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青い星型の花が咲くチョウジソウの育て方!花期はいつ?植え替えの4つのコツも解説!

チョウジソウは寒さと病気・害虫に強く、非常に育てやすい植物。多年草ですが秋に黄葉するため、花が咲かない時期も楽しめます。チョウジソウの特徴、植え替えのコツや水やりや肥料などの育て方のポイント、株分けや挿し木などの増やし方や種類・品種について解説します。
2021年6月2日
Laylah
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星型の青花チョウジソウとは

出典:photo-ac.com

チョウジソウ(丁子草)は4月~5月に星型の花を咲かせる多年草です。かつては日本各地の野山で普通に見られた野草でしたが、自然環境の変化の影響で、現在では自生している姿はあまり見られなくなりました。

名前の由来は諸説あります。横から花を見ると、丁の漢字に似ているから、という説と、江戸時代に輸入されていた香辛料のチョウジ(丁子)に似ていることから、チョウジソウ(丁子草)と名づけられたという説が有名です。

チョウジソウの基本情報

学名 Amsonia elliptica
科名・属名 キョウチクトウ科チョウジソウ属
原産地 東アジア、北アメリカ
園芸分類 草花、落葉性多年草、宿根草
草丈・樹高 40cm~80cm
開花期 4月~5月
花色 青、水色、紫
耐暑性 強い
耐寒性 強い

チョウジソウの花言葉

出典:photo-ac.com

チョウジソウの花言葉は「上品な優雅さ」「控えめな美しさ」「威厳」です。「上品な優雅さ」と「控えめな美しさ」は、淡い青紫の花色と特徴的な花形がかもし出す、清らかで上品な美しさに由来しています。

「威厳」の花言葉は、チョウジソウの青紫の花色を、昔は高貴な人しか着られなかった紫の衣装に重ねたのでしょう。

チョウジソウの特徴

特徴①星型の花

チョウジソウの特徴で、真っ先にあげられるのは、5枚の花びらから構成される星型の花です。涼しげな青い花色と花の形から「ブルースター」とも呼ばれています。

チョウジソウよりもブルースターのほうが、花姿がわかりやすいためか、ブルースターの名前で流通している場合があります。

特徴②花期が短い

チョウジソウは多年草(宿根草)ですが、開花期が短く初夏の1カ月ほどしかありません。株自体の寿命も短いため、鉢植え栽培の場合は植え替え、挿し木、株分けなどの株の更新作業が、早いペースで必要になるでしょう。

地植えの場合も、株の状態によっては、植え替えなどの作業を行う必要があります。

特徴③秋になると黄葉する

落葉性多年草のチョウジソウは、秋になると黄葉します。花が咲かない時期でも楽しめる草花といえるでしょう。しかし、チョウジソウの葉がきれいに黄葉するのは、株の状態が良好であることが前提です。

花が咲かない時期を楽しむためにも、開花前は無論のこと、開花後の管理も丁寧に行い、チョウジソウの株を健康にたもちましょう。

特徴④有毒植物である


チョウジソウは楚々とした花姿に似合わず、強い毒を持つ有毒植物です。根、葉、茎、種子と、ほぼすべての部分に毒が含まれています。代表的な毒成分は、根、葉、茎に含まれているβヨヒンビンという成分です。

毒があるといっても、触るだけなら問題ありません。ただし、あやまって食べると血管収縮、血圧降下、麻痺などの症状を引き起こすので注意しましょう。

チョウジソウの育て方のポイントは?

出典:photo-ac.com

チョウジソウはどの品種も日本の気候風土と相性がよく、問題なく育ちます。肥料や病害虫対策などの管理が楽で、耐寒性も耐暑性も強く育てやすい植物です。

チョウジソウは花期が短く株自体も短命なので、鉢植えでも地植えでも、定期的に植え替えて株を更新させる必要があります。株分けや挿し木などで増やしたいときにも関わってくるので、増やし方においても重要な作業です。

植え替えのコツ

チョウジソウの植え替えに適した時期は、新芽が動き始める3月上旬頃です。遅くなると株が傷むので、早い時期に行うとよいでしょう。外気に長く触れると乾燥してダメージを負うため、作業は手早く進めます。

丈夫なチョウジソウは、環境があえばどんどん増えます。地植えの場合は、増え続けて横に広がってきたときが、植え替えの目安です。鉢植えは2年~3年に1回のペースで、一回り大きな鉢に植え替えます。

植え替えの4つのコツまとめ

POINT

  • チョウジソウの植え替えは、芽が動き出す3月上旬頃が最適期
  • 鉢植えの場合は、2年~3年に1回のペースで植え替える
  • 地植えの場合は、増え過ぎて横に広がり出したときが目安
  • 乾燥を嫌うので、外気に長く触れないように手早く行う
チョウジソウの育て方:一年間の栽培管理スケジュール表
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花期
植え付け
植え替え
肥料

チョウジソウの育て方

育て方①栽培環境・置き場所

Photo bypaulleminh1959

チョウジソウにとって好ましい栽培環境は、午前中だけ日が当たる場所、または明るめの半日陰です。チョウジソウは元来、湿地をおもな生息地とするため、乾燥と西日のような強い日差しを嫌います。

特に乾燥と日差しの強さが上がる真夏は注意が必要です。鉢植えの場合は、午後は半日陰になる場所へ移動させましょう。地植えで半日陰になる場所を確保できなかった場合は、遮光ネットで日差しをやわらげます。

用土

出典:photo-ac.com

チョウジソウが好む用土は、有機質をたっぷりと含んだ肥沃な土壌です。水はけと水もちがよく乾燥しにくいなら、なおよいでしょう。鉢植えの場合は、赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合で作った用土がおすすめです。市販の草花用培養土でも問題なく育ちます。

地植えの場合は植え付ける2週間前に、庭土に腐葉土や堆肥を混ぜ込んで寝かせておきます。

育て方②植え付け

出典:photo-ac.com

チョウジソウの植え付けに適した時期は、3月と10月の年2回です。作業時は根を傷めないように、根鉢を崩さず植え付けましょう。チョウジソウは乾燥を嫌うので、手早く行います。

鉢植えの植え付けは、鉢底にネットと鉢底石を敷いて、水はけをよくしておきましょう。地植えは植え付ける2週間前までに、腐葉土や堆肥を庭土に混ぜ込んで土壌改良します。

育て方③水やり


Photo byAntranias

チョウジソウは鉢植えと地植えで水やりの頻度が違います。鉢植えの場合は、表土が乾いたときが、水やりのタイミングです。鉢底から水が染み出すくらい、たっぷりと与えます。特に乾燥が酷い夏場は水切れに注意しましょう。

地植えの場合、根付いた後は水やりする必要はありません。ただし、日照りが続いて土がひび割れてしまうほど乾燥したときは、水を与えましょう。気温が低い朝か晩に行います。

育て方④肥料

出典:photo-ac.com

チョウジソウは、はかなげな花姿に似合わず雑草並みに丈夫です。肥料はそれほど必要ではありません。むしろ、肥料をやり過ぎると生育が悪くなってしまいます。肥料よりも、腐葉土や堆肥で肥沃な土壌を作るほうが有益でしょう。

肥料の適期は、4月~5月の開花期と10月です。株元近くに置き肥として緩効性化成肥料を施すか、薄く希釈した液体肥料を7日~10日に1回のペースで与えましょう。

育て方⑤剪定・切り戻し

Photo byfotoblend

チョウジソウの切り戻し作業は、花後と冬前に行います。チョウジソウは一度花を咲かせた茎からは、花が咲かないという特徴を持っています。開花後は早急に切り戻しましょう。

冬前の切り戻しは株全体に行います。落葉性のチョウジソウは、黄葉後に地上部が枯れていきます。葉が枯れ始めたら、地面すれすれの位置まで切り戻しましょう。春になったら再び芽吹いて成長してくれますよ。

育て方⑥病気・害虫対策

出典:photo-ac.com

チョウジソウの管理が簡単といわれる理由は、病気や害虫による被害を受けにくい点です。チョウジソウには警戒すべき病気や害虫はありません。チョウジソウの弱点は暑さと乾燥です。病気や害虫よりも、気温や湿度に注意を払いましょう。

育て方⑦夏越し・冬越し

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チョウジソウは耐寒性も耐暑性も強い丈夫な植物です。冬場は特に対策する必要はありません。一方、夏越しに関しては対策する必要があります。チョウジソウが乾燥と強烈な日差しにやや弱いためです。特に夏の暑さが厳しい暖地は注意しましょう。

鉢植えは夏の間は涼しい半日陰に移動させて管理します。地植えの場合は、遮光ネットやヨシズで日差しをやわらげましょう。葉が混みあっていたら、切り戻して通気性を確保します。

チョウジソウの増やし方

増やし方①株分け

出典:photo-ac.com

株分けは多年草の増やし方で、よく使用されている方法です。掘り上げた株をハサミなどの刃物で切り分け、植え付けたい場所に植え付けます。刃物は切れ味がよく、清潔な物を使いましょう。

チョウジソウの株分け時期は3月です。植え替えの適期と同じなので、同時に行うと効率的に作業を進められます。

増やし方②挿し木

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挿し木法もチョウジソウを増やす際に、よく用いられる増やし方です。挿し木のやり方は、茎を先端部分から2節~3節の長さに切り取ります。その後、水に浸けて30分~1時間ほど水揚げさせたら、挿し木用土に挿しましょう。

さらにその後は半日陰で管理します。発根したら植え替えて、通常の管理に戻しましょう。挿し木法は6月~7月に行います。挿し木苗はすぐには咲かないため、気の長い方向けの増やし方でしょう。


増やし方③種まき

出典:photo-ac.com

チョウジソウは種まきでも増えます。やり方は開花後にできるサヤから種を採取し、適期の12月~1月がきたら、用土を入れた育苗ポットなどに植えるだけです。半日陰で水切れしないように管理しましょう。3月以降は日当たりが良い場所に移動させます。

種まきは、特に成長に時間がかかる増やし方ですが、そのぶん育てる楽しみが大きい方法でもあります。花が咲かない時期が長く続くのも一興でしょう。

チョウジソウの種類・品種

品種①ヤナギバチョウジソウ

ヤナギバチョウジソウ(柳葉丁子草)は、北アメリカ東部~中南部を原産とする品種です。ほっそりとした葉形が柳の葉を思わせることから、ヤナギバ(柳葉)という名前がつけられました。

基本種と見た目は非常によく似ていますが、やや大型で草丈30cm~90cmに育ちます。花つきもよく、丈夫で育てやすい品種です。秋には黄葉するので、花が咲かない時期も楽しめます。

品種②ホソバチョウジソウ

披針形(ひしんけい)と呼ばれる先端が尖った細い葉が特徴の品種が、ホソバチョウジソウ(細葉丁子草)です。ヤナギバチョウジソウと同じ北アメリカ原産種ですが、分布地域が違います。ヤナギバチョウジソウは東部~中南部ですが、ホソバチョウジソウは南東部です。

ホソバチョウジソウは草丈が60cm~100cmになります。花が咲かない時期も、シャープな葉姿と黄葉で楽しませてくれる品種です。

チョウジソウを美しく咲かせてみよう

出典:photo-ac.com

チョウジソウは耐寒性も耐暑性も高く、病害虫の発生も少ないため、園芸初心者でも安心して育てられる品種です。花期は短いものの、秋の黄葉が美しく、花が咲かない時期でも楽しめます。チョウジソウをすこやかに育てて、楚々とした花と、鮮やかな黄葉を堪能しましょう。

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