シンフォリカルポスとは
シンフォリカルポスとは、北米産の落葉樹で、スイカズラ科セッコウボク属に属しています。同じスイカズラ科には15種類あり、初夏になると可愛らしい花を咲かせ、その後実がなります。花よりも実がなることが人気で、最近では園芸店やホームセンターなどでも見かけるようになりました。
開花時期は7月から9月で、その後の9月から12月にかけて小さな実をつけます。実は白色や淡赤紫色や桃色などがあります。難易度としては中級者向けであり、その理由は水やりの管理が大変だからです。
シンフォリカルポスは実が魅力的
シンフォリカルポスは小さく可愛らしい花も人気ですが、秋になる丸い実に人気があります。通常実は、鳥に食べられてしまうことが多いですが、シンフォリカルポスの場合は、鳥が食べないので長く可愛らしい実が鑑賞できるのも魅力です。
このシンフォリカルポスの実は、地植えや庭植えのガーデニングとして楽しむだけではなく、フラワーアレンジメントや切花としても使われることが多いです。葉は水がないと萎れてしまいがちなので、実の方が重宝されています。
実は毒がある
シンフォリカルポスの実は見た目も可愛らしく、開花後の実は食べられるのではないかと思ってしまう人もいるかと思いますが、食用ではなく毒があるので、食べないようにしましょう。
その為、シンフォリカルポスの実は鳥も食べないのです。逆に食用としての需要がないので、可愛らしい実は枯れるまで綺麗に保たれていることができるのでしょう。まるでベリーのようで可愛らしい実ですが、食べないように注意してみて下さい。
可愛らしい見た目が人気
シンフォリカルポススは、別名スノーベリーという名を持っています。それは花の後の可愛らしい実にちなんだ呼び名で、花が咲き終わり落葉してからも枝に可愛らしい実が残ることから、長期的に楽しめる植物として人気があるのです。
ヨーロッパなどでも人気で、ガーデニングの定番としても定着しています。大きくなるとシンフォリカルポスは1mほどと高さになるので、地植えや庭植えとしても人気です。耐寒性はありますが、耐暑性があまりないので、温暖地は苦手としています。
シンフォリカルポスの花言葉
シンフォリカルポスは素敵な花言葉を持っていることから、贈り物としても喜ばれます。その花言葉とはいつまでも献身的という意味です。
夏には花をそして秋には実がつくシンフォリカルポスは、常に人々に美しさを提供しながらどこか献身的に映るのが花言葉の由来ではないでしょうか?献身的に相手を思う気持ちなどは相手に喜ばれる花言葉の1つになることでしょう。
フラワーアレンジメントや寄せ植えなどとしてシンフォリカルポスを取り入れて贈り物にしてみるのもおすすめです。
シンフォリカルポスの種類を知ろう
シンフォリカルポスの魅力でもある実は、種類によって色や大きさが異なります。シンフォリカルポスの種類の中でもピンク系の実をつけるのが、アメジスト、シンフォリカルポスソフトピンク、スカーレットパール、チャーミングファンタジーなどです。
さらに赤系の実をつけるのが、シンフォリカルポスレッドやシンフォリカルポスワインレッドになります。他にも紫系の実が楽しめるチハヤパープルや紫小町などがあるので、楽しみたい実の色によって種類を選ぶのもいいでしょう。
シンフォリカルポスの育て方
シンフォリカルポスは、日当たりがいい環境を好みますが、乾燥に弱い特徴を持っています。その為、地植えや庭植えとして楽しむ場合は、最初の場所選びと水やりが大切になってきます。
また、落葉樹でもありますが鉢植えとしての栽培も可能で、鉢植えの場合は気候によって日当たりのいい場所や半日陰に移動させながら育てると上手に栽培できるでしょう。特に夏の強い日光では葉が傷んでしまうことがあるので、日陰で育てるのがおすすめです。
用土と肥料
シンフォリカルポスを栽培する際は、ホームセンターや園芸店で購入できる腐葉土や草花用の用土を用意するのがおすすめです。
また、シンフォリカルポス水はけがよい土を使うのがいいですが、地植えや庭植えなどで水はけが悪い粘土質な土の場合は、砂などを混ぜて事前に土のバランスを整えてあげるといいでしょう。
シンフォリカルポスの植え付けや植え替えに適している時期は2月から3月です。この時期に植え付けや植え替えを行うと上手に育てることができるでしょう。
グランカバーを植えるのもおすすめ
乾燥を切らるシンフォリカルポスは、水分が蒸発しないように腐葉土やグランドカバーを根元に敷いて揚げる栽培方法もおすすめです。腐葉土を敷くことで、乾燥を防ぐことが可能になります。
また、グランドカバーとは花壇などを一面覆ってくれる植物のことで、乾燥防止や雑草防止などの役割があります。自宅の庭などでシンフォリカルポスを楽しむ際は、根本にグランドカバーを植えて乾燥を防ぎながら他の植物を楽しんでみるのもいいでしょう。
肥料は必要?
シンフォリカルポスは地植えや庭植え、鉢植えに限らず春と秋の時期には月に1度肥料を与えるのがおすすめです。肥料の与え方は置き肥で、春は新芽が出る時期でもあるので、効果がゆっくりの緩行性肥料を与えるのがいいでしょう。
シンフォリカルポスは花だけではなく実もつける落葉樹でもあるので、たくさんのエネルギーを必要とするので、定期的な追肥が必要になるのです。
また、秋にはお礼肥として春と同じく緩行性肥料を根元に与えてあげるのがいいでしょう。
水やり
シンフォリカルポスの可愛い花や実を楽しむには、水やりをしっかり行うのが大切です。シンフォリカルポスは乾燥に弱いので、水を切らさないようにするのも上手に育てるポイントになります。
特に夏は乾燥してしまうとシンフォリカルポスの葉がすぐにシワシワになってしまうので、注意しましょう。また、冬は夏と比べると水やりの頻度は減りますが、土が乾いているようならしっかりと水をあげましょう。
乾燥している目安
シンフォリカルポスの乾燥をチェックする際は、土の様子を見るのもいいですが、葉の状態をチェックするのもいいでしょう。それは、シンフォリカルポスは水が切れると葉がカリカリになってしまうという特徴を持っているからです。
その為、水が足りないと葉が乾燥して枯れてしまうこともあるので、注意が必要です。水分が足りているシンフォリカルポスの葉は青々としていうので、葉の状態を常にチェックしてシンフォリカルポスの水分状況を確認してみるのもいいでしょう。
根腐れに注意
シンフォリカルポスは乾燥しないように、しっかりと水やりをすることが大切でもありますが、水のやりすぎも根腐れの原因になってしまいます。
もともとシンフォリカルポスは加湿も苦手とします。その為、土の乾燥と水のやりすぎのバランスを見ながら水やりをする必要があるのです。シンフォリカルポスを育てる際は、水やりを特に気を使う必要があるでしょう。
気をつけたい病気や害虫
通常植物を育てる際は、病気や害虫に注意する必要があります。しかしシンフォリカルポスの場合は特に気をつかたい病気や害虫がありません。
その分、水やりを定期的に行いながら根腐れに注意する必要があります。このように水やりさえしっかりと管理していれば、病気や害虫の心配がないのもガーデニングなどでシンフォリカルポスが人気がある理由でもあるのです。
シンフォリカルポスの増やし方
シンフォリカルポスは2通りの増やし方があります。それは種まきによる増やし方と挿し木による増やし方。種まきの場合は、花が咲き実がなった後の種を使用する増やし方ですが、発芽率が悪いので、なかなか増やすのが難しいです。
おすすめなのが、挿し木による増やし方で春の時期に行うのがいいでしょう。挿し木に使うのは、シンフォリカルポスの新しく成長している茎で、根本から切ります。後は、通常の挿し木による増やし方と同じで、切った枝を水に浸けて大きく育てるのです。
剪定は必要か?
シンフォリカルポスは落葉樹でもあり、大きくなると高さが1mほどになります。その為、地植えや庭植えさらに鉢植えなどの場合は、自分好みの高さに剪定してあげるのがおすすめです。
剪定する際は60㎝ほどの高さまで調整することができます。剪定する時期はシンフォリカルポスの落葉が終わった時期です。この剪定の時期に合わせて挿し木による増やし方をしてみるのもいいでしょう。
シンフォリカルポスを低木で楽しむには
シンフォリカルポスはそのまま成長してしまうと、大きく成長してしまいますが、定期的な剪定によって低木として楽しむことができます。大きくしたくない場合は、冬から春の芽吹きの時期にしっかりと枝を剪定しておくのがおすすめです。
また、枝が多いと夏の時期に蒸れてしまって病気などが発生してしまう原因にもなるので、あまり枝同士が混みあわないように剪定を定期的に行ってあげるのがおすすめです。剪定を行い低木として育てることで、鉢植えとして室内などでも楽しみやすくなります。
まとめ
シンフォリカルポスは、花と実で楽しめる植物として人気があります。育て方も水やりさえしっかり行えば、耐寒性もあり育てやすいとしてもとしてもおすすめです。通常、開花した後は枯れるだけの植物が多い中、シンフォリカルポスは実が楽しめるのが最大の特徴でもあり魅力でもあります。
その為、開花から実まで長期間可愛らしい花や実で楽しませてくれるのです。シンフォリカルポスは、庭木だけではなく剪定などをすることで、寄せ植えやフラワーアレンジメントにも使えますよ。
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シンフォリカルポスはだけではなく、庭で楽しめる低木はいろいろあります。自分好みの庭木を探して、おしゃれなガーデニングを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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