ダイワ 17 セオリー 2004H
ダイワ「21 カルディア」無償点検後の再インプレ!
リコール後の「21 カルディア」を改めてインプレッション!
連載第64回!今回はリコール対応中のダイワスピニングリール、「21 カルディア」の無償点検から返却までの流れと、点検後、改めてのインプレッション紹介です。
現在は流通を止めているようで購入できない状態になっていますが、リールの構成自体は非常に魅力があって、価格とスペックのバランスも優秀な1台です。リコール対応後にどうしようかとお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください!
今年は梅雨が超早い!
記録的な速さで梅雨入り!
「21 カルディア」が戻ってきたのはゴールデンウィークに差し掛かったあたり、エギングとかカヤックのSLJとかガンガン使うぞ!と意気込んでいたんですが、なんと今年はほとんど間がなく梅雨入りしてしまいました。自分が住んでいる地域では観測史上2番目、1963年以来だそうです。
弱い日を選んで2回ほどカヤックのエギングで使ったんですが、小さいカサゴぐらいでいい魚は掛けられていない状態でのインプレッションです。点検前にはいいサイズのメバルを沢山釣ったんですが…今回のインプレッションは巻きやボディのフィーリングが中心になります。
今年の梅雨の見通しは
気になる本州の梅雨明けの見通しについては、6月中頃は雨が多く、7月は雨が少ないという長期予測が出ています。あくまでも統計上というやつですが、釣りに関して言うともう7月の釣りの準備をしておいてもいいかなという感じです。
自分の釣りではエギングが影響が大きく、7月にやるとなるとちょっと遠征が必要です。意外と沖側で釣れたりするかもしれませんが、今年準備したものは秋まで出番がなさそう。イサキは「梅雨イサキ」の言葉通り梅雨前後なら期待感十分、去年は秋にも釣れたような記憶があるので、梅雨明け後はSLJ&ジグサビキがメインになりそうです。
「21 カルディア」リコール対応から返却まで
購入店からメーカーへ
発売直後に通販で購入した「21 カルディア」。購入した店舗から、ダイワ直送ではなく一度店舗に送ってほしいという連絡が来ました。釣具店には定期的に大手メーカーや問屋の行き帰り便が来ているので、これに入れて送りたいということだと思います。管理はこの方法が一番スムーズで、修理や注文品はこんな感じでショップに届いて、ユーザーにはショップから連絡がいくという流れです。
箱に注文番号と住所氏名をメモで入れてくれ、と言われたので簡単なものを添付して、通販の事業所と思われる住所に送付。送料はショップが負担してくれました。発送したのは4月15日頃です。
購入店経由で返却
購入店から戻ってきたのは約2週間後の4月末。自分の場合はゴールデンウィーク直前に戻ってきました。ダイワのお知らせでは1週間~2週間となっていたので、概ね予定通りの返却です。
戻ってきた箱の中身をさっそく確認します。問題があった場合、そしてなかった場合もお知らせの紙が入っているはずなんですが、自分のところにはなぜか入っていませんでした。フット裏のシールが変わっているので検査は通っていると思われますが、問題ありと判断されたかどうかはわからないのはちょっとモヤモヤします。
それとお詫びでしょうか、返却された箱の中にはダイワのステッカーが入っていました。メーカーが入れたものなのか、ショップで入れたもの中はわかりません。
返却後の「21 カルディア」の状態は
フット裏のシール変更だけ?
今回のリコールで問題となっていたのは、「ハンドル回転時において、定める回転基準に満たない商品が一部混入している可能性」という部分です。
自分の購入した個体は使いだし直後はちょっと干渉を感じたんですが、異音というほど音はせず、負荷を掛けながら使ったら馴染んだのか特に問題を感じなくなった、という程度の状態。巻き出しの重さはこんなものかな、という風に思っていましたが、どの状態が正常なのかわからないので、検査に出しました。
戻ってきたものはフットのシールが変わっただけ?特にパーツは変更されておらず、巻きの状態も変化なし。正常な状態と判断されたようです。
高速回転時に干渉感
巻きの状態はちょっと巻きが重くて、ブレが無く強さを感じる巻き味といったフィーリング。購入直後の印象と変わりません。スローリトリーブはかなりいい感じです。
高速回転時に定期的にギアが回るような干渉感を感じますが、スピードは高速回収時ぐらい、このリールでこの速度を出すことはほとんどないと思うので、このままでいこうと思います。潮が噛んでる的な感じではないので、馴染みで変わっていくんじゃないかなぁという程度です。
ということで無償点検は全部分解して、というものではなく、簡単に調べて明らかに異常のあるもののみ修正をしている、というものだと思います!
ダイワ「21 カルディア」インプレッション!
強みは強さとコンパクトボディのバランス感!
ここからは「21 カルディア」のおすすめポイントを改めてインプレッション!ひとつめはリールコンセプトにマッチした完成度の高いボディについてです。
「カルディア」、そして「フリームス」の21年モデルには、新素材「ザイオンV」が投入されました。ハイエンドではなく価格とのバランスが取れる素材として登場したこのマテリアルは、軽さと強さを両立できるカーボンハイブリッド樹脂。LTのコンセプトともマッチしています。
「21 カルディア」で最も優れているポイントは、この新しい素材が生み出すバランス感とコスパ!軽量タイプではなく強め、でありつつ「19 ストラディック」より軽いというのがストロングポイントです。「FC 2500」まで選択できるので、ライトタックルで大物までという釣りには特におすすめできます。
巻きの釣りにおすすめ
巻き出しがちょっと重い、という弱点がありますが、巻きはブレが無く安定しています。アジングよりもメバリングというリールで、スローリトリーブ~ミディアムリトリーブを使う釣りにおすすめ。シーバスやサーフ、チニングにもよさそうです。
ボディに強さがあり高負荷な巻きにも対応可能、小型のクランクやバイブレーション、「セットアッパー」なんかにいいと思います。もちろん、大きな魚を掛けた時にもバッチリです!
リールのリコールについて
無い話ではない釣り具のリコール
ダイワ 17 セオリー 2004H
釣り具ってリコールがあるの?という方向けに、過去リコールのあったものを少しご紹介したいと思います。
スピニングリールで最近リコールのあったものはダイワ「17 セオリー」で、一部番手のストッパーに問題があるとして、今回と同じような対応が行われました。ハイエンド機では「12 T3 AIR」でリコールが行われたことがあります。ロッドでは「モアザン ブランジーノEX AGS」が発売中止となって、現在リリース待ちの状態です。
ダイワばかり例に出してしまいましたが、シマノで電動リールのリコールがあったり、どちらのメーカーでもロッドで回収交換があったり、釣り具のリコールは数年に一回程度、無い話ではない、という程度の頻度で起きます。
再販後は問題ナシ!
ほとんどのアイテムは回収後再販が行われていて、再販されたアイテムは問題を解決した状態でリリースされています。先ほど例に挙げた「セオリー」、「T3 AIR」は、どちらも非常に優秀なモデルとして、今でも使用者が多いアイテムです。
「21 カルディア」についても優秀な部分をもったリールで、再販後は十分おすすめできる仕上がり。今回の問題が解決すれば、ライトタックル&パワーファイトの定番として、一定の支持を集められると思います。
スタートでちょっと転んでしまった「カルディア」ですが、コスパはバッチリ!コンセプトに魅力を感じている方は、再販情報を要チェックです!
ダイワ「21 カルディア」はやっぱりおすすめ!
再販後はおすすめしたい1台
リコール問題が解決して、ダイワから再販のアナウンスがあるまではおすすめできませんが、再販後は2021年上期のおすすめとして他の記事でも紹介していきたい「21 カルディア」。秋の新作が出て影が薄くなる前に、なんとか問題を解決してほしいところです。
現在手に入るものはリコール対応前のものなので、欲しい方は焦らず再販モデルの登場を待ちましょう!
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ダイワ「21 カルディア」