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見てよし、食べてよし、クサソテツ(コゴミ)の育て方講座!日当たりと水やりに注意!

鑑賞用を兼ね春が時期の山菜を自宅でガーデニングして収穫しましょう。クサソテツ(コゴミ)は鉢植えにもできますが地植えにして見栄えのよい植物。今回はこのクサソテツの原産地や特徴と必要な日当たり・水やり等育て方とともにクサソテツ栄養や代表的な食べ方もご紹介します。
2021年4月30日
佐藤3
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はじめに:観賞用にもよい山菜クサソテツ

クサソテツを地植えや鉢植えで育てるには

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3416831

クサソテツとは近年庭に植え付けるガーデニング用鑑賞を目的とした植物としても注目されつつある日本には昔からある山菜のひとつ。小さなころは同じく有名な山菜であるわらびやぜんまいとの見分けも付きにくい方も多いですが、大きく成長するとだんだんと特徴的な姿に。

今回はこのクサソテツ・別名コゴミの原産地や特徴と必要な日当たり・水やり量と地植え鉢植えの植え方のコツ、クサソテツガーデニングの詳しい育て方を解説していきます。

鑑賞用にも素敵なクサソテツ

クサソテツはシダ科の植物ですので先程も触れたとおりに大きくなると少しエキゾチックな雰囲気もある植物で春の旬の食材というだけでなく鑑賞用としても十分見応え・価値のある草木。ただ珍しい季節の美味しさを味わうだけでなく花壇の盛り上げ役としてのクサソテツの育て方も必見です。

クサソテツの育て方の前に知っておきたいこと

クサソテツの基本情報

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3514719

科・属 オシダ科クサソテツ属
原産地 北半球全域に分布
英語名/学名 Ostrich fern/Matteuccia struthiopteris
育て方難易度 植える場所を間違えなければ簡単

クサソテツの特徴

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クサソテツは北半球であればどこででも自生することができるため特別な原産地はなくあちこちで生えてくる植物です。また英語名のオーストリッチとはだちょうのことで革製品としても有名ですがその羽根はブラシとして車や家電製品のほこりを取り除くのに便利な道具。

クサソテツの葉が大きくなってくると画像のブラシのように中央から外側に向けて開いた姿になることからこのような英語名が付けられました。

クサソテツの収穫時期

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3438682

クサソテツのような山菜は出たばかりの新芽を摘み取って食べるのがおいしいとされています。新芽が出てくる季節がコゴミ(クサソテツの新芽)の旬の時期です。月でいうと4-5月ころ。北海道から本州・四国・九州まで自生しているので地域によって多少ずれもあります。

山野に生えているクサソテツはたとえ自然に生えてきていてもしれは土地の持ち主さんの許可なく立ち入って取ることはできません。しかし自分の庭で育てれば食べごろの時期を逃すことなく美味しいコゴミ(クサソテツ)を食べることができるでしょう。

美味しいクサソテツの選び方と取り方

多少先の葉が開いてきても食べることはできますか、食感が硬く感じてあまりおいしくないでしょう。食べごろ・取りごろは葉が開いておらず先が丸まっている状態で地面から3-5cm伸びているもの。

しゃきしゃきとした食感がよいのは1番芽と呼ばれる最初に伸びてくる若芽。2番以降はふにゃふにゃで食感が悪いので取りません。また全部取ってしまうと観賞用にならないので一度にたくさん取りたい方はたくさんの株を植え付けるようにしましょう。


地植えがおすすめ!簡単なクサソテツの育て方

クサソテツの基本的な情報と旬の時期・取り方や選び方もわかったところで早速自宅で山菜採りも体験でき観賞用としても育てるのも楽しいクサソテツの栽培方法をご紹介していきましょう。

クサソテツの日当たり

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4790795

クサソテツはあまり日光の光を必要とせず、湿気った場所が好きなので日当たりは少し悪いくらいのところが植えるのに適しています。大きな木の根元などが落ち葉で自然の腐葉土状態になっており日当たりも遮られるので植え付けるのによい場所でしょう。

クサソテツ植え付けと植え替え

クサソテツを収穫や鑑賞用として楽しむのには地植えが向いています。というのもこの植物は、さきほどご紹介したように葉が放射状に広く広がって太陽の光を取り込もうするため、広い場所を必要とします。その様子を100%楽しむためには、大きめな鉢植えにするか地植えで間隔を開けて数本植え付けるようにしてください。

土の配合や初心者におすすめの土

クサソテツの植え付け用の土の特徴として保水性が高くて肥沃。水はけがよくないと根腐れの心配があります。通常の植物用の培養土(自分で作るなら赤玉土と腐葉土を半々くらいの割合で)で、さらに腐葉土をプラスしてふかふかで保水性のよい土に変えてから使ってください。腐葉土をたくさんすき込みますので元肥はいりません。

クサソテツの株間・鉢植えも含む

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4786016

クサソテツの葉が広がる特徴を活かすために株間(植え付ける間隔)は60cm必要といわれています。鉢植えで観賞用に育てる場合も直径60cm程度の大きさまで1本植えにしてください。

地植えのクサソテツもその株間に準じて60cmずつ株間をあけて必要な本数を植え付けていきましょう。大きくなると株分けなどで増やすこともできますので広めな場所をまず選んでおいてあとからバランスを見て植え替えていくとよいですね。

クサソテツの水やりと肥料

クサソテツは土のところでもご紹介したように湿った土が好きなので鉢植えの水やりは土を乾燥させすぎないように注意してください。ただしあまりいつもびしょびしょのような状態もよくありませんので、こまめな水やりを必要とします。地植えの場合は夏場など乾くようであれば水やりをしましょう。

肥料の時期とあげ方

クサソテツは基本的に無肥料で育つ植物ですが、株の状態を見て栄養不足だと感じるようであれば水やりのときに薄めた水溶性肥料を与えるか、毎年肥料不足に悩まされるような土地であれば春の植え付け・植え替え時期か冬前の葉が枯れた時期に化成肥料を株元にあげてもよいでしょう。

クサソテツの収穫と夏越し

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2415012


クサソテツの旬は基本的な情報の章でご紹介したように4-5月の春から初夏にかけて。観賞用の葉や株を絶えさせないためにとりすぎには注意して収穫してください。

1株に1本(株の大きさによっては2本)までと自分の中でルールを決めておくとよいでしょう。観賞用にせず収穫用だけの目的であれば逆に残すクサソテツの若芽の本数を1-2本まで増やすことも可能です。

クサソテツは夏場の管理に注意

観賞用クサソテツの見ごろの旬は夏場です。大きく葉を広げた姿は、どこかシダの仲間の特徴でもあるエスニックな雰囲気がするだけでなく葉色のグリーンもとてもきれいな草として庭を飾ってくれるでしょう。きれいな葉色のためには半日陰くらいの環境が必要。

あまり夏の直射日光が当たると葉焼けをして茶色く変色してしまいますし、あまり日が当たらないと緑の色が濃くなりません。日あたりが良すぎるような場所では寒冷紗などで屋根をつくり強い日差しを遮るようにしてください。

クサソテツの増やし方

自宅でおひたしやてんぷらにと春の味を楽しむためには1株だけでなくできるだけ数を増やした方がよいでしょう。ここではクサソテツを自分で本数を増やしていくやり方をご紹介します。

ランナーで増やす方法

クサソテツは何年も育てていくうちにランナーという特別な茎を伸ばして自然と株を増やしています。ランナーでの増やした方はその自然に増えてきたものを分けて別の場所に植え替える作業となるでしょう。

まずは大きなクサソテツの株を掘り起こし丁寧に本株とランナーを切り分けてください。別の場所(深めの育苗箱を用意するとよい)にランナーを5cm間隔に3cmほどの深さに差して、根が出て定着するまで日かげで管理するのがおすすめです。

株分けで増やす方法

クサソテツが自然にランナーを伸ばして新しい株ができていればそれを株分けで分けて少し離れた場所に植え替えることで株が増える速度もアップします。

こちらのやり方もランナー分けと同様でクサソテツを掘り起こして株が分かれている部分がありますのでそこから清潔なハサミ等で丁寧に切り分けて周りに十分な株間を取って植え付けてください。

冬場は絶対にクサソテツの株を掘らない

もちろん時期は植え付け・植え替え時期にのっとって春に行います。冬場は地上部分が枯れるため根を傷つけるのは厳禁。絶対に掘り起こさないでください。

クサソテツに含まれる栄養とおいしい食べ方

最後になりますが収穫したコゴミ(クサソテツ)の基本的な下ごしらえの方法とおいしい天ぷらの調理方法をご覧いただきます。

茹でて冷凍しておくこともできますので、ちょっとしたおひたしなど箸休めが足りないという時にもご活用ください。もちろん採れたてが一番美味しいので冷凍保存する場合も採れたてをすぐに下茹でして保存することをおすすめします。

クサソテツに含まれる栄養素は

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/566360

クサソテツはほかの春の山菜同様土の中から出たばかりの新芽の部分を摘み取って旬の味をいただくことができます。わらびやぜんまい・たらのめなどほかの山菜と比べて比較的えぐみ(あく)が少なく誰でも食べやすい味。またわずかにぬめりもあるのが特徴。

含まれる主な栄養素はβ-カロチンは緑黄色野菜に多く含まれるビタミンの一種。ほかの食物に例えればほうれん草やにんじんを食べたときと同じよい働きが期待できるでしょう。またビタミンAだけでなくCも多く含まれています。

クサソテツの下ごしらえ・茹で方

コゴミが泳ぐくらいたっぷりのお湯で

引用:こごみの茹で方!【春の山菜】

庭の新芽があがってきたら先がまでくるんとこごんで(コゴミの名前の由来はここから来ています)いるうちに3-7センチくらいのものを収穫します。葉が開いてくると固くなるので丸いうちに収穫するのがコツ。

ボウルに流水を流しながらよく洗って、茶色い部分などを丁寧に取り除いてください。あとは沸騰したお湯で茹でるだけ。塩などは入れません。収穫してから日がたつと固くなるので湯で時間は長めに。茎の太い部分を爪で挟んでみてお好みの硬さになったら流水にあげてください。

茹でたクサソテツはおひたしがおすすめ

生のコゴミ(クサソテツ)はそのままでは固くて食べることはできないので、茹でるなど加熱していただきます。また茹でることで緑色があざやかになりそれを冷水に取ることで色止めの役割も果たします。

おかかとしょう油をかけるなどいつも召し上がるようなおひたしレシピの材料として活用して下さい。また茹でたものであれば小分けにしてジッパー付き密封袋に入れて冷凍庫で冷凍保存することもできます。個人で加工した冷凍食品は、1ヶ月を目安に食べきるようにしましょう。味が落ちてしまいます。

クサソテツの天ぷらレシピ

小麦粉 適量
氷水 通常の天ぷらの衣よりしゃばしゃばさせる量で

引用:簡単旨い!こごみの天ぷら【春の山菜】

コゴミはてんぷらにしても美味しいです。あくが少なくえぐみもないので、ゴミを取り除いたり水で洗ったままの生のクサソテツを作っておいたてんぷらの衣にくぐらせて油で揚げます。

揚げたての方が美味しいので献立の最後の1品として作るとよいでしょう。ポイントはきれいな緑色が見えるくらい薄衣で揚げ時間は太さにもよりますが1-2分程度。茶色くならないよう揚げすぎには注意してください。

まとめ:クサソテツでガーデニングを楽しむ

クサソテツのガーデニングは季節の味も楽しめる

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3889949

いかがでしたでしょうか。クサソテツは山野でも自然に生えて少し日あたりの悪いような木の根元に群生しているような植物です。冬になると地上部が枯れるシダの仲間。

収穫を目的としない鑑賞用であれば室内で小さな鉢植えで観賞用に育てることもできますので、苗を見つけたら買ってお好みの鉢に植えて育ててみてください。初心者の方でも水やりだけすればすくすくと育つとてもコスパもよい育てやすい山野草ですよ。

クサソテツが気になる方はこちらもチェック

今回はクサソテツのガーデニングということで庭や鉢植えでの育て方をご紹介しましたが、暮らしーのではクサソテツのほかにもたくさんの食べられる山野草の特徴や調理方法などを解説しています。興味がある方はこちらも合わせてご覧くださいね。