はじめに:賃貸もおしゃれにディアウォールでDIY
ディアウォールDIYのメリット
なぜDIYにディアウォールが好まれるのかという背景には、日本は地震列島であるということも大きく関係するでしょう。家具としての本棚や収納棚は大きな地震が来たときに、重たい荷物ごと倒れてきて危険だというのを多くの人が知ったためです。
ディアウォールを使うDIYインテリアはおしゃれで簡単にできるだけでなく、床と天井(またはカウンターと天井や床とカウンターなどでも)の2×4材を使った突っ張り棒システムであるため倒壊しづらいというメリットもあります。
2×4材が手軽にDIYできるディアウォール
収納の少ない賃貸物件でこそやりたい棚DIYはディアウォールと2×4材を使うことで簡単に解決します。狭い居住スペースをもっと有効活用したい・おしゃれなリビングインテリアを作りたいという方にディアウォールDIYを活用するアイデアと基本的な作り方をご紹介します。
これを応用すればキッチンなどの扉付き収納も賃貸物件に追加することもできるでしょう。
DIYをはじめる前にディアウォールの種類や色
DIYをはじめる前にディアウォールについて知っておきましょう。基本的に2×4材に使うパーツなのでそれらを使うことが多いDIYerの方はその種類や色・類似した商品について知っておくといざというときに便利です。
DIYに便利なディアウォールの種類
DIYに使えるディアウォールは突っ張りパーツと棚受け・中間ジョイントの3種類がそろっています。ディアウォールの本体ともいえる突っ張りパーツも丸いデザインのレギュラーと四角くいシンプルの2つのデザインから選ぶことが可能です。
2×4材以外にも1×4/2×6/1×6のサイズ規格用もありますので棚作り以外であってもいろいろなDIYで活躍してくれるでしょう。
DIY材ディアウォールの類似品と違い
ディアウォールと同じような2×4材用DIYパーツで有名なものにラブリコがあります。用途は同じなのですがディアウォールとの違いはラブリコの方が突っ張ったあとにさらにネジを回すことにより強度を増すことができるという点です。
形もネジで調整できる部分が2×4材と床や天井の間に入るので、見た目も変わってきます。
2つの2×4材パーツの使い分け方
床から天井まで手軽でより簡単な少ないステップ数で2×4材で柱を立てたいという方はディアウォールを、地震対策などより強力な突っ張り感が必要だと感じる方はラブリコを選ぶとよいでしょう。
余談になりますがラブリコのねじを回すときに天井の基礎がない部分に強い圧力をかけると、天井部分が割れたり壊したりしてしまうこともありますので、賃貸物件の場合は特に回しすぎにはご注意ください。
DIY材ディアウォールの色やサイズ
DIYでよく使われるディアウォールは白やベージュが多く色が少なくておしゃれ感が不足しているように思われがちですが、パーツによっては黒やブラウンなどの色もディアウォールにはそろっています。
無垢の木材には違和感の少ない白やベージュを、ワックスなどで着色した木材用では黒やブラウンなどの色目を選ぶなどが基本的な使い方。そのほかにもお好みで色を使い分けてください。
壁や収納に!ディアウォールDIYの作り方2選
ディアウォールを使った棚つくりの方法は釘やビスを打てる柱を部屋に追加するイメージで考えます。特に賃貸物件では勝手に壁や柱に穴を開けるわけにはいきませんので、取り外し可能な自由に使える木材を立てることにより棚づくりやパーテーションの自由度があがるでしょう。
有孔ボードを使ったディアウォールDIYアイデア
最初のDIYアイデアはディアウォールで2×4材を5本立て、有孔ボードとチャンネルサポートの金具を使い棚板を好みの場所に設置するやり方です。
DIYするときにしっかりと部屋の寸法を計って設計図を書かれる人も多いでしょうが、プロではないのでもっと簡単にひらめきを形にしたいという方は写真をとってラフ画像と重ね場所のあたりを付けるという方法は斬新で真似したいアイデアです。
使用している材料は
2×4材 5本
ディアウォール 5組
有孔ボード 2枚
チャンネルサポート(バーと棚板) 適宜
棚用の板 適宜
2×4材やディアウォールは以前使っていたものを取り外し保管していたものの再利用です。チャンネルサポートはニトリなどで購入すると動画で使用している分程度であれば3000円ほどの予算で十分。
有孔ボードも持っていたものを使っているそうですが買っても3000円程度とのことです。2×4材やディアウォールの価格と合わせてだいたい2万の予算を見ておくとそれを出ることなく材料はそろうでしょう。
作り方手順
最初に2×4材にディアウォールを取り付けて棚の位置を想像しながら必要な場所に柱を5本立てます。その上に有孔ボードを横向きに2枚ビス留めしていきます。
チャンネルサポートバーを有孔ボードの上から縦向きに取り付け、棚受けによって好みの位置に変更することが可能ですので全体のバランスや使い勝手のよい高さに欲しい幅の棚を付けていきましょう。
有孔ボードやチャンネルサポートを使うメリット
作り付けの家具とは違ってディアウォールで作る棚は後から足りないところに足したり、棚板をひとつ取り除いて大きなものを置くなどという変幻自在なところが魅力。
その自由度をさらにアップさせるために、こちらの方は有効ボードとチャンネルサポートでその後からの変更もやりやすくしています。動画内でも触れられていますが、5本建てた柱も実際は多くて壁1面であれば2-3本で十分です。
材料費は合計で2万円以内で完成
ディアウォールDIYが好まれる理由にローコストで大きな収納が作れるところ。動画内ではそれぞれの材料の値段についても触れられています。トータル金額1-2万円以内でこれだけの壁一面収納ができました。
1x4材を使うディアウォールDIYアイデア
もっと木材を多様して板材もワックス塗装してよりナチュラル感ましましで作られているのがこちらのディアウォールDIYです。さきほどはゲストルームとして用意した収納部屋の棚づくりでしたが、こちらはキッチンで他の収納家具との高さの兼ね合いも兼ねたDIYとなっています。
ディアウォールで柱を作りそこに板で壁面を新たに作る作り方はこのあと扉付き収納なども設置することも可能なのでキッチンにぴったり。
使用している材料は
2×4材 3本+棚板用2枚
ディアウォール 3組
1×4材 19枚
有孔ボードやフックなど 適宜
手元ライト 2個
こちらの動画は具体的に金額については触れていませんが、木材に関しては以前のものを再利用していたりと木材コストについてはあまりかかっていない印象です。
キッチンでの作業スペースということで手元のライトをおしゃれなものにしたり、有効ボードとフック・ビスなどを利用してカフェ雑貨もおしゃれに飾りながら片付けられる場所を作っていきましょう。
有孔ボードでは使えないおしゃれな金具をプラス
後付けの壁面は1×4材に使用している塗料は、オールドワックスのラスティックパインカラー。もちろん無垢の木材をそのまま使用してもよいですが、色を付けたいという方は参考にされるとよいですね。
そのワックスの色に合わせた渋いカラーの棚受け金具やフック・有孔ボードもこちらはダークな色合いのものを使って統一感を出しています。これらの取り付ける金具の種類を選ばないのも新しく壁面を作るメリットです。
100均でも安く手に入るアイアン素材も合いそう
動画では今まで使っていたものなどの再利用で作り直しという形式ですが、見ていると100均でも似たような金具を見たことがあると感じるでしょう。
もちろんこだわりのアンティーク金具を使うのは気持ちのよいDIYになりますが、自作のよい点でもあるコストをかけずにおしゃれに作るという点では100均素材も積極的に使っていきましょう。
ディアウォールを使ったおしゃれなDIY実例集
それでは最後になりますが、ディアウォールを上手に使ったDIYアイデアをSNSの素敵画像でご紹介しましょう。ディアウォールを活用した収納づくりヒントが欲しい方必見です。
1.ディアウォール+突っ張り棒DIY
こちらのDIYではディアウォールの柱を横向きではなく縦に使用し棚受け金具やポールを使って、靴や服などのファッション収納スペースを作っています。
パイプを突っ張り棒に変えても
服を掛ける部分のDIYは画像ではしっかりとした単管パイプを金具を使って固定している頑丈な作りですが、ディアウォールを使う手軽な収納棚であるならばここは簡単に突っ張り棒を活用しても。
大人向けの冬服には少し心もとないところもありますが、子供服であったりTシャツなどの軽いものを掛けるだけならば突っ張り棒でも十分な耐久です。
2.ディアウォールでリビングインテリアDIY
ディアウォールDIYは無骨でおしゃれではないというイメージを払拭してくれる、リビングでも通用するDIYアイデアはこちらです。ディアウォールで柱を作りそこにワックス塗装した板材をランダムな長さで打ち付けて壁の飾りとしています。
時計やドライフラワーをかけるフックも取り付けられるのがよいところ。家族の視線が集中することが多いテレビの後ろ側をおしゃれに飾り付けしたいという方におすすめのアイデアです。
3.洗面所のディアウォールDIY
ここまでのDIYは壁一面であったり比較的大きな面積に収納棚を取り付けるという作り方でしたが、ディアウォールで2×4材1本取り付けてそこから左右に小さな棚を作ることで洗面所などの小さな空きスペースもおしゃれに有効活用できます。
洗面所の収納DIYだけでなく玄関などにも使えそうですね。ディアウォールも1セット買うだけで板もそれほど使っていません。それでも雰囲気がガラリと変わり使い勝手もよくなる小さな棚づくりも、ディアウォールで簡単に現実化します。
4.ディアウォールで絵本コーナーDIY
お宅によってはハーフウォールという半分くらいの高さの壁が付いている場所もあるでしょう。それは採光のためであったり部屋の開放感が狙いであったり理由があるのですが、たとえば子供が増えたなどでスペースが不足した場合はそれらを二の次にして収納場所をひとつ増やすDIYも可能です。
1×4材用のディアウォールと棚受け金具を使用して、子供の絵本スペースをハーフウォールの上に作ったのがこちらのDIY例となっています。ディアウォールの種類も使用する木材も変わってくるので注意してください。
絵本抑えは突っ張り棒でも
置いた絵本が手前に倒れてこないために受けのポールを取り付けています。こちらはポール取付金具をビス止めしたものに木製の棒を設置していますが、簡単にやるなら突っ張り棒でもOK。どちらでもお好みのやり方でDIYのしてみてくださいね。
5.ディアウォールでデスク前の壁の棚DIY
ディアウォールを使った壁面収納DIYで簡単な部類にはいるのはこちらの方法ではないでしょうか。ディアウォールを使って2×4材をデスク前の壁に横向きに2本立てます。そこに有孔ボードをビスなどで留め付けてその穴にフックを掛けるだけ。
おしゃれなパネルを飾ったりヘッドフォンならフックに直がけにしたり、直接掛ける場所のないものは紐を加えて飾りながら収納しています。DIYで自分の趣味のスペースを作るのにもディアウォールは活躍してくれるでしょう。
まとめ:ディアウォールで壁に棚を手軽にDIY
DIYディアウォールは賃貸におすすめなパーツ
日本全国のホームセンターで手に入りやすく規格がしっかりと決まっているため設計図や製図をせずともDIYがしやすいのが2×4材です。この規格の木材に使えるディアウォールは、DIYをさらに簡単にしてくれるおすすめアイテムです。
今回はディアウォールの種類や色だけでなく似ている商品との違いや使い分けのアドバイスと、おしゃれなインテリア収納の作り方や使い方アイデアを5選お送りしました。気になる使い方があったら是非試してみてはいかがでしょうか。
ディアウォールDIYが気になる方はこちらもチェック
今回はディアウォールDIYということでいくつかのアイデアやパーツの色や種類を紹介してきましたが、暮らしーのではこのほかにも2×4材を使ったDIYアイデアやディアウォールの類似品についての特集記事なども発信していますので、こちらもご活用ください。
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