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理想のエレキギターを簡単に自作しよう!キットを使ったを手作り方法をご紹介!

自作キットでエレキギターを製作する作業方法を紹介します。エレキギターの自作キットは構造やメンテナンスを学ぶのにおすすめ。DIYの入り口にもしやすいですよ。エレキギターの基本知識も盛り込みましたので、合わせて参考にしてみてください。
2021年5月8日
hosokawa_taka
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目次

エレキギターの自作DIYキット!はじめに

簡単にエレキギターを自作する!

世界に1本しかないオリジナルのエレキギターを製作できれば…とため息をつくギタリストに朗報!簡単にオリジナルのエレキギターを製作できる自作キットがあるのです。時間をかけて丁寧に作業すると精度を高められますし、自作のエレキギターには完成品とは別物の愛着がわきます。

ここではエレキギターを自作キットで製作する方法を紹介します。なお、この記事は2021年5月7日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。

自作キットでエレキギターの構造を把握したい

自作キットで製作すればエレキギターの構造を学べます。手元にある完成品のエレキギターをカスタムしたい!調整の練習ができるエレキギターが欲しい!自作キットはそんなギタリストにおすすめです。自作キットの価格は完成品よりも安いので、思い切った挑戦もできます。

なお、自作キットはエレキギターの調整ができる人向きです。安いから初心者向け?と考えるのは早合点。エレキギター初心者は完成品で腕を磨いてから取り組みましょう。

自作キットでオリジナルペイントを楽しみたい

幸いにもギタリストは職人気質!自作キットでエレキギターを製作するのに向いています。ギタリストには繊細な表現が求められますよね。その個性をビジュアルでも表現するなら、自作キットのエレキギターにオリジナルのペイントを施しましょう。

また、エレキギターの美しいシルエットは色彩表現の題材としても優秀です。「エレキギターをお部屋のインテリアにしたい」というアーティスティックな人にも、エレキギターの自作キットはおすすめです。

エレキギター自作キットの種類

エレキギターの自作キットにはボルトオンネックとセットネックの2種類があります。ボルトオンネックはネックとボディをネジで止める構造で、広いトーンレンジが特徴です。セットネックは接着剤で固定する構造で、サスティーンがよく伸びます。

ネックとボディの接合方法はトーンに大きく影響する重要な部分です。自作キットで簡単に製作できるのはボルトオンネックといわれますが、作業の難易度はセットネックと大差ありません。

自作キットのエレキギターの木材

エレキギターの自作キットはボディシェイプによって木材が使い分けられています。フェンダータイプにはアッシュやバスウッド、ギブソンタイプにはマホガニーやメイプルが用いられています。シェイプに合わせた定番の木材が用いられていますので、イメージ通りのトーンが出ると推測してOKです。

しかし、エレキギターの木材は個体差が大きいので、トーンの保証はできません。完成品でも試奏しないと判断できないレベルだといわれています。

自作キットの軽い木材


エレキギター用の軽い木材は豊かなボディ鳴りが魅力です。ピッキング時のレスポンスが伝わりやすいので、テクニカルなギタリストに好まれる傾向にあります。オーバードライブやディストーションを多用するエレキギターに適した木材で、バスウッドやアルダーはドライなトーン、マホガニーは妖艶なトーンを放つのが特徴です。

軽い木材は柔らかく、下穴を開けたりやすりがけをしたりするのが簡単です。重い木材のバック材としても用いられます。

自作キットの重い木材

重い木材は輪郭のある明瞭なトーンが魅力です。微妙なピッキングニュアンスに応えてくれ、クリーントーンやクランチ(ハードピッキング時にのみ歪むトーン)を好むギタリストに好まれています。

ホワイトアッシュはトーンレンジの広さが特徴です。ライトアッシュやスワンプアッシュは軽い木材に分類され、ホワイトアッシュとはトーンが全く違います。自作キットのメイプルは木目の装飾として用いられ、極薄にスライスされた木材がマホガニーなどに張り合わされています。

エレキギター自作キットの制作方法

自作キットでエレキギターを製作する作業方法は①ネックにペグ(糸巻)とナットを取り付ける。②ボディにネックを取り付ける。③ブリッジを取り付ける。④配線する。⑤調整する、この5工程です。

塗装は組み立て作業の前にするのが一般的です。しかし、組み立てた後に分解して塗装し、再度組み立てる方法もあります。エレキギターは塗装の厚みでトーンが変わりますし、組みあがったエレキギターからペイントのインスピレーションを得るのもありです。

自作キットのボルトオンネック

作業方法①ペグとナットを取り付ける

まずは、ネックのヘッドにペグ(マシンヘッド)を取り付けます。作業方法は①ヘッドの穴にペグの軸を差し込み、ナットで仮付けして、位置決めをする。②ポンチなどでネジ穴の位置をマークし、仮付けしたペグを外し、下穴を開ける。③ペグを再度取り付け、ネジで固定する、この3工程です。

ナットを取り付ける作業方法は①6弦と1弦の溝の中心が左右の端から均等になるよう位置決めをする。②瞬間接着剤を数滴つけて固定する、この2工程です。

作業方法②ボディにネックを取り付ける

ボディにネックを取り付ける作業方法は①ボディのネックポケットにネックを差し込み、ネックに開ける下穴の位置をボディの穴からドリルなどでマークする。②ボディからネックを一旦外し、ネックに下穴を開ける。③再びネックを差し込み、ネジで固定する、この3工程です。

下穴はまっすぐに開けましょう。斜めに開けるとネジが入らなくなります。また、下穴が指板まで貫通しないよう、下穴を開ける深さにドリル刃へマスキングテープなどで印をつけるのがおすすめです。

作業方法③ブリッジを取り付ける

ボディにブリッジを取り付ける方法は①ナットに近いフレットとボディに近いフレットをマスキングテープで覆い、マジックなどでセンターにマークを入れる。②精度の高い定規をマークにあて、ボディの中心線を出す。③0フレットから12フレットの距離を測る。④12フレットとブリッジのコマの距離が③と同じ距離となる位置にマークする。⑤ボディのセンターも意識して位置決めをする。⑥ブリッジのネジ穴から下穴の位置をマークする。⑦下穴を開け、ブリッジをネジで固定する。この7工程です。


作業方法④配線する

ボディにピックアップやボリューム/トーンポッドを取り付け、配線すれば完成です。配線する方法はエレキギターの種類によって違います。ストラトキャスタータイプには、配線された状態のピックガードが含まれる自作キットもあります。

テレキャスタータイプやギブソンタイプはピックアップとボリューム/トーンポッド、ピックアップセレクターをリード線で配線する必要があります。また、ブリッジにアース線を延ばすのも忘れないようにしましょう。

作業方法⑤調整する

自作キットを組み立てて弦を張れば完成なのですが、楽器として完成させるには調整が必要です。ネックは弦を張るとギターの表側に反ってきますので(順反り)、トラスロッドを時計回りに回して調整します。開放音と12フレットの音を同じにしないとローフレットとハイフレットで音程が狂いますので、オクターブ調整も必要です。オクターブ調整をすると弦高も変わりますので、弾きやすい高さに合わさなければなりません。

セットネック

セットネックのエレキギターにネックをボディに接着する方法は①ボディにネックを差し込めるかを確認し、差し込めなかったらサンドペーパーなどで調整する。②接着面にボンドを塗る。③ボディにネックを差し込み、C型クランプで圧着する、この3工程です。ボディや指板に凹みができないよう、クランプの当たる部分にゴム板や木板をかませましょう。

接着前の調整には時間をかけましょう。ここで妥協すると、鳴らないエレキギターになってしまいます。

セットネックは簡単に製作できない?

セットネックのエレキギターは、ボディにネックを接着剤で固定する一発勝負の難しさがあります。しかし、セットネックタイプの自作キットの多くはギブソンタイプ。テールピースやブリッジを取り付けるための下穴が開いている自作キットなら、ブリッジの位置決めをする必要がありません。

ただし、下穴の精度が信用できないのであれば、ブリッジの位置決めが必要な自作キットがおすすめです。ブリッジの位置が正しくないと、オクターブ調整が難しくなり、音程を合わせられなくなります。

エレキギター自作キットに必要な時間と費用

自作キットでエレキギターを製作するには、ある程度の時間が必要です。最短でボルトオンタイプは1日、セットネックタイプは3日で完成しますが、精度を求めるのであれば1日1工程ぐらいの時間をかけるのがおすすめです。

自作キットが届いて1日目は木材パーツにやすりがけをしながらイメージを膨らませ、2日目はネック、3日目はブリッジを取り付け、4日目は配線をし、5日目は調整する、といったペースで、じっくりと取り組みたいですね。

塗装

自作キットでエレキギターを製作するにあたり、もっとも時間が必要なのは研磨や塗装です。エレキギターの自作キットには機械加工されただけの木材パーツが入っていますので、シルエットの微調整や表面の研磨が必要です。

また、ラッカー塗装なら3回は塗り重ねをしたいところですので、塗装は最低でも4日以上かかります。オイルフィニッシュで済ませる方法もありますが、軽い木材のエレキギターは弦の振動がボディに吸収されてしまうので、塗装を厚くすることでボディ鳴りを抑えたいですね。

費用


自作キットでエレキギターを製作する費用は①自作キットの購入費用。②工具の購入費用。③塗料や紙やすりを購入する費用などが必要です。エレキギターの自作キットをリリースしている業者には、工具セットの販売やレンタルをしているところもあります。

電動工具は必ず必要なものではありません。しかし、自作エレキギター用工具セットの内容を見ると、今後使えそうなものばかり。エレキギターの自作を入り口に、DIYの沼に足を踏み入れるのもおすすめです。

エレキギターの自作DIYキット!まとめ

自作キットは育てるエレキギター

自作キットを説明書通りに製作するだけではモッタイナイ!ペグやピックアップを好みのものに交換したり、ボディを体に合わせて削ったり(コンター加工)など、あなただけのエレキギターに育てられるのも自作キットのおすすめポイントです。

自作したエレキギターはカスタムのポイントを推し量りやすいといえます。ヘッドをお好みでカットする自作キットなら、ストラップで肩にかけた時の重量バランスも合わせやすいですね。

おすすめは「DIYギターキット専門店」

自作エレキギターセットなら「DIYギターキット専門店」がおすすめです。キット内容に不明瞭なところがなく、木材の種類も豊富です。配線も可能な限り完了しています。製作に関する動画も掲載されていますし、問い合わせにも応じてくれますので安心です。

また、レスポールjr.タイプやSGダブルネックタイプ、ES-335タイプなど、自作キットではあまり見かけないタイプもリリースされています。製作事例ギャラリーを閲覧するだけでも楽しいですよ。

DIYギターキット専門店|オリジナル自作ベース・ギター組み立てキットの通販
「DIYギターキット専門店」(旧:ロックミュージックストア・RockMusicStore)は、オリジナルの「DIYギター自作組み立てキット」(DIY GUITAR)を多数取り揃えた通販専門店です。ギター、ベースファンのみなさまのご来店をお待ちしています!

DIYが気になる人はこちらをチェック!

自作キットでエレキギターを製作するには工具が必要です。工具は最低限必要なものから揃え、使用頻度の多いものから電動工具に切り替えていくのがおすすめです。無駄な工具が増えてしまうのはDIYあるある。工具について解説した記事もチェックしてくださいね。