アルミ C型クランプ
ヴァンキッシュ Fクランプ
E-Value クイックバークランプ
コーナークランプ
ベルトクランプSBC-350
はじめに:便利な工具クランプのおすすめ
クランプは1つは持っていたい木工工具
木工をされる方で例えば釘を打つ時やのこぎりを使う時に片手で材料を固定してもう片手で工具を使っていてとてもやりにくさを感じたことはないでしょうか。そんな思いをしている人におすすめな工具がクランプというものです。
クランプは工具の中でも目立たないけれどその用途はいろいろあって一度使うとDIYには欠かせないといえる工具でしょう。手作り動画などを見ていてもよく登場するので欲しいけれど種類が多くどのメーカーが良いかなど迷います。
クランプは木工の作業効率をアップする工具
小型の工具であるクランプが活躍するのは主に木工の場面です。木材を挟むと人が片手で抑えるよりも強い力を発揮してしっかりと固定してくれるため切る・貼る・塗るなどの作業効率をアップしてくれます。
まずは用途に合わせた工具・クランプの種類と選び方からご紹介していきましょう。自分のDIYにはどのようなクランプが向いていてどんなおすすめ品があるのかチェックしたい方必見です!
用途に合わせたクランプ工具と選び方
木工工具であるクランプにはたくさんの形とその特徴があります。ひとつ持っていていろいろ流用できることもあるのですが、複数持っていて用途によって使い分けるとさらに便利にクランプを活用できるでしょう。まずは工具であるクランプの種類とどんな用途向けかという選び方から御覧ください。
工具1.C型クランプ
クランプという工具の中で比較的小型で基本的なものがこのC型と呼ばれるもので、小さいのに挟む力が強力なのが魅力です。ただし木工で材料にやわらかな木材を使う時にその力の強さがあだとなり、材料に挟むクランプの跡が付いてしまうことも。
その時は工具(クランプ)と材料の間に当て板やあてゴムをするのですがその厚みもプラスされるため使用できる範囲に限界が出て来やすいです。
活躍する用途:主に小さな木工用
上記の特徴からまずは工具を使用する材料が比較的小型であること・複雑な角度が付いていないという小物DIY全般に適しています。当て板なども一緒に挟むことができれば材料は柔らかい・硬いを気にせず使えるでしょう。
工具2.F型クランプ
C型と比べてF型はすべらせることができるハンドルが付いた固定用工具となります。挟む力はC型よりも少し弱くはなるのですが、クランプをつける・取り外すがスピーディーにできるのがF型の魅力。
ハンドルをスライドさせることからスライディングクランプなどという名前が付いている商品もあります。大きさはハンドルを滑らせる部分がプラスされるのでC型よりも長い工具であることが多いです。
活躍する用途:頻繁に使う木工
用途はC型の工具とほぼ一緒ですがより取り付け取り外しがしやすくなっているため、DIYによっては何度もクランプを使うという使用頻度によってどちらにするか使い分けると良いでしょう。F型になるとC型よりも少し大きめなものもありますので、挟める幅で選ぶのもひとつの選択肢ですね。
工具3.クイックバークランプ
CとF型はネジで固定して材料を挟む工具(クランプ)ですが、このネジを回して固定するというのはいくらスライド式のF型であっても面倒という人も少なからずいらっしゃいます。力は少しくらい弱くなってもいいから、もう少しDIY効率をアップしたいという方におすすめなのがこのクイックバークランプという存在です。
活躍する用途:片手しか使えない場面
クイックバークランプとC型・F型クランプの大きな違いは片手で固定することが可能というところです。力がそれほど必要なく固定できればOKという接着などの用途に特に向いているといえるでしょう。
使い方はハンドルをバーでスライドさせて幅を合わせ、グリップを握りしめることでそのハンドルが固定される仕組み。片手で材料を押さえつつ片手でクランプ工具を固定できるので初心者の方にも使いやすいでしょう。
工具4.特殊な形のクランプ
この他にも形は特殊で用途もひとつふたつに固定されるクランプというものもあります。〇〇専用という感じではあるので好きなDIYにマッチする方は是非持っておいて欲しいものともいえるでしょう。ベルトクランプやコーナークランプがこの工具にあたります。
活躍する用途:箱などを固定する
ベルトクランプは材料に傷がつきにくいベルトで固定する工具です。箱型のものをいっぺんに固定するという用途に非常に適しています。またベルトの長さ分なら大きな材料も固定可能ということで使い方は限定されますが大きさ的には幅広く対応できる良さもあります。
角を付けて固定する工具
コーナークランプも先程のベルトクランプ同様に木枠や箱といった角が付いている場所に使用する工具ですがこの特徴は挟む工具部分がふたつ付いていること。
クランプを使って直角に材料を組むことが可能です。木枠や箱を作るとき直角に板を打ち付けるのはとてもやりにくいですがこのコーナークランプがあれば助手がいるようで圧倒的にDIY作業が楽になるでしょう。
【木工工具】クランプのおすすめ5選
C型クランプ工具
メーカー名アークランドサカモト
C型クランプは形のシンプルさから小型のものが多いです。よくホームセンターなどで見かけるのは50-100mm程度の大きさ。こちらはアークランドサカモトというメーカーの75mmのアルミ製の商品です。
何といっても価格が安く手に入るのがC型クランプの魅力。挟むのにハンドルを回さないといけないので手間であったりしますがたくさんの数を必要とする場合は1個1個の値段も大切ですね。
このクランプの詳細
アルミ C型クランプ
サイズ | 75mm |
---|---|
材質 | アルミ製 |
F型クランプ工具
メーカー名ヴァンキッシュ
こちらはDIY動画でもよく見かける黒とオレンジのデザインがかっこいい海外製メーカーのF型クランプです。サイズはご紹介した300mmの他400や600mmのものもありますのでご自分のDIYで使いやすいサイズが選べるでしょう。
TPRのグリップが付いているのでよりホールド感がアップしているだけでなく材料の傷やへこみもある程度防いでくれます。
このクランプの詳細
ヴァンキッシュ Fクランプ
サイズ | 300mm |
---|---|
材質 | キャストアイアン |
クイックバークランプ工具
メーカー名イーバリュー
イーバリューのクイックバークランプも初心者の方向けのクランプとしてよく見かけるものです。サイズも小さな150mmから600mmまであって使いやすいサイズが選びやすいのも魅力。
はじめて選ぶクランプには挟んで片手で留め付けることも可能なこのタイプがおすすめ。比較的価格が高め設定なものが多いので1個か2個買ってクランプの扱いに慣れてきたらもっと安いものを複数個買い求めるという使い方へとシフトしていく入門編として活用しましょう。
このクランプの詳細
E-Value クイックバークランプ
サイズ | 150-600mm |
---|---|
材質 | 樹脂製 |
コーナークランプ工具
メーカー名LETEBU-TECH
コーナークランプには2箇所個別で締め付けるタイプと1つで2枚とも固定できるタイプがあります。簡単なのは1つで両方止まるこのタイプ。ただし角を微調整したいという方には少し使いにくいものとなるでしょうが、一度固定してしまえばズレにくいというメリットもあります。
LETEBU-TECHのこの商品は2個セットでこのお値段。複数必要となるコーナークランプはセット売りがお得です。
このクランプの詳細
コーナークランプ
サイズ | 35/70/90mm |
---|---|
材質 | アルミニウム合金 |
ベルトクランプ工具
メーカー名エスケー11
ベルトクランプの中では特に手に入りやすく多くの人が使っているのがこのSK11のSCB350というものです。最大長3m50cmまでの長さの外周を固定することができるので、小さなものから大きなものまで1本で便利に使えるでしょう。ベルトを固定するのにはじめは少し手間取るかも知れませんが慣れてきたら手放せなくなる一品です。
このクランプの詳細
ベルトクランプSBC-350
サイズ | 3m50cm |
---|
ご紹介したクランプの商品一覧表
クランプもいろいろな種類がありそれぞれのおすすめ商品をご紹介してきましたが、最後に一挙一覧表としてご覧いただくことができます。こちらの表も是非活用してご自分のほしかったクランプを選ぶヒントとしていただければ幸いです。
商品 | |||||
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商品名 | アルミ C型クランプ | ヴァンキッシュ Fクランプ | E-Value クイックバークランプ | コーナークランプ | ベルトクランプSBC-350 |
サイズ | 75mm | 300mm | 150-600mm | 35/70/90mm | 3m50cm |
材質 | アルミ製 | キャストアイアン | 樹脂製 | アルミニウム合金 | |
商品リンク |
【工具】クランプの具体的な使い方例3選
最初にこのクランプという工具に適した用途と選び方を簡単に文字で説明しましたが、最後にこのクランプ工具を実際に使っている動画で基本と特殊なクランプの使い方をチェックしていきましょう。はじめてクランプを選ぶ・使い方が詳しく知りたいという方向けです。
1.一般的なクランプの使い方
まずこのクランプという工具の基本的な使い方である材料を複数固定して切る・ネジを打つ・いっぺんに穴をあけるなどに対応できるC型とF型・クイックバークランプの使い方説明動画です。動画で使っているのはハンドル移動で厚みのある幅にも対応できるF型というもの。重ねて固定するという非常に単純でわかりやすい使い方といえるでしょう。
この工具はこんな時に便利
F型ですのでかなりハンドルを伸ばして厚みのある木材を2-3本挟んでいましたが少ない厚みのものを強力に固定するという方がこの小さなクランプ類は向いています。作業台に木材を固定して丸ノコで切断するときの補助にするなどの使い方に活躍してくれるでしょう。
2.コーナークランプの使い方
次にご紹介する工具はコーナークランプです。90度に非常に近いかたちで固定してくれるので板を縦に接着する・打ち付ける場合にあるのとないのとでは出来上がりの精密さにも大きな差が出てくるでしょう。動画内ではハタガネと紹介されているのは古くから大工が使用している日本古来のクランプでほぼF型クランプと同様です。
この工具はこんな時に便利
ハタガネ(F型クランプ)で固定しただけでは直角がずれる可能性が高いので端の2箇所にコーナークランプを使って角度がずれないように使っています。より正確に90度を出したい人は紹介動画のように差し金で確認してハンドルを調整するともっと良いですね。
3.ベルトクランプの使い方
こちらは数多くある工具の中からコーナークランプとベルトクランプのふたつで木枠を組んで比較している動画です。前半がコーナークランプを使う場面になるのでベルトクランプの使い方だけを知りたい方は11分10秒まで進めて御覧ください。
木枠DIYで角を固定する場合もちろんコーナークランプを角の個数分使うのも良いですがいくつもコーナークランプを用意するのはお金もかかるし挟むのも大変。ベルトクランプなら1つ持っていれば一度に木枠の角を固定が可能です。
この工具はこんな時に便利
すでに45度の角を付けてカットしてある板を組み合わせて角90度の木枠を作るとき。いくつものクランプを使うのが面倒な場合などに非常に簡単で楽です。また4角だけでなく六角形や八角形など特殊な木枠づくりにもベルトクランプなら対応できるものも少なくありません。
まとめ:【工具】使いやすいクランプを選ぼう
クランプは基本的な木工工具
いかがでしたでしょうか。クランプという工具は基本的に小型で長いものも数種類あります。小さいクランプの方が挟む力は強くしっかりと固定できるというメリットがありますが、作業のスピーディーさやそれほど力を必要としない場合にはC型よりもF型やクイックバークランプや洗濯バサミタイプなどの方がストレスなく作業をすすめることができるでしょう。
自分が求めるものを明確にして選ぶ
工具としてクランプを買い求めるときは自分がどのような点に困っているか、どうだったら嬉しいかということをよく考えながらメーカーの口コミレビューなども参考にして選んでみてくださいね。
クランプ以外の工具が気になる方はこちらもチェック
今回はクランプという工具をご紹介しましたが、この他にもたくさんの工具類の解説や選び方・使い方・おすすめメーカーや商品など解説記事を発信しています。クランプだけでなく他の工具についても知りたい方はこちらも是非見てくださいね。
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