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キキョウ(桔梗)の育て方!【根詰まり予防に役立つ】植え替えの時期や方法を解説!

キキョウ(桔梗)は真夏の暑い時期に花を咲かせる宿根草で、育て方のコツや植え替え方法を押さえておけば、翌年もまた綺麗な花が開花するのが特徴です。この記事では、キキョウの育て方と植え替えのポイントを詳しくご紹介していきます。
2021年6月14日
夕季麗野
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目次

キキョウの植え替えと栽培方法をご紹介

引用:https://pixabay.com/photos/bellflower-campanula-blossom-bloom-5161785/

キキョウは秋の七草に含まれる植物で秋のイメージのある花ですが、実は熱い真夏の時期に開花する強くて丈夫な植物です。キキョウは栽培方法と育て方を理解すれば、毎年綺麗な花を見せてくれるので庭植えや鉢植えにおすすめできます。

また、増やし方を知れば花をたくさん開花させられるので、一重咲きや八重咲きのキキョウで庭を彩ってみてはいかがでしょうか。ガーデニングに興味がある方はぜひ、この記事でキキョウの育て方をチェックしてみてください。
 

キキョウの育て方①種まきの方法

種まきからキキョウを育てる場合、長い目で根気よく育てることが肝心です。キキョウの種まきは四月上旬までを目安に、通気性と保水性に優れた赤玉土に植えるのが良いとされています。

種に土をかぶせて埋めた後は、土が乾燥しないように霧吹きで丁寧に水を与えてください。種が流れてしまう可能性があるので、ジョウロで直接水をやらないよう注意が必要です。発芽して四枚の本葉が出てきたら、ビニールポットなどに移し替えて育てていきます。

キキョウの育て方②植え付けの方法

引用:https://pixabay.com/photos/plant-earth-gardening-potting-soil-4217755/

直根性の植物のキキョウの根は地面に太く真っすぐ伸びており、ゴボウのような形状をしています。植え付けの際には根っこが折れたり、千切れたりしないように気をつけてください。

直根性の植物は、キキョウの他にも向日葵や朝顔がありますが、移植の際に根に損傷を受けると植物自体もダメージを受けてしまい、うまく地面に根付けなくなります。苗の植え付けにはとくに注意が必要です。

キキョウの育て方③水やりの方法

キキョウは鉢植えでも庭植えでも栽培可能な植物です。ガーデニング環境に合わせて植える場所を選ぶことができます。

庭植えの桔梗の場合、天候や日当たりに合わせて土が乾いたら適宜水やりをします。鉢植えの桔梗は、土が乾燥したら鉢底穴から水が滴り落ちるまでたっぷり水を与えてください。また、冬は桔梗の花が枯れてしまいますが土の中で根は生きているので、冬場でも水やりを忘れないように注意が必要です。


キキョウの育て方④肥料のやり方

引用:https://pixabay.com/photos/soil-hand-farm-garden-fertilizer-766281/

キキョウに肥料を与える季節は三月から十月の間がベストです。主に種まきと植え付けの時期に市販の園芸用土を与えます。庭植えの場合、土の水はけが悪ければ腐葉土を混ぜて土を作るのがおすすめです。肥料の割合は赤玉が七、腐葉土が三割で、たい肥を混ぜ込むとより良い環境が整います。

開花の間は、二週間から十日に一度のペースで市販の液体肥料を与えてください。花が綺麗に長く咲いてくれるようになります。
 

キキョウの育て方⑤病気の予防

キキョウは夏の熱さや冬の寒さに比較的強い丈夫な植物ではありますが、害虫と病気には注意してください。とくにキキョウがかかりやすい病気が「立ち枯れ病」です。日当たりや風の通りが悪い場所だと、キキョウの根と茎が腐りやすくなります。


植え付けや植え替えの時に注意して鉢に浅植えすれば土の湿気を防げるので、鉢植えの場合はこの方法で予防してください。庭植えのキキョウの場合は盛土を施して対策することができます。

 

キキョウの育て方⑥害虫対策

キキョウは害虫に強く、あまり虫が寄って来ない植物とされていますが、ハダニやアブラムシ、ヨトウムシといった害虫に葉を食い荒らされることがあります。

キキョウの葉に穴が空いていたり、茎に虫がついてるのを発見した場合は、害虫駆除専用スプレーなどを塗布して食害の被害からキキョウを守ってくださいね。

キキョウの育て方⑥切り戻しの方法

キキョウの魅力は開花期間の長さにあります。六月頃に咲き始め、秋の十月頃まで花を楽しめるのが特徴です。キキョウの開花を促進させるためには、小まめに花がらを摘み取ります。切り戻す時期は夏に一通り花が咲き終わった後がベストで、株元の半分から三分の一ほどを切り戻すのがポイントです。

また、草丈が伸びすぎるとキキョウの花がつきにくくなるので、長さを短く摘心するようにしてください。

キキョウの育て方➆鉢替えの方法


キキョウは直根性の植物のため、太く成長した根で鉢が一杯になってしまい、根詰まりを起こすことがあります。放って置くと、鉢底やプランターから根が飛び出してしまうので注意が必要です。

根詰まりさせずに株を大きくしたい場合は、一回り大きな鉢かプランターに植え替えるようにします。この時に、キキョウの根にダメージを与えないよう丁寧に植え替えてください。根鉢をやさしくほぐして鉢に植えたら、そこに新しい土を足せば鉢替え完了です。

キキョウの育て方⑧株分け

キキョウは株分けという増やし方があります。株分けの時期は秋がベストとされ、三年に一度くらいの頻度で行ってください。キキョウは秋の終わりには上部が枯れるので、この頃に植え替えと合わせて株分けを行うのがおすすめです。

まずは掘り上げた根と芽がついている株を素手で分けます。手では難しい場合、ナイフやカッターで切り分けても大丈夫です。根を植えた後は土を乾燥させないよう水やりを忘れないでください。

キキョウの育て方⑧挿し芽の方法

キキョウの新芽の先端を挿し芽するのに適した時期は、五月から六月の期間が良いとされています。キキョウを挿し芽で増やす方法は、新芽を約五センチの長さに切ってから水を吸わせ、一時間程吸水させたら挿し木用土の平鉢に挿してください。

その後、日の当たらない場所に置いておくと挿し芽が成功して発根してくれます。

 

キキョウの豆知識

キキョウの歴史

桔梗は武家の家紋に良く使われている花で、古くから日本人に愛されています。歴史を遡ると平安時代の巻物や書物にも登場しており、万葉集の歌で「朝がほ」と詠まれている歌のほとんどが桔梗を詠った歌です。

また、有名な秋の七草の中にもキキョウが含まれています。無病息災を祈り、七草がゆとして味わう春の七草と違い、秋の七草は主に鑑賞して楽しむものです。キキョウが昔から日本人に親しまれ、鑑賞されていたことが良く分かりますね。

キキョウの種類とは


キキョウには園芸種が何種類か存在し、最もポピュラーな種類は一重咲きのキキョウです。花びらが二重になっている八重咲きのキキョウは、一重咲きよりも華やかな見映えをしています。百合のようにゴージャスな存在感があるため人気が高い種類です。

他にも、キキョウには切り花に適した「五月雨桔梗」や、小型で草丈が短い「チャボキキョウ」など、個性的な種類があります。好みに合わせてキキョウの種類を選ぶのも楽しいですね。

キキョウとトルコキキョウの違いとは

キキョウとトルコキキョウは名前が近いため同じ種類の植物だと考えがちですが、キキョウが多年草なのに対してトルコキキョウは一年草で、アメリカ原産のリンドウ科の植物です。

トルコの由来は、トルコ人のターバンに蕾の形が似ているという説や、花の紫がかった色味がトルコ石を連想させるからなど諸説あります。トルコキキョウはピンクや白の愛らしい花びらに加え、フリルのような花びらが愛らしいフリンジ咲きがあり、形や種類が多彩なのが人気です。

キキョウの育て方を知って楽しいガーデニングライフを

引用:https://pixabay.com/photos/balloon-flower-chinese-bellflower-1512835/

古くから日本人に愛されているキキョウは、シンプルな一重咲きや華やかな八重咲きなど種類や品種が豊富ですが、正しい育て方や増やし方を学べば毎年たくさん花を咲かせてくれるのが魅力です。

キキョウは一般的な青紫色の花以外にも、白や薄ピンク色の花があります。夏の庭に色とりどりのキキョウが咲いていると心も晴れ晴れとしそうです。園芸好きの方はぜひ、この機会にキキョウを育ててみてはいかがでしょうか。

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