エスパーステントとは？
登山に最適なテント
エスパーステントは、カモシカスポーツから登場した山岳テントです。一般のテントに比べて人力で持ち運べるほどの軽ささをもち、キャンプ用テントにはない独自の構造で強い雨風や変わりやすい気候にも対応することができます。
また、コンパクトなため限られたスペースでの設営も可能です。十分なスペースを取れず天候が変わりやすいことが多い過酷な環境下における登山に適したテントといえます。
信頼性のある日本ブランド
エスパーステントは、1970年にカモシカスポーツから世界初の自立性のあるドーム型冬山用テントとして登場しました。1970年代には、エスパースの初期モデルが発売され、1981年にヘリテイジ社が引き継ぎ現在に至ります。
ヘリテイジのエスパースは、シンプルなフレーム構造で高い剛性を基本設計思想とし、今まで多くの登山者から高い評価を受けてきました。国内の工場で熟練工により丁寧に作られているため信頼性のあるブランドです。
エスパーステントの選び方
人数別に選ぶ
エスパーステントは、1人用のソロアルティメイトから6～7人用のスーパーライトやマキシムナノまで人数別に見ても種類が豊富です。1人用サイズのテントでも十分な居住スペースが確保され快適なつくりとなっています。1人で行くのか、家族や友人と行くのか、どのくらいの規模のテントが必要なのかを判断して購入しましょう。
シーズン別に選ぶ
エスパーステントは、雪の降らない時期から積雪が少ない初冬までのスリーシーズン使用可能なテントと、オプションを併用することで夏から厳冬期までのオールシーズン使用可能なテントがあります。
オールシーズン使用できるマキシム・ナノの出入り口は、寒い時期に凍ってしまう恐れがあるファスナー式ではなくテント内への雪の侵入を防ぐ吹き流し式冬季仕様となっています。
設営の仕方で選ぶ
エスパーステントの設営方法は、1人でも設営が簡単なユナイテッドポールスリーブや一気にポールを通せるコネクテッドポールスリーブとさまざまです。どのテントを買おうか悩んだときは、自分が設営しやすいと思う設営方法を採用しているテントを選ぶことも選び方の1つとなります。
エスパーステントのおすすめ6選！
①エスパース・ソロアルティメイト
ソロアルティメイトは、1人用でスリーシーズン使用できる山岳テントです。ソロシリーズの最新版で単独行サイズとしてさらなる軽量化とコンパクト化を図り、最新素材を使用することで軽量ながらも強度のあるつくりになっています。
ユナイテッドポールスリーブを採用しているため、ポールを一方の差込口から挿入することで1人でも容易かつスピーディーに設営可能です。
ソロ アルティメイトの評判・口コミ
エスパースソロアルティメイトは、コンパクトですが狭く感じてしまうかもしれません。しかし210×100×105cm（開口×奥行×高さ）なので、1人で必要最低限過ごすには十分な大きさです。ソロアルティメイトは、登山の際1人でテントを運ぶことを考えて軽さを重視する方におすすめのテントになります。
私はエスパースの１人用を使っています。やはり狭いと感じていますが、冬じゃまにならないことを重視しました。
4シーズン使うとなると、内張りや入口の付け替えができるものがいいでしょう。特に冬の入口は吹流しが重宝します（夏は暑くて困ります）。
ザックは外に置かなくても、中身を出せば枕や足置きにできます。寒ければ履くこともできます。狭くてもじゃまにはならないと思います。
エスパースのソロアルティメイトは、狭いと感じつつもサイズや重さ重視で選んだという意見でした。冬に使う目的で購入を検討している人には、オールシーズン使用可能で入り口が吹き流しのマキシムナノをおすすめします。
②エスパース・マキシムナノ
マキシムナノは、1～2人用・2～3人用・4～5人用・6～7人用があり、オールシーズン使用できる山岳テントです。テントの入り口は、冬期に使用する際、凍ってしまう恐れのあるファスナー式ではなく吹き流し仕様になっており、テント内への雪の侵入も防ぐ構造になっています。
コネクテッドポールスリーブを採用し、一気にポールを通せるため、簡単でスピーディーな設営が可能です。
マキシムナノの評判・口コミ
エスパースマキシムナノは、軽量で比較的快適に過ごせるため人気なテントです。雨の場合は、オプションのフライが必須ですが、雨が降らない場合はテント単体での使用が可能なので持ち運びが楽になります。
マキシムナノを冬に使用する場合は、内張りのオプションをつけることで防風性と保温性を高め、より快適な空間を手に入れることができます。
私なら冬で雨が降らない前提ならエスパースナノを選びます。（吹き流し方式）
軽い。背が高いので生活も楽です。
設営もラク。
風にはたわみます。（たわんで力を逃がす。）
内張りは霜が降って来ないし軽くて暖かいので非常に快適です。
白い室内は気分も明るくなります。
どんだけ気温が低くても（－３９度とかでも）内張りも省略できますので軽量化ができます。
ですが雨の可能性があればフライが必要。
エスパースのマキシムナノを購入した方は、入り口が吹き流し式で設営も楽なところが決め手ということでした。内張りはオプションですが、より暖かく過ごしやすくなったり、霜や雨の予防になったりするので冬には必須かもしれません。
③エスパース・デュオアルティメイト
デュオアルティメイトは、2人用でスリーシーズン使用できる山岳テントです。ソロアルティメイトの設計をそのままに2人用テントとしてつくられました。重さは1.55㎏で軽さとコンパクトさに特化しています。デュオアルティメイトはソロアルティメイト同様、設営が簡単でスピーディなユナイテッドポールスリーブを採用しているテントです。
デュオアルティメイトの評判・口コミ
デュオアルティメイトは、2人用テントですが1人用テントのソロアルティメイトと比べても重さが約0.2㎏しか変わらないです。そのため、1人で使用する場合も広さ重視でデュオアルティメイトを購入する人もいます。他社の山岳テントと比較して内寸が高いため、テント内で快適に過ごせるところもおすすめです。
基本１人で、たまに２人で行くかもしれない。
どこのテントも１人用と２人用では概ね２００gぐらいしか差がない。
基本的には冬に行く予定は無し（行っても雲取山）
モンベル、アライ等も検討しましたが、実際に組み立ててもらって見た所、エスパースデュオのほうが高さがあり快適そうなイメージでした。
また後部にもモスキーネットがあり通気性もありそうだという事でエスパースデュオに傾いております。
エスパースのデュオアルティメイトは２人用ですが、広さを重視する方は１人で使用する場合でもデュオアルティメイトを購入するようです。ソロアルティメイトと比べても約200ｇの差なら、運ぶ時にも苦ではないかもしれません。
④エスパース・スーパーライト
スーパーライトは、2～3人用・4～5人用・6～7人用と全部で3つのモデルがあり、スリーシーズン使用できます。最大7人での使用が可能なので、登山からファミリーキャンプまで幅広く活躍するテントです。
スーパーライトは、レギュラーフライがついていて雨風に強い構造となっているため、特に耐風性を重視する方におすすめのテントになります。
エスパース・スーパーライトの評判・口コミ
スーパーライトは、大型なだけあり大学の山岳部や山岳会ではよく使用されているようです。スーパーライトPlusと比較すると前室の狭さが目立ちますが、スーパーライトの前室も50cmはあるので幅を取りたくない人におすすめとなります。また、レギュラーフライにはヒサシがついているので雨天時の換気にも雨が入りにくい構造です。
エスパース スーパーライト 大型テントでは山岳会、大学山岳部御用達。
使う機会多いけど、正直前室の狭さとか設営面とかイマイチな気がしてます。
エスパースのスーパーライトは、大型なところが魅力というところから山岳会や大学の山岳部がよく使用しているようです。大勢で使うのに前室が狭いと荷物置きに困ることもあるため、前室の狭さが気になるという意見にも納得できます。
⑤エスパース・スーパーライトPlus
スーパーライトPlusは、2～3人用と4～5人用の2つのモデルがあり、スリーシーズン使用できるテントになります。スーパーライトPlus最大の特徴は、付属のプラスフライを装備することで前室が100cmと広くなり、開放的な空間になるところです。
フルクローズ状態でも広いヒサシとベンチレーションで換気が行えますが、本体とフライともフルオープンにすることでより通気性が増し、夏場も快適に過ごせます。
エスパース・スーパーライトPlusの評判・口コミ
スーパーライトPlusは、重さが、2～3人用で2.34㎏、4～5人用で2.83㎏とテントの広さに対して軽量です。さらにコンパクトでもあるので登山やキャンプで持ち運びやすいテントであるといえます。また、設営には一気にポールが通せるコネクテッドポールスリーブを採用しているため、疲れていても楽な設営が可能です。
実際にキャンプ用テントを見た店の帰り道にカモシカスポーツを見つけ、テントを見せてもらいました。これならザックに入れて歩けそうです。（登山用のテントだからあたりまえですと突っ込みを入れられそう。）しかも、実際、建ててみると、結構広いです。
エスパースのスーパーライトPlusは、実際に建てた人もかなり広いと感じるようです。スーパーライトPlusのフライは、前室が100cmあるので前室も含めて全体的に広いと感じるのだと思います。とにかく広さが魅力のテントです。
⑥エスパースⅡ
エスパースⅡは、4～5人用でスリーシーズン使用できる山岳テントです。構造が特殊になり進化したエスパースシリーズになります。内寸の高さが137cmあり、山岳テントにしては高めの設定になっているところと重さが3.3㎏と広めのサイズにしては軽量なところが特徴です。
また、前後室には50cmのスペースがあり荷物置き場に最適となっています。
エスパースⅡの評判・口コミ
テントの構造が吊り下げ方式になっているため、雨天時にインナーを濡らすことなく撤収できるメリットがある反面、ポールを通して固定するユナイテッドポールスリーブのほうが設営が簡単だという意見もありました。
エスパースⅡは、新しい構造により耐風性や強度と快適な移住性が得られるため、強度と心地よい空間をどちらも重視する人におすすめです。
中国大会県予選(登山競技)で各校のテントを見ると、ほとんどエスパース2だった。まだ初代エスパース使ってるのはうちぐらいか(^^;
— JO4EFC/1 (@jo4efc) September 10, 2012
エスパーステントの比較一覧表
エスパーステントを比較
エスパーステントは、使用可能な人数やテントの重さごとに見ても種類はさまざまです。1人用のテントが、1～2人用のテントよりも重かったり、同じ4～5人用のテントでも種類によって重さが異なったりします。何人で使用するのか、重さはどれくらいのものがよいのか、テントを比較しながら自分に合ったものを見つけてみてください。
人数で比較
| 商品 |  |  |  |  |  |
|---|---|---|---|---|---|
| 商品名 | エスパース・ソロ アルティメイト | エスパース・マキシム ナノ | エスパース・デュオアルティメイト | エスパース・スーパーライトPlus | エスパース・スーパーライト |
| 人数 | 1人 | 1～7人 | 2人 | 2～5人 | 2～7人 |
| 商品リンク |
エスパーステントを使用可能な人数別で比較しました。収容人数の少ない1人用のソロアルティメイトや最大収容人数が7人のマキシムナノとスーパーライトなど人数で見ると選びやすくなります。まずは、人数別に見ていくつかの候補を決めて、それから他の要素も含めて判断することも選び方の1つです。
重さで比較
| 商品 | | | | | |
|---|---|---|---|---|---|
| 商品名 | エスパース・マキシム ナノ | エスパース・ソロ アルティメイト | エスパース・デュオアルティメイト | エスパース・スーパーライトPlus | エスパース・スーパーライト |
| 重さ | 1.25～3.46㎏ | 1.34㎏ | 1.55㎏ | 2.34～2.83㎏ | 2.34～3.35㎏ |
| 商品リンク |
エスパーステントを重さで比較しました。エスパースは登山用の山岳テントなので、自分でテントを運びながら山を登ることを考えなくてはなりません。テントの重さは、登山をする上でとても重要になります。テントの広さや重さを比較しながら自分に合ったテントを購入しましょう。
エスパーステントを購入してキャンプに！
お気に入りのエスパーステントを見つけよう！
エスパーステントの選び方やそれぞれの特徴、評判口コミを紹介しました。カモシカスポーツから登場したヘリテイジ社のエスパーステントは国内製で安全性が注目されています。
軽量でコンパクトな1人用のテントから、家族や友人と使える6～7人用の比較的広いテントまで豊富な種類の中から自分の用途に合ったエスパーステントを選んでみてください。
安全にキャンプを楽しもう！
自分の用途に合ったエスパーステントを見つけたら、実際にキャンプに行ってみてください。自然豊かな場所でご飯をつくって食事をしたり遊んだりすることで心が豊かになります。安全に気をつけて快適なキャンプを楽しみましょう。
テントが気になる方はこちらをチェック！
キャンプで使用できるテントは、エスパース以外にも各メーカーからさまざまな種類が出ています。関連記事でもデザイン性のあるテントや1人用のテントなどを紹介しているので、購入する際の参考にしてみてください。
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