いい日のフロートメバリング実釣レポート!
同じ釣りでもいい日がある
今週もフロートリグでサイズ狙いのメバリング、今回は特別調子がよかった日の実釣レポートです。狙いすまして実釣日を選んだわけではありませんが、当日はどんな状況だったのか、釣れ方の特徴と合わせてご紹介したいと思います。
尺は出ませんでしたが、数が出て満足度抜群!シーズンインに向けて、メバリングの準備を進めている方は、ぜひチェックしてみてください!
雨後の夕マズメ実践
まとまった雨で濁りが心配
今週の天気予報は風が強く吹く予報が多く、風が弱い日はできるだけ釣りをしておきたい内容でした。釣行前日は強い雨が一日降った直後ながら、風が弱く釣りはしやすいというコンディションでした。
濁りが残っていないか、沖側からうねりが入っていないか、このあたりを心配しましたが、明るい時間の確認で海の状況は悪くないことが確認できました。台風など沖がうねると何日も海の状態が悪くなりますが、沖側が荒れる悪天候でなければ、回復は意外に速いことが多いです。
日没から3時間がいつものフロートタイム
釣行時間はいつもの日没後3時間で、潮回りは前半1時間が上げ、満潮潮止まりから、後半1時間が下げという内容です。潮が強く動く時間というよりも、太陽が沈んで夜になる夕マズメの変化と、潮位が高い状態を優先したタイミング選びをしています。今週は夕マズメと満潮が重なっているので、自分にとっては好条件となる潮回りです。
懸念した濁りはなく、風や潮の状態も万全。後は雨とメバルの関係なんですが、これは自分の経験からはあまり想像ができませんでした。シーバスやクロダイ狙いなら雨は歓迎、青物やイカは雨が降るとよくないことが多い気がするんですが、メバルはよくわからない。メバルだって河口にもいるんだし問題ないだろう、ということで、実証も兼ねての実釣スタートです!
いい日は時合が長い!
前半は1匹釣れてそれっきり
釣り場は予報通り無風状態で、釣りをするのは楽な状態。フロートは気持ちよく飛ぶし、ラインもコントロールしやすい状態です。いつも通りスローに流す釣りから試して、しばらくはアタリが無い時間を過ごしました。回遊待ちの釣りなので、釣れない時間があること自体はいつもの流れです。
そろそろ潮が止まるか、というタイミングでアタリがあり、あがってきたのはいつもは釣れないサイズのメバル。20cm程度でも釣れるともちろんうれしいんですが、回遊メバルは不思議とサイズがピッタリ同じというケースが多く、このサイズが釣れたのは不思議な感じがしました。連発はなくアタリはこれっきり、潮止まり序盤は静かな時間が続きます。
潮止まり~下げの潮で連続ヒット!
そろそろ潮止まりから下げに変わるというタイミングで、フロートからモジョっとした小さな違和感が伝わります。軽くきいてからアワセを入れて、待望の強い引き込み!25cmを超えるグッドサイズのメバルがあがってきました。このポイントの回遊狙いはこのサイズがアベレージで、27cmが釣れたら御の字というのがパターンです。
ここからいつもは何投もして1匹、2匹と追加すると時合が終わるんですが、この日はここからが違いました。同じコースにフロートを入れてヒット、次のキャストでもヒット、と何匹も連続してバイトしてきます。ここ数日はレンジが高くなっていた傾向があったので、ジグヘッドを浮かせるために巻きを試したらヒット、早巻きしてもヒットと何をしても同じサイズのメバルが釣れる状態が続きます。
飛距離の問題からジグ単は難しそうですが、届けばプラグでもなんでもいいような状態で、レンジは高いまま、距離はいつもより若干近い場所でアタリ続けること40分程度、なんだか落ち着いてきたし、夢中になって十数匹釣ったしでこの日は少し早上がりすることにして、釣りを終わりにしました。新規ポイントに通い始めて一か月ちょっと、今までで一番いい内容の釣行です。
いい日でもやっぱり回遊狙い
昨年遊んだ尺メバル狙いの時から感じていたことですが、回遊狙いのメバルはやっぱり回遊魚狙い、ついているメバルを釣るときのように、ボチボチ釣れ続けるということはあまり起きません。いい日でも釣れない時間がハッキリとあって、群れが届く範囲に入って食い気がが立ったら、一気にバタバタっと釣れるというのがこの釣りの基本的なパターンと言えます。
暗闇の回遊メバル狙いは、ポジションが違うのか他の魚があまり混ざらない釣りなので、アタリが無い時間が長いです。これはいい日でも同じで、いい日はアタリ出してからが長くなります。小さなアタリを見逃さないように、時合の到来を信じてキープキャストです。
いい日は魚の居場所を想像しやすい!
同じコースで連続ヒット
ここからはいい日の特徴、こんな傾向があったらチャンスというポイントをご紹介します。1つ目にご紹介するのは魚が釣れるコースの限定についてです。アジをはじめ、群れで活動する魚は群れの密度が濃かったり、活性が高かったりすると、同じ場所で何匹も釣れ続けるという現象が起きます。
右にずれたり左にずれたり、多少の動きはありますが、同じコース、同じレンジで同じアクションと繰り返すだけで釣れるイージーなパターンが、いい日の回遊メバルの特徴です。絞り込めれば余計な飛距離は必要なく、手前も回収してしまってOK。数を伸ばすために覚えておきたい攻略要素でもあります。
光るフロートでキャストコースを確認
投げる方向を選びながら、同じ飛距離のキャストを繰り返すのが、暗闇回遊魚狙いで魚の居場所を絞り込むためのポイントです。キャスト精度については練習あるのみですが、フロートリグを使う場合は、フロートとラインの選び方で少しだけ楽をすることができます。
今使っているフロートはメバリングの超定番、アルカジックジャパンの「シャローフリーク」で、このフロートは蓄光塗料が塗ってあります。ライトを当てて光らせておけば、飛んで行った方向と戻ってくる方向が暗い海でも確認可能。ラインは10mごとにカラーの変わるものを使えば、着水後糸フケを取って赤色、黄色、緑と30m探ったら回収、というような運用ができます。手元をライトで照らす必要がありますが、感覚のズレが気になる時だけ確認程度でも十分な効果を発揮してくれるので、フロート初心者の方はぜひ参考にしてみてください。
いい日はどのアクションでも食う!
フロート早巻きでガンガンアタる!
この日はレンジを上げる目的で試した早巻きにもヒットして、アクションにも工夫が要らないパターンだということが分かりました。魚がいる位置もなんとなくわかっている状態だったので、流さず早巻きで通して効率アップ、プランクトンパターンですが、早い巻きでガンガンアタってきます。巻いているのにアタリはコン、とは出ず、モゾモゾっとしているのが早春のメバル釣りらしくて面白いです。
普段は流したりスローに巻いて漂うアクションで釣っていますが、高活性時は仕掛けが目立った方がいいのか、スピードを出しても問題なくメバルがヒットしました。巻いて食わなければ縦で攻めるしかありませんが、プランクトンパターンでも、アクションやルアータイプ関係なしに食ってくるような状況もあり得ます。
メバルの胃にはアミがいっぱい
キープしたメバルの胃には、アミが沢山入っていました。これまでに持ち帰ったメバルの胃の中身もアミでしたが、この日は入っているアミの量がいつもの3倍ぐらい、どのメバルもおなか一杯です。アミは比較的消化が早いベイト、ハッキリ残っているということは、アミの中を釣っていたのかもしれません。
いつもと違うところは雨後、風が無いという2点。季節の変化や潮加減もありそうですが、雨が降るとベイトが多かったり食い気が立ったり、早春の回遊メバリングに関してはいいことがありそうです。濁りや波立ちは悪条件となるので、明るい時間にちょっと様子を見て、問題なさそうなら日没後3時間はじっくり釣ってみてください!
通えばいい日に当たるかも
いい日も悪い日も釣りを続けよう
回遊狙いの釣果は回遊状況次第、届く範囲に沢山魚がいる日もあれば、ほとんどチャンスが無いまま終わる日もあります。潮やベイトの回遊状況などある程度状況は絞り込めますが、全てを読み切ることはできませんし、実生活との兼ね合いも考えなければいけません。
悪い日を経験しておくことも、次の釣りに繋がる大事な経験。あれこれ考えながら釣っていれば無駄にはならないので、悩むぐらいなら行っちゃうというのがおすすめのスタイルです。いい日も悪い日もとにかく釣りに行って、釣果アップを目指します!
連載が気になる方はこちらもチェック!
連載が気になる方は、下記のリンクをチェック!今回の釣りでも使ったメバル向けの遠投リグ、フロートリグの使い方まとめ記事をご紹介します。紹介している内容はフロートを流すスローなスタイルで、早春のプランクトンパターンでメインとなる使い方です。サイズ狙いにフロートを試してみたい方は、ぜひ参考にしてみてください!
出典先:ライター撮影