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初めてのブロッコリー栽培!苗から収穫まで気を付けるポイントまとめ!

キャベツと同じ仲間であるブロッコリーは、家庭菜園で栽培可能な野菜です。今回は土作りや苗の植え付けなど栽培時におさえておきたい方法やポイントを簡単にまとめてご紹介いたします。お料理などにも欠かせない食材のブロッコリー、自分で育てたものは特別おいしいですよ。
更新: 2021年12月13日
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ブロッコリーを栽培してみよう!

ブロッコリーってこんな野菜!

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サラダの付け合わせや炒め物など、食卓ではよく目にするブロッコリーですが、ブロッコリーは苗の部分でいうと「蕾(つぼみ)」の部分を食べているということをご存知でしたか?

ブロッコリーの種類によっては、てっぺんに大きな蕾が一つだけできるタイプと、てっぺんを収穫した後わき芽から次々に出るつぼみを随時収穫するタイプなどいくつか種類があります。

栽培ポイントを押さえれば大丈夫!

ブロッコリーは涼しい気候を好む野菜なので、栽培時期としては春先や秋から苗の植え付けをするとうまく育ちます。ただ、初夏から夏にかけての高温期と花蕾が肥大する時期とが重なってしまうと、苗の生長が悪くなってしまう傾向にあります。

【ブロッコリーを育てるときの栽培ポイント】 ・連作障害が出やすいので1年間は同じ場所に作付けしないよう注意しましょう。

・春植えの場合はアオムシ(モンシロチョウ)などの虫害に注意しましょう。虫がついた場合は早期に駆除しないと葉がすべてやられてしまいます。消毒、ネット掛けなどが有効です。 ・元肥追肥をしっかりと行うと大きな花蕾を実らせることができます。茎を太く丈夫に育てるのがポイントです。

良く育つ適温時期を見計らって植える

ブロッコリーの育成適温は5~25℃でよく育つのは15℃~25℃とされ、冬場の低温には強い性質があります。 初めて育てる方は早く収穫できる品種を選びましょう。

また家庭菜園で初めてブロッコリーを育てる際は、夏以降(7月~8月)以降に植えつけて、秋に収穫すると育てやすく収穫までスムースにできるのでこの時期を見計らって植え付けすることをおすすめします。

ブロッコリーの栽培方法:まずは苗づくり

ブロッコリーの苗を種から育てる

ブロッコリーは種から育てることができます。 園芸店やホームセンターなどで種が売っていますので、それを買って植えます。 ブロッコリーの種の発芽適温は20~25℃、発芽日数は5日~1週間程度となっており、発芽難易度としては育てやすいほうです。

種まきをするときは暑さの厳しい夏場の時期の種まきとなることが多いため、風通しや水やりなどに気を付けて栽培しましょう。種まき用の土、育苗箱などを利用してスジ蒔きします。

種まきの手順(一例)

【スジ蒔きの仕方】 1.育苗箱などに種まき用の培養土入れて5~6㎝間隔でスジ蒔きします。 2.上から5㎜の高さぐらいになるまで土をかけ、手のひらなどで軽く押さえます。

3.種まき後、特に芽が生えてくるまでは土が乾かないように水やりを行います。 4.発芽したら混んでいる個所を間引きます。

芽が伸びてくるにしたがって段階的に間引きし、最終的には1本立ちにします。

【ビニールポットに種まきする方法】 1.9cmポットを使い、3~4粒ずつ種をまき、スジ蒔きの時と同じように軽く土を覆いかぶせてからたっぷりと水をやります。

2.発芽したら芽の生長に合わせて段階的に間引きをし、最終的に1本立ちにします。 ※夏蒔きなら本葉5~6枚、春蒔きなら本葉7枚程度と、大きめに育てるのがポイント。またポット苗はそのまま暖かい環境で育てるのも重要ポイントです。

ブロッコリー栽培初心者は苗から育てるのがおすすめ

ブロッコリーの種の発芽率は比較的よいほうですが、ブロッコリーを初めて栽培される方や、植える株数が少ないときはブロッコリーの幼苗を購入して育てると、より簡単に栽培に取り組むことができます。ブロッコリーはアオムシなどの害虫が発生することが多いので、防虫対策をしっかりと行う必要があります。


良い苗の選び方

ホームセンターや園芸店などで苗を購入する際、良い苗の選び方ですが、本葉が4~6枚付いたもので茎が太くしっかりしたもの、葉の色が濃い緑で、アオムシなど害虫に喰われていないものを選ぶようにしましょう。

ブロッコリー栽培に重要な土づくり

排水性と保水性がポイント

ブロッコリーは排水性と保水性のよい場所でよく育ちます。 苗の植え付け2週間前に苦土石灰を1㎡あたり1握り(100g)を施し、1週間前に元肥を与えます。土のphは6.0~6.5が目安です。

土壌が酸性ぎみだと「根こぶ病」という病気が出やすくなるので、石灰を入れてph調整する必要があります。 堆肥はバケツ1杯、元肥として鶏ふんをバケツに1/3すき込んで耕します。畝を立てるときは株間40~50cm、畝幅45cmぐらいと少し高めの畝に仕立てます。

プランターでも栽培可能、土づくりのポイント

ブロッコリーはプランターでも栽培することができます。プランターサイズは幅60cm、高さ30cm程度と少し深めのものを使いましょう。1株だけ植える場合はこちらも同じく直径が大きめで深さのある植木鉢でも栽培可能です。

プランターで土づくりする場合は、市販の野菜や花用の培養土を使うのが一番手軽で簡単です。

自分で作る場合は赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1の割合で配合し、そこに石灰を用土10リットルあたり10~20g、化学肥料を同じく用土10リットルあたりにたいして10~20gを混ぜ合わせて使います。

プランターに用土を入れる場合は鉢の縁から3~5cm程度残し、水やりをしたときにうまく水がたまるようにしておきましょう。(ウォータースペース)

ブロッコリー栽培、覚えておきたい苗の植え付け方法

株間を広く取りましょう。

ブロッコリーの苗の植え付けですが、購入した苗などポリポットに植え付けてある場合は、根を傷つけないようにポットから取り出します。プランターに植え付ける場合は20cm以上の株間を確保しましょう。

また畑など地植えする場合は根がより深く大きく張り、葉が広がりやすくなるので、40cm以上の株間が必要です。 植え付け時には用土を軽く根の周りに被せ、手で軽く押さえながら植えるとよいでしょう。

幼苗を害虫から守るため寒冷紗などで防寒しましょう。

ブロッコリーの幼苗は葉が柔らかく、アオムシなど虫害を受けやすいので寒冷紗や不織布などを用いて苗を守りましょう。

植え付けは風のない日を選ぶ

ブロッコリーの苗は最初は茎が細く、風が強いと倒れやすいので、苗がまだ小さいときは仮支柱を立て、苗を挟むようにして2本立てにして立てましょう。

ブロッコリー栽培に欠かせない水やり

苗の水やり、やりすぎに注意!


ブロッコリーを植え付けた後はたっぷりと水やりをします。 その後は土の表面が乾いた時にたっぷりとやる程度で構いません。湿度には弱い野菜ですのでやりすぎないように注意して下さい。

ブロッコリーの肥料の与え方(追肥)について

肥料を与える量と頻度(タイミング)について

ブロッコリーは植え付けてから2週間~3週間後に1回目の追肥を行います。プランター栽培の場合は化成肥料を10g周辺の用土に混ぜて株もとに寄せて与えます。

その後は2週間~3週間に1回、1回目と同じ量を花蕾が出来るまで与えるようにしましょう。液肥を与える時は1週間に1回程度水やりを兼ねて与える

ブロッコリー栽培、楽しい収穫とその方法について

ブロッコリーの収穫時期と収穫のタイミング

ブロッコリーの収穫時期とタイミングは、花蕾の大きさが10~15cmぐらいになった時が目安です。 収穫の仕方ですが、花蕾の下10cmあたりをハサミもしくはナイフを使って切り取って収穫します。頂花蕾(てっぺんの花つぼみ)を収穫したあと、側花蕾(わきから出る花つぼみ)を順に摘み取るようにしましょう。

側花蕾は直径が3~5cmとゴルフボール大の大きさになったら収穫可能です。 花蕾は短期間で一気に成長してしまうので、収穫のタイミングを逃さないようにしましょう。大きく育てようとすると、つぼみとつぼみの間に隙間ができて形が崩れてしまい、食味がぐんと落ちてしまうことがあります。

収穫の際、切り口は斜めに

収穫する際、切り口は水平にすると雨水がたまり、茎が腐敗したり、病気の原因になることがありますので、斜めに切り落とすようにしましょう。

収穫後は追肥も忘れずに

側花蕾(わきから出るつぼみ)を収穫できる品種は、頂花蕾(てっぺんの花つぼみ)を切り落としたタイミングで水やりを兼ねて液肥を施しておきます。

ブロッコリー、栽培途中の追肥と土寄せ方法

いかに株を大きくするかで花蕾の大きさが決まる

ブロッコリーは花蕾が形成される前に、いかに株を大きくするかがポイント。株が大きくなればなるほど、花蕾も大きく育ちます。株を大きく育てるには植え付け後の追肥や土寄せが重要になってきます。

植え付け後の追肥には液肥を


ブロッコリーの苗の植え付け後、本葉が10枚程度になったタイミングで、株元を軽く土寄せします。 液体肥料は「ハイポネックス」などを既定の濃度に薄めて1週間ごとに2~3回与えるといいでしょう。

これが1回目の追肥。2回目の追肥はその1か月後が目安です。同じように土寄せと合わせて同様に液肥を施します。 また花蕾ができてからは最後の追肥として、化成肥料10gを株から離れたところに撒きます。

追肥の際は、株元の肥料濃度が濃くならないよう、新しい用土も一緒に混ぜ、土寄せをおこないましょう。

栽培時における害虫や病気、予防や駆除方法は?

幼葉が柔らかいうちに防ぐ!

ブロッコリーは幼葉が柔らかいときはもちろん、ある程度苗が大きく育ってからも様々な幼虫により葉の食害に遭うことが多いです。ブロッコリーを食害する虫とその予防法に関して簡単にご説明いたします。

ブロッコリーを食害する主な害虫

・アオムシ(モンシロチョウ) 緑色で細かい毛が生えた小さな幼虫が葉を食害します。 ・アブラムシ類 体長1~4mmの小さな虫が集団で茎や葉の汁を吸い取り、病気を介入することもあります。 ・ネキリムシ コガネムシの幼虫。体長4cmほどの白~肌色のイモムシが根を食害することがあります。

苗がぐらつく、突然苗が枯れてきたという時はこの虫による被害であることが多いです。

・ハスモンヨトウ(ヨトウムシ) 茶褐色のイモムシで、アオムシ同様、葉を食害します。ただ、昼間は土の中に隠れていることが多く夜間になると地上に出てきて食害することが多いようです。

・ハイマダラノメイガ 「芯喰い虫」ともいわれ、イモムシ状の幼虫が芯の部分に寄生し食害することがあります。

ブロッコリーに発生しやすい主な病気

・軟腐病(なんぷびょう) 苗が、暗緑色になり水でべとべとになったような状態になり、軟化して独特の悪臭を放ち腐敗してしまう病気です。 ・根こぶ病 茎葉がしおれては回復を繰り返すという病気で、根に大小のこぶができるという症状が現れます。

・ベト病 葉に淡褐色の斑点ができる病気。また葉の裏面にすす状のカビができるのが特徴です。

・モザイク病 葉全体にややきいろがかったモザイク模様が現れる病気。アブラムシを介して病気にかかることが多いです。花蕾の異常についてはほとんど見られません。

これらの害虫や病気かも!?と思った場合は、すぐに処置を施しましょう。専用の消毒薬や予防薬は園芸店やホームセンターなどで購入できます。

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ベランダで育てるとなると少しスペースが必要になるかもしれませんが、こんもりとした木のように盛り上がってくるブロッコリーの成長を間近で見られるのは楽しいですよ。慣れてきたらいろいろな品種でも試してみてくださいね。