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美しいダイヤモンド富士が話題!竜神の伝説が残る竜ヶ岳のおすすめ登山コースを解説!

竜ヶ岳は本栖湖の南にある山で、山梨県の百名山に選ばれています。竜ヶ岳の山頂の位置は山梨県の身延町と富士河口湖町にまたがっており、南山腹の一部が富士宮市に属している山です。つまり竜ヶ岳は身延町、河口湖町、そして富士宮市にまたがった天地山地の北に位置する山。
更新: 2021年4月26日
おわっシー
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目次

竜が岳とは

山梨県の百名山の一つ

竜ヶ岳は本栖湖の南にある山で、山梨県の百名山として知られている山ですが、残念な事に日本百名山には入っていません。名前は、「湖に竜が棲んでいた」ところから由来しています。伝説によれば、その昔『龍が富士山の噴火おびえて山へ登った』という言い伝えも残っています。

山の形は綺麗で「小富士」とも呼ばれていました。最近は初日の出の時期に出現する、ダイヤモンド富士が有名となり、毎年年末年始にダイヤモンド富士の景色を撮影する目的で、ハイキング客や登山客以外にカメラマンなどでも賑わいます。

竜ヶ岳の登山レベルは低い

竜ヶ岳への登り口がある、本栖湖内キャンプ場を出発し、山頂に着くまでの時間は初心者でも約2時間程度と短いため、日帰り登山が可能です。竜ヶ岳登山の技術的難易度、つまりランクは山梨県が定めたランク(AからEまでのランク)のAランクと評価されています。

また同様に定められた体力度も、10段階のうちの2のレベルと評価されているほどです。つまりは体力度レベルも低く、初心者でも日帰り登山を楽しむことができ、山登りの初心者におすすめの山なのです。

竜ケ岳は千円札に描かれている

千円札の裏面には、富士山と湖面に映る逆さ富士が描かれており、富士山の右側の小高い山が今回紹介する竜ヶ岳です。その山頂の展望台からは、毎年12月3日頃から1月9日頃の時期にダイヤモンド富士が見えます。絶好の撮影スポットを求めて、多勢の愛好家が毎年登頂してきます。

登山途中には、富士五湖の一つ本栖湖の青く美しく澄み渡った湖面の様子と、美しい富士の景色を存分に眺める事ができます。竜ヶ岳は低山でかつ、登山レベルも低くまた難所も無く、登山初心者におすすめの出来る山でたいへんな人気です。

竜ヶ岳登山・ダイヤモンド富士の撮影

千円札の裏面に描かれた富士山の撮影スポットは、山梨県の青梅峠と言われ、時期は冬と考えられます。青梅峠は本栖湖の北西に位置しており、国道300号線の中ノ倉トンネルの真上あたりにある峠で、ここが千円紙幣の富士山の撮影地として有名です。

撮影場所は分かっていますが、不思議な事に、肝心な撮影場所に行くルートや、撮影場所を示す場所の名前が、どの地図を探しても記載されていないことです。地図を見ても、千円札の撮影場所が不明でそこにたどり着くことが出来ません。

竜ヶ岳は小富士とも言われた山

竜ヶ岳は昔は「小富士」と呼ばれていました。竜ヶ岳には龍神にまつわる伝説が、数多く残されており、中の一つには《その昔、湖には龍が棲んでおり富士山が噴火した時に流れた溶岩の暑さで、竜が山に逃げ込んだことから、竜ヶ岳となった》と伝えられております。

このほかにも《富士山の噴火を知らせる為に竜が山頂から天に向かって駆け上がった》と言った伝説が残っており、登山道の途中には竜を祀った石仏が祀られています、そこは、昔地元のお寺のお坊さんが竜を供養したとされる場所です。

竜ヶ岳登山・人気の秘密「ダイヤモンド富士」

山頂は一面ササが生茂る広場ですが、山頂付近にはテーブルが設置されており、このテーブルを利用して、ゆっくりと食事(お弁当)を楽しめます。中には調理器具を持参し、テーブルを囲み山頂でのグルメを楽しむ人々の姿も見受けられます。

竜ヶ岳の人気のポイントは、ご来光がダイヤモンドのように輝く様子「ダイヤモンド富士」の光景です。富士山の山頂付近から現れるご来光を撮影する目的で、カメラ片手に登山客や観光客が最寄り駅の一ノ瀬駅まで電車でアクセスしたり、マイカーでアクセスして登山しています。

竜ヶ岳登山・ベストな時期

竜ヶ岳の登山の時期は、雪のない4月の上旬から11月の下旬頃が最適でおすすめです。標高が高い山でないため、登山レベルは低く、登山者の多くが日帰り登山を行いますが、毎年12月から2月の時期は、登山道は雪で凍結し滑りやすくなるため、軽アイゼンを準備しましょう。

竜ヶ岳登山・三重県にも在る山

竜ヶ岳と同じ名前の山が三重県にもあり、三重県の大安町と滋賀県の永源寺町の間にまたがる鈴鹿山系です。山容は女性的な半円型の形をしており、山の名の由来は雨を呼ぶ竜神にちなんで名づけられています。

標高も1099.6mとさほど高い山ではありません、場所は鈴鹿山系の藤原岳と釈迦ヶ岳の間にあって、登山レベルも低く、山頂付近のササに覆われた景色は素晴らしい光景で、その光景を見るために日帰り登山をおすすめします。

竜ヶ岳の南にある宇賀渓


竜ヶ岳の南側の山麓には、宇賀渓という美しい渓谷があり、夏ともなれば涼を求める人々で賑わいを見せます。この山は日本百名山ではありませんが、登山レベルも低く、登山初心者にはおすすめできる山で、地元の人々から鈴鹿セブンの愛称で親しまれています。

「竜ヶ岳」への電車とマイカーのアクセス

竜ヶ岳へのアクセスは、昔は三岐鉄道の最寄り駅である大安駅まで電車を使い、大安駅から宇賀渓までバスを使っていましたが、宇賀渓へのバスは廃止となって、最寄り駅である大安駅からの移動手段はタクシーのみです。

竜ヶ岳への登り口は宇賀渓の中にあるため、登り口の宇賀渓にマイカーでアクセスする場合、落合橋を渡った場所の無料駐車場を利用する事をおすすめします、商店街の中の駐車場は有料なので注意しましょう。

竜ヶ岳登山・「石仏〜湖畔」コース

竜ヶ岳登山・竜ヶ岳の日帰りコース

竜ヶ岳登山・キャンプ場を抜け登り口から

山頂までの登りは石仏ルートを使い、山頂からの下山は湖畔ルートを使って下山する定番ルートです。竜ヶ岳へは、スタート地点の本栖湖にあるキャンプ場に設けられた駐車場に車を停めて、そばの登り口からアクセスを開始します。

竜ヶ岳には目立った難所も無く安全で、初心者でも日帰りで登山が可能なためおすすめできます。 山頂に着くまでの登山道の途中、見晴らしの良いポイントが多くあることと、天候の良い日の富士山は絶景そのもの。その美しい姿を眺められるのが、この登山の最大のポイントです。

 キャンプ場を通り、そのまま進めば道標が見えます。道標に従って竜ヶ岳登山道入口方面に進み、竜ヶ岳の登り口に着けば、そこから先は、次第に本格的な登山道へと変わります。初めはつづら折れの急な坂の登りが続きますが、高度を稼ぐために頑張って登りましょう。

竜ヶ岳登山・富士山を映す本栖湖

安全な登山目的で、道は整備されており、また迷うことが無いよう道標も設置されています。おかげで安全に登山が出来、道に迷うこともないでしょう。登山道の入り口から20分ほど歩けば、緩やかな道へと変わり、木々の間から富士山の姿と、その姿を写した本栖湖が登山客を歓迎してくれています。

竜ヶ岳登山・広場から見える富士山の全貌

 樹林帯の中を1時間ほど登って、小さなピークを頑張って上がれば広場があり見晴らしは最高です。ここにはベンチも設置され、休憩できるようになっています。山手広場から登り始めれば、傾斜はだんだん緩やかとなり、登山道が木立に囲まれ始めると、目の前に富士山の全貌が拝めます。

この辺りは、春ともなれば芝桜が咲き誇って目を楽しませてくれるとともに、美しい富士山の美しさをさらに際立たせてくれ、登山客の目を楽しませてくれます。春のこの季節が富士山登山が一番楽しい季節です、ぜひともおすすめします。

 

竜ヶ岳登山・竜が眠る石仏の見晴台

熊笹の生えた登山道を歩き続けると、やがて東屋のある見晴台に到着します。そこには伝説の竜を供養したという石仏が祀られていて、地元の人々の信仰を篤くしています。目の前には樹海の絶景が展開して、休憩スポットとして最高の場所です。

竜ヶ岳登山・見晴台を過ぎ山頂付近に

見晴台を出発し、そのまま進めばやがて急な斜面に変わり眺望も開けます、雄大の富士山が見える中をずっと歩んでいきます。しばらく歩けば分岐にぶつかり、そこを湖畔コースへと進み山頂を目指せば、道はやがてゆるやかな斜面へと変わり、目指す山頂はもうそこです。

竜ヶ岳登山・山頂到着


山頂付近は、かっては一面の熊笹でしたが、現在は平らな斜面です。かなり広くて、ゆっくりと休憩したり、目の前の富士山や樹海を眺めランチやグルメを楽しんだりできます。この辺りは熊笹が刈り取られ遮るものの無い為、ゆっくり座って楽しんだりすることが出来るようになりました。

竜ヶ岳登山・山頂から見える絶景

山頂からの360°遮るものの無い大パノラマは、富士山を中心とした、雨ヶ岳・毛無山など以外にも、南アルプスの山々・八ヶ岳・金峰山などの名峰が楽しめたり、静岡方面を見渡せば駿河湾を眼下に見ることができます。その光景は忘れることが出来ない、一生の素晴らしい思い出となることでしょう。

竜ヶ岳登山・山頂を後に下山

景色を十分に堪能した後は下山に向かいます。今登ってきたルートを下り、分岐点に来たら湖畔コースへと進路を取りますが、残念なことに往路と違い、復路で富士山が見えないので初心者には残念な下山ですが、難所もないので安全に下山できます。 

竜ヶ岳登山・山頂から本栖湖畔へ

湖畔コースは、登りのコースと違って3時間で下山することができますが、倒木が横たわっていたり、 急な斜面があったり、階段が湿って滑りやすくなっているので、滑らないように十分注意して下り、分岐点に着いたら湖畔方面へと歩きます。

登り口にたどりついた後は、歩道を進んでスタート地点の駐車場へと向かって歩きます。時間的に余裕がある場合や、富士山をもっと眺めていたい人は、エネルギーが残っていれば、もう一度登ることも可能なのでチャレンジしましょう。

竜ヶ岳登山・「竜ヶ岳〜端足峠〜本栖湖畔」コース

コース概要

POINT竜ヶ岳〜端足峠〜本栖湖畔コース概要

  • キャンプ場入口(75分)
  • 休憩所(75分)
  • 竜ヶ岳(40分)
  • 端足峠(50分)
  • 端足峠入口(45分)
  • 木製橋(20分)
  • 湖岸道路出合(10分)
  • キャンプ場入口

竜ヶ滝の山頂まで登るこのコースは定番のルートと同じ道を辿ります、下山は端足峠(はしたとうげ)を越えて、本栖湖の湖畔へと下ってゆく道です。気をつけないと行けないのは、登山道が整備されていない箇所や、ところどころ倒木もあり注意が必要です。

竜ヶ岳登山・山頂〜端足峠方面


山頂に登山コースを辿って到着した後は、山頂からの景色を十分に楽しみましょう。休憩した後、竜ヶ岳の山頂から稜線を辿り端足峠方面に下ります。 下り坂を下り初めの頃は、富士山や周りの毛無山なども視界に入る為、 爽快な気分を味わう事が出来るでしょう。

ただし道は次第に荒れはじめ、所々に倒木などもあって歩きにくくなったり、雨天時の通行は滑りやすくなり、十分な注意が必要です。そのような滑り安い道を40分ほど頑張って歩き続ければ、やがて端足峠に到着します。
 

この峠の高さは標高1272メートルで、登山道の木立の間からは富士山が垣間見えますが、この辺りで富士山は見えなくなります。これより先の道は、雨ケ岳や毛無山へ縦走することも可能な道で、登山者の中には龍ヶ岳山頂の後、縦走を試みる登山者も多くいます。

端足峠からは、北斜面の尾根伝いに本栖湖方面に下っていきますが、3月頃まで例年登山道に雪が残っている場所も多くありますので注意が必要です。しばらく歩けばやがて分岐に出ます、分岐に出会ったらその分岐を本栖湖方面へと向かって下ります。
 

この辺りは、少し道がわかりにくいところが多くあり、周りには登山道を表すテープが木に貼っていますので、見落とさないように注意しましょう。登山道をそのまま下りて行くと県道への分岐が現れます。県道にたどり着けば、そこは端足峠の登り口です。

この辺りの本栖湖畔の道は、荒れて歩きにくくなっています。そのため湖畔の道を歩くのは避けて、湖畔に沿って作られている県道を選んで進んでいくのがベストな選択ですが、車や自転車などの往来があるので注意しましょう。
 

車道を歩くのは少し時間が必要ですが、風でさざめが立っている本栖湖畔を鑑賞しながら、のんびりを景色を楽しむのも良いでしょう。そのまま歩いて行くと本栖湖湖畔登山口が現れてきます、そのまま歩き続けて10分ほどでスタートした湖畔の駐車場に到着です。
 

竜ヶ岳登山・本栖湖と富士五湖と見どころ


竜ヶ岳と本栖湖の不思議

本栖湖の周りにある自然歩道はしばらくは水辺を進みます、自然歩道と富士五湖が接する場所はここだけです。本栖湖は湖面の標高が802m ありますが。これは東の方にある精進湖や西湖と全く同じ高さです。

三湖のうち一つの湖面の高さが変化すると、他の二つの湖面も高さが変化します。ということはこの三つの湖は湖底のどこかで繋がっているからだと思います。かってこれらの三つの湖はひとつの湖で「せの海」と呼ばれていました。
 

竜ヶ岳登山・富士山の噴火で誕生・青木ヶ原と三つの湖

しかし富士山の溶岩流が湖に流れ込み、その結果分断されたのです。それが西暦864年の富士山の寄生火山の一つ、長尾山の噴火によるもので、これら三つの湖が誕生したのと同時に青木ケ原も誕生したのです。

竜ヶ岳登山・河口湖と山中湖は古い堰止湖

河口湖と山中湖は、剣丸尾や山中丸尾の溶岩流で、せき止められて出来ました。富士五湖が全てせき止め湖でしたが、山中湖からはやがて桂川が流れ出したのです。四つの湖は未だ堰止湖ですが、河口湖は人工的に取水され、富士吉田方面に送られ利用されています。
 

竜ヶ岳登山・寄ってみたい温泉

竜ヶ岳登山のついでに寄ってみたい温泉が「富士眺望の温泉ゆらり」です。ゆらりからは雄大な富士山をまじかに見る事が出来、温泉の種類も、16種類もあります。この温泉は地下1000mから湧出してる天然温泉で、グルメを食べて疲れを取れば気分はまさに最高。

富士眺望の湯ゆらり

  • 住所
    〒401-0320
    山梨県南都留郡鳴沢村8532-5
  • 公式サイトURL
    https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/stay/p5_5071.html
  • 電話番号
    0555-85-3126
  • 営業時間
    10:00~22:00(最終入館21:00)
  • 定休日
    年中無休
  • 駐車場
    あり
    普通:130台(無料)
  • アクセス
    中央自動車道 河口湖ICから10分/富士急行線河口湖駅からバスで20分 富士緑の休暇村前バス停下車

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございます。日本の誇る富士山の年末年始の一時期にしか見ることの出来ない「ダイヤモンド富士」!そのダイヤモンド富士が拝める、竜ヶ岳登山について解説しました。あなたも一度チャレンジしてはいかがでしょう。

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