですよ。
育て方の前に知りたいマリーゴールドについて
マリーゴールドの育て方の前にまずはその植物と親しい仲間(植物分類)や原産地を知るところからはじめましょう。それを知ることでマリーゴールド以外の植物でもその育て方を応用できるようになります。
マリーゴールドの基本情報
科・属 | キク科タゲテス属 |
原産地 | メキシコや中央アメリカ |
英語名/学名 | Marigold/Tagetes |
育て方難易度 | やさしい |
マリーゴールドの特徴や性質
ひとくちにマリーゴールドといっても似たような花でもいろいろなバリエーションがあります。特にフレンチとアフリカンと呼ばれる2つの品種は見た目に大きく違いがあるものとして分けられています。
フレンチマリーゴールドは草丈が低く多く枝分かれして花を付けますが、アフリカン・マリーゴールドは草丈が高く枝分かれはせずその分花は大輪の大きなものが咲くのが特徴です。しかし育て方においてはどちらも大差ありませんのでご安心ください。
マリーゴールドの開花時期や花言葉
見ごろの季節は
マリーゴールドは開花時期の長い花です。見ごろは初夏から秋まで。早生種であれば5-6月ころから(開花苗であれば4月~)11-12月くらいまで楽しめる品種もあります。
花言葉は「ジェラシー」
マリーゴールドに限らず黄色やオレンジ色の花にはネガティブな意味あいの花言葉が付けられることが多いのですが、マリーゴールドにはこのジェラシー(嫉妬)のほかにも悲しみや軽蔑などというあまりよくない花言葉が付いています。
これらは英語圏由来の花言葉で日本では健康や予言という意味も使われているため、プレゼントなどに贈る場合はこちらをメッセージとして添えるとよいでしょう。
初心者でも簡単!マリーゴールドの育て方
マリーゴールドの花の基本的情報を見ていただいたところで、早速初心者の方でもわかりやすい育て方の解説をしていきましょう。マリーゴールドの育て方は土選びと花が多く長く咲く花であるため、定期的な肥料やりが必要となるのがポイントです。
マリーゴールドの育て方1.日当たり
マリーゴールドだけでなく多くの植物にとって、育て方でまず気をつけてあげたいのが日当たり(鉢やプランターなどなら置き場所)でしょう。当然この植物も日当たりのよいところをとても好みます。
マリーゴールドの明るい黄色やオレンジ色も明るい日差しの下の方がきらきらと映えてきれいですので、育て方で最初に何をしたらよいのか迷ったらできるだけ太陽光が長く当たる場所を探してあげるところからはじめましょう。
風通しがよい場所と水はけのよい土で
日当たりはもちろん大切ですが植物の育て方にはそのほかにも植え付ける場所の土質や風通しも大きく成長に影響します。植物の育て方の基本は水はけのよい土で風通しのよい場所(株間も重要)といわれます。
花用の培養土として販売されている水はけのよい調合ずみの土と、庭やベランダの中でも風がよく来る場所であれば問題ありません。風があまり来ない場合でも最低でもとなりの植物との間をあけ密な状態にならないよう気をつけてあげてください。
育て方ポイント:置き場所
日本は四季があって夏は照り付くような日差しが・冬にはマイナスになるくらい寒いという激しい気温差があり一部の植物栽培によってはこれがネックとなる場合も珍しくありません。
ただしマリーゴールドに関しては耐暑性が非常に高いので真夏のじりじりとした日差しでも平気です。晩秋まで咲く品種もありますが霜が降りるころにはもう開花時期は終わっているので、プランターなどの置き場所に冬の心配は必要ないでしょう。
マリーゴールドの育て方2.植え付け植え替え
マリーゴールドの育て方の中で植え方は種と苗の場合で時期が変わります。種まきからのときは3月くらいから種まきをして自分で苗程度まで大きく育ててから定植として植え替えていくのが一般的なやり方。
マリーゴールドの苗の育て方となると霜の心配がなくなった4月中旬から下旬くらいが植え付け時期の目安です。
種まきの土・植え付けの土
種まきから苗の育成の場合は新しく清潔で肥料分はない土(種まき用の土として市販されています)を使い、苗を植え付けこれから花を咲かせるための土は元肥として長く効果が続く完熟堆肥などを元肥として混ぜてこれから必要な養分を補充できるような土づくりをしていきましょう。
市販の花用培養土で有機肥料入りなどと書かれたものがおすすめです。
育て方ポイント:種まきと苗
種まきでも苗からでもどちらでもそれほど難易度に違いはありません。種まきですと苗の大きさに育つまでの時間がかかるため、少し早めに栽培をはじめるとよいでしょう。
数が欲しい人は種まきから、高価な変わった品種(F1種など)を少しだけ育てる育て方の場合は、種よりも健康である程度までプロが大きく育ててくれた苗を使った方が無駄がでないという考え方もあります。
マリーゴールドの育て方3.日常管理
マリーゴールドの育て方の中で日常管理といえば水やりや開花期に定期的にあげる肥料のことを差します。この花の水やりは地植えの場合は最初の1回のみであとは必要ありませんが、コンテナや鉢植え・プランター栽培の場合は土の量が少ないため雨を待っていては水不足でしおれてしまうこともあります。
育て方ポイント:水やり
マリーゴールドの水やりは土が乾いたら鉢底から水が出てくるくらい中までしっかりとあげましょう。ジョウロなどであげると思うのですが、一度では表面しか濡れておらず根に水が届かない場合も。
どんな植物の育て方でも水やりするときにはあげているのに水が足りないのを防ぐために一度にたくさんあげてください。小さな植木鉢なら水を張ったバケツに鉢ごと沈めてしまって泡がでなくなるまで放置でもかまいません。
肥料は基本的になしだが
マリーゴールドは開花時期が長いですがそれほど肥料分を必要とせず、元肥として堆肥などをすき込んでおくことでゆっくりと作用して肥料はなしでもよいといわれています。
もし肥料が必要だと感じたときにはおすすめなのはチッソ・カリ・リンのバランスのよい水溶性肥料を水で薄めて水やりのときに月3度程度の割合で定期的にあげましょう。
マリーゴールドの育て方4.病気と害虫
マリーゴールドはコンパニオンプランツであり虫を寄せ付けない植物というイメージがありますが、育て方では気をつけたい病気や害虫も存在します。
マリーゴールドの育て方で気をつける病害虫は梅雨時や台風シーズンなど雨が多い季節の灰色かび病。これは風通しが悪く多湿な環境により発生するからです。出た場合薬剤を散布しましょう。
育て方ポイント:ハダニ
梅雨で灰色かび病の心配がなくなってくるころに発生するのがハダニなどの害虫被害です。これは病気とは逆に乾燥していると発生しやすい害虫。夏の被害が懸念されます。花や葉が傷まない程度の強いシャワーで水をかけて、虫を洗い流すとよいでしょう。
マリーゴールドの育て方5.増やし方
マリーゴールドの育て方で増やし方は2通りあり自家採種の種を使った方法と挿し木でのやり方となります。マリーゴールドの花が咲き終わってもそのまま花がら摘みをせずにおくことで種ができますので、それをとっておいて翌年春に種まきをして苗をつくりましょう。
育て方ポイント:挿し木
種まきのほかに挿し木でもマリーゴールドの株を増やすことが可能です。やり方は花が咲いていない(つぼみもついていない)枝を選んでカットしたらコップに水を入れたもので十分に水あげしましょう。
挿し木用の土(清潔な鹿沼土や赤玉土)をよく濡らしたところに先程の挿し穂を差し土の乾燥に気をつけながら日陰で管理してください。
おすすめのマリーゴールドの種類4選
1.マリーゴールドボナンザ系
背が低く一株でたくさん花を咲かせるフレンチ種のマリーゴールドです。花色はほかの種類同様黄色からオレンジの単色のものと赤くて周りに黄色の縁取りのある複色もあるので、ひとつのプランターなどにいろいろな色を取り混ぜて植え付けても楽しいものができるでしょう。
2.マリーゴールドサファリ
草丈はフレンチ種ならではのやや低めのもの(それでも他と比べると高いと感じることも)でありながら、花の大きさは7cmほどと大輪が咲くのがサファリの特徴です。何より早咲きであることがサファリの魅力。
種まきから開花まで1ヶ月半くらいで成長するため、少しでも早く花がみたい・ほかの品種よりも先に咲かせたいという方に選ばれています。花色も黄色から赤までいろいろと選ぶことができるでしょう。
3.マリーゴールドタイザン
アフリカンマリーゴールドに分類されますが草丈はそれほど高くはならずポンポン咲きの咲き方が特徴な品種です。花色は単色で黄色やオレンジ・その中間色といろいろあります。
4.マリーゴールドF1バニラ
こちらも大輪のアフリカン種のマリーゴールドで育て方は簡単。花色は名前が表すとおりバニラのような黄色がかった白色であるところが特徴です。八重咲きで耐暑性が高く夏の花壇を甘く彩ってくれるでしょう。
まとめ:初心者向けマリーゴールドの育て方
種類も豊富なマリーゴールド
マリーゴールドは明るい花色が開花時期である夏の日差しでキラキラ輝く美しい花です。一重や八重・ポンポン咲きなど咲き方や黄色から赤など花色も複数種ありますのでお好みのマリーゴールドを栽培してみてはいかがでしょう。
マリーゴールドが気になる方はこちらもチェック
暮らしーのではマリーゴールドの花言葉やこの植物を使った虫除けの方法なども解説しています。こちらも是非見てくださいね。

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出典:https://photo-ac.com/