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古くから愛されているイチハツの育て方を徹底解説!栽培のポイントも詳しくご紹介!

イチハツはアヤメのような紫色の花を咲かせる植物で、古くから日本では愛されてきました。栽培方法も簡単なので、春の訪れを知らせるイチハツを自宅で栽培してみてはいかがでしょうか?今回は気になるイチハツの育て方を詳しく紹介します。
2021年3月19日
bambi
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目次

イチハツとはどんな花?

イチハツとは、アヤメ科に属しておりアヤメによく似た紫や白の花を咲かせます。原産国は中国で、日本には室町時代に伝わりました。日本では、古くから茅葺屋根の上にイチハツを植える特徴もあり、人々に愛されてきた花でもあります。

イチハツを茅葺屋根の上に植える理由は、イチハツが災害を防ぐと信じられたことに由来します。さらにイチハツの根が丈夫なことから、茅葺屋根を丈夫にしてくれる効果もあるとも言われていました。近年では緑化用の草花として屋上などに植えられることも多いのが特徴です。

イチハツという名前の由来

イチハツという名前の由来は漢字の一初に由来します。つまり和名で一番早く咲くという意味があり、4月から5月に咲くイチハツはまさに春の季節をいち早くお知らせしてくれることに、由来していると言えるでしょう。

さらにイチハツは和名での別名もあります。その和名の別名は一八や鳶尾です。和名の鳶尾とは、イチハツの花が鳥の鳶によく似ていることに由来しています。他にも鳶尾草とも呼ばれ、古くから人々からさまざまな呼ばれ方をしながら愛されてきました。イチハツの名前は花の特徴や育て方などに由来してつけられているのです。

イチハツの花言葉

イチハツは火の用心や使者という花言葉を持っています。これは、イチハツを茅葺屋根に植えることによって災害を防いでくれるということにも由来していることでしょう。つまりイチハツの花言葉はイチハツの守り神のような役割にも繋がっているのです。

また、イチハツの学名でもあるIric tectorumnは虹の女神であるイリスが虹を通して人々に言葉を伝えたということに由来していると言われています。つまり学名やイチハツの役割りに花言葉が繋がってくるのです。イチハツは素敵な花言葉も持っているので、贈り物として花言葉と共にプレゼントしてみてもいいでしょう。

イチハツは水性植物なのか?

イチハツは、水生植物と間違えられることがあります。それは、カキツバタや花菖蒲などの水生植物とよく似ているからです。同じアヤメ科には水中植物の種類も存在しますが、イチハツは違うので間違えないようにしましょう。

イチハツは水性植物ではないので、用土を使って日当たりのよい土に植えて栽培します。その為、地植えか鉢植えでイチハツの手入れを楽しんでみて下さい。見た目からよく同じアヤメ科の植物と間違えられますが、水生で栽培されている種類は、イチハツではないので注意してみて下さい。

イチハツとアヤメの見分け方


イチハツとよく間違えられる植物の種類として同じアヤメ科のアヤメが挙げられます。イチハツとアヤメはどちらも紫や白の花をつけ、草丈も50㎝ほどとよく似ています。しかし花や葉をよく見るとその種類の違いに気がつくことができるでしょう。

イチハツは花びらが鳶尾と呼ばれるようにとさかのような突起があるのが特徴です。それに対してアヤメはとさかのような突起はありません。さらにイチハツの特徴は花びらの付け根が薄い紫色をしていますが、アヤメの特徴が黄色いことです。さらにイチハツという名前の通りアヤメよりも早く花が咲くのも特徴になります。

イチハツにはどんな種類がある?

イチハツには白い花を咲かせるシロバナイチハツという種類があります。これは中国では多く栽培されていることが多いです。さらに黄色いとさかのような突起物があるのも特徴になります。他にも葉に斑点が入っている斑入りイチハツもあります。斑入りの種類の場合は、クリーム色や淡い黄色の斑が葉に見ることができるのです。

また、世界中を見てみるとイチハツと同じアヤメ属にはよく似た近縁種が280種類ほど存在しています。どれも綺麗な花を咲かせるので、観賞用として親しまれており、世界中で愛されています。

イチハツの育て方

イチハツは自宅でも栽培できる植物です。イチハツが好む環境が日当たりがよく湿った場所になります。また、日当たりが良すぎて乾燥しすぎてしまうと枯れてしまう原因になるので、暑い夏などの季節には日当たりが強すぎない半日陰で栽培するのがいいでしょう。

また、イチハツは地植えと鉢植えのどちらでも栽培が可能ですが鉢植えにした方が季節によって日当たりによって栽培場所を変えられるので育てやすいでしょう。イチハツは基本的に耐寒性も強く越冬できる植物でもあります。その為、上手に育てれば冬の季節を越すことができるのです。

イチハツに適した用土と肥料

イチハツは球根のような根の株分けから育てる植物で、水はけのよい用土を好みます。市販の草花用の培養土を用土として用意してみたり、自分で赤玉土と腐葉土を混ぜて作ってみるのもいいでしょう。また、球根のような根だけではなく種からも育てることができます。

イチハツは肥料もあまり必要ありません。地植えの場合は特に肥料は必要なく、鉢植えでの栽培の場合は芽だしの季節である春と秋に肥料を与えてあげるといいでしょう。最初の日当たりのよい場所選びと土作りをしっかりしておくことで、肥料も少なく丈夫に育つので、ぜひ試してみて下さい。

水やりはどのくらい?

イチハツは湿度を好む植物でもあるので、鉢植えの場合は用土の表面が乾いたようであればたっぷり水やりを行いましょう。また、イチハツと休眠期にあたる11月から2月の冬の季節も鉢内が乾ききらない程度に水やりをしてあげるのがおすすめです。

また、地植えでイチハツを育てる場合は自然に降る雨だけでも十分です。あまり雨が降らない場合は水やりを行ってみて下さい。他にも植え替えを行った際は、しっかりと水やりをしてあげるのがいいでしょう。なかなか忙しくて水やりができない人でも比較的育てやすいので、ぜひイチハツを栽培してみてはいかがでしょうか?


気をつけたい病気や害虫とは

イチハツは病気や害虫に強い植物でもあります。その為、病気や害虫の手入れをする必要の少ないでしょう。それでも5月から7月には、ニカメイチュウという害虫が発生することがあります。このがいちゅはイチハツを枯らしてしまうこともあるので、注意しましょう。

この害虫は、幼虫が茎の中に入って食べてしまうことにより、イチハツを枯らしてしまいます。見つけた際は早めに手入れしてあげましょう。

イチハツの植え替えをしよう

イチハツの植え付けや植え替えは、イチハツの花が終わった5月の中旬から6月ぐらいに行うか、秋の季節である9月に行うことができます。植え替えをする際の目安としては、鉢植えで育てている場合に、大きく成長して鉢が小さくなった場合など球根のような根が根詰まりを起こしてしまう危険がある場合です。

だいたい1年に1度から2度植え替えを行うとよりイキイキとしたイチハツの花が楽しめます。植え替えを行うタイミングで株分けによる増やし方や剪定を行うこともできるので、チェックしてみましょう。

株分け前の剪定

株分けを行う前に花が咲き終わったイチハツを剪定しておきましょう。咲き終わったイチハツは花茎の剪定を必ず行うようにします。もしもイチハツの種を採取したい場合は、種ができるまで剪定をせずそのままにしておき、種の採取が終わったらすぐに剪定してみて下さい。

剪定を行わないとイチハツの株がどんどん弱ってしまいます。そのため、花が咲き終わったら必ず剪定による手入れを行ってみて下さい。この手入れをすることで、上手に栽培することができるでしょう。

株分け方法

株分けするのは、イチハツの花が終わってからです。イチハツは細い根を伸ばして繁殖していくので、掘り上げてから株分けを行います。まずは、根の土を落としていき球根のような根を株分けしましょう。

株分けした後のイチハツはそのまま通常の植え替えと同じように鉢に用土を入れて植えてあげて水やりを行います。このような株分けの手入れを行うことで、どんどんイチハツを増やすことができるでしょう。

イチハツの栽培ポイント


イチハツを栽培する場合は、水はけがよく日当たりがよい場所を選ぶといいでしょう。その際、鉢植えにしておくと夏など日差しが強い際は移動することができるので便利です。さらにイチハツは根が大きく成長しやすいので、鉢が小さくなってきたら植え替えの作業を行ってあげて下さい。

植え替えを行う際に、球根のような根を株分けしてあげれば簡単にイチハツを増やすことができます。イチハツは基本的には土が乾いたタイミングで水やりをするぐらいで簡単に栽培できるのも魅力です。根強く丈夫でもあるので、初心者でも手軽に栽培を始められます。

咲き終わった花は剪定

イチハツを上手に栽培して、また花を楽しむためにも咲き終わったイチハツは剪定して花がらを摘み取っておくのも大切はポイントになります。この作業を行うことで、一枯れず楽しむことができます。

イチハツは古くから茅葺屋根などでも栽培されていた植物でもあるうので、丈夫なのでさまざまな場所で栽培してみるのもいいでしょう。最近人気の屋根の緑化を行う際にも活用できる植物の種類でもあるので、昔ながらの人々の知恵を取り入れてみるのもおすすめです。

まとめ

イチハツは、アヤメによく似ていますが特徴を知ればその違いを理解することができます。また、育て方も環境を整えて日当たりがよく乾燥を防ぐことで綺麗な花を咲かせてくれるので、初心者でも栽培しやすいでしょう。また、いち早く春を知らせてくれるのも嬉しいです。

イチハツは鉢植えで育てると季節によって日当たりなどを移動させることもできるので育て方も楽になります。また、植え替え作業を行う際に株分けを行うことでどんどん数を増やすこともできるので、イチハツをたくさん楽しみたい人は、手入れをしながら株分けで増やしてみてはいかがでしょうか?

植物の育て方が気になる方はこちらをチェック!

イチハツ以外にも初心者でも栽培しやすい植物の育て方や手入れ方法を見てみましょう。