ブロッコリーとは
ブロッコリーはアブラナ科の植物であり、キャベツやケール、クレソンなどと同じ仲間です。茹でると鮮やかな緑色になるのが特徴で、サラダやお弁当の彩にもよく使用されます。生育はそこまで難しいものではありませんが、適した時期に栽培することが大切です。
さまざまな料理に使える栄養豊富なブロッコリーですが家庭菜園で育てるときには、ブロッコリーの栽培時期や管理のコツを学んでからにするといいでしょう。
ブロッコリーの特徴
ブロッコリーの大きな特徴は、生育までの時間が非常に長いことです。短い品種でも約4か月、長い品種になると5か月近くかかることもあります。原産地は地中海であり、温暖な気候であれば育てやすいのは確かですが暑さにも寒さにも強い野菜なので比較的どの地域でも育てることができるでしょう。
品種によって育て方が変わるわけではないですが、家庭菜園の初心者であれば夏に種まきする品種が育て方も簡単でおすすめです。
ブロッコリーの食べる部分は花蕾
ブロッコリーで食べる部分は、葉と思っている人もいますが実は花の蕾です。収穫せずに放っておくと、蕾が開いて花を見ることができるでしょう。ブロッコリー収穫後にわきから出てくる小さなブロッコリーもまた、食べることができます。味は大きいブロッコリーと変わりないので、ぜひ収穫して食べてみてください。
ブロッコリーとカリフラワー
どちらの野菜もアブラナ科であり、栄養豊富なのは間違いありません。ただし育て方やコツなどは違ってくるため、カリフラワーを育てたことがあるからといって、まったく同じ方法でブロッコリーを育てることは難しいでしょう。ブロッコリーを育てるときには、きちんとブロッコリーの育て方のコツを学んでからにしてください。
ブロッコリーの育て方
ブロッコリーの育て方は、環境を整えればさほど難易度は高くありません。栽培方法をきちんと学んで、種まきの時期や日当たり、水まきの方法などを守れば家庭菜園の初心者でも十分大きな株を育てることができるでしょう。
とくに育て方において問題となるのが青虫などの害虫なので、害虫対策が何よりも重要です。ブロッコリー生育の管理方法をしっかり守って、ぜひおいしいブロッコリーを育ててみてください。
ブロッコリーの育て方①苗の植え付け
ブロッコリーの種まきは、箱かポットを利用します。箱での育て方は、1粒ずつ筋まきをするといいでしょう。間隔は1cm程度開けておき、大きくなるにつれ22m間隔、4cm間隔と苗が込み合うことのないように間引きを繰り返します。
本葉が4枚程度になったら、ポットに移植してください。ポットに種まきする場合は、本葉が6本程度になったら畑に定植します。ブロッコリーはプランターや鉢植えよりも、地植えがおすすめです。
暑さ対策をしよう
真夏に種まきをする場合は、高温対策が必要になります。種まきをした箱やポットに寒冷紗をかける、日陰に置くなどしてなるべく土の中が高温になりすぎないように注意しましょう。ただし、苗が大きくなって地植えをする直前になったら寒冷紗を外して、ある程度地植えの環境になじませておく必要があります。
ブロッコリーは暑さに強い野菜ではありますが、高温になりすぎるとよくないため育て方には十分注意してください。
ブロッコリーの育て方②用土
ブロッコリーの育て方において、用土は非常に重要です。定植する予定地に、事前に苦土石灰と元肥を混ぜてなじませておく必要があります。苦土石灰は、最低でも定植の2週間前にはまいておくようにしてください。
堆肥と化成肥料は畑全体ではなく、苗を植える位置に穴を掘って入れておき、定植するときに株の根に触れないように土をかぶせておきます。肥料と追肥を忘れずに施すことで、株がより大きく育つことでしょう。
ブロッコリーの育て方③肥料
定植後にうまく活着したころに、株元に化成肥料を追肥として与えましょう。株元とはいえ、株そのものには肥料が触れないように注意してください。また、花蕾ができ始めるころにも同じように株元に化成肥料を追肥として与える必要があります。この時ついでに、株が倒れないようにするためにも土寄せもしておくといいでしょう。
ブロッコリーの育て方④水やり
ブロッコリーは夏植えであれば気温が高くなる日中は、水を与えないようにしましょう。真夏の日中に水やりをしてしまうと、土の中で熱くなりすぎて株を枯らしてしまう可能性があるからです。
水やりのタイミングとしては、早朝が好ましいでしょう。真夏で土がよほど乾いていれば別ですが、そうでなければ朝水やりをすれば十分です。あまり水が多すぎて過湿になってしまうと、逆に病気などにかかる可能性があります。
ブロッコリーの育て方⑤収穫
ブロッコリーの育て方において、収穫の仕方を知っておくことは重要です。ブロッコリーは手では収穫できず、包丁などの刃物を使う必要があります。そのため、ケガに注意する必要があるでしょう。
十分に花蕾が大きくなれば、収穫の時期です。いわゆるスーパーなどで見かけるブロッコリーの形になったら、茎の部分を包丁などで水平に切り取って収穫してください。ブロッコリーは早朝に収穫すると、よりおいしく食べることができます。
育て方のコツを知ろう
- 育て方のコツ①害虫注意
- 育て方のコツ②水のやりすぎに注意
- 育て方のコツ③追肥を忘れずに
ブロッコリーの育て方の注意点
ブロッコリーは栄養豊富で彩もいいために、家庭菜園で育てられたと思う人も多いのではないでしょうか。しかし、ブロッコリーを育て方においては、いくつか注意点を守る必要があるといえるでしょう。
とくに病気や害虫を寄せ付けず管理する方法を学んでおくことで、よりおいしく大きなブロッコリーを生育することができます。まずは、どのような病気や害虫に気を付けるべきなのかを詳しく見ていきましょう。
注意したい病気
注意したい病気は、苗を育成するときになりがちな立ち枯れ病です。原因は水のやりすぎによる過湿で、株の間隔が狭くて風が通らないとなおさら発生しやすいので注意しましょう。立ち枯れ病が発生してしまったら、その株は引き抜くようにしてください。
基本的には過湿にさえ気を付けていれば問題ないので、水やりのときには土が湿ったままでないかどうかを必ずチェックして余分に水やりをしすぎなようにすることで、予防できます。
注意したい害虫
ブロッコリーにつく害虫は、青虫、ヨトウムシなどです。これらの虫がつくと食害が発生し、ひどいときには株がすべて穴だらけにされてしまいます。
また、青虫はモンシロチョウなどの蝶類の幼虫なので、差駐在を使うのがいや、という人は苗を定植したときに防虫ネットを使ってカバーするといいでしょう。ただし、隙間があると入り込まれてしまうため、土と接する部分にも隙間ができないように注意してください。
不織布でトンネル
ブロッコリーには、さまざまな害虫が付きますが、とくに青虫は天敵といえるでしょう。モンシロチョウにたくさんの卵を植え付けられて孵化してしまうと、緑のブロッコリーが全体的に黒ずんで見えるほどに青虫だらけになってあっという間に食べつくされてしまいます。
そのような事態を防ぐために、ブロッコリーを収穫するまでは不織布で小さなトンネルを作ってしまうといいでしょう。
まとめ
ブロッコリーの育て方は、初心者でもできる程に難しくはありません。しかし、モンシロチョウの多い季節や地域では、対策を怠ると無数の卵を植え付けられて、ブロッコリーが黒く見えることもあります。そのようなことにならないためにも、育て方や管理のコツをしっかり勉強して、とくに害虫対策は怠らないようにしましょう。
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当サイトでは、ほかにもブロッコリーの育て方に詳しくなれる記事が掲載されています。より詳しく育て方を知りたいという人は、ほかの記事も合わせて読んでみるといいでしょう。また、育て方や管理のコツ・気を付けるべきポイントなども詳しく書いてあるので、参考にしてみてください。

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