ビオラの特徴
花期は冬から初夏まで
ビオラはスミレ科スミレ属の一年草で、原産地はヨーロッパ。開花期は冬から長ければ初夏までで、長期にわたって花をつける草花で、冬のホームセンターや園芸店では必ずと言っていいほど見かけます。公園や学校などでもビオラが植えてあるので、見たことのある人も多いポピュラーな品種です。
ビオラは耐寒性があり冬の寒い環境でも強く育ちます。冷たい風に吹かれても健気に咲き揺れるビオラはガーデニングに人気がある花です。
豊富な種類
ビオラは種類が豊富で、花の大きさはパンジーよりも小ぶりで花の大きさは3cm前後です。しかし、最近は品種改良によって大きさで違いを判断するのも難しくなってきました。ビオラの花色は黄色やオレンジ、赤、白、青、紫などで、単色と複色があり、複色が人気です。
一つの花に配色される花色の組み合わせは美しく、見る人の心を和ませてくれます。ぜひいろいろな種類を取り入れて楽しんでみてくださいね。
ビオラの育て方(生育環境)
育て方:プランター(鉢植え)や花壇
ビオラはプランター(鉢植え)や花壇での育成が比較的簡単な花です。生育がよく、増えるため、初めからある程度大きさがあるプランターに植えましょう。成長してきたら植え替える方法でもよいですね。ビオラは花色が豊富なので、植えるときに苗の組み合わせを楽しめられるのは魅力的です。
冬に購入したビオラの苗を他の花の苗と一緒にプランターに植えると、しだいにビオラが増えて他の花を覆うことがあるので、適度に間隔をあけて植えましょう。
プランターでの育て方のメリット
プランターでの育て方のメリットはどんなものがあるでしょうか?プランターは庭がないご家庭でもベランダや玄関に置いて省スペースで育てることができます。また、プランターごと移動させられるので、日当たりがよい場所や花を飾りたい場所に置くことができるのがメリットですね。
虫も比較的つきにくいのもメリットでしょう。
育て方:日当たりや風通し
ビオラの上手な育て方のポイントは日当たりです。日当たりがよい環境で栽培する方が花が豊富につきます。一日のうちに日光がしっかり当たる時間がある場所を選んでプランターを置いてください。寒くて日照時間が短い冬場は特に気をつけましょう。そうすることで、長い花期を楽しむことができますよ。
また、風通しのよい環境であることも大切です。ビオラが濡れたままでいるとカビや腐敗の原因になるので、置き場所を考慮しましょう。
ビオラのプランターでの育て方:種から
育て方①種蒔きの時期
種からの育て方のメリットは、たくさんの苗を作ることができるということと丈夫な生育が期待できるということです。同じ種類の花が多く欲しい際にも、適しています。種の蒔き時は9月の下旬ごろがベストです。早ければ年内に一番花を見られますよ。
種蒔きが遅いと一番花が遅れるために開花期が短かくなります。なお、植物を育て慣れていなかったり日ごろ管理がしにくかったりする場合は、種からよりも苗からの育て方をおすすめします。
育て方②種の袋の表記を確認しておく
ビオラの種は園芸店やホームセンターなどで市販されています。今はネットでも購入できるので、いつでも買えて売り切れの心配もありません。種の入った袋の裏面にはたいてい育て方が表記されていることが多く参考になります。できるだけその種類の種の育て方を確認しておきましょう。育て方の特徴がよくわかりますよ。
種は苗と違って一から育てられるので愛着が大きい点もよいですね。育て方にこだわりたい方はぜひ種から育てていきましょう。
育て方③種の蒔き方と管理
ビオラの種の育て方で種を蒔く容器は、平鉢やピート板、育苗箱、プラグトレー、ポットなどがあります。そのなかで自分が使いやすそうな物を選んでください。選んだら種蒔き用の土を容器のなかに入れ、点ほどの穴を開けます。
ビオラの種は小さいので、ピンセットを使って一つずつ穴に入れると上手くできますよ。また、芽が出るには光が必要なので、土は軽くかかるくらいに覆います。蒔き終わったら、水をたっぷりと与え芽が出るまで日陰に置いて管理しましょう。
育て方④芽が出た後の植え替え
ビオラの種の芽が出て本葉が2~3枚になったら植え替えましょう。まず、ビニールのポットには培養土を入れ土の表面に穴を開けておきます。次に、ビオラの根を傷めないようにピンセットなどを使って一つずつそっと引き抜き、ポットに移し替えましょう。そして、周りを土で囲んで安定させます。根がしっかりと伸びてきたらプランターに定植します。
たくさん種を蒔いたらたくさんポット苗ができます。冬でもたくさんのビオラの色鮮やかなガーデニングを楽しめるでしょう。
ビオラのプランターでの育て方:苗から
育て方①苗を選びプランターに定植する
今度は苗からの育て方です。ビオラの苗は葉が元気で茎のしっかりとしたものを選びます。根元がぐらつくことがないものは根がきちんと張っている証拠です。購入時のポットの中では根が伸びすぎて窮屈になっていることが多いので、購入後は早めにプランターに移し替えましょう。
ポットから取り外し、花用の培養土と元肥を入れたプランターに植えつけます。ビオラは暖かくなるにつれて増えていくので、苗同士の間隔は十分に取って植えてくださいね。
育て方②用土と肥料の施し方
ビオラを栽培する用土は、花用の培養土がおすすめです。水はけがよく、なおかつ適度な保水もできる土が好ましいでしょう。ここで元肥も一緒に入れておきます。花がよく咲く温かい時期になると定期的に様子を見て追肥も行うようにしましょう。栄養が足りなくなると花色や花数が減り、葉も元気がなくなります。そのため、追肥は育て方で大切です。
なお、冬の間は生育がおだやかなので追肥は必要なく、簡単な管理で花を楽しめます。
育て方③水やり
ビオラの育て方で水やりは、土が乾いていたら十分に与えます。大抵の植物は午前中に水やりをするように、ビオラも太陽の光を浴び始める頃に与えるようにしましょう。そうすると、夜には土が乾いた状態になります。冬場のビオラは、夜まで濡れた状態でいると霜で根が傷んでしまう可能性があるのです。
また、じめじめしたままでいると灰色カビ病になることがあります。もし病気にかかった場合は、その部分を取り除き、他の葉や茎に感染しないようにしましょう。
育て方④剪定(花がら摘み)
咲き終わった花がらは、次の花の成長を妨げます。また、そのままにしておくと全体の見栄えもよくないので、ハサミを使って茎の根元から丁寧に剪定していきましょう。ビオラは一つの花の茎からは再び咲かないので根元から切って大丈夫ですよ。
花がらを丁寧に処理することが育て方のポイントです。花がらは写真のように花びらが丸まってしわになります。暖かい時期になってくると開花も増えるので、こまめに花がら摘みをしてビオラを生き生きとさせてあげましょう。
育て方⑤虫害
害虫はアブラムシやナメクジ、ヨトウムシなどです。見つけたら駆除をするか多い場合は薬剤で処理しましょう。また、ビオラを好んで食害するツマグロヒョウモンという蝶の幼虫もいます。幼虫は黒色のイモムシでオレンジ色の模様があり、トゲの突起があるのが特徴です。
蝶の幼虫だからといって放っておくと、いつの間にか全て食べつくされてしまうので、見つけしだい退治してください。近くにスミレ科の雑草などがある場合は蝶が寄ってきやすいので、除草しておきましょう。
プランターを使ってビオラを飾ろう!
ビオラの育て方はいかがでしたか?プランターでの栽培は移動させられるぶん、日当たりや風通しなどの条件もそこまで難しくありません。初心者の方は気軽に苗から始めてみるのもよいですね。冬場に咲く花が少ないなか、綺麗に咲き誇るビオラは、管理の手間も多くないのが嬉しいところです。一度花が無くなっても、きちんと管理をして葉が元気であればまた咲き始めますよ。
ビオラのプランターで飾っているお家は素敵ですよね。ビオラの育て方をぜひ活用して楽しんでみてくださいね。
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