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ブルースター(オキシペタラム)の育て方!種まきの季節って?切り戻しは必要なの?

春から秋に開花するブルースターは、咲き始めは薄い水色、そしてだんだん濃い青になり、花が終わる頃には紫色になる花色の変化を楽しめる可愛い花です。初心者でもガーデニングで楽しむのに、育て方に手間のかからないブルースターの育て方のコツをピックアップしてご紹介します。
2020年8月28日
ティンカー・ベル
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ブルースターの特徴

別名オキシペタラムというブルースターの特徴

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別名オキシペタラムという名で呼ばれるブルースターは、キョウチクトウ科ツィーディア属の植物です。学名はTweedia caeruleaと表記します。原産地はヨーロッパ、中央アジア、南アメリカなどです。その名の通り、可愛いベビーブルー色の花です。特徴はツル性の多年草で、他の草花に比べて病害虫が少ないのが特徴です。耐寒性もあるので屋外でも冬越しできる、ガーデニング初心者でも大変育てやすい花です。

花言葉は「幸福な愛」「信じあう心」

ブルースターは縁起の良い花言葉が付いている

https://www.photo-ac.com/main/detail/3426986?title=%E9%9D%92%E3%81%84%E8%8A%B1%E3%81%A8%E6%B4%8B%E6%9B%B8

キリスト教では、青は聖母マリアを象徴する色とされている他、ヨーロッパでは青は誠実を象徴する色、そして人生の節目に幸せを呼び込む色とされていて、ブルースターの花言葉もそれにふさわしい「幸福な愛」「信じあう心」という花言葉が付けられています。

男の子の誕生祝いや結婚式のブーケ使われる花!

海外では、ブルースターの咲き始めの優しいベビーブルーの色は、男の子の誕生を祝うラッキーカラーとされたおり、ブルースターは男の子の赤ちゃんの誕生に贈られる花としても人気です。またヨーロッパの結婚式ではサムシングフォーという習慣があり、そのうちの1つの「青いもの」に、ブルースターの花が使われます。

サムシングフォー(SOMETHING4)とは

ヨーロッパの結婚式では、結婚式の日に何か4つのアイテムを身に付けると幸せになれるというサムシングフォー(SOMETHING4)という風習があります。この4つのアイテムは「何か古いもの」「何か新しいもの」「何か借りたもの」「何か青いもの」の4つです。その1つの「何か青い物」にブルースターが選ばれて結婚式のブーケや花嫁の髪飾りに人気です。花嫁が持つブーケの白い花との相性も抜群です。

育て方の前に知りたい開花の季節

開花の時期は春から秋(5月~9月)

ブルースターの開花の時期は5月~9月。季節でいうと春に開花します。開花期は長く、春から秋まで楽しめる花です。基本的には花の色は青が特徴の花ですが、品種によっては白い花を咲かすものや、ピンクの花を咲かすものもあります。花に香りがないのもブルースターの特徴の1つです。開花期後は、長さ7cm~8cmくらいの紡錘形の実ができ、実が裂けるとふわふわの綿毛のついた種が飛びます。このこぼれ種でもよく増える丈夫な花です。

青いブルースターは花色が変化する特徴がある

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青いブルースターは春の初めに咲きだすチューリップなどに代わり、春の半ばになると、ほんのり赤みがかった蕾が開き、透明感のある水色の花が咲きます。可愛いベビーブルーの花は、開花後、時間の経過とともに、青が濃くなり、花が終わる頃には紫色に変わるのが特徴で、花色の変化を楽しめます。そんなブルースターは丈夫で、ガーデニング初心者でも育てやすい花です。ではさっそくブルースターの育て方のコツをご紹介していきましょう。

ブルースターの育て方1:種まきや植え付けの季節

種まきや苗の植え付けは4月~5月

ブルースターは庭や植木鉢に種まきして栽培します。気温が暖かくなり始める季節になるとホームセンターや園芸店にブルースターの苗が出回りますので、苗を植え付けて育てるのもおすすめです。種まきにしても、苗を植え付けて育てるにしても、種まきや苗の植え付け季節は4月~5月が最適な季節です。気温が上がり始める春に、庭や植木鉢に種まきしたり、苗を植え付けましょう。

種の植え方

種まきして種から育てる場合は、土に5mmほど穴をあけ、1つの穴に2~3粒の種を蒔きます。そして土をかぶせます。発芽したら、元気の良いものを1を選んで、ほかは間引きして生長させます。ブルースターは地面に垂直に根を伸ばす特徴があるので、根を傷つけないために、地面や植木鉢に直接植えるのがおすすめです。育成ポットで苗を育てるなら早めに植え替えしましょう。植え替えの目安は草丈が5cm~10cmになったら、根を傷つけないように丁寧にポットから外して、花壇や植木鉢に植え替えしてください。

種まきした後はたっぷり水を与える


ブルースターはほかの草花と異なり、育て方の基本は乾燥気味に管理するして育てますが、種まきした後や、苗を植え付けた後は、たっぷりと水を施してあげてください。生長した株は乾燥気味に管理しますが、種まきのあとなど、根付くまでは、水はしっかりと施さなければなりません。

ブルースターの育て方2:水はけのよい土

植木鉢には市販の草花用の培養土がおすすめ!

種まきや植え付けの時に迷ってしまう土ですが、植木鉢に種まきしたり苗を植え付ける場合の土は、市販の草花用の培養土を使用するのが便利です。市販の草花用の培養土にはすでに元肥となる肥料も入っているので、わざわざ肥料を加えなくて、そのまま種まきや植え付けに使えます。植木鉢で育てる場合は、鉢の底に水はけがよくなるように鉢底石を引いてから土を加えて植え付けてください。

地植えは土壌に肥料を混ぜ込む!

花壇などに地植えする場合は、土壌に元肥となる肥料を混ぜ込んで植え付けましょう。元肥となる肥料はゆっくりと効く緩効性の市販の化成肥料で構いません。植え付ける場所が水はけの悪い環境なら、土壌に腐葉土をすき込んだり、赤玉土を加えて土壌の環境を整えてあげるのもおすすめです。

ブルースターの育て方3:日当たりの良い環境

風通しの良い日の当たる環境で管理!

ブルースターは日当たりの良い環境を好みます。庭に地植えする場合は、水はけがよく日当たりの良い環境を選んで、種まきや苗を植え付けましょう。また植木鉢で育てる場合は、日当たりの良い環境に移動させながら管理しましょう。植木鉢のものを室内で管理する場合は、窓際の日当たりの良い場所であったり、昼間は庭やベランダなど外に出して日光浴をさせてあげることもおすすめします。

直射日光は避ける

日当たりの良い場所を好むとはいえ、真夏の直射日光のあたる環境では植物にダメージを与えます。その年にもよりますが、高温が続き直射日光が当たりすぎる環境下の植木鉢のものは、軒下などの場所に移動して環境に注意して管理し、地植えのものはよしずなどをかけて日陰の環境を作って、直射日光の予防策をとり、環境に注意しながら管理しましょう。

ブルースターの育て方4:水やりは控えめに

水やりは控えめに管理!

ブルースターは生長中に管理する時は、乾燥気味に管理します。すなわち水やりは種まきや植え付けが終わり、根が張ってきたら、ほとんど必要ありません。植木鉢の場合は、鉢の中の用土が乾いた時、鉢の底の穴から水が出てくるくらいに十分に水やりすれば十分で、毎日水やりする必要はありません。

地植えは自然任せで大丈夫!

庭などに地植えしたのものは、種まきした後や、苗を植え付けたあと、根が張るまでは水やりは十分に施さなければなりませんが、そのあと水やりは必要ありません。水やりは自然の降雨に任せて問題ありません。ただし、その年によって季節の降雨量が少なかったり、高温で日照りの季節が続くようなら、地面が乾いたら水やりしてください。水やりする時はたっぷりと水を施してあげましょう。

ブルースターの育て方5:追肥をして支柱を立てよう

生長中は月に1~2回固形肥料を施す

4月~5月に種まきや植え付けが終わり、株が育ち開花の5月~10月の季節は、1~2ヵ月に1度、固形肥料を株元に置き肥します。液体肥料なら、2週間に1度、液肥を与えてください。肥料は市販の固形肥料や液体肥料で構いません。油かすなどの有機肥料を追肥するのでも大丈夫です。

開花前は追肥と同時に支柱を立てよう

ブルースターはツル性の特徴があり、大きくなると茎がツルのように伸びて倒れやすくなるので、追肥する時期になったころを目安に、早めに支柱を立ててあげたり、鉢植えはあんどん仕立てにしてあげると、綺麗に楽しめます。あんどん仕立てというのは、鉢植えの仕立て方の方法で、数本の支柱にワイヤーなどで作った輪を固定し、ツルを絡ませて栽培する方法です。例えば朝顔などの鉢植えの育て方でもよく利用する方法です。

ブルースターの育て方6:剪定して草丈をそろえる


切り戻してサイズを整える

ブルースターは生長すると、大きいものだと草丈が1mほどの高さになるものもあります。鉢植えものや庭の環境のスペースの関係で、それほど大きくしたくない場合や、支柱などを立てるのが面倒な時は、茎が倒れそうなくらいの草丈に生長したら、バッサリと半分くらいの草丈に切り戻してしまいます。切り戻してしまうことで程よいサイズで育てることができます。適期は真夏の花付きが少なる季節がおすすめです。

秋の開花後は茎を切り詰め冬支度!

一度花が咲き終わると、株は上に伸びることに栄養が使い草丈が伸びます。切り戻して上げることで上に伸びる生長をとめ、秋には二度めの開花も楽しめます。また花が咲き終わった秋には、株元から10cm~15cmくらいのところまで茎を切り戻して、茎を切り詰めてしまいます。そして腐葉土などで株を覆って冬を越す準備をしてください。

ブルースターの育て方7:挿し木で増やせる

増やし方は種や挿し木で増やす

ブルースターの増やし方は、ふつう、花後に種を採取してその種を春に種まきして、1年草扱いにして増やします。ただ本来の特徴は冬越しできる多年草であるので、秋の花後は「育て方6」でご紹介したように株を切り詰めて冬越しするのも、翌年も楽しめる増やし方の1つです。またブルースターの挿し木も増やし方の1つです。5月~8月頃、生長した丈夫そうな茎をカットし、用意した育成ポットに挿し木を植え付けて増やす増やし方です。

挿し木での増やし方

挿し木での増やし方は、5月~8月頃、花後に生長した丈夫そうな茎を切り取ります。挿し木にする茎の長さは10cm~15cm程の長さで構いません。挿し木にする茎をカットすると切口から白い樹液が出てくるので、よく洗い流してください。挿し木の切口は斜めに切り、カットした挿し木は1時間ほど水に浸けて水揚げします。その後用意した育成ポット(用土は草花用の培養土でも赤玉土でも構わない)に挿し木を刺し、毎日水やりをしながら日陰の環境で管理します。挿し木がしっかり根付いたら植木鉢や庭の日当たりの良い環境に場所に植え替えてください。

カットした挿し木から出る樹液に注意せよ!

ブルースターは株の全体に白いうぶ毛が生えているのが特徴です。また茎を切り、傷つけると毒性の白い液を出す特徴があります。挿し木の増やし方で注意してもらいたいのは、茎をカットした時に出る樹液です。口に入れなければ命に係わるような強い毒ではありませんが、皮膚がかぶれる場合もあるので、直接、挿し木から出る液には触れないように注意してください。

種を採取する増やし方

種を採取する増やし方は、花柄を摘まずにいると、花後、長さ7cm~8cmくらいの紡錘形の豆のような実ができます。それを取らずに茎につけたままにしておくと、サヤが裂けて白い綿毛のついた種が顔を見せます。サヤが開いて綿毛の中に種が見えてきて、種が熟すまでは、サヤを茎に付けたままにしておいてください。種を採取する増やし方では、種を作る花は花がら摘みをせず花はとっておくことが必要です。

綿毛と一緒に飛んで行かないように注意せよ!

サヤの中にはたくさんの種が入っています。ただ注意していないと綿毛と一緒に種が飛んで行ってしまいます。実ができてサヤが大きくなり始めたら、お茶のパックなどでサヤを覆っておくと安心です。種は最初は白いですが、熟してくると茶色になります。それを採取の目安にしてください。花後、実のできないものもありますので注意しながら、実がなるのを観察し、種を上手に採取しましょう。実は1つでも十分なほど、サヤの中に種が入っています。

ブルースターの育て方8:病害虫について

害虫は比較的につかない

Photo byLolame

植物を育てるのに心配になるのが、病害虫の問題ですが、ブルースターは比較的害虫の心配はなく、病気の心配もない育てやすい草花です。心配する害虫があるとすればアブラムシが付く場合があります。アブラムシが付く時期は春先。新芽に付くことがあります。見つけたらすぐに取り除きましょう。アブラムシは卵を産んでしまうと繁殖力の強い害虫なので、気が付いた時にはかなりの被害に遭うということもあります。殺虫剤を散布して駆除することもおすすめします。

ブルースターの育て方9:植え替えの季節は春と秋

鉢植えは一回り大きな鉢に植え替えする

Photo byAnnRos

ブルースターは根を垂直に伸ばす特徴があるので、庭に地植えした株は植え替えすることはおすすめできません。植え替えの時に根を傷つけてしまうからです。ただし鉢植えのものは、株が大きくなると鉢に中で根づまりを起こしてしまう場合があります。鉢の下の穴から根が出てきた場合などは、一回り大きな鉢に植え替えしてください、植え替えする適期は春と秋、種まきや株の植え付け時期と同じ時期です。


地植えのものを植え替える場合

庭に地植えしたものを植え替えするのはおすすめできませんが、やむを得ない事情で植え替えしなければならないときは、株から40cm~50cm程離れた場所から深め土を掘り起こし、根を傷つけないように、そっと掘り起こして植え替えします。植え替える適期は鉢植えの植え替え時期と同じ春と秋です。新しい土壌に緩効性の化成肥料などの元肥を加えたり、腐葉土を混ぜて耕し、土壌の環境を整えて植え替えしてください。植え替えた後は、鉢植えでも地植えのものでも、水をたっぷりと施しましょう。

育て方で大切なのが日ごろのお手入れ

花柄摘みと余分な葉は刈り取る

乾燥気味に管理することが望ましいので、根付いた後は水やりの心配もいらず、病害虫の心配もほとんどないので、手間のかかる日ごろのお手入れはほとんどありません。ただ花柄づみをこまめにすると、花付きがよくなり花をたくさん咲かすことができます。摘んだ花がまだ元気なら、小さく活けてテーブルなどに飾って楽しめます。

梅雨時期は特に風通しに気を付けよう

Photo byIris_Bravo

いくら病害虫が少ない花だとはいえ、蒸れがひどいと病気や害虫を寄せ付ける原因となってしまいますので、枯れた花は摘み取り、余分は葉は切り戻して風通しの良い環境を作ってあげましょう。特に梅雨の時期は、茎元の風通しを良くするように、黄色くなっている葉などは取り除いてください。

育て方のポイントのまとめ

育て方の大切なポイントはここ!

さて、可愛らしい花を咲かせるブルースターの育て方をご紹介してきましたが、丈夫で育てやすいブルースター育て方のコツは、日当たりの良い場所であること、そして種まきや株の植え付けや植え替えの時は十分に水やりするけれど、日ごろは水やりは控えめに乾燥気味に育てることが大切です。

真夏は切り戻して秋に花を咲かす

夏の時期は花付きの勢いが衰えます。その時期は思い切って切り戻しすると、秋に2度目の花を咲かすことができます。増やし方は花後に種を採取して、翌年の春に種まきするか、挿し木で増やせます。大きなポイントはこのような点ですが、気になる点をもう一度読み返して、可愛らしいブルースターの花を育ててみましょう。

ブルースターを育ててみよう!

Photo by kanonn

ブルースターは、その名の通りベビーブルーの星形の可愛い花を咲かせる育てやすい花です。海外では縁起の良い色の花とされていて、花嫁のブーケや、また男の子の誕生を祝う花束にもよく使われるそうです。こぼれ種からでも育つほど丈夫な花で、ガーデニング初心者でも育てやすいと人気です。夏の花壇やあんどん仕立ての鉢植えで楽しむほか、切り花にしてお部屋に飾っても可愛いお花。あなたもブルースターを育ててみませんか。

ブルースターの情報を知りたい方はこちらもチェック!

当サイト「暮らしーの」では、ブルースターの情報をほかにもまとめています。切り花としても可愛いブルースターは花言葉に想いを託して花束にするのもおすすめです。ご紹介する情報はブルースターの花言葉の情報です。こちらもチェックしてブルースターを楽しんでください。