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初心者も簡単なピーマンの育て方!プランターの選び方から収穫までわかりやすく解説!

肉詰めや炒めものが大人気のピーマンはプランターでも簡単に栽培できる夏野菜です。プランターで栽培できると畑や庭がなくてベランダで作れますよ。水やりや肥料などピーマン栽培で大切にポイントと共にプランターででの栽培方法を紹介します。
2020年8月28日
揚げ餅
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ピーマンはプランター栽培できる野菜

初心者でも育てやすく人気

Photo by 305 Seahill

ピーマンはプランターやコンテナなどの容器でも栽培できる野菜の一つです。容器栽培でも育てる時期や水やり、肥料の追加などを適切に行うと畑と同じように簡単に収穫できますよ。またピーマンは水やり以外はほったらかしでも栽培できる簡単な野菜のため、小学生でもきちんと栽培できて家庭菜園でも人気の野菜です。栄養価も高く肉詰めなどさまざまな料理に利用できて、品種改良により苦味の少ない食べやすいタイプもありますよ。

赤ピーマン(カラーピーマン)とパプリカについて

Photo bycegoh

赤いピーマン、黄色いピーマン(パプリカ)はカラーピーマンと言われるピーマンの一種です。カラーピーマン、パプリカもピーマンと同じ種類ということで、プランターで簡単に育てられます。育て方もほとんど同じで簡単に栽培できますよ。もともとカラーピーマンは完熟したピーマンのことで、緑のピーマンの苗でも完熟すると赤くなります。病気ではなく熟れただけなので、赤くなっても安心して食べられます。

ピーマンの基本情報

ナス科の植物

Photo by iyoupapa

ピーマンはナス科の植物です。プランターなら以前使った土をそのまま再利用することは少ないと思いますが、ナス科の植物は同じ土で、同じ種類の野菜を育てると発生する不具合(連作障害)が起きるため注意してください。原産は熱帯アメリカといわれ、発芽するまでの土の温度が25~30度と高く栽培できる適温も20~30度と高めです。西日本、東日本、北日本では気候が大きく異なることから植える時期に注意してくださいね。

遅霜に注意

Photo by e_haya

寒さに弱い植物のため遅霜に注意しましょう。苗を植えるときは気温が暖かくなってからにします。種からも育てられますが、種から育てる時は育苗して寒さから守りながら苗を育てる必要があります。こうなると栽培から収穫までの難易度が少し高くなります。

肥料は大切

ナス科の植物は肥料を多く必要とする傾向があります。花がすぐ枯れたり、花を着けないなどの場合は肥料不足の状態ですよ。ただしやり過ぎは病気と害虫が発生しやすくなるため量に注意してください。窒素が多い肥料は花が咲かなくなる可能性もあります。詳しくは後述しますね。

プランターを使ったピーマンの大まかな育て方

プランターに植え付けから収穫まで

Photo by yoruwo

ピーマンの栽培歴は2月に種まきとなります。しかし前述したように種まきから収穫までのハードルは寒さ対策、育苗が必須になるため苗から育てたほうが簡単です。苗の植え付け時期は4~6月となります。遅霜に当てないように地域に合った時期に植えましょう。最初の花がつくまで葉のつけ根から出てくる脇芽を手で取るようにして育てる整枝、そして実ができないように最初の花を摘み取る摘花(摘果)をして収穫まで育てます。

整枝とは

Photo bySilberfuchs

つけ根から生えてくる脇芽を摘み取ることで伸ばす枝を整理するということです。ピーマンの場合は3本伸ばす枝を決めて残りは整理します。こうすることで風通しがよくなり病気と害虫の発生が抑えられ、枝の数が少ないため簡単に管理できますが、整理せず放任すると枝が混み合うと蒸れやすくなり、収穫も管理もしにくくなります。

摘花とは

Photo by iyoupapa

ピーマンの場合は最初の花を摘み取ることで、苗を育てるという意味があります。他の野菜や果物では花の量を調整することでどの花(実)にも均等に養分が行き渡るように調整して風味のいい、大きな実になるようにすることです。摘果はできた実が小さいうちに摘み取ることで、意味は摘花と同じです。

プランターでのピーマンの育て方1:容器の選び方


容器の選び方1:サイズが重要

容器で植物を育てる時は、容器のサイズが重要になります。植物のサイズと容器のサイズ比例し、大きくなる野菜は大型サイズのプランターで育てるようにするというのが基本となります。ピーマンはサイズが大きい野菜で、大きくなると草丈60cmは軽く超える野菜です。鉢のサイズは30cm(10号)、プランターも30cm、20Lの土が入るものを選びましょう。ピーマンとピーマンの間が30cm確保できる容器なら2本植えてもいいでしょう。

容器の選び方2:深さも大切

初心者に注意してほしいのは容器のサイズだけではなく深さも重要になる点です。プランターは畑と比べると土の量が決まっているため、ピーマンのように実を食べる野菜はプランターの深さも大切です。目安としては深型プランターと呼ばれる30cmほどの深さがあるものを用意しましょう。サイズと一緒に深さも選び方の参考にしてくださいね。

容器の選び方3:排水性

ピーマンは乾燥にも多湿にも弱いためプランターの排水性は大切です。底に穴があまり空いていない容器だとサイズが大きく深くてもあまり適してるとは言えません。容器を選ぶ時は余分な水が外に流れやすいようになっているか確認しましょう。初心者でも容器をきちんと選ぶと栽培しやすくなります。

プランターでのピーマンの育て方2:苗の選び方

苗の選び方1:色

初心者の方は苗の選び方も大切です。病気や害虫の影響を受けた苗だと栽培が難しくなりますよ。苗の選び方は3つポイントがあります。1つ目は葉の色に注目してみましょう。色が抹茶のように濃いほど元気な苗です。黄色くなっていたり、斑点などの模様があると病気の可能性があります。

苗の選び方2:サイズ

サイズが大きいものがいいとは限りません。ほどよいサイズを選びましょう。目安としては花が咲いていない、蕾があるぐらいの大きさがちょうどいい状態です。節(葉から次の葉までの間)が短いほど光をたくさん浴びた元気な苗です。節が長いと病害虫に弱い苗と言われています。

苗の選び方3:接(つ)ぎ木

初心者でも簡単に育てられるのは接ぎ木苗です。接ぎ木とは土台となる植物にピーマンをつないで作った苗のことで少し高価になりますが、病害虫に強かったり連作障害が起こりにくくなっていたりと初心者でも育てやすくなっていますよ。初心者の方は種から育てた実生(みしょう)苗よりも少し高くても簡単に栽培できる接ぎ木がおすすめです。

プランターでのピーマンの育て方3:土の選び方

プランターは市販の土で大丈夫

Photo byJing

プランターは小さな畑です。そのため土は重要ですが、畑のように本格的な土作りをして植えるのではなく、市販の培養土を利用したほうが簡単になります。ピーマンは通気性、排水性のいい土を好みます。他の野菜も通気性、排水性のいい環境を好むため市販の培養土で問題なく育てられますよ。注意点としては必ず肥料が入っている元肥入りの土を使いましょう。前述したようにピーマンは肥料を多く欲する野菜です。粒上の土がおすすめです。

元肥を追加する

栽培方法の一例として肥料が入っている培養土に多少肥料を追加して植えるという方法もあります。この場合肥料が馴染むまで7~10日ほど時間をあけて植え付けるといいでしょう。

プランターでのピーマンの育て方4:植える準備

底板・底石を使う

Photo by frontriver

畑でピーマンを植える時は畝を作って排水性などを確保しますがプランターに植える時は畝が作れないため少し植え方が異なります。まず植える前の準備として底に底板か底石を敷きましょう。底石はそのまま入れてもいいのですが、ネットに底石を入れると土の入れ替えるときに取り出しやすくなりますよ。石のを敷き詰めるのは2cm程度で大丈夫です。底に石を敷くと土のように水を保持せず、流れていくため多湿を避けられます。

スリット鉢なら不要


鉢にはスリット鉢というものがあります。高さの3分の1ほどまでスリットが入っていて、底石を使わなくても排水性と通気性が確保しやすくなっていますよ。水が抜けやすくなっていて多湿を嫌う植物との相性がいいです。ただしスリット鉢を使うときは、庭などの土の上に直接置かないように注意してくださいね。一般的なプランターと比べると隙間が大きいため地面に根をおろしてしまう可能性があります。

プランターでのピーマンの育て方5:場所選び

植える場所を考える

Photo byPublicDomainPictures

ピーマンは日当たりのいい場所、風通しのいい場所を好みます。午後からの西日が長く当たるというよりかは、南向きで朝から太陽ができるだけ長く当たる場所で育てるようにしてください。ベランダだと洗濯物やエアコンの室外機の影にならないように注意してくださいね。風通しが悪いと病害虫が発生する原因になります。プランターは移動できるメリットがありますが、最初から日当たりと風通しのいい場所で育てるようにしましょう。

プランターでのピーマンの育て方6:植え付け

少し育てて植えたほうがいい場合もある

市販の苗を買ってきてすぐに植えるという方が多いと思いますが、ピーマンの場合は意見が少し分かれます。4月後半ぐらいから苗は流通しますが、ピーマンは寒さに弱いため4月に植えると遅霜に当たる可能性があります。そのため暖かな場所で少し育てて植えたほうがいいと言われています。また、植える目安としては最初の花が咲く直前と言われています。ただしあくまでも一例ということで4月以降なら買ってきてすぐに植えてもいいでしょう。

植え方

ポリポットから取り出したら根鉢(ポリポットの土)を崩さずそのまま植えます。底石をいれて市販の土をプランターの縁から2cmほど下まで入れたあと、根鉢が入るぐらいの穴をほりそこにはめ込むようにして植えるといいでしょう。隙間をなくすように根本までしっかり土をかぶせて植え付けは終了です。プランター満タンに土を入れないのはウォータースペースと言って水が溜まっても土が流れ出ないようにするためになります。

プランターでのピーマンの育て方7:支柱を立てる

近くに支柱をする

プランターによっては支柱を取り付けやすいように縁の部分に穴が空いているものもありますが、ピーマンでは縁の部分に支柱をしても意味がありません。ピーマンを植えたら根鉢に差し込まないように気をつけながら苗の近くに支柱を立てましょう。支柱とピーマンを固定する時は麻ひもで∞のような形にして支柱とピーマンを固定します。大きさはピーマンが大きくなることを考えて1m以上は必要です。

プランターでのピーマンの育て方8:水やり

プランターから水が出るまでたっぷり与える

Photo by sorarium

植え付けた後の最初の水やりは、プランターから水が排出されるまでたっぷり与えましょう。常に濡れている状態は嫌うためたくさんの水を一度に与えるようにします。少量を何回も与えると多湿の原因になりますよ。2回目以降の水やりは土が乾いたら最初と同じように底から排出されるまでたっぷり与えていきましょう。

藁(わら)を敷くと便利

土が乾いているかわかりにくくなりますが、藁を敷いておくと過度な乾燥防止に役立ちますよ。また雨や水やりの際に土が跳ね上げられ葉に付くことも防げます。雨によって跳ね上げられた土が病気のもととなることも多く藁をしかない場合は雨が当たらない場所に動かすといいでしょう。畑では敷き藁をして育てますが、プランターだと土が確認しにくいというデメリットもあるので注意してくださいね。

プランターでのピーマンの育て方9:整枝と摘花

整枝の方法

枝の整理と聞くと難しそうに思えるかもしれませんが、ピーマンの整枝は非常に簡単です。初心者でも簡単に整理できますよ。やり方は一番最初の花の下の脇芽を2つ残して、それよりも下にある脇芽はすべて取り除くだけです。一番最初の花の近くにできる枝は勢いがよく、他の枝よりも太い、いい枝となるためまま育てていきましょう。これで真ん中の枝と脇芽2本からなる3本仕立てとなりますよ。


摘花(摘果)

ピーマンは苗が小さいときから花を着けます。このまま実ができると苗は成長よりも実に養分を与えてしまうため苗が弱ってしまいます。そこであらかじめ花を摘み取ることで、苗にきちんと養分が行き渡りしっかりした苗が育ちますよ。苗が小さいと結果的に収穫できる量も変わるので最初の花だけは、摘み取りましょう。初心者でも手で摘むだけなので簡単ですよ。苗の状態、実の量によっては少し摘花するといいでしょう。

プランターでのピーマンの育て方10:肥料

肥料の追加

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肥料の追加のタイミングは一番最初にできた実が大きくなり始めた頃に与えましょう。その後は様子を見ながら2週間に1回程度化成肥料を与えます。このときリンが多めの肥料だと花つきが良くなりますよ。ピーマンには単なる肥料ではなく、専用の肥料が発売されているので初心者は専用の肥料を使ったほうが簡単に栽培できます。植え付け時もリンが多い肥料だと花がすきやすいですが、窒素、リン、カリウムのバランスが大切です。

肥料の効果について

肥料は窒素、リン、カリウムの3種類の成分が含まれています。窒素は葉に影響し、リンは花や実に影響します。カリウムは根に影響しどの成分も必須です。ピーマンのように実を食べる野菜はリンが多いと収穫量が増えますよ。また窒素が多いとよく成長しますが、花が咲かず収穫量が減ります。土に混ぜ込む肥料はバランスよく入れて後から与える追肥はリンが多いほうがいいでしょう。

プランターでのピーマンの育て方11:収穫

収穫までは短い

Photo by JCHaywire

ピーマンは花が咲いた後2週間~3週間で収穫できます。もともと未成熟な実を食べる野菜のためすばやく収穫できますよ。放置するとカラーピーマンのように色鮮やかな赤色になり風味が変わってきます。収穫は初心者でも簡単にできますが、注意点としてはハサミを使って取るようにしてください。枝が弱いためもぎ取ると枝が折れやすいです。うまく育てると10月ぐらいまで収穫できますよ。

プランターで育てるピーマンのまとめ

初心者でも作りやすい野菜

Photo by yoruwo

ピーマンは初心者でも作りやすい野菜です。きちんと肥料と水やりをしているとプランターでもたくさん収穫できるためベランダ菜園でも人気です。過度な乾燥、多湿を嫌うので通気性のいい土、風通しのいい場所で土が乾いてからたっぷり水を与えてくださいね。うまく育てると6月~10月までの長い期間収穫が楽しまますよ。

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