トマト 肥料
トマト 土
プランターでミニトマトは栽培可能
プランターなら省スペース
トマトは草丈が1m以上と比較的背が高くなる植物ですが、ミニトマト(プチトマト)や中玉トマトでもプランターで栽培可能です。特にミニトマトはプランターでも育てやすいことから省スペースで育てられるので、ベランダでの栽培も可能。家庭菜園畑や庭がない方でもやりやすいです。
また、特別な道具が不要で簡単に始められるところも初心者向きと言えるでしょう。
ミニトマトの植え付けに必要なもの
基本の道具
植え付けに必要なものはミニトマトの苗、プランター、培養土、肥料、紐(もしくは園芸用テープ)、支柱です。紐や園芸用テープ、支柱は100均でも揃いますよ。プランターも100均でたくさん販売されていますが、深さが30cm以上の深めのプランターが必要です。
鉢植え(丸形プランター)なら直径30cmの10号以上となり、長方形プランターでは横幅30×奥行き20×深さ30cmを目安に選んでくださいね。土は市販の培養土で大丈夫です。
ミニトマトの培養土とは
トマト 土
いろいろな土が市販されていて野菜向けの土ならどんなものでも大丈夫です。ベランダ栽培で使うなら軽めの土を選んだり、破棄するときに燃やせるものだったり、トマト専用の土というものもあります。
トマト専用の土だと専用に調整されているため作りやすかったり、病気になりにくいといった効果が期待できますよ。何リットルの土が必要になるかはプランターの大きさで変わりますが一つの目安として、25リットル前後は用意しておきましょう。
ミニトマトは元肥入りが大切
家庭菜園では土を選ぶときに元肥入りを選ぶというお約束があります。土の中に肥料が混ぜられていてある程度植物の成長を手助けしてくれますよ。ミニトマトをプランターで育てるときも元肥入りの肥料がおすすめです。
ミニトマトの肥料
トマト 肥料
最初から肥料が土に配合されている元肥入りタイプの土でも、ミニトマトの成長度合いに応じて肥料を追加していきます。肥料はどんな植物、野菜でも必要ですが、トマトは少量でいいため数キロ単位で購入しなくても大丈夫です。また、専用肥料もありますが、リンが多めの肥料なら何でも大丈夫ですよ。
ベランダ栽培の場合は臭いがなく、追肥しやすい化成肥料がおすすめになります。肥料の与え方、栽培方法については後述しますね。
プランターでのミニトマトの栽培方法
ミニトマトの置き場所の基本
日当たり、風通しのいい場所で育てましょう。プランターは移動できますが25L前後のものを移動させるのは大変です。最初から日当たりいい場所を選んでおきましょう。ベランダ栽培では室外機の熱風が当たらない場所に設置してください。また、可能であれば雨も当たらない場所のほうが病害虫の予防になりますよ。
ミニトマトは雨に強いですが、トマト自体は多湿に弱い植物のためできるだけ雨を避けましょう。
ミニトマトの基本的な植えつけ
ミニトマトのプランターへの植え方は簡単です。まず底石をネットに入れてプランターの底に敷き詰めましょう。そのまま土を入れると排水しにくくなり枯れる原因になります。石を使うことで通気性、排水性が確保できますよ。
土を入れたらミニトマトの苗がポリポットのまま入るぐらいの穴をほり、根鉢(苗の根本のポリポットの形をした土)を崩さないようにして穴に入れましょう。後は土をかぶせていき穴を埋めれば完了です。
ミニトマトの苗の購入時期
地方によりますが苗の購入時期は5月頃からがおすすめになります。茎がしっかりしていて蕾や花があるものなどがおすすめです。植え方自体は簡単なためできるだけ状態のいい苗を選ぶということを大切にするといいでしょう。トマトはできるだけ早く実をつけさせないとどんどん背が高くなりやすいと言われています。
また、病気などに抵抗性がある接ぎ木苗を選ぶというのもおすすめです。接ぎ木だと少し苗が少し高価になりますが、育てやすいですよ。
ミニトマトの基本の水やり
植え付け後はたっぷり水を与えましょう。少量を与えるのではなくプランターのそこから排出されるまできちんと与えます。またトマトは朝に水を与えるようにしましょう。夕方に与えると翌朝まで濡れたままになり、生育環境には適しない加湿状態になってしまいます。
プランターの土の表面が乾いて白っぽく変色している状態になると水を与えましょう。この作業を繰り返し加湿状態にならないようにしてくださいね。
基本作業の誘引
ミニトマトは背が高く、茎はあまり太くならないため支柱を使って倒れたり、折れたりしないように人工的に固定する必要があります。やり方はいくつかありますが、根鉢を崩さないように植え付けと同時に支柱を立ててビニタイ、麻ひも、園芸用テープでミニトマトを誘引します。プランターが深くないと支柱が安定しませんよ。
また、茎が太く成長してもいいように、きつく固定するのではなく8の字のように隙間をあけて誘引してくださいね。
あんどん仕立てとは
基本の植え方ではありませんが、比較的簡単にできる栽培方法があんどん仕立てです。円形にくるくると茎を巻いていくため低く、コンパクトに栽培できますよ。作業自体も比較的簡単なため初心者にもおすすめです。やり方は専用の支柱使った場合と自分で作っていく方法があります。
自分で作る場合は丸い鉢に4本程度の支柱をプランターの縁にギリギリに立たせて、麻ひもを使いミニトマトの茎を丸めています。専用の支柱ならリング状のパーツに茎を沿わしていきましょう。
脇芽を取り除く
プランターを使った場合でもプランターを使わず畑に植えた場合でも重要になる作業が脇芽を取り除く芽かきです。脇芽とは葉と茎の間から生えてくる新芽になります。脇芽を残すと栄養を無駄に使ってしまうため実付きが悪くなりやすいためもったいないですが取り除いていくというのが基本です。
芽かきに必要なものはなく、手でとりのぞいきましょう。ハサミを使うと病気が傷口から侵入する原因になると言われています。
肥料の用意
ミニトマトはあまり肥料のいらない植物ですが、培養土に含まれている元肥は効き目が長くても数ヶ月のため追肥は絶対に必要になります。プランター栽培では肥料過多になりやすいため葉の状態などを確認しながら追肥していきましょう。
追肥するタイミングは、5月半ば以降の花が咲き、結実して実が大きくなり始めた頃となり、以降は3週間後に一回追加していきます。与える肥料はリンが多いものにしましょう。
肥料の働きについて
ミニトマトはプランターでも地植えでも窒素が大きすぎると葉ばかり成長し、花をつけなくなる傾向があります。そこで追肥する場合は花に影響があるリン(P)が多めの肥料を与えるというのが基本です。
化成肥料ならPが一番多い肥料となり有機肥料は骨粉やバットグアノになりますが、有機肥料は別の有機肥料を用意してブレンドする必要があるため初心者には化成肥料がおすすめになります。
ミニトマトの葉の状態
ミニトマトは葉の状態で肥料の効き具合がわかります。葉が内側にカールしている状態は窒素の効きすぎです。培養土の量が少ないプランターでは過多になりやすくこのようなときは、多めの水を与え肥料分を洗い流しましょう。逆に少ないときは下の方の葉が黄色くなり、先端の葉は小さくなります。
追肥する場合は上記のような葉の様子に注意して与えましょう。
家庭菜園で大切な摘心(てきしん)
摘心とは先端の芽を切り落とすことで上方向への成長をとめ実に栄養を与えるという意味がある作業です。目安としては手が届かなくなって手入れしにくくなるころに、熱湯消毒をした清潔なハサミで葉よりも上の部分で切り落とします。摘心に必要なものはなくただのハサミで大丈夫ですよ。
農薬について
プランターでも地植えでも高温多湿な梅雨時になるとうどんこ病などの病気が発生しやすくなります。農薬を使う場合はミニトマトにも使えるか確認して使いましょう。農薬には病気の予防として使えるものもあるので早めに使っておくと効果的です。
プランターでのミニトマト栽培のまとめ
プランターでも家庭菜園できる
ミニトマトはプランターでも栽培可能です。植え方も簡単でプランターは深めの物を用意し底石を入れて通気性や水はけを確保し、肥料の与えすぎに注意しながら、支柱に誘引して育てましょう。プランターでもしっかり収穫でき大玉トマトと比べミニトマトは栽培しやすいため初心者にもおすすめです。
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