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お手入れ楽チン!とくさ(木賊)の育て方!植え替え時期や根腐れの予防法を解説!

細く伸びた茎が特徴のとくさは、日本庭園はもちろん栽培も容易なことから、ガーデニングにも人気のある植物です。栽培は容易な反面、生育旺盛でよく増えるため計画をたてて管理しましょう。とくさの基本の育て方から植え方などをご紹介します。
2021年5月25日
maca44178
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目次

とくさとは?

出典:https://www.photo-ac.com/

とくさは、竹に似た見た目が特徴の植物です。濃い緑色に節のある姿からは和の風情が漂います。育て方も簡単で特別な手入れも必要なく、ガーデニング初心者におすすめの植物です。基本的には地植えで栽培しますが、鉢植えにすれば観葉植物としても楽しめます。

植物名/和名 とくさ/砥草(とくさ)
科名/属名 トクサ科/トクサ属
原産地 日本・北半球温帯
耐暑性/耐陰性 共に強い
耐寒性 やや強い
種類 ヒメトクサ/ミズトクサ/オオトクサ

地下茎とは?

地下茎とは、地中にある茎をいいます。根とは性質がことなり水分や養分などは吸収しません。地下茎の植物は、地中の茎をはわせ次々に新しい茎を地上に伸ばし増えます。5月の下旬頃に咲く、うつむいた花姿が魅力のホタルブクロも地下茎の植物です。地下茎の植物は、丈夫で生育旺盛のため増えすぎないように管理しましょう。

とくさの育て方・植え方

Photo byFree-Photos


 

とくさは、水はけのよい土を好みます。水はけの悪い場所に地植えする場合は、鹿沼土や赤玉土を適量混ぜ込み、水はけをよくしましょう。市販のプランター用土や山野草用土でも栽培可能なため初心者の方におすすめです。

水やり

Photo byAlexas_Fotos

とくさは水を好みます。春から秋にかけての水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりとあたえましょう。鉢植えの場合は地植えに比べ土の量が少ないため、乾きやすくこまめなチェックが必要です。冬の時期は水をあたえすぎると枯れる原因になります。そのため1週間に1回のペースで十分です。

日当たり

Photo byFree-Photos

とくさは、日のよくあたる場所を好みます。しかし、真夏の強い日差しは茎が変色するなどの弊害の可能性があるため、鉢植えの場合は、軒下などに移動しましょう。地植えの場合は、明るい日陰での栽培がおすすめです。

肥料

Photo byfabersam

とくさは、生育が旺盛なため肥料は特に必要ありません。成長をさらにはやめたい場合は、暖効性の化成肥料を春から秋の暖かい時期に適量をあたえましょう。肥料のあたえすぎは、枯れる原因になるため注意が必要です。

剪定


Photo byBru-nO

とくさの剪定は、特に必要ありません。しかし、強い風などによって折れた茎や茶色く変色した茎、また密になりすぎた部分は定期的な剪定をおすすめします。剪定することで常に美しい状態をたもてるため、こまめに行いましょう。
 

害虫・病気

Photo byJerzyGorecki

とくさは、強い性質を持つ植物です。そのため年間をとおして害虫・病気の心配は特にありません。とくさの茎は他の植物に比べてかたく、植物の大敵である、ナメクジやアブラムシなどに食害される心配もなく安心です。

夏越し

フリー写真素材ぱくたそ

とくさの夏越しは、日差しに注意が必要です。真夏の強い日差しは、茎の変色やしおれるなどの弊害の可能性があります。鉢植えの場合は、軒下に移動するなどして、強い日差しや西日があたらないように管理しましょう。

冬越し

Photo bykristamonique

冬越しは霜がおりない場所で管理しましょう。地下茎は土に守られているため、霜や雪が降っても春にはあたらしい芽を出します。しかし地上部は霜にあたると枯れるなどの弊害の可能性があるため、鉢植えの場合は日当たりのよい室内での栽培がおすすめです。

植えつけてみよう!

Photo bywalkersalmanac

植え付けは、春から夏の暖かい時期に行います。とくさは生育旺盛で丈夫な植物。そのため地植えの場合は、成長した姿をイメージし植え付け場所を選びましょう。鉢植えの場合は水はけをよくするため、鉢底石をしいてからの植え付けをおすすめします。

植え方

とくさの植え方は、基本的に他の植物と同じです。地植え鉢植え共に、深さ30㎝位の穴を掘り苗を植え付けます。土をかるくかぶせて、水をたっぷりあたえ完了です。鉢植えの場合は茎の1/3位の深い鉢に植え付けましょう。深さがあることで株が安定しやすくおすすめです。

鉢植えのとくさは植え替えを!

Photo byAnnRos

とくさは鉢植えでの栽培も可能です。鉢植えの場合は、1~2年に1回は植え替えをしましょう。生育旺盛なとくさは、根も1~2年で鉢いっぱいに成長します。多くの植物は、冬の間成長がとまるため、春から夏に植え替えをすることで、株を傷めずその後の生育にも影響が少なくおすすめです。

植え替えのポイント①ひと回り大きな鉢に植え替え

とくさを植え替える鉢は、ひと回り大きな鉢を用意しましょう。ひろびろとした鉢の中で、地下茎を伸ばし株もひと回り大きく成長します。横長の鉢やプランターなどは地下茎を伸ばしやすく、とくさの栽培におすすめです。


植え替えのポイント②株がこみあっていたら株分け

植え替えの際に、株がこみあっていたらリフレッシュも兼ねて株分けをしましょう。鉢から出した株の土をかるく落とし、茎が数本集まった部分をひとかたまりとして切り分けます。切り分けは地下茎をハサミで切り、それぞれの鉢に植え付けて完了です。

冬は乾燥気味で根腐れ予防!

Photo byJillWellington

とくさは、水を好む植物です。基本的には根腐れの心配はありません。しかし冬の間は株の成長がとまり水を吸い上げる量が少なくなります。水のあたえすぎは根腐れをおこす可能性があるため注意が必要です。冬の間は乾燥気味でも問題ありません。土の表面がしっかりと乾いてから行いましょう。

とくさの種類

とくさは、世界に15種類日本にはそのうちの9種類が分布しています。そのなかでもガーデニングや観葉植物などにとりいれやすい3種類をご紹介しましょう。

ミズトクサ

ミズトクサは繊細な茎が特徴のとくさです。主に小川周辺や池の底などの湿地に生息し、水の流れにたなびく姿は涼やかで風情があります。水栽培が基本となりますが育て方は簡単です。スイレン鉢などの鉢に水をいれ、中にミズトクサの鉢を沈めます。茎の根元が10cm程度水に浸かるようにしましょう。

ヒメトクサ

ヒメトクサは、茎の長さが約15cmの小さなとくさです。茎は極めて細く、同じとくさ科に属するスギナに似ています。他のとくさ同様に手入れも容易で害虫の心配もなく丈夫なため、盆栽や苔玉の材料としてもおすすめです。

オオトクサ

オオトクサは、茎の長さが約2mにもなる大型のとくさです。丈夫な性質をもちよく増えます。スペースをしっかりと区切ることで個性ある生け垣としても活躍しおすすめです。茎も太くしっかりとしていることから、和モダンな空間装飾の材料としても用いられます。

とくさのビオトープがおすすめ

とくさは水を好む植物です。輝く水面が美しいビオトープの一部にとりいれることで、ガーデニングとは一味違った、とくさの楽しみ方がひろがります。園芸店やホームセンターには手軽なビオトープキットも販売されているため、水栽培初心者におすすめです。

ビオトープの作り方


材料 水がはれる鉢(スイレン鉢やプラスチック鉢など)
底床材 川砂・砂利・赤玉土など
植物 とくさ・ホテイアオイなど
生き物 メダカなど
お好みで 石・流木・タニシ・ヌマエビなど

ビオトープの作り方はさまざまです。簡単な方法をご紹介しましょう。まず鉢に底床材を敷き、カルキ抜きした水を底床材にかぶる位までいれます。石や流木を配置し、植物を植えて鉢いっぱいに水をゆっくりといれ、最後に生き物をいれて完成です。

とくさは小さい鉢に植えてから

ビオトープに用いるとくさは、あらかじめ小さな鉢に植え付けることをおすすめします。とくさは水中でも鉢いっぱいに成長する可能性があり、植え付け時の状態をキープしたい場合は、増えすぎないように工夫しましょう。

タニシやヌマエビが水をきれいに

植物や生き物が生息している水は、必然と汚れていきます。きれいな状態をたもちたい場合は、タニシやヌマエビを水のなかにいれておきましょう。タニシやヌマエビが水中のコケを食べることで水中のバクテリアが減り水が浄化されます。

ビオトープとは

ビオトープは、人工的につくられた小さい生態系をいいます。主に、水辺をテーマにしたものが人気で、スイレン鉢に水草やメダカなどを一緒に育てるものが代表的です。庭のないマンションのベランダなどでも楽しめます。

とくさを生活にとりいれてみましょう!

出典:https://www.photo-ac.com/models/
 

とくさは、数ある植物の中でも手入れが簡単でかつ丈夫な植物のひとつです。特徴的な見た目からは涼や和の風情が漂います。ガーデニングの一部として、また害虫の心配もほとんどないため観葉植物や、生け花・アレンジメントなどにして生活にとりいれてみてはいかがでしょう。

ビオトープが気になる方はこちらをチェック!

出典:https://www.photo-ac.com/

ビオトープには、蓮や水草など、一般的なガーデニングではとりいれられない植物をレイアウトできる楽しみがあります。世界にひとつだけのビオトープをつくってみてはいかがでしょう。