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カスミソウの育て方講座!種類別の花色や綺麗に咲かせる環境作りの6つのコツを伝授!

カスミソウは切り花のイメージがありますが、自宅で栽培できます。カスミソウは種類も豊富で花の色や形を選ぶ楽しみも。この記事では、カスミソウの花が咲く季節や、種類ごとの特徴、花をきれいに咲かせる環境づくりのコツなどを解説します。
2021年4月19日
みもざ
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目次

カスミソウとは

カスミソウはナデシコ科カスミソウ属に分類される植物です。開花時期には小さく白い花をたくさんつけます。その様子が「霞」がかかったように美しいため、「カスミソウ」と名付けられたのでしょう。

カスミソウの原産地はアジア~ヨーロッパにかけて広く、世界中で愛されている植物の1つです。

切り花以外でも観賞価値は高い

Photo byLee_seonghak

日本では、カスミソウは切り花のイメージが先行し、バラやカーネーションを引き立てる名わき役として有名かもしれません。しかし、カスミソウはそれ単体でも大変美しく、近年ではカスミソウのみをつかったウェディングブーケなども人気です。

鉢植えでも地植えでも栽培可能で、大きな株を育てて仕立てるとボリュームもあり、幻想的な雰囲気を庭に作り出します。

カスミソウの特徴と魅力

特徴と魅力①霞のような花

カスミソウの魅力はなんといってもはかなげで上品な霞のような花でしょう。はかなげな見た目にもかかわらず、花瓶に活ければ長く楽しめ、さらにドライフワラーにしても楽しめます。

地植えや鉢植えにしても、さまざまな植物との相性がよく、見ごたえのある庭づくりに貢献してくれるでしょう。

開花時期は初夏

一年中、カスミソウは花屋で見かけますがそれはハウスで通年栽培されている切り花用のものです。本来のカスミソウの開花時期は5~7月の初夏なので、地植えや鉢植えで栽培するときはこの季節が見頃となります。

特徴と魅力②じつは種類が多い

カスミソウは種類が多く、世界で125種類ほど存在します。一年草のもの、多年草のものと形態の違いや花が八重咲のもの、ピンク色のものなどさまざま。種類による違いを楽しめる植物といえるでしょう。

カスミソウの種類と花色

世界で100種を超えるカスミソウですが、日本で見かけるカスミソウは大きく3つの系統にわけられます。草丈がある多年草「パニクラータ」、一年草で八重咲きやピンク色の花をつける「エレガンス」、そして地面を這うように育つ矮性品種「ムラリス」「オノエマンテマ」です。


種類①パニクラータ

パニクラータ(Gypsophila paniculata切り花によく用いられる多年草品種です。苗での販売は珍しく、種まきから大きく育てる方法が一般的。切り花用の種類のため、背丈が大きく育ち、1m以上になるものがほとんどです。宿根カスミソウという名前で販売されることもあります。ただし、パニクラータ系統のなかでも「フェスティバルシリーズ」は30~40cmほどです。

花の色と形

パニクラータ系統の花の色はほとんどがカスミソウらしい白色です。珍しいものとして「レッド・シー」が有名で、ピンク色の八重咲き品種になります。「ブリストル・フェアリー」は白い花をつける八重咲き品種で人気です。

種類②エレガンス

エレガンス(Gypsophila paniculata)は比較的育てやすい品種でパニクラータに比べると背丈がコンパクトで、80cmほどに収まります。花の直径は2cmほどあり、ほかの品種に比べると大きめです。エレガンスは一年草になります。一年草ですが、こぼれ種でよく増えるので環境さえ整っていれば毎年花を咲かせるでしょう。

花の色と形

エレガンスは白以外にもピンク色の花をつけるものがあります。エレガンス系統の花の多くは一重咲きです。丈夫で育てやすいため人気があります。

種類③ムラリス・オノエマンテマ

ムラリス(Gypsophila muralis)やオノエマンテマ(Gypsophila cerastioides)はいずれも矮性品種で、カーペットカスミソウなどとも呼ばれます。背丈は10~15cmほどまでしか伸びないため、鉢植えでも人気の品種です。

花の色と形

ムラリス系統は赤やピンク色の花をつけるものがあります。オノエマンテマ系統は白い花弁の中央に紫やピンク色のラインがはいるものが有名でしょう。いずれにしても、一見、カスミソウとは思えないようなコンパクトな見た目が特徴です。

カスミソウの色別の花言葉について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。


カスミソウの育て方・環境づくりのコツ①~③

カスミソウの育て方にはいくつかコツがあります。コツはいずれも水はけ、風通しなど「蒸れ」にかかわるものが多く、蒸れを解決しないとカスミソウを健康に育てることは難しいでしょう。カスミソウの栽培のコツを順番にチェックしていきます。

育て方のコツ①用土

Photo bywalkersalmanac

水はけがよく、栄養分が豊富な肥沃な環境を用意しましょう。また、pHも酸性では育ちにくい傾向があるため、赤玉土、腐葉土をブレンドしたところに苦土石灰を混ぜ込んで弱アルカリ性にしておきます。苦土石灰の量は用土1リットルに対して1~2gです。

また、肥沃な土を好むので、元肥料として化成肥料を混ぜ込んでおきます。

育て方のコツ②植える場所

地植えで育てる場合は、水はけがよい日当たりがよい場所を選びましょう。鉢植えで育てる場合も、風通しがよく、よく日の当たる場所にします。

カスミソウは夏場の蒸れに非常に弱い植物です。水はけと風通しのよさに気を配りましょう。

育て方のコツ③植える時期

Photo bytigerlily713

カスミソウの苗の植え付け時期は冬の終わりから初春が適した季節です。

関東以西の温暖な地域であれば2月ごろから地植え、鉢植えともに植え付けできます。一方、寒冷地で地植えをする場合は遅霜で枯れてしまう恐れがあるので、温かくなる春先まで待ちましょう。鉢植えの場合、温暖地、寒冷地問わず春先の冷えこむ日は適宜鉢を室内に取り込みます。

種まきの時期

カスミソウを種から育てる場合は、9~11月ごろに種まきします。種まき用の土は、水はけのよいバーミキュライトがおすすめ。播種トレーに用土を充填し、カスミソウの種を播きます。種の上からうっすらと土をかぶせ、水やりしながら発芽を待ちましょう。うまくいけば、1週間ほどで発芽します。

カスミソウの育て方・環境づくりのコツ④~⑥

育て方のコツ④水やり

Photo byanaterate

カスミソウは乾燥に強い植物です。しかし、蒸れに弱いため、常にじめじめしているような環境は苦手。蒸れた状態が続くと、立ち枯れや根腐れなどの原因となります。

したがって、鉢植えの場合、水やりは土の表面が乾いたら一度にまとめてたっぷりやりましょう。毎日ちょろちょろと水をやるのが一番よくありません。地植えの場合は、植え付け直後は水やりしますが根付けばほとんど水やり不要です。

育て方のコツ⑤施肥

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きれいに花を咲かせたいなら、元肥に加え、追肥も必要です。追肥の時期は、開花を終え、種を作り出す10~11月と開花の準備を始める3~5月ごろが目安。基本はマグアンプなどの緩効性化成肥料で構いません。鉢植えの場合は肥料切れをおこしやすいので適宜、ハイポネックスなどの液体肥料を与えるのもよいでしょう。

育て方のコツ⑥剪定

カスミソウを美しく咲かせるには、剪定は重要です。とくに、パニクラータなどの背が高くなる品種は、花が咲き、梅雨が始まる少しまえに切り花で一部を間引くように切っておくと切り花を楽しめ、株の蒸れも減らせます。パニクラータなどの高性品種は放っておくとぐんぐん伸びて、風や雨で倒れてしまうので、摘心して背を止めてしまうのも一手です。

一方、カーペットカスミソウと呼ばれる矮性品種は、株の中の蒸れを防ぐのが大切なポイント。株がしげって込み合ってきたら、適宜枝を間引いて風通しよくしましょう。

カスミソウで庭に幻想的な雰囲気を

初夏の庭先をふわふわと幻想的な空気で包んでくれるカスミソウ。きれいに咲かせるコツを押さえておけば、格段に花の付きもよく、ボリュームたっぷりな姿を楽しめます。種類が多いので自分のイメージにあった背丈や花の色が選べるのも魅力でしょう。こぼれ種でも増えるので、カスミソウの芽生えとともに季節の変化を感じられますよ。

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カスミソウは愛を伝える花としても人気です。白く上品でふわふわした花は、老若男女、贈る人を選びません。カスミソウの花束の魅力や贈り方、花言葉について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。