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【連載】気どらぬ花姿と明るい色で花壇を飾るガーベラの花言葉を解説!

陽気で明るい雰囲気の花姿が人目を引くガーベラ。色や形のバリエーションもとても豊富です。カラフルで愛らしい姿が人気で、花壇や切り花にして楽しまれています。月曜連載、花と花言葉。今週は色ごとに明るく前向きな花言葉を持ち合わせているガーベラの花言葉を解説いたします。
2021年3月15日
ティンカー・ベル
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目次

多彩な花色を持つガーベラの特徴

キク科ガーベラ属の植物

Photo bynile

長い茎の先に明るい色のパッと開いた陽気な花をつけるガーベラは、キク科ガーベラ属の草花です。学名はGerberaと表記します。ガーベラに付けられている学名は、この花を発見したドイツの植物学者Traugott Gerber(トラウゴット・ゲルバー)の名前に由来しています。

原産地は南アフリカ。本来は多年草の植物ですが、寒さにそれほど強くないので1年草として楽しむ人が大半です。花壇で楽しむほか、切り花やアレンジメントによく利用されています。

和名は「大千本槍」

出典:https://pixabay.com/photos/daisy-pink-green-gerber-daisy-3381320/#content

ガーベラの和名は「大千本槍(オオセンボンヤリ)」という名で呼ばれています。別名では花の形が風車に似ていることから「花車(ハナグルマ)」という呼び名で呼ばれることもあります。

ちなみにガーベラの英名は「Garbera(ゲルベラ)」もしくは「Transvaal daisy(トランスバール デイジー)」、「African daisy(アフリカン  デイジー)」という名です。「Transvaal daisy」とは南アフリカの地名でトランスバール地方で発見された花であったから、このような呼び名で呼ばれています。

原種は赤い色

Photo byjggrz

南アフリカでドイツの植物学者に発見されたのち、ガーベラはヨーロッパで盛んに品種改良がおこなわれ一重咲きのほか新品種には、花びらが細くとがったスパイダー咲きや、八重咲き、セミダブルなど様々な種類が生まれました。

もともとのガーベラの花は赤い色でしたが、品種改良によってピンク、オレンジ、黄色、白などカラフルな明るい花色が誕生し、花壇や花束を陽気な雰囲気に飾ってくれます。また色のバリエーションの多いガーベラは、花言葉も色ごとに明るく前向きなものが付けられています。

ガーベラの開花時期

出典:https://pixabay.com/photos/orange-gerbera-flower-bloom-plant-4904216/#content

現在では季節を問わず周年、流通している花ですが、ガーベラの本来の開花時期は4月~10月です。開花時期の長い花だとガーデニングでも人気の花で、鉢植え用のガーベラとしては、切り花用のものよりもやや草丈が低く、花つきのよいポットガーベラが一般的に紹介されています。

本来は多年草の草花

先ほど解説したように、ガーベラは耐寒性がなく寒さに弱いので、ガーデニングで花壇に地植えしたり、鉢植えのものは、一年草として楽しむ方が大半ですが、本来は冬の季節は地上部が枯れて休眠し、翌年また花を咲かせる多年草です。

鉢植えの場合、冬場は室内で管理すれば、上手に増やしていくことが可能です。その時注意したい点は、鉢の中で根腐れしやすいので、春になったらひと回り大きな鉢に植え替える作業をしてあげることで、枯らさずに増やしていくことができます。


ガーベラの花言葉

「神秘」「崇高美」「前向き」「希望」

Photo byyul38885

ガーベラの代表的な花言葉は「神秘」「崇高美」「前向き」「希望」という花言葉です。これらの花言葉の由来の根拠はさなかではありません。

ガーベラの花言葉の由来について、その根拠に乏しいのは、南アフリカで発見されてからまだ100年ほどの新しい花であること、そしてその後品種改良が盛んにおこなわれたためだとも言われています。明るく気取らない雰囲気のガーベラの花姿の見た目の印象から、単純にこんな言葉でイメージされて付けられた花言葉だという説が、この花の花言葉の由来です。

ガーベラの色別の花言葉

赤は「いつも前向き」「神秘の愛」「限りなき挑戦」

出典:https://pixabay.com/photos/daisy-gerbera-flower-red-yellow-5232248/#content
 

花色が多彩のガーベラは花の色別にも花言葉が付いています。原種となる赤いガーベラの花言葉は「いつも前向き」「神秘の愛」「限りなき挑戦」という花言葉です。

植物図鑑や花言葉辞典などでは、違った言葉、たとえば「限りなき挑戦」という花言葉を「チャレンジ」という言葉で表現していることもありますが、このような言葉で赤いガーベラはイメージされています。

ピンクは「崇高な愛」「思いやり」「気高い美しさ」

出典:https://pixabay.com/photos/flower-gerbera-daisy-rose-petals-5339545/#content

ピンクのガーベラの花言葉は「崇高な愛」「思いやり」「気高い美しさ」です。色別の花言葉は花のイメージのほかに、その色が持つイメージで付けられていること多分にあります。

ピンクのガーベラの花言葉の根拠もはっきりとはわかりませんが、女性に最も好まれるピンクという色のイメージが女性らしさ、優しさ、華やかさ、愛情といったイメージから、ピンクのガーベラはこんな花言葉でイメージされているとも言われます。

黄色は「究極の美」「究極の愛」「優しさ」

出典:https://pixabay.com/photos/gerbera-flower-flora-yellow-bright-3840963/#content

黄色いガーベラの花言葉は「究極の美」「究極の愛」「優しさ」です。黄色いガーベラの花言葉もその由来ははっきりとはわかりません。

ただ黄色は太陽の光をイメージさせる色で、有彩色の中で一番明るい色だとされています。それゆえに「究極」という言葉を使って、一番美しい、一番の愛情という言葉でイメージされているようです。

オレンジは「我慢強さ」「冒険心」「探究心」

出典:https://pixabay.com/photos/gerbera-flower-plant-garden-1386492/#content


オレンジのガーベラの花言葉は「我慢強さ」「冒険心」「探究心」です。花言葉の辞典によっては、「我慢強さ」という花言葉を「忍耐強さ」という言葉で表現している辞典もあります。

オレンジは開放的な明るい印象を与える色です。カラーセラピストによるとオレンジを好む人はチャレンジ精神が旺盛で、仲間意識が強い、社交性が高い人なのだとか。オレンジのガーベラの花言葉の由来もはっきりとはわかりませんが、こんなカラーイメージから付いたのだろうと言われます。

白は「純潔」「希望」「期待」

Photo byCapri23auto

白いガーベラの花言葉は「純潔」「希望」「期待」です。「純潔」という花言葉は、ガーベラに限らず、白い花に共通する花言葉です。「希望」や「期待」という言葉は、白は光を反射する最も明るい色だとされていることから、「希望」や「期待」という花言葉でイメージされているのではという説がありますが、その根拠は乏しいところです。

青は「神秘」

近年人気の青いガーベラ。青いガーベラは実際には自然界には存在しません。これは白いガーベラに特別な染料を吸わせて色を付けたものです。青いガーベラは切り花として流通し、花束やアレンジメント、1輪挿しなど生け花として人気です。

人工的に作られた青い色を持つガーベラの花言葉は「神秘」です。観賞すると自ずと知れるこの花言葉。カラフルな色が揃うガーベラですが、青いガーベラはひときわ目立ち、花言葉どおり神秘な花姿だと感じざるを得ません。

ガーベラの怖い花言葉

ガーベラには怖い花言葉はない!

Photo by5598375

花言葉とは、その花にまつわる伝説や、宗教、習慣、ギリシャ神話、見た目の印象、その花の植物学的な特徴などからイメージされた言葉が付けられていますが、必ずしも前向きで明るい言葉が付いているとは限りません。

花によっては、ネガティブな怖い言葉や、縁起の悪い言葉が花言葉として紹介されている花もあります。しかしながらガーベラには怖い花言葉や縁起の悪い花言葉はありません。色別に付けられているガーベラの花言葉を見ても怖い花言葉はなく、見た目も花言葉も明るい雰囲気の花です。

ガーベラのドライフラワーの作り方

ドライフラワーにおすすめの種類

明るく前向きな花言葉を持つガーベラの花。長く飾って楽しむのならドライフラワーにするのもおすすめです。ガーベラをドライフラワーにする方法は2種類あります。

どちらの場合も、できるだけ花びらの多い、八重咲きやスパイダー咲きなどの種類を選びましょう。理由は乾燥して何枚か花びらがパリパリと破れてしまっても目立たないので、花びらの多い種類を選ぶことをおすすめします。またガーベラをドライフラワーにする場合は、どちらの方法にしても新鮮な花をドライにすると上手にできます。

ハンキング法


ハンキング法は、ご存知のように吊るしてドライにする方法です。この方法でドライにすると、色はくすんだ感じになり、花びらも萎れたようになりますが、アンティークな雰囲気に仕上げることができます。

作り方は余分な葉を取りの除き、麻ひもで茎の部分を縛って風通しのよい日陰に吊るしておくと、約2~3週間でドライフラワーになります。ハンキング法では茎を付けてドライフラワーにできるので、花瓶に挿して飾れたり、花束も作れます。

シリカゲル法

シリカゲル法のよい点は、色褪せず、花びらも縮まず、まるで生花のように乾燥させることができる点です。ただし一般的には花の部分しか作れません。市販のシリカゲル材を購入し、適当な容器に入れたシリカゲルの中に花を埋めます。暗所で保管し2~3週間でドライフラワーになります。

注意する点は取り出すときに、花びらがパリパリに乾いているので、ピンセットなどを使い静かにシリカゲルを払いのけて花びらを壊さぬように取り出すことです。リースに使用したり、瓶に入れて飾り、色鮮やかな花を楽しめます。

前向きな花言葉を持つガーベラを楽しもう!

Photo byGibrala

カラフルで陽気な花姿のガーベラの花言葉は前向きな花言葉でイメージされています。色別の花言葉もどんな場面にもふさわしいポジティブな言葉。花束やアレンジメントに添えてもどの色のガーベラも嬉しい花言葉です。切り花は季節を問わず周年、流通しています。ガーベラの花を花言葉と一緒にぜひ楽しんでください。

花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェック!

当サイト「暮らしーの」では、花言葉について他にもまとめています。特に月曜日は連載して季節の花を追いながら、その花の特徴や、目には見えないその花に隠された伝説、名前の由来などを解説しています。花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。