ドクダミの花を知ってる?
春から勢いを増すドクダミ。独特の香りがあり苦手に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかも、地下茎でどんどん群生し、いくら刈り取っても次々と芽が出てくるので厄介な雑草として扱われることも多いようです。
そんなドクダミですが、実は古来より活用されてきた薬用植物。ドクダミという名前は毒性があるのではなく、逆に「毒痛み(毒や痛みを抑制する)」という特徴に由来するのだそうです。
ドクダミの特徴
ドクダミの葉っぱの特徴
ドクダミの葉っぱはハート型の可愛らしい形をしています。長さは大体3~8cm、深い緑色にところどころ赤みがかかりツヤはありません。よく茂った葉っぱを収穫し乾燥させればドクダミ茶になります。一般的な葉色はグリーンですが、カメレオンドクダミと呼ばれる葉っぱの色に赤とクリーム色が混じった種類もあります。
ドクダミの花の特徴
一般的に花びらに見える4枚の白い部分は総苞(そうほう)と呼ばれる葉っぱに近い性質の部位。中心部の黄色い部分が本当のドクダミの花で、小さな花が多数集まり一つの形をなします。ドクダミの花の開花期は5〜6月ごろ。白い花弁に真ん中が黄色い花を咲かせます。ドクダミの花にはよく見かける一重咲きのほか、八重咲きの種類もあります。
ドクダミの花・名前の由来と花言葉
名前の由来
ドクダミという名前の由来は毒や痛みを抑える意味の「毒痛み」から転じた、あるいは、独特の匂いが集まる場所という意味の「毒だめ」から転じたという説があります。10の効果効能という意味で十薬(ジュウヤク)と呼ばれたり、東南アジアでの名前に由来し魚腥草(ギョセイソウ)と呼ばれることもあるようです。ドクとついていますが毒性はありません。
ドクダミの花言葉
ドクダミの花言葉は野生と白い追憶です。冬の間地下茎をぐんぐん伸ばし何もしなくても春になれば芽吹いてくる強さから野生という花言葉がつけられたようです。白い追憶はハッとするような可憐で可愛らしいドクダミの花からイメージしたものでしょう。
ドクダミの花の効果・効能
血流アップ
ドクダミには、フラボノイドの種類であるルチンやクエルセチンが含まれています。フラボノイドには血管を強くする効果があると言われており、摂取すると血流アップが期待できるでしょう。飲み続けることで動脈硬化や心筋梗塞といった生活習慣病の予防に役立つそうです。
高血圧予防やむくみ予防
ドクダミにはミネラルの一つであるカリウムが多く含まれています。カリウムには体内のナトリウムや不要な水分を排出するはたらきがあるそうです。余分な塩分を排出することで血圧をさげる効果が期待できますし、いらない水分が排出されむくみ対策にもGOODです。
アレルギーを和らげる
カリウムにはアレルギー症状を和らげる作用もあります。ドクダミ茶を飲み続けたらアトピー症状が軽減された、花粉症が楽になったという声も。もちろん個人差はありますが、花粉症にお悩みの方は一度試してみてはいかがでしょう。
美肌効果
ドクダミには殺菌効果にすぐれた成分が含まれており、肌荒れやニキビの抑制に効果があると言われています。ドクダミ茶として体内に摂取するのもいいですし、ドクダミの花チンキを化粧水として外から塗布するのもおすすめでしょう。
便秘解消効果
ドクダミには緩下作用のある成分が含まれており、便秘解消にも効果的です。便秘になると膨満感で食欲不振になったり肌荒れになったりと不快なトラブルが引き起こされ、まさに健康と美容の大敵。毎日ドクダミ茶を飲むことで、自然ににっくき便秘から解放されるかもしれません。
ダイエット効果
ドクダミにはなんと脂肪の吸収を抑える成分も含まれています。辛いダイエットや食事制限は苦手だけれど体型をキープしたい、脂っこい食事やカロリーの高い食べ物が好き、という方はぜひドクダミを試してみてはいかがでしょう。
ドクダミの活用方法
ドクダミは空き地や道端などに自生しています。ドクダミの花の開花期である5〜7月ごろが一番成分が充実していて効果が期待できるとのこと。ぜひドクダミを採取して自然の恵を活用してみませんか。では、ドクダミの活用レシピをご紹介いたします。
ドクダミの花チンキ
ドクダミの花がたくさん咲いていたら花チンキにトライ。チンキとはハーブや薬草の成分を度数の高いアルコールで抽出した液体のことで、アルコールを使うため長期保存が可能というメリットがあります。ドクダミの花チンキ作り方はとても簡単です。
【手順1】採取してアルコールに漬ける
ドクダミの花をたくさん採取してサッと水洗いしたらザルなどに置いて天日干しをします。ドクダミの花がしっかり乾いて水気が取れたら保存瓶の8分目くらいまでドクダミの花を入れ、上からアルコールを花がしっかり浸るまで加えましょう。アルコールは度数の高いウォッカやホワイトリカーがおすすめです。
【手順2】冷暗所で保管する
ドクダミの花を仕込んだら冷暗所で保管し毎日一回軽く瓶を振りましょう。3か月くらい経てばドクダミの花チンキの完成。花を取り除いて液体だけにすると使いやすいです。化粧水として利用したり虫刺されやかゆみ止めにも良いそうですよ。
ドクダミの葉のお茶
ドクダミの葉っぱといえばやっぱりお茶でしょう。とても簡単にできますから、葉っぱを見かけたらぜひ自家製ドクダミ茶を作ってみてください。ポイントはしっかり乾燥させることだけ。一度作れば長期間楽しむことができます。
【手順1】採取して乾燥させる
ドクダミの葉っぱを茎ごと採取したらサッと水洗いしましょう。ドクダミの花が少し混じっていても大丈夫です。何本かずつ束にして紐でくくり、風通しの良い場所でぶら下げて乾燥させます。カラカラに乾いたら完成。キッチンバサミで一口大にカットし保存容器に入れておきましょう。
【手順2】煮出す
ドクダミ茶は普通のお茶と同様、適量をヤカンなどで軽く煮出して飲みます。少しクセがありますので、冷やしたりほかのお茶と混ぜると飲みやすくなるでしょう。慣れてくると逆にその味がやみつきになるという方も多いようです。
採取できない方は購入するのもあり
自分でドクダミを採取してドクダミ茶を作るのも楽しいですが、近くにドクダミの花が咲いていない、ドクダミを採取する時間がない、という方もいらっしゃるでしょう。そんな方は購入してドクダミ茶の効果を試してみてはいかがでしょう。国産のドクダミを使った安心安全でおすすめのドクダミ茶をピックアップしました。
がばい農園・国産のどくだみ茶
日本国内で栽培された原材料100%のドクダミ茶で、定期的に残留農薬検査や生菌検査、放射能検査といった種類の検査が実施されています。また、できるだけ機械ではなく人の目で原材料や製品をチェックし、真心ごと届けたいと考えているそうです。
がばい農園・国産のどくだみ茶
オーガライフ・どくだみ茶
ドクダミの花が咲く時期に収穫、乾燥・直火焙煎し美味しく仕上げました。長年かけて編み出した直火焙煎方法で、ドクダミ特有の匂いを抑え飲みやすいドクダミ茶を実現。口当たりの良さが多くのリピーターに指示されています。国産無農薬のドクダミの葉だけを使用し、また国内認定機関での残留農薬検査も実施。安心安全にも誇りを持っています。
オーガライフ・どくだみ茶
恵み茶屋・どくだみ茶
原料は栽培時農薬不使用の国産のどくだみ100%。JAS認定の国内工場で製造から販売まで品質管理にこだわり残留農薬検査も随時実施していて安心です。ドクダミの苦味成分を吸着すると言われる大きめで無漂白のティーパックを採用しており、澄んだ香りとほのかな甘さが魅力的なドクダミ茶です。
恵み茶屋・どくだみ茶
ドクダミの花を暮らしに取り入れよう
ドクダミは毒や痛みを抑える意味の「毒痛み」から転じて名付けられました。カリウムやフラボノイドなど豊富な成分が含まれており、10の効果効能を持つことから別名十薬とも呼ばれるほど。活用しない手はありません。ドクダミの花の開花期が一番成分がギュッと詰まっているので、採取してドクダミ茶やドクダミの花チンキを作ってみましょう。
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