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アカシア・ブルーブッシュの育て方をご紹介!自宅のツリー&インテリア代わりにも!

アカシア・ブルーブッシュはミモザの一種です。可愛い花を咲かせる以外にも美しいシルバーリーフが人気で、近年注目を集めています。この記事ではそんなアカシア・ブルーブッシュの育て方を解説。切り戻し剪定の時期や植え替えが可能かなど気になる点を詳しく解説します。
2021年4月14日
みもざ
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アカシア・ブルーブッシュとは

人気急上昇中のオーストラリアプランツ

名称 アカシア・ブルーブッシュ
学名 Acacia covenyi
植物分類 マメ科アカシア属
原産地 オーストラリア
開花時期 4月
最大樹高 4~5m

アカシア・ブルーブッシュはマメ科植物で、オーストラリアを原産とします。アカシア・ブルーブッシュをはじめとする、オーストラリア原産の植物は日本の植物にはない特徴や姿をしており「オーストラリアプランツ(またはオージープランツ)」として、近年さまざまな品種が人気です。

Question

ミモザに似ているけど同じもの?

Answer

本来、ミモザはオジギソウをさす言葉でしたが、今は、黄色い小さな花を房状につけるアカシア属の品種の総称が一般的といえます。ブルーブッシュもミモザの一品種です。

ミモザのドライフラワーはインテリアの定番

アカシア・ブルーブッシュは春先に小さな黄色い花をたくさんつけます。ミモザは「春を告げる花」とも呼ばれ、リースやスワッグなどのドライフラワーにすると長く楽しめ、ほかにはないおしゃれな雰囲気が魅力です。

アカシア・ブルーブッシュはコベニーの別名

アカシア・ブルーブッシュの正式名称(学名)はAcacia covenyi(アカシア・コベニー)です。コベニーは青み(ブルー)がかったシルバーリーフが特徴で、よく茂るので「ブルーブッシュ」の愛称で親しまれています。

魅力①葉の美しさ

数多く存在するアカシア属の品種のなかでも、アカシア・ブルーブッシュは葉の美しさは花にも負けないほどでしょう。ユーカリのようにシルバーリーフをもつ植物は近年人気ですが、アカシア・ブルーブッシュはそんなシルバーリーフのなかに「青み」をもちます。

鉢植えでも地植えでも稀有な存在感を放つ美しい植物といえるでしょう。

自宅のシンボルツリーにも大人気

アカシア・ブルーブッシュは、原産地オーストラリアでは5mほどにもなる植物ですが、適度な剪定をおこなっていれば比較的コンパクトに仕立てられます。常緑樹なので、美しい葉を一年中楽しめるため、シンボルツリーとしても人気です。

魅力②耐寒性・耐暑性が高い

オーストラリア原産のアカシア・ブルーブッシュは乾燥に強く、耐暑性・耐寒性も高いです。蒸れにさえ気を付ければ日本の猛暑も難なく乗り切るでしょう。耐寒性は、地植えでしっかりと根付いていればマイナス10℃までは耐えるともいわれています。

関東以西では冬越しの対策もとくに必要なく、育てやすい品種といえるでしょう。

魅力③病害虫にも強い


可憐ではかなげなイメージのあるアカシア・ブルーブッシュですが、耐寒性・耐暑性が強いだけではなく病害虫にも強い非常にタフな品種です。ただし、ブッシュといわれるだけあって生育期には大きくなるため、蒸れには注意しましょう。

蒸れるとうどん粉病やハダニなどの発生原因となります。

アカシア・ブルーブッシュの育て方【管理】

美しい葉が魅力のアカシア・ブルーブッシュ。耐暑性・耐寒性も高く、比較的育てやすいのでシンボルツリーにも人気があります。そんなアカシア・ブルーブッシュの育て方について詳しくチェックしていきましょう。

育て方①植え付け時期

地植え、鉢植えともに、アカシア・ブルーブッシュの植え付け時期は4~9月です。寒冷地で、地植えで育てる場合は早めの霜に当たらないように夏の間には植え付けを完了させましょう。

鉢植えは根詰まりしたら植え替え

鉢植えで育てる場合は、根詰まりしようになったら一回り大きな鉢へ適宜植え替えます。根が浅く、痛みやすいので根鉢を気づけないように植え替えの際は慎重に。

Question

地植えのアカシア・ブルーブッシュは植え替えできる?

Answer

アカシア・ブルーブッシュは植え替え(移植)を嫌います。地植えの場合は基本的には植え替えしないものと考え、場所をしっかり選びましょう。

育て方②植え付け場所

アカシア・ブルーブッシュは日差しを好む品種です。日当たりがよく、水はけのよい場所を選びましょう。また、この品種は成育旺盛でこんもりと茂るので、隣の植物に干渉しやすいです。ほかの植物を植えている際はスペースに配慮しましょう。

育て方③土・肥料

アカシア・ブルーブッシュは水はけのよい土であれば、さほど土を選びません。ホームセンターなどで市販されている腐葉土や植物用の土で十分です。

また、アカシア・ブルーブッシュをはじめとするマメ科植物は「根粒菌」と呼ばれる菌と地中で共生して肥料分を獲得しているため、地植え、鉢植え問わず肥料はほとんど不要です。根粒菌は窒素を固定して共生相手である植物に供給するため、とくに窒素肥料は必要ありません。

育て方④水やり

Photo byMonikas_Wunderwelt

アカシア・ブルーブッシュは乾燥にも非常に強いので、地植えで十分に根付いたものに水やりはほとんど必要ありません。鉢植えの場合は、表面の土が乾いたら鉢底から水が出てくるまで一度にまとめてたっぷりと水やりします。

アカシア・ブルーブッシュの育て方【剪定】

アカシア・ブルーブッシュの育て方で重要なのが剪定です。切り戻し剪定や間引き剪定など方法は複数あります。そのなかでも切り戻し剪定は時期が重要です。

剪定の時期


Photo bywebandi

アカシア・ブルーブッシュの剪定時期は花が終わる5~6月頃です。これは翌年の花の付きをよくするための時期で、花よりも葉に観賞価値をおいて育てる場合は5~6月以降の夏に剪定しても構いません。

剪定の方法①切り戻し

花の時期が終わったら、葉の部分を残し、花柄の部分だけを切り戻します。アカシア・ブルーブッシュは枝の先端部分に花が付くのでわかりやすいでしょう。

剪定の方法②枝の間引き

花が終わったときには、切り戻しと一緒に枝の間引きもしましょう。アカシア・ブルーブッシュは蒸れに弱いので、花後にやってくる夏の暑さに備えます。風通しがよくなるように込み入った枝は根元から切り落としましょう。

アカシア・ブルーブッシュの増やし方

葉も花も見ごたえ十分なアカシア・ブルーブッシュは、1本あれば自宅で増やせます。大きな苗木に早くしたい場合は挿し木がおすすめですが、アカシア属の挿し木の成功率はそれほど高くないため、複数挿し木するとよいでしょう。

種は、株が大きくなり花をたくさんつけるようになると簡単に収穫できます。発芽方法にオーストラリアプランツならではのコツがあるので注意が必要です。

増やし方①挿し木

挿し穂の作り方

挿し木に適した枝は、日当たりのよい場所で伸びた勢いのある若いものです。若い枝を15~20cmほどの長さに切りそろえ、上部1/3の葉以外はすべて切り落としましょう。また、上部1/3の葉も、水の蒸散を減らすためにそれぞれ半分ほどの大きさにカットし、これらを挿し穂とします。

挿し木の管理

挿し穂ができたら十分に水揚げをします。1~2時間は水揚げしましょう。水揚げが完了した挿し穂を、挿し木用の土を入れた容器に挿し木し、脇芽が出てくるまで乾燥に気を付けながらこまめに水やりを続けます。

発根や脇芽が確認出来たら挿し木の成功です。日当たりのよい場所に置き、苗木を少しずつ大きく育てます。大きなポットへ植え替える際には根の扱いに注意しましょう。

増やし方②種まき

ブルーブッシュをはじめとするアカシア属は、マメ科のため、花をつけた後に鞘(さや)ができます。この鞘の中に入っているのが種です。

従来の植物であれば鞘から種を取り出し、種まきすればよいのですが、オーストラリアプランツであるアカシア・ブルーブッシュはもうひと手間とることで発芽率が上がるといわれています。

種の発芽スイッチをオンにする

ブルーブッシュは発芽率が高くないため、数十個単位で播くのがおすすめ。種まきに適した時期は4~5月です。

森林火災の多いオーストラリアでは、熱や刺激が発芽のスイッチになるものがあり、ブルーブッシュもその1つ。そのため、種を播く前に「熱湯」に一晩漬けるまたは、種に傷をつけてから吸水させると発芽率が上がるといわれています。

このあとは通常の植物と同じです。土を入れた播種トレーに種を播き、発芽を待ちましょう。

アカシア・ブルーブッシュの注意ポイント

注意①水切れ


乾燥に強いアカシア・ブルーブッシュですが、その一方で一度水切れをおこすと回復できず枯れてしまうことがあります。葉が分厚く、水切れに気づきにくいですが、葉の先端や、植物全体が黄色くなってきたときは要注意です。

夏場に乾燥した日が続いたときは、地植えであっても水やりをおこないましょう。地面の中の根にしっかり水が届くようにたっぷりとやります。鉢植えはとくに水切れをおこしやすいのでこまめにチェックしましょう。

夏前に剪定で間引いておくのも有効

夏場の蒸れを防ぐために、枝を間引いておく剪定は、水切れを防ぐのにも有効です。アカシア・ブルーブッシュは根が浅い一方で、葉が大量に茂ります。そのため、根の面積に対して葉の面積が大きく、根からの給水量と葉からの蒸散量のバランスが崩れやすいです。

水分コントロールのバランスが崩れ、乾燥した日が続けば水切れをおこすのは必然でしょう。花の時期が終われば水切れ防止策としても枝をある程度間引いておくのがおすすめです。

注意②剪定時期

Photo byCarlottaSilvestrini

先述しましたが、アカシア・ブルーブッシュは夏にその翌年咲かせる花芽を作ります。そのため、夏以降に剪定をすると来年の花芽を切り落としてしまうことになり、花が咲かなかったり少なかったりするかもしれません。花を楽しみたい人は、夏以降の切り戻し剪定は控え、不要な枝や枯れた枝を根元から間引くようにしましょう。

注意③強風

Photo bycromaconceptovisual

アカシア・ブルーブッシュは根が浅く張ります。そのため、強風には弱いと覚えておきましょう。枝が多く茂り、背丈が伸びすぎると台風などの強風の日に倒れてしまったり、樹形が乱れたりするかもしれません。とくに植えたばかりのときや、小さな苗木の間は添え木するのがよいでしょう。

風の抵抗を減らすために先端を切り戻し、枝を間引いておくのがおすすめです。

見ごたえ抜群!アカシア・ブルーブッシュ

アカシア・ブルーブッシュは春先に咲くかわいい花や、通年楽しめる常緑のシルバーリーフといつも目を楽しませてくれます。複数あるミモザですが、葉の美しさはピカイチ。1本あるだけで庭先をぐっとおしゃれに彩ってくれるでしょう。インテリア性が高く、育てやすいアカシア・ブルーブッシュに挑戦してみませんか。

アカシア・ブルーブッシュが気になる方はこちらもチェック

ミモザと総称されるアカシア属は「フサアカシア」とも呼ばれます。フサアカシア以外にも「アカシア」と名がつくものがあり、こちらは「ニセアカシア」と呼ばれ白い花が特徴です。両者の違いや、ミモザの花言葉について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。