ヴィガス
小川テント(キャンパルジャパン)とは
日本の老舗テントメーカー
小川テントは日本のテントメーカーです。現在はキャンパルジャパンが小川(ogawa)ブランドのテントを発売していてルーツを辿れば1914年まで遡る老舗です。自衛隊にも納入していた実績があり、今回紹介するテント「ヴィガス」を始め信頼性の高いテントが多いですよ。
小川テントの各種テントはキャンプ用品店や小川テント(キャパルジャパン)の公式HPから購入できます。スノーピークやmont-belと比べ直営店の数は少ないです。
小川テントの魅力
ogawaブランドの魅力はテントのメーカーということで他社よりテントの数が多めです。ロッジ型、Aフレーム、ワンポールテントなど多彩なテントが発売されています。自転車でも持ち運べて前室が広いモデルなど使いやすいテントも充実していますよ。
価格帯は高めですが、何年も使える高品質なテントが多く、昔からあるロッジ型などを発売していますが、トンネル型やTC素材など最新の形状や高機能な新素材などもきちんと取り入れています。
ヴィガスの基本情報
ヴィガスはソロキャンプにもおすすめのサイズ
ヴィガス
大きいテントが多い中、ヴィガスは小型サイズのテントです。インナーテントのサイズは小さな子ども1人、大人2人のファミリーキャンプでも使える150×220cmになります。全長は356×258cmとなり前室が一般的な小型テントよりも広く2ルームテントとして使えるサイズ感になります。
インナーテントの高さはおよそ160cmとサイズに対して高く、過ごしやすく、ソロキャンプでもデュオキャンプでもファミリーキャンプにおすすめです。
ヴィガスの耐水圧・生地の材質
ヴィガスの耐水圧は1800mmにもなります。一般的に雨を防ぐには1500mmの耐水圧があると耐えられると言われていることから、ヴィガスは雨の日のキャンプでも安心して使える数値です。
材質は75デニールのポリエステルとなります。75デニールの厚みは生地の裏から手をかざしても透けそうで透けない厚みとなり、汚れなどを防ぐテフロン加工に、縫い目から雨水が染み込まないように、シープテープできちんと加工されている作りになっていますよ。
グランドシート(ボトムの生地)について
小川テントではテントのボトムの生地をグランドシートと表現します。ヴィガスのグランドシートは210デニールのポリエステルとなり厚みがありますよ。グランドシートとはボトムのことで付属品としてグランドシートがあるというわけではないので注意してくださいね。
ヴィガスの収納サイズ・重量・付属品
収納サイズは70x30x26cmとなり、2人用のテントとしては前室が広い2ルームテントのため大きくなりますが、重量は近年流行りのTCと比較すると軽量で扱いやすいポリエステル生地のため総重量で9kgです。
付属品はインナーテント、フライシート、張り綱、アイアンハンマー、スチールピン12本、収納袋となり、ハンマーがあるため別途買わなくてもしっかりペグダウンできますよ。付属品にペグがありますが、必要に応じて交換するといいでしょう。
ヴィガスの設営方法
ヴィガスの設営は慣れるまで少し苦労すると言われていますが、設営に慣れてしまえば15分程度でできるという口コミもあります。インナーテントを吊り下げたまま設営できスピーディーに張れますよ。
大まかな設営方法を紹介しますね。メインのポールが3本あり、まずはドームテントのように対角線上にポールを通しピンで止めてテントを立ち上げていき、前室部分のポールを通すとヴィガス独特のシルエットが完成しますよ。あとはサブポールを通すです。
ヴィガスの設営のコツ
ヴィガスの設営は慣れないと難しいと言われてこの部分がデメリットになります。設営のコツはいくつかあり、ポールを押し込むこと、立ち上げるときはインナー側から、ひさし部分を作るサブポールはポールホルダーのベルトを伸ばしておくなどがコツです。
初期設営は力が必要になると言われているためグローブなども用意しておいたほうがいいでしょう。コツとして紹介していますが、一部は説明書にも記載されていて説明書をよく読むのもコツです。
ヴィガスの魅力7つ
1:少人数に使いやすい「2ルームテント」
ヴィガスは小型テントですが、2ルームテントでもあります。キャンパルジャパンが展開している製品には2人向けの前室の広いステイシーST2などがありますが、ヴィガスは前室部分にメッシュパネルがあり、換気がしやすくなっていて2ルームテントとしてきちんと使える構造になっていますよ。
他社のテントと比較しても2人程度の少人数向けの2ルームテントは珍しく、ヴィガスならではの魅力になります。2ルームのメリットはタープ不要で過ごしやすい点です。
2ルームとは
サイズ的には前室の広いテントですが、ヴィガスの前室は横幅が258cm、奥行きが195cmもの広さがあります。ドーム型のため実際に使える横幅は少し狭くなりますがそれでも220cmと広いです。ヴィガスは前室が大きいだけではなく、入口部分をクローズしていても、サイドにメッシュパネルがあります。
このメッシュパネルがある前室というのは大型のものが多い2ルームと同じ構造です。つまりヴィガスはありそうでなかった小型2ルームテントと言えます。
2:多彩なメッシュパネル
ヴィガスは正面と側面の出入り口がメッシュになり、正面と側面の出入り口の間にも小窓があり計5箇所もメッシュになります。特に正面のメッシュパネルは2ルームテントのメッシュパネルと変わらないぐらい大きく風通しがいいですよ。
非常に大きいため前室でくつろぎながら風景も楽しめます。サイドのメッシュパネルも人が通れるぐらい大きく、正面、左右から風が吹き抜け使いやすいですよ。
インナーも快適
インナーの2箇所の出入り口もメッシュになります。またインナーの天井には開閉式のベンチレーションがあり通気性の確保、調整がやりやすく快適な寝室になっていますよ。小型テントですが2ルームテントのような使い心地と評価されていて、前室でくつろげることからタープ不要とも言われているぐらいです。
メッシュがあると快適さが大きく異なる
前室にメッシュがあると快適さが大きく異なります。中で料理をしても通気性が確保できるため結露が発生しにくく、通気性が高いのでシングルバーナーなどが使いやすくなります。また、本来は少人数用ですが、前室部分でも過ごしやすく、前室とインナーを使うと4人程度でも使えるようになります。
前室が広いだけのワンルームのテントだとメッシュにならず、通気性がよくても虫が入ってきやすいですが、ヴィガスは虫も入りにくい構造です。
調整しやすいメッシュパネル
ベンチレーションは開閉式となり開けるか、閉じるかでしか調整できませんが、メッシュパネルは少しだけ開くというふうに調整しやすいです。また、ヴィガスの両サイドにある2つのメッシュパネルの上部にはひさしがあり、雨の日でも少しだけ開けられるようになっていて通気性を確保しやすくなっていますよ。
雨の日でも使いやすいためタープがなくても安心です。
3:高い
スノーピークのテントは高さを抑えていますが、小川テントの製品は過ごしやすい背の高いテントが多いです。ヴィガスは前室部分がちょうどテントの一番高い場所になり、前室部分なら立てる190cmを超える高さがあります。
これだけ高いと前述したようにインナーと前室を使って4人で寝ても、前室を使った方は圧迫感なく快適に過ごせますよ。また、高いと荷物をラックに整理したり、作業しやすくなるなど非常に快適に使えるようになります。
高いとコットが使いやすい
高いとコットが使いやすくなります。前室はフロアがない荷物置き場のためコットを使わないと少し寝にくいですよ。コットを使うことで冬は暖かく、夏は涼しく過ごせて快適なキャンプができます。ヴィガスはソロキャンプでも少人数のファミリーキャンプでもコットが使えるため非常に快適です。
ヴィガスのように高さがないと、前室の通気性が高くてもタープを使ったほうが快適になります。
4:春夏秋冬使える
ヴィガスにはスカートがついています。スカートがあるとフライシートと地面の間に隙間ができず、風が吹き込みにくくなり秋、冬でも過ごしやすくなります。通気性だけではなく、保温性も高いテントです。また、前室が大きいということで冬のソロキャンプでも非常に使いやすいです。
前室が広いと自己責任ですが、ストーブが導入しやすくなります。ソロキャンプでストーブを使うには大きなテントが必要でしたがヴィガスならちょうどいいサイズ感になります。
冬でも通気性が大切
ヴィガスが冬でも使いやすいもう一つの理由が、通気性の高さです。冬はどんなテントでもテント内の温度とテントの外の温度差で結露が発生します。また、人がひとりいるだけでもテントのような狭い空間だと空気が暖かくなるため暖房器具を使わなくても結露が発生しやすいです。
通気性が高いテントだと換気をすることで結露をある程度減らせますよ。ヴィガスは保温性も高いですが、通気性の調整もしやすいため結露対策しやすく春夏秋冬使いやすいです。
5:シェルターとしても使える
ヴィガスのインナーはフックなどで留めるだけの吊り下げ式のため着脱しやすい構造です。インナーを外すと356×258×高さ192cmの小型シェルターになりますよ。小型ですが、シェルターとして使うと4人でもゆとりのある広さになります。
ヴィガスはシェルターとしても使いやすい構造ですが、後方はメッシュ窓がなかったり、ランタンフックがなかったりと一般的な大型シェルターとは使い勝手が異なります。この部分はデメリットとして後述しますね。
天窓があり明るい
ヴィガスは形状が独特ですが、構造も少しおもしろい部分があり透明な天窓がフライシートの中央部分にあります。ちょうどインナーの入り口の上にあり、インナーを使っているとあまり意識しませんが、シェルターにすると星を眺められますよ。採光もできるため明るいです。
インナーも天窓により明るく照らされます。メリットになったりデメリットにもなる部分ですね。夏になると朝日でインナーが照らされ早く目覚めてしまう可能性があります。
6:インナーをつけたまま撤収可能
ヴィガスはインナーを取り付けたまま撤収できるため、雨の日の撤収でもインナーを濡らさずに済む魅力があります。設営と逆の手順で撤収していきますが、ペグは最初に抜いておいたほうが撤収しやすいと言われていますよ。ちょっとした撤収のコツですね。
また、インナーを取り付けたまま収納するときはインナーが濡れていないか確認するということもコツになります。
7:デメリットがなくなった
ヴィガスのデメリットとして挙げられるのは後部にメッシュがない点、前室にランタンフックがない点、設営が慣れないと難しい点になります。そのうちメッシュがないデメリットは、改善され最新版は後部メッシュが追加されています。
通気性に関してはメリットだけしかなく春夏秋冬過ごしやすいですよ。ランタンフックは細引きを使ってつくるといいでしょう。最新版ヴィガスはソロキャンプでもファミリーキャンプでも使いやすいおすすめテントです。
ランタンフックについて
ランタンをかける専用のフックは存在しませんが、ランタンがかけられる場所もきちんとあります。使い方次第でデメリットはカバーできるテントになっていますよ。
ヴィガスの口コミ
設営・撤収に関する口コミ
ヴィガスの設営は慣れるまで大変と言われています。しかし慣れると設営も撤収も非常に簡単で短時間でできると評価されていますよ。デメリットでもありますが、設営方法や撤収方法がわかってくるとメリットに変わるほどです。ヴィガスの設営は2人が推奨されています。
設営や撤収がそれぞれ15分もあれば出来てしまうほど簡単で、愛犬をほったらかしにしなきゃならない時間も短く済むのは有り難いです。
通気性に関する口コミ
ヴィガスは通気性が非常に高いソロキャンプや少人数のファミリーキャンプ向けのテントのため通気性を高く評価する声もたくさんあります。
後部にメッシュがないことも2021年の最新モデルでは、改良されていて通気性がより高くなって使いやすくなっていることから冬キャンプがさらにやりやすくなっています。
石油ストーブを夜通し着けていましたがメッシュ窓が充実しているので換気をしっかりすれば窒息はしません。結露もありませんでした(雪中は無理)。
ランタンに関する口コミ
ヴィガスには、前述したようにランタンフックはありません。しかし問題なく使用できるという口コミもあり大きなデメリットにはなりませんよ。細引きロープなどを使ってかける場所をつくるといいでしょう。
全室に専用のランタンフックは無いですが、LEDランタンをかけられる場所はありますし、
ちょっとした工夫(加工いらず)次第でなんの問題もありません。
雨風に対する口コミ
ヴィガスはフレームの交差箇所が多めのテントになっています。一般的に交差箇所が多いほど雨風に対する強度が高いこうぞうになるためヴィガスは背が高いテントですが、雨風に強いと評価されています。背が高くても安心して過ごせるというのは重要です。
設営もしやすく暴風雨でもびくともしませんでした
ヴィガスまとめ
ogawaブランドの人気少人数テント
ヴィガスは小川テントの少人数向けテントですが、2ルームテントのような構造を持ち、前室が広いため非常に使いやすいテントです。インナーのサイズだけならば、ヴィガスは同社のステイシーST2と変わりませんよ。
ヴィガスはありそうでなかったソロキャンプからファミリーキャンプで使える小型2ルームテントで通気性が高く、生地がしっかりしている点などが評価されているおすすめテントになります。
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