カンガルーポケットは観葉植物
カンガルーポケットの特性
カンガルーポケットという可愛らしい名前のとおり、柔らかなイメージの丸い葉と、6~8月頃に開花する白やピンク系の愛らしい花を持つ植物で、つる性の観葉植物です。土に根を張る種類ではなく、大木や大岩のような場所に根を張り着生する種類の植物でもあります。
カンガルーポケットは別名「ディスキディア」とも呼ばれており、この名前で販売されていることもありますが、同じものであるということを覚えておいてください。
カンガルーポケットにもいくつか種類が存在する
カンガルーポケットにはいくつか種類があります。貯水嚢が特徴の「ラフレシアナ」、まん丸い葉が特徴の「ヌンムラリア・バリエガータ」、小さい葉がたくさん連なるのが特徴の「ルスキフォリア」など。種類によって印象が大きく違うと言えるでしょう。
つるが長い種類、葉が形が大きい種類、貯水嚢がある種類、ない種類などさまざまな種類がありますが、自分好みのカンガルーポケットを見つけてください。
カンガルーポケットの素敵な意味を持つ花言葉
カンガルーポケットの花言葉は、誰もが願っているはずの「平和」という言葉です。カンガルーポケットの葉は見て分かるとおり、丸みを帯びて肉厚であるのが特徴であり、これだけでも平和な雰囲気を感じることでしょう。
その葉の中に、ごくまれにハートの形をしている葉が混在していることがあることから「平和」という花言葉になったのです。葉や花の色が明るく爽やかな雰囲気ですから、まさに平和の象徴そのものだと言って過言ではありません。
カンガルーポケットの育て方と増やし方
育て方と増やし方①適切な用土を選ぶ
カンガルーポケットは湿度を嫌うことから湿度過多になりにくい環境を目指しましょう。一方、乾燥には強いと言われているので、水はけのよい土を用意してください。
分からない場合は「観葉植物用の土」や「多肉植物用の土」を探せば間違いありません。「土なら何でもよい」という間違った認識を持たないようにしましょう。
育て方と増やし方②肥料を正しい方法で与える
肥料を与えれば与えるほどよいと考えている人もいますが、必ずしもそうではありません。カンガルーポケットに肥料を与える時の注意点として「生育期に与えること」「液肥を必ず希釈すること」が挙げられます。
株が弱っている時期に濃い液肥を与えると、逆に枯れることも。生育期の株が元気な時期に希釈した液肥を1ヶ月に2~3回程度与えるようにしましょう。ちなみに生育期は初夏~秋の時期(5~9月)ですので参考にしてください。
育て方と増やし方③水やりは必要な場合のみ
カンガルーポケットは乾燥気味に生育させることがベストです。着生植物は根が湿度過多になると腐る恐れがあり、根が腐ってしまうと当然枯れてしまいます。水やりは控えめにしながら、土がカラカラになるほど乾いてから水やりをするようにしてください。
水やりをしすぎるとよくありませんが、逆に言うと、頻繁に水やりができない多忙な人にもおすすめの植物だと言えるでしょう。
育て方と増やし方④植え付けは春頃
カンガルーポケットの植え付けの適切な時期は、春頃とされています。4~5月頃の初夏に入る前くらいがよいでしょう。ガーデニングには鉢植えや地植えなどがありますが、カンガルーポケットは耐寒性が低いため地植えでは越冬できません。
容器には決まりがなく、株が問題なくおさまる程度の大きさのものであれば問題なく植え付けられるでしょう。ちなみにカンガルーポケットは種まきよりも苗から植え付ける方法がほとんどです。
育て方と増やし方⑤植え替えは真冬を避ける
植え替え時期は、植え付け時期と同じという認識で間違いありません。とにかく耐寒性が弱く越冬できるかどうかがカギとなりますので、真冬の寒い時期を避けるように注意しておけば問題ないでしょう。
植え替える容器は、つる性の特徴から吊り鉢などがおすすめです。部屋のインテリアなども兼ねて、容器選びを楽しんでみてください。
育て方と増やし方⑥被害に遭いやすい病害虫の対策をする
カンガルーポケットにつきやすい病害虫として有名なのは「カイガラムシ」です。枝や葉などから栄養などを吸い取ってしまうため、生育不良を起こしやすくなります。
幼虫であれば殺虫剤で駆除し、殺虫剤が効きにくい成虫であればブラシ状のもので茎や葉を傷めないように注意しながらこすり落としましょう。
育て方と増やし方⑦挿し木で増やす
カンガルーポケットは越冬をした後の春から秋にかけての生育期(5~9月頃)に挿し木で増やす方法があります。茎には根元に節があるのですが、節の部分から根が出る特徴があり、この茎を利用して挿し木をすれば簡単に増やすことができるのです。
カンガルーポケットは簡単に増やせるところも魅力のひとつだと言えるでしょう。
カンガルーポケットの水やりのコツ4つとは
水やりのコツ①土が乾燥してから水やりをする
カンガルーポケットは多湿の状態を嫌いますので、必ず土が乾いてから水やりをするようにしてください。水やりの頻度を間違ったことが原因で枯らすようではもったいないです。
見た目で分かりにくい場合は手で土を触って確認してみてもよいでしょう。
水やりのコツ②夏は早朝か夕方以降がベスト
カンガルーポケットは日光にさらす植物ではありませんが、真夏で室内の温度が高い日中の時間帯に水やりをすると根が蒸れてしまう恐れがあり、根が蒸れると、当然根は傷みやすく腐ることも考えられるのです。
室内の温度が高いと感じる時間帯ではなく、早朝や夕方以降などの時間帯に水やりをするとより安心できるでしょう。また、空気中の水分を吸収する特性から、葉には霧吹きをかけるようしておくと葉が元気に育ちます。
水やりのコツ③冬はほとんど水やりは必要ない
耐寒性が弱いカンガルーポケットですから、夏とは違い、寒すぎない時間帯に水やりをするとよいでしょう。また、冬は水の蒸発も遅く、またカンガルーポケットの水の吸収率も下がります。乾燥気味がベストのカンガルーポケットですから、水やりの頻度を落としてください。
ただし、葉に霧吹きをかけることは、冬でも問題はありません。
水やりのコツ④受け皿に溜まるほど水やりしない
カンガルーポケットの鉢を受け皿に置いている場合、受け皿に水が溜めたままにならないように注意してください。長時間水が溜まったままにすることで、多湿になり生育不良の原因になりかねません。
また、水をそのままにしておくと水質が悪くなり病害虫が発生することも考えられるのです。受け皿に溜まった水は廃棄するようにしておきましょう。
カンガルーポケットを上手に育ててみよう
見た目も可愛く、育てやすいカンガルーポケットに魅力を感じた人も多いことでしょう。「平和」という花言葉のとおり、見た目からも私たちの心を癒してくれる植物です。
インテリアにもよく馴染み、雰囲気を明るくしてくれるカンガルーポケットは、生活に植物を取り入れたい人にとてもおすすめですので、興味が湧いた人はぜひ検討してみて下さい。
ここで紹介したカンガルーポケットの育て方や枯れさせない水やりのコツを参考に、失敗のないカンガルーポケットの栽培に挑戦しましょう。毎日の生活にカンガルーポケットを取り入れ、心を癒して穏やかな日常を過ごしてください。
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