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初心者もできるビオトープの作り方!レイアウトのコツや注意点含めてご紹介!

庭に小さな池を作りたい時、水草を育ててみたい方などにビオトープはおすすめです。ビオトープは人工的に小さな池を作り自然のサイクルを利用して水棲生物と一緒に水草などの植物を育てる方法でガーデニング初心者でも作り方が分かれば意外と簡単です。
更新: 2021年3月2日
揚げ餅
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ビオトープとは

メダカや植物を”屋外で”育てる場所

ビオトープとアクアリウムは似ていますが少し違ってきます。アクアリウムは主に屋内でメダカなどの魚を水槽に入れて、水草や土と一緒に飼育、展示していますがエアレーションや水を循環させてろ過したりしています。

一方ビオトープは主に屋外で水槽だけではなく水鉢や発泡スチロールなどでメダカなどを飼育していて水草を入れて育てているのは同じですが、水は循環することもなくエアレーションもせずろ過もしていない状態が多いです。

ビオトープは小さな自然のサイクルを作り出す

アクアリウムが人工的にメダカや水草が育つ環境を維持しているのに対してビオトープは自然の力で維持しています。ビオトープではメダカの食べ残しをビオトープに棲むバクテリアに分解されそれが栄養として水草の成長に繋がります。

また置き場所が屋外ということもありボウフラなども発生しますがこれらはメダカの餌にもなります。ビオトープの本来の意味は生物が生きていける場所になり、人間が手を加えなくても水棲生物などが生きていける場所です。

ビオトープは難しそうだけど初心者でも作り方は簡単

ビオトープは小さな自然環境を作り出さないといけないので難しそうですが、ビオトープで飼育されることが多いメダカは描いやすいので初心者でもビオトープを楽しむことができます。

またビオトープに必要な水草などの植物も置き場所や土の種類などの注意点を守ると育てることができます。さらに0からビオトープを作る場合でも容器や生体がをセットになっているビオトープキットも発売されているので初心者でも簡単です。

ビオトープの大まかな作り方

ビオトープの作り方1:置き場所の準備

ビオトープはアクアリウムと植物を一緒にしているようなものなので置く場所も大切です。太陽の当たり具合だったり、動物が来やすい場所かどうかなどを考えながら選びます。

ビオトープの作り方2:容器の選定

いろいろな種類の容器がるので好みに合ったものを選びます。少し置き場所の選び方と似ていますが水鉢などの重たいものは置き場所を吟味しないと移動させるのも大変ですしビオトープとして立ち上げた後は環境が変わってしまうことは良くないので軽い素材だとしてもビオトープの置き場所は大切です。

ビオトープの作り方3:土の搬入

好みの容器が選定でき置き場所も決まればにビオトープに土を入れます。土といっても園芸で使う腐葉土などでなく、アクアリウムで利用されれるソイル、川砂などいろいろな種類が使えます。

ビオトープの作り方4:植物(水草)の植え込み

ビオトープにはいろいろな植物、水草を植えていきます。初心者の方はレイアウトなど気にせず植えていく方法もありますが水鉢などの容器全体に植えないように注意しましょう。

ビオトープの作り方5:メダカなどの生体を入れる

ビオトープに生体を水の中に入れていきます。フナや亀など好きな種類で大丈夫ですが初心者には暑さに強いメダカがおすすめです。亀はビオトープからどこかに言ってしまう恐れもありますし、育てていくと非常に大きくなります。

特にミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)は最初は小さいですが大きくなり飼いきれず近くの河川に放流したことで大量に繁殖して外来種として現在大きな問題になっています。

ビオトープの作り方6:管理

ろ過などはビオトープではあまりしませんが、季節に合わせて太陽の当たる量を調節したり水が減ったら(減り過ぎたら)足したりと管理も時には必要です。水質が悪くならいようにしないとビオトープに藻が生えたりトラブルの原因になります。

ビオトープの作り方1

置き場所の選定

ビオトープを始めるときも植物を育てるときと同じように置き場所の選定も大切です。ビオトープで育てる水草も植物ですから日当たりは大切になります。

しかし日当たりが良すぎる、強すぎる場合は水温が高くなりすぎて、メダカなどの生体に影響を及ぼし最悪の場合は全滅するかもしれません。また水鉢などの容器が軽い素材だとしても水を入れるため重たくなります。そのため置き場所を変えたいときも移動させるのが難しいので気をつけましょう。

水温が高いと危険な理由

川や水路などの流れがあるところでは温度が上がりにくいですがビオトープは流れもないので日当たりが良すぎるとすぐに温度があがます。そうなると水中に溶け込む酸素の量が減ります。

さらに生物は温度が一定以上高くなると活発になるため酸素をさらに求めてしうという悪循環に陥ってしまいます。その結果酸欠状態になり死滅するおそれがあるので、午前中に3時間程度の直射日光が当たるぐらいでもビオトープ可能です。

ビオトープの作り方2

材質をじっくり考慮しよう

ビオトープの容器はガーデニングの一環として雰囲気も大切です。そのため一般的には水鉢を使う事が多いですが、初心者や上級者問わずどんな容器でも水が入ればビオトープを作ることができます。

水槽でも大丈夫ですし、プラスチック製の衣装ケースやホームセンターで売られているプラスチック製のコンテナ、発泡スチロールのトロ箱などいろいろな種類の容器をビオトープにできます。注意点としては材質によってすぐに劣化するので注意しましょう。

重くない水鉢


近年は本物水鉢より軽くて安いことの多い外見は水鉢ですが素材は発泡スチロールだったりプラスチック製だったりする水鉢も増えてきました。

ガーデニングの一環としてデザインは水鉢でも素材が軽いので万が一死滅させてしまっても片付けやすく新しくビオトープを立ち上げるときも持ち運びしやすいので初心者、上級者問わず人気でがあります。ビオトープをこれから始める方は本物よりも扱いやすいのでおすすめです。

ビオトープの作り方3

園芸用品からアクアリウムで使う土まで幅広い

育てたい水草の種類によってビオトープに入れる土も変わりますが、初心者でも使いやすい土もあります。例えば睡蓮や蓮をメインに育てる場合は睡蓮や蓮の土も発売されています。

育てたい植物に合わせた土を利用してもいいですしアクアリウムで使われる素材を利用してもいいでしょう。園芸で使う赤玉土もビオトープでよく使われる土です。一方荒木田土は田んぼの土のようなもので初心者には少し難しい土です。

土がビオトープ初心者だめな理由

ビオトープは本来の自然に近づけるため土を入れたくなりますが初心者がビオトープ作りをする場合は難しくなりる要素がたくさんあります。まず栄養が多く管理が難しくなりやすくアオコと呼ばれる藻が発生しやすい傾向にあります。

アオコの注意点としては有毒だということです。次に土なのでビオトープの水が濁りやすいのであまりおすすめできません。そのため初心者には砂利などがおすすめです。

ビオトープの作り方4

いろいろな種類の植物、水草を配置していく

ここからがビオトープとして大切なポイントです。ビオトープに植えれる植物は水があっても元気に育つ種類で主に水草がおおいですが菖蒲なども植えることができます。

初心者でも育てやすい植物としてビオトープのキットにもセットになっていることが多い睡蓮、ホテイアオイなどの浮草もおすすめです。水草の種類によって植え方は変わりますが浮草は浮かすだけです。

水中にも水草があると良い

余裕があればメダカの飼育を考えると浮き草だけではなくマツモなどの水の中で育つ水草をビオトープに入れていきましょう。高さの違いがあると綺麗なうえ水の中で育つ水草は水を綺麗にする働きもあります。

浮草だけでも影となる部分ができるのでメダカが隠れたりすることができるようになり立派なビオトープになります。

生体の種類に合わせた植物の配置

メダカは雑食性で口に入る大きさなら水草などの植物も食べることがありますが、マツモなどは大きく隠れ家として好みます。そのためちゃんとしたエサが必要になります。

しかしメダカではなく淡水のエビを飼う場合はビオトープの中に藻を入れることも必要になる場合があります。淡水のエビは藻をエサにすることがあるのでビオトープのレイアウトに取り入れると一石二鳥です。ただしエビは初心者には少しむずかしいと言われています。

鉢のまま植えると移動しやすい

ビオトープに水草をたくさん植える時は水鉢などの容器より小さな鉢にそのまま水草を寄せ植えしてそのまま鉢をビオトープに入れても大丈夫です。鉢ごと入れることで移動がしやすくなります。ビオトープならば通常の植物のように肥料は必要ありません。

ビオトープの作り方5-1

ビオトープに水を入れる

水草を植えたりして、ビオトープのレイアウトが完成したたメダカなどの生体を入れていきます。まず水を入れていくのですがホースで直接入れると水圧でビオトープのレイアウトを崩してしまう恐れがあるので手のひらで一旦ホースの水を受けて入れるようにしましょう。

特に土を使った方は気をつけないと濁る原因になります。次にカルキを抜きます。カルキは水道水に含まれている消毒用の薬品でメダカなどの生体には毒になるので気をつけましょう。

カルキの抜き方

カルキを抜くには水をビオトープに入れて2、3日放置するかカルキ抜きと呼ばれる薬品を使いうかの2種類があります。どちらも簡単で正しい抜き方なので好きな方で大丈夫です。薬品を使う場合はホームセンター、ペット用品店、アクアリウム専門店なで売られています。なおビオトープ用ではなく金魚やメダカを飼育するときに使う薬品になります。

ビオトープの作り方5-2

ビオトープと生体の水合わせ

初心者が失敗しやすい注意点としては水合わせをせずにビオトープにいきなり生体を放流することです。メダカは比較的強い種類になるので死んでしまうことはあまりありませんが、水合わせをしないとエビなどは弱ったり死んでしまう原因にもなります。

水合わせとはビオトープの水を生体のいる水に徐々に合わせていくことで、目的はビオトープに入れる時の水温や性質などの違いによるストレスを無くすことにあります。

水合わせのやり方

生体の入っていた水と生体を小さな袋に入れて上部をくくります。次にビオトープに生体の入った袋のまま浮かべてビオトープの水が入らないように注意しながら30分ほど放置します。

30分後ビオトープの水を少し生体のいる袋に入れてまた10分浮かべ、再びビオトープの水を少し入れて10分を3回ほど繰り返してからビオトープに生体を入れます。生体が無事過ごせるようになってビオトープ作りは終了です。

ビオトープの作り方6

ビオトープの管理について1

ビオトープは自然の環境を再現していますが川や池と比べると水量が少ないので、すぐに温度があって蒸発して水が少なくなったりします。そのため日当たりがいい南側だと日光の当たりをすだれなどを使ってビオトープの水温を調節する必要があります。

冬は寒すぎるようならビニール袋などでビオトープに温室を作りましょう。また蒸発した分の水量も足さないといけないので常にバケツや発泡スチロールなどに水をはってカルキを抜いておく必要があります。


ビオトープの管理について2

ビオトープの場合は植物を含む生き物は頻繁にエサをあえげてはいけません。植物の場合は肥料になりますが、肥料は急激に溶けるとメダカなどに悪影響ですしやりすぎによる濃度の上昇も生き物には危険です。メダカのエサはビオトープの状態にもよりますが1週間に一度など間隔を開けましょう。

ビオトープの作り方やレイアウトのコツ1

きれいなレイアウトの作り方

ビオトープを綺麗にレイアウトするコツとしては水草の大きさを揃えないことです。例えば浮草をたくさん入れても変化が少ないので、高さのある植物、水中にある植物を入れていきます。ビオトープに水草を入れる時の注意点もあります。

それは水草で埋め尽くさないように量に気をつけることです。量が多いと光合成していない時に酸欠状態にさせてしまう恐れがあります。

植え方を守る

ビオトープの砂や土にどのように植えるかは水草によって違うのでアクアリウム専門店などで購入した時は説明書がればそれを参考にしましょう。わからない場合は店員にならず聞くようにするのがビオトープのレイアウトが綺麗にできるコツです。

通常の植物は少なくとも土に植えればいいのですが水草は5種類に分類されそれぞれ特性が違います。水草の注意点はビオトープの土に植えたり、浮かべたりと栽培方法がそれぞれ異なるので注意しましょう。

ビオトープの脇役、沈水性

葉、茎、根全てが水中にある植物です。金魚と一緒に使われることが多い水草のマツモはこの種類に分類されます。水の中にあるのでビオトープでは脇役ですが、水質管理に役立ちます。

ビオトープでメインとなる浮葉性

葉だけ水面にある水草がこの種類に分類されます。主な種類は睡蓮です。花が咲くと一気にビオトープが華やかになります。

ビオトープの主役、浮遊性

葉、茎、根の全て完全に浮いている(底についていない)種類でホテイアオイや浮草がこの種類です。あるだけで存在感ありますが花が咲くとビオトープが綺麗です。

ビオトープでも目立つ抽水性

根だけが水使っていて茎や葉は地上にある植物です。食用に使われるれんこん、蓮がこの種類に分類されます。ビオトープではほぼ浸かっていない植物なので目立ちます。

湿地性植物

常に濡れているような土地で育つ植物で根本に水がある場所で育ちます。

ビオトープの作り方やレイアウトのコツ2

ビオトープだからこそ本物の自然を利用する

大きな石、小さな石、流木などもビオトープに入れると綺麗になります。流木を入れるときにウィローモス(藻の一種)をくくりつけて入れる方法もあります。ウィローモスはメダカの飼育では必要ありませんが、ビオトープの掃除にヌマエビを使うと多少はあったほうがいいでしょう。

あまりありすぎるとウィローモスばかり食べてしまい掃除をしてくれない恐れがあります。同じサイズを入れてもいいですが大小で違いがある方が綺麗です。

ビオトープ作りの注意点のまとめ

ビオトープの作り方の注意点1

ビオトープの置き場所に気をつけましょう。日当たりが良すぎると水温が上昇し酸欠状態を招いたり生体が弱る原因にもなります。逆に日当たりが悪いこともよくありません。適度に当たる場所日すだれなどで影を作って調節しましょう。

ビオトープの作り方の注意点2

エサや肥料の入れすぎはビオトープの水質が栄養過多になりアオコなどの藻が発生したり急激に水質が悪くなったり生体に絡まったりするので気をつけましょう。毎日エサをやらなくてもビオトープが完成していればミジンコなども湧いてくるのでエサとなります。藻は割り箸などで直接取ります。

ビオトープの作り方の注意点3

ビオトープに水をいつでも入れたせれるようにバケツなどに水を張っておきましょう。カルキが抜けている水がたくさんあるとビオトープの管理に便利です。ビオトープに水を入れる時は勢いよく入れないように注意しましょう。

ビオトープの作り方の注意点4

ビオトープに水草の入れ過ぎは酸欠状態も引き起こすので量に注意することも大切です。なくても水質が悪くなったりするので水草はビオトープに欠かせません。


ビオトープの作り方の注意点5

ビオトープは屋外にあるため大雨が続くとビオトープの水があふれる場合があります。ビオトープから水があふれると、ビオトープの外に生体が出ていったり、魚類なら死んでしまいます。

大雨が降る場合はビオトープの移動が可能なら移動し、できなければビオトープにビニール袋などで蓋をして雨水が大量に流れ込まないように気をつけましょう。ビオトープに大量の水が流れ込むと水質の変化もおきてしまいます。

ビオトープの作り方の注意点6

ビオトープは屋外にあるため野良猫などの影響を受ける場合もあります。水草の位置やビオトープのレイアウトが作った時と比べるとおかしい場合、ビオトープの生体が明らかに減った場合は気をつけましょう。

ビオトープにおすすめの容器の種類

ビオトープにおすすめはFRPの水鉢

本来は重たい水鉢はおしゃれな外見でガーデニングの一環としてビオトープを取り入れたい時はトロ箱と比べると綺麗なデザインなのでおすすめです。しかし重たいのでビオトープを立ち上げ後移動が難しく大変です。

水鉢の材料がFRPなら軽くて丈夫なのでビオトープにおすすめです。FRPはガラス繊維などの繊維を混ぜ込んだプラスチックのことでテントのポールなどにも使われている素材なのでビオトープとして長期使用しても強度があります。

ビオトープにおすすめの生体の種類

ビオトープでも飼いやすいメダカ

ビオトープで飼育しやすい魚として有名なのはメダカです。なぜメダカがビオトープに向いているかというと温度が上がりやすいビオトープは水温が高くても生きていける生物がおすすめになります。

メダカは40度近くまで耐えられると言われていて夏でも日陰が適度にあればビオトープでも大丈夫です。

ビオトープでも温度に気をつけると飼えるヌマエビ

淡水のエビの一種ヌマエビもビオトープにおすすめの生き物です。ビオトープにおすすめの理由はメダカの食べ残したエサを食べて水質悪化を防いでくれる役割があります。

ただしビオトープ作り初心者には難しい特徴がありメダカほど高い水温では生きていけないのでビオトープの日当たりに気をつける必要があります。ビオトープの水温上昇を避けるにはすだれなどで影を作りましょう。

ビオトープにおすすめの水草の種類

ビオトープにはマツモとホテイアオイがおすすめ

ビオトープに入れておくだけで比較的育ちやすのがマツモとホテイアオイです。ただしホテイアオイもマツモも水質があんていしているとどんどん増えてビオトープを埋め尽くすほどになるので適度に間引くことも大切になります。

ホテイアオイはビオトープ用の小さな品種がおすすめです。どちらの水草はビオトープの水を綺麗にしてくれたりメダカの産卵場所になります。

ビオトープの作り方のまとめ

ビオトープは基本をおさえたら初心者でも簡単

ビオトープの作り方は容器に土や砂利をいれて水草をレイアウトし水と水棲生物をいれて完成です。作り方自体は簡単ですが、ビオトープ内にある植物やバクテリアがメダカの糞などを分解してビオトープの水質を保ってくれます。

このようにして小さなビオトープの中に自然のサイクルができるのでそれぞれにどんな効果や意味があるか抑えておきましょう。覚えておくとビオトープで困ったときにも役立ちます。

ガーデニングが気にある方はこちらもチェック

暮らし~のにはビオトープだけではなく庭の作り方などガーデニングに関するさまざまな作り方があります。良かったらチェックしてみてくださいね。