はじめに:シール剥がしの代用品を紹介
いろいろなところに貼りつけて使えるシールは便利ですが、いらなくなったものを剥がすのは大変で面倒です。綺麗にとるには専用アイテムが便利ですが、手元にシール剥がし剤がないときはどうすればよいでしょうか。
そんなときに役立つ、身近な代用品アイテムを紹介します。シール剥がし剤の代用品で、綺麗にシールを剥がす裏技も見てみましょう。
おすすめのシール剥がし剤の代用品素材別12選
おすすめの代わりに使える身近なアイテムを、貼られている素材別に紹介します。シールが貼りつくのは粘りのある糊が使われているからです。そのため、使われている糊に不向きな性質のシール剥がし剤を使えば、綺麗にとれます。シールを貼った素材と糊の性質を踏まえて、最適な代用品選びに役立てましょう。
シール剥がしの代用品:オールマイティに対応できる1選
一般的に使われている粘着糊には天然ゴムやでんぷん成分のほか、ウレタンなどの成分が配合されています。これらの成分にあったシール剥がしを選ぶことも大切ですが、処理するときに貼っている素材を痛めてしまっては台無しです。
そこで、代わりのアイテムを選ぶときは、どんな素材に貼られているかを考慮しましょう。数ある代用品の中から、どんな素材にも使える身近なアイテムを紹介します。
代用品①ドライヤー
シール剥がしの代用品の中でも、素材を選ばずに活用できる万能の製品がドライヤーです。一般的に糊は熱に弱く、温めると粘着性が弱くなります。
そのため、プラスチック製品やガラス製品などあらゆる素材に貼ったものも熱で温めるときれいにとれるでしょう。ガラス製品など、ドライヤーで温めすぎるとやけどの原因になる素材もあるので注意して使いましょう。
シール剥がしの代用品:ガラスに対応できる4選
次にガラス製品に貼ったものを綺麗にとれる、おすすめのアイテムを紹介します。ガラス製品は熱や溶剤に強く、つるりとしている素材なので、それを溶かすようなアイテムを選び、シール剥がし剤の代わりに使いましょう。
代用品①酢
酢の酸の力でシールの粘着性を弱めれば、簡単にとれます。ガラスにはシール剥がし剤が吸収されることもないので、素材を損なう心配もありません。酢が糊にしっかり染み込むように時間をかけてシール剥がしするとよいでしょう。
また、酢は液体なので、吸収しやすい紙を剥がすのに向いています。シール剥がしの後はしっかり酢をふき取って、においが残らないようにしましょう。
代用品②ハンドクリーム
身近なハンドクリームも代用品に使えるアイテムで、多くのシールは油が付着している面には綺麗に貼りつきません。糊の油成分を嫌う性質を利用したアイテムがハンドクリームで、よく似たボディクリームなども代わりに使えます。
テレビ番組「伊東家の食卓」でも紹介されたことがある裏技で、油がよく染み込む紙の剥がし方におすすめです。また、手についても手荒れの原因にならないところも魅力です。
代用品③台所用洗剤
食器を洗うときに使われる台所用洗剤も、身近な代わりになる製品でガラス素材のシール剥がしに適しています。台所用洗剤に含まれている界面活性剤は、糊に水分を浸透させることができるので、くっつく力が弱まります。
さらに、一般的には酸性の糊が多いため、アルカリ性の洗剤を使うとより効果が高くなるでしょう。台所用洗剤も液体なので、浸透しやすい紙シールの剥がし方におすすめです。
代用品④セスキ炭酸ソーダ
酢s機炭酸ソーダは百均でも手に入れることができる身近なアイテムで、シール剥がしにも使えます。セスキ炭酸ソーダは洗剤と同じアルカリ性で、酸性の糊に対応するのに便利な代用品です。
そのまま直接シール剥がしに使うのではなく、水に溶かしてスプレーにします。しっかり吸収させるまで時間を置き、くっつく力がなくなってから剥ぎ取りましょう。
シール剥がしの代用品:車に対応できる5選
車につかえるおすすめの、身近な代用品を紹介します。車のボディに貼ったステッカーはベタベタしたあとが残ると、新しいステッカーも貼りにくくなります。シール剥がしの代用品を使った綺麗な剥がし方を実践しましょう。
代用品①除光液
マニキュアを落とす除光液にはシール剥がしの代用となるアセトンという有機溶剤の成分が含まれています。アセトンは油も溶かす成分で、樹脂成分でできた糊などを溶かし、粘着力を弱めます。
ただし、手の油分なども溶かす成分なので、除光液をシール剥がしとして使うときは手に直接つかないように注意しましょう。
また、アセトンは強い匂いもある成分なので、除光液を使うときはしっかり換気を行うことも大切です。
代用品②ヘラ
スクレーパーなどのヘラを使うのもおすすめです。そもそも古い塗装などを剥がすときに役立つ道具がヘラで、シール剥がしに使うのにぴったりです。
車の塗装やプラスチック製品などの固い素材に使うシール剥がしに活用できますが、それだけでシール剥がしをすると素材を傷つける場合もあります。
ヘラだけで処理をするのではなく、粘着力を弱めるような、ほかの代用品と組み合わせた剥がし方が良いでしょう。
代用品③お湯
熱湯は身近なシール剥がしの代用品で、ほかに何もなくてもシール剥がしに役立ちます。水をかけても問題がない車のボディはもちろん、プラスチック製品やガラス製品にもよいでしょう。
熱湯の熱さでくっつく力が弱くなり、シールがはがれやすくなります。水分が染み込みやすい紙製のシールのほか、ステッカーやビニール製などんな素材にも有効です。
熱湯でふやかすような剥がし方をすれば、しつこい糊も簡単にとれるでしょう。
代用品④ライターオイル
ライターのオイルは100均でも手に入る代用品で、その油分が粘着性を弱めるのでシール剥がしになります。ただし、油を吸収させるので紙などのシール剥がしには不向きです。
また、シール剥がしのときにプラスチックが溶ける場合もあるので注意しましょう。すぐ吸収されて簡単に使えますが、揮発性も高く換気が必要な代用品です。
独特の油のにおいがあり、素肌にもにおいが付くのでビニール手袋を用意して使います。
代用品⑤その他のオイル類
ライターオイルのほかにも、油の力でシール剥がしをすることは可能です。食用油やマッサージ用のトリートメントオイルも十分代用品になるでしょう。しかし、これらのオイル類の中にはベタベタが残りやすいものも少なくありません。
糊の力を弱めることはできますが、オイルの種類によってはあとが汚くなってしまうものもあるので注意しましょう。
シール剥がしの代用品:紙に対応できる2選
ノートなど紙素材に使えるおすすめの製品を紹介します。除光液や洗剤、オイルなどの液体の代用品は紙の素材に染み込みやすいので、本やノートそのものを損ねてしまうことがあります。そこで、紙製の素材に使えて簡単に使える代用品を見てみましょう。
代用品①アルコールスプレー
アルコールスプレーも液体ですが、揮発性が高く、本やノートに染み込んでも比較的すぐに乾きダメージが少なく済みます。
消毒用のアルコールスプレーや、無水エタノールなどのアルコール類を使った自作のアルコールスプレーをあててシール剥がし剤に使います。
できるだけアルコールが本やノートにかからないようにして、とりたいところにかかるように工夫をすればより綺麗に剥がせるでしょう。
代用品②ウェットティッシュ
アルコールがよく染み込んだウェットティッシュも、身近な代用品になります。取りたい部分に押し当てて、よくアルコール分を染み込ませてシール剥がしに使います。
本やノートなどを湿らせずにシールだけにアルコールをあてることができ、簡単に処理ができるでしょう。染み込ませるまで時間がかかるので、焦らず染み込ませてからシール剥がしに使います。
ティッシュにアルコールをスプレーした代用品でも同じように使えます。
シール剥がし剤の代用品で気を付けること
専用のアイテムを使うと汚いあとが残らず、簡単にシールがとれます。代用品でも同じような剥がし方ができ、貼った素材も傷つけずに簡単に処理ができるでしょう。
しかし、代用品を使うときはいくつかの注意点も知っておく必要があるので、シール剥がしの前に安全に使うための注意点を紹介します。
注意点①換気をする
いくつかの代用品の中には有機溶剤を使ったものがあり、シンナーのようなツンとしたにおいがします。代表的な代用品が除光液で、シール剥がしのときに換気が不十分だと頭痛や吐き気を引き起こすことがあるので注意しましょう。
除光液などを使った剥がし方のときは、しっかり換気を行います。また有機溶剤は引火性も高いので、火のそばで行わないことも大切です。
注意点②綺麗に剥がせないときもある
いろいろなアイテムを見てきましたが、必ず上手にできるわけではありません。適した素材に使えず、もとの素材をいためてしまったり、ベタベタした粘着あとが残ってしまう場合もある点は代用品を使う前に心得ておくとよいでしょう。
シール剥がし剤の代用品で簡単に剝がすコツ
代わりの製品でも簡単に処理ができるコツを紹介します。剥がし方のコツを知っていれば、専用の製品がなくてもいらないシール剥がしができます。
剥がし方のコツ①ラップを使う
代わりのアイテムを使うときは、粘着糊にしっかり染み込むようにラップを使うのがおすすめです。代用品の成分の揮発を防ぎ、くっつかせることでシール剥がし剤の浸透が早くなります。よく吸収させて粘着力が弱まったら、代用品でも簡単にシール剥がしができるでしょう。
剥がし方のコツ②ほかの道具と合わせて使う
代用品の中には液体と道具がありますが、両者を組み合わせて使うとより簡単に剥がせます。除光液とヘラなどの組み合わせがおすすめです。
除光液などをしっかり染み込ませ、粘着力がゆるなったものはヘラで綺麗にこそげ落としましょう。
また、染み込ませるときにドライヤーで熱を加えると、より粘着力が弱まります。除光液などいろいろなシール剥がし剤をうまく組み合わせるのが、処理する裏技です。
剥がし方のコツ③時間をかける
代用品を使うときは、時間をかけてじっくり行うことも大切です。除光液やアルコール、洗剤などはしっかり粘着糊に染み込むまで時間をかけてからとると簡単にとれるでしょう。
また、ドライヤーなど熱を加える場合でも、糊が柔らかくなるまで、時間をかけて行います。焦って粘着力が強い状態で無理やり剥がすと、ベタベタしたあとが残ったり、素材を傷つけてしまうことがあるので気をつけましょう。
ベタベタしたところの綺麗な剥がし方
いろいろな代用品を使っても、糊のあとが残ってしまうことがあります。そんなときに役立つ、シール剥がしの際のおすすめの糊の剥がし方や裏技を紹介します。
剥がし方①セロハンテープを使う
ベタベタのところをきれいにとるには、セロハンテープでシール剥がしするのがおすすめです。プラスチック製品やガラス、車のボディなどの固い素材に向いている剥がし方で、剥がれやすい塗料は一緒に剥がしてしまうことがあるので注意が必要です。
剥がし方②重曹を使う
重曹には研磨剤のような成分があるので、ベタベタした粘着あとを剥がすのに役立ちます。剥がし方も簡単で、スポンジに重曹をつけてこするだけで、ベタベタした部分がとれるでしょう。
ただし、重曹はシール剥がしでアルミ、銅、漆、木でできた製品に使うと黒ずんでしまうことがあるので注意が必要です。
プラスチック製品などについたシールの処理に向いていて、除光液やアルコール、洗剤などと一緒に使うと剥がす効果を高めることもできます。
剥がし方③消しゴムを使う
いろいろな代用品を使っても、少しだけベタベタしたあとが残っているときは消しゴムでこするときれいになります。ベタベタしたところが小さい場合に向いている方法で、消しかすと一緒に粘着糊が取り除けます。
剥がし方④メラミンスポンジを使う
水だけでいろいろな汚れを落とせるメラミンスポンジも、ベタベタした粘着あとを落とすのに有効です。代用品を使った後、綺麗にふき取ってからメラミンスポンジでよくこすりましょう。
メラミンスポンジはガラスなどを傷つけずに、素材を選ばずに使えるので便利です。このとき、ライターオイルなどのシール剥がしが残っていると、かえって汚れが落ちにくくなる場合があるので、しっかり取り除いておきます。
剥がし方⑤ミカンやレモンの皮を使う
ミカンやレモンの皮に含まれるリモネンという成分には、界面活性剤のような働きがあるので、残った後のベタベタを取り除くのに役立ちます。
柑橘類の皮に多く含まれている成分なので、皮をこすりつけて、スポンジでふき取るときれいにはがれるでしょう。リモネンはプラスチックなどを溶かす成分でもあるので、一部の塗料が剥がれる場合があります。
少しこすって塗料が剥がれるときは、すぐに水で拭き取りましょう。
まとめ:シール剥がしは代用できる
シールを剥がしたいと思ってもシール剥がしが手元にないことがありますが、除光液やドライヤーなど身近な代用品を活用すれば簡単に剥がせます。素材にあった身近な代用品で、綺麗に剥がせる裏技やコツを参考にして不要なシールを剥がしましょう。
シール剥がしが気になる方はこちらをチェック!
シール剥がしや代用品を使っても、シールがきれいに剥がせないこともあります。そんな時に役立つシールを綺麗に剥がす方法などを紹介している記事もあるので合わせてチェックしてみましょう。

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