ゴデチアの鉢植えや移植の方法を紹介
切り花の用途にも人気のゴデチア
美しい花が人気のゴデチアの花。開花時期も長くて寄せ植えや切り花といった用途によく使われています。
この植物は耐寒性も高くて秋まきやこぼれ種からの発芽もよくおこりますので、これからガーデニングをはじめたいという初心者にも、お部屋を飾るための切り花を自分で育てて、お財布にやさしい生活を目指している方にも育てやすいためおすすめです。
ゴデチアの用土や水やりや剪定方法も詳しく解説
栽培が簡単な植物とはいえまったく知識がないところでは失敗が心配かもしれません。こぼれ種からでも発芽するくらいよく芽が出るゴデチアの種ですが、芽ぶいたらより美しい花を咲かせるための用土や移植のコツについての知識も必要です。
ゴデチアの花が咲かないなどのお悩み解決にも触れつつ育て方を解説していきましょう。
ゴデチアとは
育て方の前にまずはこのゴデチアという植物について少し知識を持っておくことをおすすめします。今まで育てたことがある植物と同じ仲間であれば育て方のコツもわかりやすいですし、開花時期や花言葉などを知ることでグリーンカレンダー計画を立てやすくもなるでしょう。
ゴデチアの基本情報
科・属 | アカバナ科サンジソウ属(ゴデチア属) |
原産地 | 北アメリカ |
英語名/学名 | Farewell to springまたはGodetia/Clarkia amoena |
育て方難易度 | 非常に簡単 |
ゴデチアの草丈と花色
草丈は矮性の種類のもので20cm程度。大きく育つ種類であれば90-100cmほどまでの高さに成長します。花色はカラフルで多く見かけるものにピンク・白・赤など。これらの色が混じった混色や紫・オレンジなどという少し変わった花色の品種も見かけることができるでしょう。
ゴデチアの性質や特徴
薄い花弁が美しい植物
ゴデチアの特徴といえば一番はじめに見た目でもあるその美しい花弁が目に入るのではないでしょうか。別名をイロマツヨイグサといい鮮やかなカラーも豊富なのもこの植物のポイントです。
その美しさからいろいろな花色の種類を並べてコンテナ栽培したり、寄せ植えとして活用される方も多く用途に困らないのがゴデチアのよいところ。また切り花にしたときの花もちもよいのでたくさん育ててお部屋を飾るのにもよいでしょう。
ゴデチアの開花時期
ゴデチアは開花時期が長く春から初夏まで楽しめます。具体的な月の目安でいうならば本州の温暖な地域で5-7月くらい。
またゴデチアの花が好まれる理由して開花時期が長いだけでなく、切り花として茎からの水吸いがよいのか根を持たないものであってもつぼみが花開くところもあげられます。もちろん咲いている花の切り花としての持ちもよいのも魅力です。
ゴデチアの花言葉は「変わらぬ愛」
初夏に咲く光沢のある薄い花弁のこの花には変わらぬ愛という花言葉が付けられています。この花言葉の意味の由来はゴデチアの花の開花時期が長いことが関係していて、たとえ季節が変わっても咲き続ける(長い時間がたとうともあなたを愛する)という静かな情熱を感じさせてくれるでしょう。
ゴデチアの誕生花とは
花には誕生花というものも決められており、その日付の方にとってこの花が開運を運ぶと考えられています。ゴデチアの誕生花は4月15日と5月23日。もっとたくさんの誕生花がある花もありますが、ゴデチアはこの2日の誕生日の方のラッキーフラワーです。
鉢植えや地植え・コンテナでも!ゴデチアの育て方
カラフルな色の花が太陽を見上げるように上をむいてきれいに咲くゴデチア。切り花だけでなく鉢植えやコンテナの寄せ植えとして栽培していても育て甲斐を感じることができる植物でしょう。ここでは鉢植えだけでなく地植えでも使えるゴデチアの育て方ポイントの解説です。
ゴデチアの育て方1.日当たり
ゴデチアの花は日当たりのよいところが好きな植物です。地植えにする場合はある程度の日照は確保するように気をつけてください。春から夏に花が咲くのですが、秋に植えるか春にある程度大きくなった苗を買って植えるかによっても霜の被害を受けるような場所かどうか考えなければいけません。
秋まきの場合は鉢植えやポットで管理する
ゴデチアは耐寒性が高いので多少の霜にあたっても平気ですが、あまりに幼い株で植え付けすぐの場合はさすがに持ちません。その場合は地植えではなくポットのまま冬を越しひさしの下に移動できようにするとようでしょう。
花弁がデリケートなゴデチアは雨にも注意
また春に植え付けしたものについてもゴデチアのような繊細な花弁の花は雨によって花がいたみ見た目が悪くなります。鉢植えなら天気の悪い日は軒下に移動できるのでよいですが、地植えの場合は直接雨に打たれないよう工夫をしてください。
ゴデチアの育て方2.植え付け植え替え
先程も少しふれましたがゴデチアの植え付けや植え替えは春と秋のどちらかが適しています。はじめて育てるという方はある程度大きくなって扱いも楽な春の植え付け・植え替え時期を選ぶのがおすすめ。具体的には3-4月か10-11月ころに苗を買ってきて植え付けることになります。
ゴデチアの用土はコレがおすすめ
鉢植えや寄せ植えコンテナで栽培する場合は市販の培養土であればよいのですが、地植えや庭の土を用土として使うときには水はけには注意してください。粘土質の土はゴデチアには不向きです。
その時は庭土や再生土に腐葉土でふかふか感を与えさらに水はけをよくするためのパーライトを1割りくらい混ぜた用土を使うとよいでしょう。
デリケートな茎には支柱も立てる
矮性品種でないものは1メートルくらいの草丈になります。茎は細くデリケートな植物なので、大きくなる種類であれば支柱を立てて支えてあげないと茎からぽっきりと折れてしまうことも。
草丈がどのくらいになるのか種類がわからないという場合はまず支柱を用意しておき、様子を見ながら株が倒れそうと感じたらできるだけ早く支柱で支えてあげてください。
ゴデチアの育て方3.水やりと肥料
ゴデチアと雨の関係で勘のよい方なら想像がつくでしょうが、水やりは花に直接ばしゃばしゃとじょうろやホースの水を掛けないようにしないと花がいたみます。土が乾いたらできるだけ株元にのみ水をたっぷりとあげましょう。
ゴデチアの肥料は元肥として植え付け・植え替え時に長期間効果が続く(緩効性)化成肥料をあげてください。なぜなら肥料が多すぎると徒長したようにひょろひょろとした株になってしまうためです。
鉢植えで肥料不足を感じる場合
地植えはあまり肥料切れの心配がないのですが、鉢植えだと土に限りがあるため元肥だけでは長い開花時期に肥料不足ぎみになることもあります。その場合は水やりのときに即効性のある水溶性肥料を薄めに作って与えるとよいでしょう。何度も繰り返し与える必要はなく1度程度に控えることも大切です。
ゴデチアの育て方4.剪定
ゴデチアは1年草なので剪定をする必要はありませんが、地植えで切り花などには使用しない場合は終わった花を茎ごと花がら摘みをしないと病気の原因となることもありますので、剪定ばさみでこまめに切るようにしましょう。
花がら摘みが必要な人不要な人
またゴデチアの株を長持ちさせて開花時期を伸ばしたいという方で、種の収穫はしないという人も種が付く前に花を切ってしまってください。こぼれ種での発芽からも翌年花が咲くこともありますので、それを楽しみにする場合は花の時期は短くなりますがこの作業は不要です。
ゴデチアの育て方5.花が咲かない
ゴデチアはこぼれ種からの自分で作った苗などでない限り、ほとんど咲かないということはありません。咲かない=株が霜で溶けてしまった・未成熟な種で株が大きく育たないということが考えられます。
前述で触れたとおりに発芽してすぐの霜に当てること、丈夫そうで大きな芽を残して間引きをすることでゴデチアの花が咲かないという問題は解決するでしょう。それでもダメな場合は市販の大きくて丈夫な苗を買ってきて植え付けてみてください。
ゴデチアの育て方6.増やし方
種まきの時期ややり方
ゴデチアの増やし方は種でおこないます。自家採種したものは秋に種まきをして苗にして冬越しさせます。種まきの時期は9-10月上旬まで。種まきがこれよりも遅くなりそうであれば、翌年の春にも種まきをすることができますがこの場合開花時期が6-7月くらいと遅くなるでしょう。
こぼれ種からの育て方
ゴデチアは発芽率がよいのでこぼれ種からもよく発芽しているのを見つけることができます。健康そうな発芽が確認できたら本葉が出てきたくらいのタイミングでポリポットに植え替えしてそのまま春まで育て、地植えや鉢植えに植え替えて翌年楽しみましょう。
まとめ:移植に弱いゴデチアの上手な育て方
ゴデチア栽培は水はけのよい用土を使用しよう
ゴデチアは直根性の植物で根が痛むと株の寿命に直結したダメージを受けてしまいます。地植えにしたらそのまま移植せず育て、場所が決まらない場合や冬の霜対策にはポリポットを使っての栽培にして根鉢をいじらずそのまま春に植え替えをしてください。
またゴデチアは花も茎もデリケートなので雨や強い風は得意ではありません。雨が直接当たらないような場所に置く・植え付ける。支柱を立てて茎が倒れないように工夫することで唐突な事故でがっかりしてしまうことも減るでしょう。
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出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/469673