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ぽっちゃりした見た目がキュート!グラウカの育て方講座!太らせ方のコツは水やり!

とても独特でかわいいグラウカは、これから部屋に置きたいおすすめ観葉植物です。グラウカが部屋にあればぐっとおしゃれな空間になるので、ぜひとも育て方を知りたいもの。育ててみたいぽっちゃりグラウカの、太らせ方を含む育て方講座の始まりです。
2021年4月28日
はぐれ猫
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目次

グラウカを知ってる?

アフリカ生まれの塊根植物の一種

学名のアデニア・グラウカ(Adenia glauca)としても知られるこのぽっちゃり系植物は、塊根植物と呼ばれる幹や根の大きい種類に分類される、コーデックスと同じ仲間になります。

その見た目がどこかアフリカ・マダガスカルのバオバブを思わせますが、グラウカはバオバブ同様、アフリカの南部(南アフリカ共和国、ボツワナ)に原産地がある植物。部屋や庭に置けば異国情緒あふれる雰囲気をかもしだすところが人気を得ています。

コツを把握すれば育て方は簡単

このグラウカという塊根植物は、まるで環境が違うアフリカ原産なので、育てるのは難しそうに思われます。しかし実は日本の環境下であっても、育て方に支障ありません。グラウカは耐寒性があり、環境の順応性が高いためです。

しかし育てるためには、必要な条件やコツがいくつかあります。そうした必要な要素をすべてこなせば、グラウカは元気な成長力を失うこともありません。これから育て方の基本から順番に、解説していきます。

グラウカの特徴

①グラウカの見た目

パッと見て、灰色+緑色なひょうたんのようにも見えてしまうのがグラウカです。根と幹の部分が直径10cmほどにまで膨らむ特徴を持っていますが、これは乾燥地帯に生息するため、水分を蓄えるタンクの役割を果たしています。

そんなぽっちゃりとした幹の部分からは、ひょろりとした芽が高さ数十cmに伸びて、ヤツデにも似た5枚に別れた不思議な葉っぱを広げるのが特徴。落葉樹なので秋になれば葉っぱが落ちて坊主になるのも特徴的です。

②グラウカの花

春の6月頃になれば、グラウカのとてもシンプルな花が見られます。その花も葉っぱと似て5枚の花びらを持っていて、黄色く小さなサイズです。株が小さければ、花の数は1~数輪だけとなるも、とても可愛らしく見えます。

花の萼(がく)の下部分を見てみれ、何だかくるりとした飾りがついているのも、グラウカの花が魅力的な要素です。そんなグラウカを順調に育てていれば、花の部分には果実を付けるのも楽しみになってきます。

③グラウカの別名

魅力的で不思議な塊根植物ですが、和名の方を見てもとても奇妙な感じです。それは「幻蝶かずら」という名前だから。この名前は、グラウカが広げる葉っぱが、まるで蝶のようにも見えることに由来すると言われています。

そしてグラウカの和名には、「イモ」があり、これは幹の部分がまるで里芋のように膨らむことが由来。「分福茶釜」はタヌキが化けた茶釜の昔話ですが、グラウカの膨らんだ見た目からそんな異名を持つに至ったようです。

グラウカの育て方

①グラウカに最適な日当たりや環境

やはり南アフリカの原産なので、グラウカは日当たりが重要になる植物です。もし日当たりが十分ではないと、根腐れをしてしまうこともあります。自宅で育てる時には、もっとも日当たりの良い場所を選ぶのが基本です。

しかし真夏は強烈な日差しに弱い傾向もあるので、見た目を保全するなら半日陰の場所にすることも必要になります。そして屋外で育てる場合は、風通しが良いことも育て方の条件。これは湿気に弱く、病気を防ぐためです。

耐寒性のあるグラウカ


耐寒性が高いとも言われるグラウカですが、育てられる限界もあります。例えば寒い時期が長く、氷点下に至る北海道の屋外は、グラウカの育て方には不向きです。屋外にずっと置くなら、南関東より南の平野部なら枯れる心配は少なめになります。

もし厳寒な北海道や高原地帯で育てるなら、グラウカは鉢植えで栽培することは基本です。春から秋は外に出し、日光に当てて成長させます。そして真冬の時期が来たら、必ず室内で育てるようにするという手順です。

寒い地方の冬対策

寒い地方では、冬に室内にグラウカを入れても枯れてしまったという報告があります。これは単純にアフリカ生まれのグラウカが、あまりの寒さに耐えられなかったことが理由。だから北海道など寒い地域の室内では、グラウカの寒さ対策が必要です。

この対策は秋と春の寒い時期はもちろん、休眠している冬季も同様です。簡単なのは、いつも暖房のそばにグラウカの鉢を置くこと。暖房が付いている間は、グラウカを守れます。藁でくるんだり、いつでも冷気を避けられる温室で育てるのも最適です。

②グラウカの土と肥料

日当たりと綺麗な水さえあれば、土はこだわらなくても良いとも言われるのが、育ててみたいグラウカ。水はけが良いなら、自宅の土を使って育てていくことも構いません。しかし確実に成長させるなら、観葉植物の培養土を使うと良いです。

購入した培養土はそのまま鉢に入れるだけでも、グラウカを育てられます。もし最適な土を1から作るとしたら、おすすめは赤玉土、培養土、砂などを混ぜたもの。水はけの良さと、保水性を兼ね備えている土です。

グラウカに最適な肥料

成長を促すには、緩効性の元肥を入れてあげるのもよいので、培養土と共に買い求めてみてください。あるいは腐葉土を混ぜ込んだり、根元にばらまくだけでも効果的。腐葉土は自宅で、雑草や落ち葉などで作ることもできます。

夏の暑い季節は、グラウカが最も成長する時期です。この時には日当たりは抑制しつつも、液体肥料を与えると効果的に育てられます。液体肥料はそのままでなく、水で薄めたものを使うとグラウカに負担がかかりません。

③グラウカの太らせ方

1度も剪定せずに苗をそのまま成長させた場合、グラウカは空へ向かってどんどん伸びて行きます。その姿は想像したグラウカとまったく違う、ひょろりとした外観。一見して太らせ方が失敗してしまい、普通の木になったかのようです。

そんなひょろひょろな見た目のグラウカでも良いですが、写真を多々見ていけば、丸々ぽっちゃりな見た目は憧れてしまうもの。とても魅力的な太らせ方を実践するなら、まずは適切な剪定が必要になってきます。
 

幹の剪定が太らせ方に直結

上手に剪定をすれば、太らせ方も上手くいきます。剪定はグラウカが休眠する、冬の2月頃がおすすめです。剪定するなら、丸々した幹の上の部分で切断します。普通の植物なら枯れてしまいますが、太った部分に栄養を蓄えるグラウカなら、剪定しても大丈夫。

細い幹なら通常の剪定バサミで良いですが、成長した太めのグラウカなら、剪定にはノコギリが必要です。剪定をした後に気温が高い春になれば、幹の部分から新芽を出し始め、憧れのグラウカの育て方を始められます。

水やりによる太らせ方

そしてグラウカの太らせ方で大切になるのが、日当たりと適切な水やりです。グラウカは夏の暑い時期にもっとも成長する植物。夏は水を大変好んでいて、大量に与えることでじゅうぶんな太らせ方を実現できるようになります。

太らせ方が上手くするには水やり頻度が大切で、基本的に土が乾いた時だけです。毎日やってもよいですが、その場合は土の水はけの良さが重要。秋は水やりは少なめにして、冬季は水やりは完全に停止します。水やりの再開は、春の3月の頃にすると良いです。

④冬季に水やりをすると根腐れ発生

ここで冬季の水やりの、危険性についても解説します。先ほど述べた通り、グラウカは冬季に活動を停止する植物です。冬に太らせ方を実践しようと思って水やりを毎日しても、根から吸い上げることはできなくなっています。

すると過剰な水により、根腐れが起こりはじめるのです。根腐れは水気が多すぎることでふやけ、土中の雑菌が入り込んで起こる現象。根腐れ状態になれば、ほとんどのグラウカは枯れてしまいます。だから冬の水やりはご法度なのです。


⑤植え替えや植え付け

最初はとても小さかったグラウカも、日当たりや水やりを上手にすればどんどん大きくなります。やがれ最初の鉢では狭く感じ、土も養分が抜けてまるでよくない状態。だからグラウカは、健全な土と鉢に植え替えが必要です。

植え替えをするなら、見栄えを気にしてみることです。これから大きくするなら、一回り大きめの鉢を選ぶのが基本。しかし後に紹介するように、鉢の大きさはひと工夫することでグラウカの見栄えがよくなります。

⑥グラウカの手入れ

小さいうちはほとんど手入れする必要もないのが、グラウカの枝葉です。なぜなら葉っぱの数も少ない上に、秋になると落葉するため。剪定をするなら、丸々とした幹から出ている古い枝の部分は、全部落としても構いません。

剪定をするのに相応しい時期は、休眠している冬の2月が最適です。春に剪定すると次の芽が出なくなったり、花が咲かない、実がつかないといったことも起こります。夏に剪定するのも、グラウカの成長によくないことです。

⑦グラウカの飾り方

根っこを見せる

立派なほどぽっちゃり度を向上させたグラウカは、魅せ方の工夫もできます。枝の数にこだわっても良いですが、1つのアイデアが根っこを見せるという飾り方。通常土に隠れた膨らみ部分は、土を取り除いても問題ありません。

普段は見えない根っこ部分を出して見せれば、ぽってりとしたグラウカの幹が宙に浮いた形になって、一風変わった芸術作品のよう。根っこを常に見せていれば、根腐れの状態を確認するのにもある程度は役立ちます。

極小な植木鉢で育てる

とってもかわいい魅せ方としては、グラウカの鉢の小ささにこだわるという手法があります。十分にぽってり成長できたグラウカならば、大きな鉢より小めのな鉢に植えたほうが、見栄えを十分に引き立てられるからです。

とても小さい鉢に乗っかっている様子は、もうグラウカ丼と言い表したくなるようなかわいらしい姿。これからグラウカ丼が完成したら、玄関に置いても部屋に飾っても、ほんわかとした印象を醸し出すのは間違いありません。

グラウカの増やし方

①種からの増やし方

もしグラウカの増やし方を進めてみたいなら、雄株と雌株を用意する必要が出てきます。春に雄雌の株を両方とも開花させ、受粉させるのが基本です。上手く行けば夏から果実が実り、秋から冬にかけてはオレンジ色の姿になります。

冬や春に収穫をした果実の中には、黒い種が詰まっています。増やし方では、種を取り出したら乾燥させて、春の時期に適切な形で発芽させるのが必要です。ちなみにグラウカの果実は、人が食用にできるような種類ではありません。

種まきと発芽

無事に採取できたグラウカの種は、気温が十分高まる5月以降、日当たりのよい土に植え付けます。土には元肥を入れて、水はけの良い状態を整えておくのも基本。このグラウカの種は生命力が強く、土に埋めるだけでも発芽率は高くて増やし方も簡単です。

アフリカ生まれなので、日本が猛暑となる7月や8月の暑い時期に植え付けても、種は発芽させられます。発芽するまでは水やりを欠かせないようにして、芽が出たら水やりは少なめにすると良いです。日当たり良好よりは、半日陰での育て方で、苗の成長をうながします。

②挿し木の増やし方もできる

実はこのアデニア・グラウカという塊根植物、挿し木の方法で増やすこともできます。剪定をした枝を使って、挿し木をしてみると良いです。挿し木に良い季節は春の5月からの時期。しかし挿し木の方法は、すんなり行かない可能性があります。

それはグラウカの枝を土に差しても、定着率が低いためです。枝の埋めた部分から根っこが出る場合と、出ない場合があります。挿し木をするならあまり期待せず、根っこが出たらラッキー的な気持ちで挑んでみてください。


グラウカの病害虫

①グラウカによくある病気

屋外であっても室内であっても、グラウカを湿度が高い場所や風通しが悪いところに置くと、なにかの病気にかかってしまうことがあります。よく報告が上がっているのは、野菜の栽培でもお馴染みになっている、うどんこ病です。

また葉っぱが灰色になる、灰色かび病になることもあります。いずれにしても原因は湿気と細菌なので、日当たりのよい乾燥した場所に置くことが大切。そして竹酢液や観葉植物用の病害虫用のスプレーで、表面を殺菌することもおすすめです。

②グラウカに付きやすい害虫

葉っぱがかなり少ないグラウカなので、害虫が付いてしまうと厄介です。特に害虫が付きやすいのは、夏に葉っぱが茂る時期。乾燥してくると、特定の害虫が寄り付くようになります。代表格がハダニとカイガラムシです。

ハダニは葉っぱを食べて枯らしていき、見た目を悪化させてしまいます。カイガラムシは枝葉に取り付くと樹木の養分を吸って、やがて枝を枯らしてしまいます。グラウカを枯らさないためにも、適切な対処が必要です。

簡単な害虫対策

適度に乾燥を防止するだけでも、ハダニの害からグラウカを守れます。例えば霧吹きで葉の表裏を毎朝濡らしておくだけでも、ハダニは寄り付きません。カイガラムシが付着したら、最初は手作業で取り去ることが大切です。

こうした害虫に対しては竹酢液、観葉植物用の薬剤を使って除去ができます。決して農薬を使う必要もありません。または夜間は室内に取り込む作業をこまめにすることも、グラウカの幹や葉っぱを守る育て方です。

グラウカを育ててみよう

理想的な形を目指して

ぽっちゃりかわいい塊根植物のアデニア・グラウカは、もうすぐに育ててみたい魅力の高い植物でした。その幹の膨らみや出てくる葉っぱは、癒やしの存在そのもの。部屋に飾れば雰囲気を一変させてくれそうです。

グラウカの育て方は、日当たりや水やりの基本を抑えておけば、比較的に容易に進められると分かってきました。お気に入りの鉢で育てたり、あるいは種から成長させて、グラウカとの日々を楽しみたいですね。

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