可愛らしい実が特徴!フユサンゴを育ててみよう!
色が変わる!フユサンゴ栽培を楽しもう!
フユサンゴは、色が変わる小さな実が特徴です。大きさ1cm程度の「珊瑚」に似た可愛らしい実は、8月頃から実りはじめます。その後、時間経過ともに色が変わり私たちを楽しませてくれる植物です。
緑色から黄色、さらにオレンジを経て冬には鮮やかな赤色になります。深い緑の葉との対比が美しく、観賞用として高い人気を誇っています。ガーデニングや花壇を彩る植物のひとつとして人気です。
フユサンゴの育て方や花言葉を知ろう!
フユサンゴとは?
フユサンゴは、ナス科ナス属に分類される低木の植物です。漢字で書くと「冬珊瑚」と書きます。一般的に花ではなく、珊瑚のように見える「実」を観賞して楽しむ植物です。大きさ・高さはないものの、実と葉の鮮やかなコントラストが印象的。
7月〜9月には小さな花も咲きますが、あまり目立ちません。また、枝葉が密集し、逆さの傘に似た低木の姿が特徴的です。暖かい気候でよく育ち、寒さが厳しくない地方では、一年中戸外での栽培もできます。
原産地
フユサンゴの原産地は、南アメリカやブラジルなどの熱帯地方です。原産地の気候ゆえに耐寒性がやや弱く、寒い地域だと一時的に葉が落ちる「半落葉性」になります。
夏の暑さには強いので、日照不足さえ避ければ丈夫な植物です。比較的育てやすいので、初心者が育てるのにもおすすめします。
栽培の流れ!結実する時期は?
フユサンゴは鉢植えで育てるのが一般的ですが、もちろん地植えでの栽培も可能です。草花が実をつけることを結実(けつじつ)と呼びますが、結実する時期は8月〜2月とされています。
苗は秋頃に、実が成った状態で広く出回り、夏に開花時期を迎えます。秋に結実しはじめ、冬を越し、暖かくなるにつれて葉が生い茂るように生長。最終的には、草丈が30cmほどのドーム状になります。
フユサンゴの育て方!
フユサンゴを育てる際のポイントは、「日当たりのよい環境で栽培する」ことです。半日陰でも育ちますが、夏に花つきが悪くなるの原因にも。結果として、実の数が少なくなります。十分な大きさの実をつけるためにも、日当たりは必ず押さえておきたいポイントです。
鉢植えの場合には、室内の日当たりがよい場所で。地植えの場合は、日照時間の長い場所で育てるのが最適です。しかし、真夏の西日が当たるような場所は避けましょう。
栽培環境
フユサンゴは、原産地が暖かいことから、耐暑性が強く日当たりのよい環境を好みます。耐寒性はやや弱いですが、-5℃を下回らなければ問題ありません。そのため、関東より南の地域では戸外での越冬が可能です。
また、日照不足は花つき・実つきを衰えさせます。鉢の場合は、日当たりのよい場所へと移動させながら育てましょう。
適した用土や肥料は?
フユサンゴは、水はけのよい用土を好みます。市販の草花用培養土で問題ないので、栽培時には準備しておきましょう。地植えする場合にも、水はけがよくなるように注意してください。
フユサンゴは肥料をたくさん必要とします。春〜秋にかけては、月に1回緩効性肥料を施すか、液肥の場合には2週間に1回程度与えましょう。葉の色が薄くなるのは肥料切れの合図。日頃からこまめに様子を観察しながら育てましょう。結実しはじめたら肥料は控えてください。
水やりなど日常管理
フユサンゴは過湿を嫌うので、水やりのしすぎは根腐れの原因になります。ただし、春〜秋にかけて乾燥すると、実つきが悪くなるので注意が必要です。夏は乾きやすいので、毎日朝・夕と2回水やりを行いましょう。
反対に、冬は水が蒸発しにくいので、様子を見ながら水やりをします。もちろん、夏でも土が湿っている状態では、追加の水やりは控えてください。実が落ちる季節には伸びた枝を剪定すると、元気に生育します。
フユサンゴの増やし方!
フユサンゴは、繁殖力旺盛な植物です。そのため、勝手に落ちた実から発芽して増えることがあります。落ちた種から発芽することをこぼれ種と言いますが、手間をかけずに株を増やせるポイント。
また、人手で増やすことも可能です。種まきと挿し木による増やし方があるので、それぞれ増やし方を解説します。
増やし方1:種まき
種まきの時期は、春頃が適しています。結実した実から採取します。フユサンゴは発芽温度が高いので、種まきの際には先に小さな容器へ保温しながら発芽させて植え付けるのがよいでしょう。
葉が4枚程度になったら、鉢植えや地植えに移して問題ありません。月に2回ほど、液肥を施すのがおすすめです。
増やし方2:挿し木
フユサンゴは、挿し木でも増やせます。4月下旬〜10月上旬が適期とされ、切り取った枝を土に挿して育てましょう。剪定の際に、採取しておいてもよいですね。
水はけのよい用土と、少し大きめの鉢を用意して栽培します。地植えの場合は、やや横に広がることので、隣の植物との間隔をあけておくのがおすすめです。
フユサンゴの花言葉
フユサンゴの花言葉は、「神秘的」や「あなたを信じる」「愛情」などがあります。6月11日や11月16日などの誕生花であり、大切な人への贈り物としても最適です。
「冬」に色づく「珊瑚」のような実の姿から、「神秘的」という花言葉が似合いますね。
フユサンゴ栽培の注意点
丈夫で育てやすく、オレンジの実や深い緑色の葉とのコントラストが美しいフユサンゴ。魅力の多い植物ですが、育てる上での注意点があります。
それは、実に含まれる毒のこと。小さなお子さんやペットがいる家庭では、細心の注意を払う必要がありますので、それぞれに分けて解説!
フユサンゴの実には毒がある!
オレンジ色に育つ可愛らしいフユサンゴの実ですが、実は「ソラニン」という毒が含まれています。知らずに口にしてしまうと、嘔吐や下痢を引き起こし、最悪の場合死に至ることもある有毒物質です。
小さなお子さんはもちろん、犬や猫などのペットを飼っている人も注意しましょう。手の届かない場所で育てるか、難しい場合は栽培自体をやめておくのが無難です。
ナス科植物はウイルス病に罹りやすい!
フユサンゴが分類されるナス科の植物は、ウイルス病に罹りやすいという注意点もあります。代表的なのはモザイク病と呼ばれるウイルス病の一種で、罹ると治癒が難しいとされる病気です。
新しい葉から徐々に緑の斑点が出始め、葉の色が薄くなったりモザイク状のまだら模様ができます。実の大きさや形にも、異常が生じますのでチェックしましょう。ウイルス病は、アブラムシやすでに病気に感染した植物の汁から伝染します。害虫対策や土壌を清潔に保つなどの対策が必要です。
フユサンゴで花壇を彩る!
まとめ
フユサンゴは耐暑性に強く、夏〜冬にかけて美しい姿を楽しめる植物です。比較的育てやすく増やし方も簡単なので、初心者でも比較的簡単に育てられます。季節ごとの水やりや肥料、日当たりを意識すれば、冬には鮮やかなオレンジの実を付けたフユサンゴを鑑賞できますよ。
フユサンゴの魅力を知り、ガーデニングの1つとして育ててみませんか?種は自身でも簡単に採取できるので、長く栽培が楽しめます。「実を口にしない」という点だけ、注意して育ててみてくださいね。
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