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ブルースター(オキシペタラム)の育て方!剪定や支柱立ての方法を解説!花色も!

つる状に伸ばした茎の先に、青みがかった星形の小さい花を数輪つけるブルースターと呼ばれる花は、育て方も簡単。その特徴のある花の色と姿から、花壇のシンボルフラワーや、切り花としてフラワーアレンジメントなどの花材にも使われます。ブルースターの育て方をご紹介します。
2021年7月7日
Meigen Oka
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目次

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ブルースターの基本DATA

Photo by kanonn

ブルースターは、中央・南アメリカ原産でガガイモ科トゥイーディア属の多年草。葉は緑色の長楕円形で、基部はハート形をしていて対生させ、茎を60~100cmにツル状に伸ばし、全体に白い短毛がつきます。

暑さには強く育て方は簡単です。ブルースターは通称で、別名のオキシペタラムという名で広く流通しています。茎や葉を切ると、切り口から白い乳液が染み出てきて、肌などにつくと、かぶれることがあるので注意が必要です。

ブルースターの花

Photo byLoggaWiggler

ブルースターが開花する期間は、6~8月。茎先の葉腋から数本の花柄を出して、星形の径2~3cmの花を咲かせます。花色は、つぼみ時は薄ピンク。開花すると最初は水色で徐々に青色が濃くなり、花がしぼむ頃にはまたピンクになります。

花後にできる果実は、7~8cmの長い紡錘形の蒴果(さくか)で、熟すと果皮が裂けて、フワフワした綿毛をつけた種子が風に吹かれて飛び出します。

ブルースターの種類

Photo byanncapictures

ブルースター(オキシペタラム)の同属種には、花色が爽やかな空色の“ブルースター”と、花色が真っ白な“ホワイト・スター”があり、この種は、主に花材とする切り花用に多く生産されています。

ピンクスターとも呼ばれる“ローズ・スター”は、ブルースターより花はやや小柄で、ピンク色のやさしい色合いです。花はブルースターに似ているのですが、丸みを帯びた花弁が特徴の“ピュアブルー”という種もあります。

ブルースターの由来と花言葉

Photo by kanonn

ブルースターという名の由来は、爽やかな青い色をした5枚の花弁を持ち、輝く星の様だということから付けられました。ブルースターという名は園芸品種名で、植物図鑑ではオキシペタラムで記載されています。

オキシペタラムはラテン語の「オキシ(尖ったの意)」と「ペタラム(花弁)」からの命名で、やはり花形に由来します。和名は「瑠璃唐綿(ルリトウワタ)」、英名は、“南の星”の意味で「サザンスター」です。

ブルースターの花言葉

Photo byFoYu

ブルースターは、ヨーロッパやアメリカでは、その名の通り花色が青いことから、男子が生まれると、そのラッキーカラーとされて贈られます。また、幸せを呼ぶ花として、ウエディングブーケにも使われるのです。

花言葉は、青色は“聖母マリア”のシンボルカラーであることから「信じあう心」、結婚式では“サムシングブルー”といい、花嫁が青い色の物を身につけると幸福を得られるということから「幸福な愛」があります。


ブルースターを上手に育てる方法

ブルースターの育て方①/育てる環境

Photo byterimakasih0

ブルースターの育て方は、原産地が熱帯の地ですので、加湿を嫌い、乾燥気味の場所が適していて、いつも湿った土壌では根腐れを起こし枯れてしまいます。日当たりがよく、水はけのよい場所での育てるのがおすすめです。

育て方では長い時間、雨などに当たると葉や花が傷み、シミなどができてしまいますので、鉢植えでの育て方の場合、長雨の時などはシートをかぶせるか、雨の当たらない場所に移動させておきましょう。

ブルースターの育て方②/植え付けと植え替え

ブルースターの育て方では耐寒性がやや弱いので、冬越しさせるには3~5℃以上が保てれば大丈夫でしょう。関東以西の暖地では地植えも可能です。苗の植え付け適期は4~9月。根回りの土は解かずに植え付けます。

地植えやプランター植えの育て方は、15~20cmほどの間隔で植え付けましょう。鉢植えでの育て方では、1本植えにする場合は、直根性ですので5~6号の深鉢を使用し、いずれも水はけのよい用土を使用してください。

植え替え

育て方で注意したいのは、ブルースターの根は直根性で、真下に伸びる性質があるので、途中で切れてしまったり、根が傷みやすいので移植の際に傷つけ、弱らせてしまう恐れがあるので、植え替えは行いません。

ブルースターは3年ほど経ると、花付きも悪くなり、自然と朽ちていきますから、育て方のうち植え替えは行わず、種子を取って新しく増やした方がよいでしょう。

用土

育て方では、ブルースターは加湿を嫌うので、水はけをよくします。赤玉土(小)6:腐葉土4の割合で混合した用土を用意。鉢植えでは、鉢の底面に底網を置き、その上に軽石の中粒を敷いておきます。

地植えでの育て方では、苗を植え付ける2週間ほど前までに、植穴を掘り、上記の様に赤玉土、腐葉土と苦土石灰を適量入れて、土壌に混ぜ込んでおきましょう。

ブルースターの育て方③/水やり

Photo by sorarium

ブルースターは乾燥気味での育て方にします。水やりは表土がまったく乾いていたら与える程度で十分です。真夏の高温時に限っては、土壌の乾きが早いので、朝夕の涼しい時間帯に水やりをしましょう。

水やりの際には、葉や花に水が掛かると、シミができて傷み、病害虫発生の原因ともなりますので、株元に水を与える様にします。

ブルースターの育て方④/肥料


Photo by salchuiwt

ブルースターを植え付ける際に、緩効性有機質肥料を用土に混ぜ込んでおきます。生育期の5~10月には、一月に1度の割合で緩効性肥料を施肥をし、休眠期の冬季間は肥料を与える必要はありません。

鉢植えでの育て方で液肥を与える場合は、適量に希釈した液肥を、やはり成長期の5~10月の間に2週間に1度の割合で与える様にします。

ブルースターの育て方④/手入れの方法と剪定

Photo byCarlottaSilvestrini

ブルースターはツル状の枝を30~60cmほどに伸ばすので、柔らかい枝が途中で折れてしまうことがあります。育て方として、支柱を立てて結束しておき、万一倒れた時には、中ほどで剪定しても良いでしょう。

咲き終わった花は摘み取っておくと、病害虫の予防にもなりますが、摘み取りが面倒な場合は、茎元から10cmほどの位置で剪定し、腐葉土でマルチングを施して冬越しの準備をしておきます。

ブルースターの育て方⑤/増やし方

ブルースターは種が自然にこぼれて芽出しするものです。増やす方法としては種を蒔いての育て方の他に、挿し木によって増やす育て方をします。

ブルースターの種まき

ブルースターの種まきは、発芽して開花するまで時間が掛かるので、地温が高まる4月下旬から5月に種を蒔きます。移植する折に根を傷つけない様にするために、ビニールポットに蒔くのがベストです。

本葉が2枚出て10cmほどに生長したら、根回りの土を落とさない様、丁寧に地植えか深鉢に移植します。種まき専用培養土を使用すると根を傷つけずに移植できますよ。

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種まき専用土で、芽出しした苗をそのまま鉢に植え込みができます。

ブルースターの挿し木

ブルースターを挿し木するには、真夏の高温時を避けて、生育期の5~9月が適期です。先端から10cmほど3・4節部分で切り取り、下葉を全て取り去りましょう。切り口の乳液はよく拭き取り、1時間ほど水に浸けておきます。

移植しやすい様に、ビニールポットを用意しておき、赤玉土(小)5:腐葉土3:バーミュキライト2の挿し木用土に挿し込みます。半日陰で管理し、冬越しをして翌年の春4月に根を傷つけない様にそっと移植しましょう。

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挿し木の発根するのを促進させます。

ブルースターの育て方⑥/病害虫

Photo byErik_Karits

ブルースターの病害虫については、病気はほとんど心配いりませんが、まれに「疫病(エキビョウ)」が発生することがあります。害虫ではあらゆる植物に寄生する「アブラムシ」が発生しますので、育て方に注意しましょう。

疫病(エキビョウ)

ブルースターにもまれに発生する「疫病(エキビョウ)」は、葉に水が掛かると、斑点の様なシミが生じ、次第に大きく広がって、湿度が高いと白いカビ状のものが生えて、下の葉から上部に黄色く変色して枯死します。

梅雨時など長雨の時に発生しやすく、葉茎に雨などの水が当たったり、地面からの泥跳ねによって発症しますので、育て方の手法のひとつ、株元にマルチングを施してやり、水やりに注意をしましょう。

アブラムシ

夏の高温には弱く、春と秋に多く発生。新芽の茎や葉に寄生して養分を吸汁して植物を弱らせ、群れをなして寄生したりしますので、美観を損ねたり、排泄物によってスス病などを誘発させます。

育て方について、よく観察を行い、早目に発見して殺虫剤を噴霧して駆除するのが被害を大きくしないですみます。発生が多い場合は、被害枝を切り取って処分しましょう。植え付けの際に浸透性殺虫剤を撒いておくと防除できます。

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まとめ

Photo by kanonn

開花すると爽やかなブルーの花色で、ガーデニングに植栽されたり、幸福を呼ぶ花としてウェディングブーケにも用いられたりするブルースター(オキシペタラム)の育て方などをご紹介しました。

病害虫にも比較的強く、白い綿毛をつけた種子を採って増やす楽しみもあり、多年草ですので、冬越しがうまくできれば数年は美しい花を楽しむことができますよ。

ブルースターの育て方について気になる方はこちらもチェック!

ブルースターの育て方について、気になる点をもう少し知りたい方は「暮らし~の」のWEBマガジンでも視点の違う記事が紹介されていますので、ぜひご覧になってください。