はじめに:おじぎそうを自分で育てるには
おじぎそうで楽しいガーデニング
おじぎそうという植物は、小学生の頃に理科の授業で育てたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのくらい栽培は簡単ですがきれいな花を咲かせようとしたり種まきから間引きをして苗を作ってとなると少し難しく気をつけることもでてきます。
今回は実はきれいな花が咲くおじぎそうの育て方を種まきから自分で翌年も株を増やすやり方と順を追ってご紹介しましょう。
おじぎそうは越冬できるか
おじぎそう栽培をするにあたって気になる方が多いのは、種まきしたおじぎそうは冬を越せるのかというところでしょう。この植物の原産は海外でもあたたかい国。外来種である植物の日本での越冬は難しいものもたくさんあります。
おじぎそうの越冬は可能であるか。できるのならどんなところを気をつけたらよいのか。おじぎそうで年越しの大株を作りたいという方にも役立つレクチャーとなっていますので是非参考にしてくださいね。
おじぎそうの基本情報や特徴
おじぎそうの育て方の前に、まずはこの草について知っておいてください。先程も少し暖かい海外が原産というお話をしましたが、自生している国の気候やその特徴・性質を知ることでおじぎそう栽培にも役立つからです。
おじぎそうの基本情報
科・属 | マメ科オジギソウ属 |
原産地 | 南アメリカ |
英語名/学名 | Sensitive plantやSleeping grass/Mimosa pudica |
育て方難易度 | 簡単 |
おじぎそうの性質や見た目の特徴
おじぎそうの大きな特徴は何といっても指で触れたり雨が振ってきたりと外的刺激を受けるとおじぎをするように葉をすぼめて首を垂れてしまうところでしょう。
どうしてそのような動きをするのかの理由はまだわかっていませんが、中の水分を自分で移動させることができそのために葉が縮まり首を垂れるというシステムは解明されています。
おじぎそうの花言葉は「敏感」別名は?
これは英語名のSensitive plantもそうですし、触れるだけで葉を閉じてしまう恥ずかしがり屋のような動きからきた花言葉です。この他にも似たような意味で感じやすいこころという花言葉もあります。付けられた経緯・由来は敏感と同じで、特徴的な動きから。
別名としてねむりそう・ねむりぐさというものもありこれは頭を垂れる姿が眠っているように見えるところを差しているのでしょう。
季節ごとのおじぎそうの育て方
おじぎそうの基本情報や花言葉をご覧いただいたところで、早速その育て方解説をしていきましょう。おじぎそうは原産地では多年草で何年も続けて花を咲かせてくれますが日本では1年草扱いなので春に種まきをして冬になると枯れてしまう植物として育ててください。
1.おじぎそう栽培の日当たり
おじぎそうは温かい気温を好む南米原産の植物です。日当たりのよいところも好きなので、庭植えにする場合は明るい風通しのよいところを選んであげるとよいでしょう。
ガーデニングのコツ:鉢植えの置き場所
冬の季節を乗り切らせるため鉢植えのおじぎそうを室内に置く場合も気温の高い昼間は時々屋外で日光浴をさせてあげ、夜から朝方寒くなる時期は室内で過ごさせるようにすると徒長しづらく健康的な株でいてくれます。
2.おじぎそう栽培の植え付け・植え替え
おじぎそうの種まきの気温(発芽温度)は25-30度と高めです。開花時期から逆算して季節は春におこなうのが一般的ですが、春でもまだ霜が降りるような心配があるところはゴールデンウイーク開けから6月くらいまでに種をまき間引きをしながらおじぎそうの苗を育て植え付け・植え替えをしてください。
ガーデニングのコツ:植え替えの注意点
種まきから作ったポット苗を植え付けることはできますが、地植えにしたものを他の場所へ植え替えるのは適性なやり方ではありません。いろいろな場所におじぎそうを植え付け・植え替えたい場合は予備のポット苗を種まきから作っておくと良いでしょう。
土は一般的な草花の培養土(赤玉土6に腐葉土4程度)でOK。あまり土は選びませんので地植えでも苦土石灰をして中和してあげ、元肥と一緒にすき込んでおけば簡単に植え付け・植え替えることができます。
3.おじぎそう栽培の病気と害虫
おじぎそうは気温が高い季節に成長期を迎える植物なので、害虫被害をうけやすいです。特にかかりやすい病気はありません。おじぎそうの害虫として気をつけるのはカイガラムシとハダニ。特にハダニは夏の乾燥によって発生しますので以下の方法で対策してください。
ガーデニングのコツ:病気と害虫
ハダニは室内に置いている観葉植物などにもよく発生する害虫で、夏場の乾燥状態によりよりたくさんの数繁殖してしまいます。簡単で手軽にできる駆除・対策方法として葉水をされる方が多いです。
やり方は簡単で水やりをするときに葉の上からばしゃばしゃとかける。葉の裏側もスプレー(噴霧器)を使って勢いをつけてハダニを吹き飛ばす要領で水やりをしてください。
4.おじぎそう栽培の切り戻し剪定
おじぎそうは日本では越冬できない1年草扱いなので剪定は不要だと思われるかも知れませんが、元々原産地では多年草ですのでまれに冬の季節を越して翌年も花を咲かせる株もあるといわれています。
切り戻し剪定の時期は花が終わり枝が枯れてきたとき。おじぎそうの枯れた枝のみ切り戻してあげるとごく稀に白い新芽が出てきて春になりまた葉を茂らせることもあるでしょう。
ガーデニングのコツ:切り戻し
切り戻し剪定のコツは枯れた枝を切ってしまうこと。また株が枯れたようになっていても春まではそのまま処分せずに置いておきましょう。
5.おじぎそう栽培の増やし方
おじぎそうは1年草なので挿し木などでの増やし方はできません。花後・秋の季節に種を付けますのでそれを採取して翌年春まで保存してそれを種まきして増やすと良いでしょう。
種まき時期は春から初夏(5-6月ころの季節)。おじぎそうはこの他の増やし方はできないので、最初は種を買うか鉢植えを購入して自家採種して増やすようにしてください。
ガーデニングのコツ:増やし方
増やし方(種まき)のコツは、外殻が硬い植物なので種まき前日の夜から水に付けておくのがポイント。芽を少しでも出やすくして、発芽率を良くしてから種まきしてください。
まとめ:かわいいおじぎそうを育てる
おじぎそうは種まきで育てる1年草
おじぎそうは地植えでの植え替えはできず、水やりや土づくりは一般的な花や草の育て方と変わらず難しい育て方を必要としない簡単な植物でした。
しかし日本の寒さは苦手とするため、種を取っておいてまきなおすか冬場は室内管理にするのが越冬のコツ。おじぎそうは子供でも簡単に育てることができ、ピンク色のかわいい花を咲かせてくれるためちょっとしたプレゼントなどにも喜ばれるでしょう。
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出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1083351?title=%E9%96%8B%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%82%AA%E3%82%B8%E3%82%AE%E3%82%BD%E3%82%A6