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【連載】なごり雪を思わせるようなユキヤナギの花言葉を解説!

粉雪が降り積もったかのように白い小花が弓状に垂れて咲くその様子は、まさにユキヤナギという名前にぴったり。早春に咲く白く可愛い花はまるでなごり雪のようです。月曜連載、花と花言葉。今週は可愛い花の風情から花言葉も付いたユキヤナギの花言葉を解説します。
2021年2月22日
ティンカー・ベル
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目次

花言葉も可愛いユキヤナギの特徴

バラ科シモツケ属の落葉低木

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

満開の時期はなごり雪が降ったかのように見えるユキヤナギは、バラ科シモツケ属の落葉低木です。学名はSpiraea thunbergiiと表記します。「Spiraea」とはギリシャ語で「らせん、輪」という意味、「thunbergii」はスウェーデンの植物学者の名前に由来しています。

原産地は日本及び中国です。高さ1m~1.5mの落葉低木で、根元から伸びた枝に、小さな白い花をいっぱい咲かせます。花は花径1cmも満たない小さな5弁花です。庭木や切り花として親しまれています。

和名「雪柳」とは見た目の様子に由来

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

ユキヤナギは和名では漢字で「雪柳」と書きます。開花時期は2月~4月。早春の開花時期になるとポツン、ポツンと白い花が咲き始め、満開の季節を迎えると、まるで粉雪が降り積もったかのように純白の小さな花が弓状に垂れ下がって花が咲きます。

その様子が柳に降り積もった雪に見えることから「雪柳」と名付けられました。「雪」と付く名前とは裏腹に春を告げる花として親しまれています。ちなみに英名は「spirea」という名前です。

別名「小米花(こごめばな)」とも呼ばれる

ユキヤナギは別名「小米花(こごめばな)」とも呼ばれます。この呼び名は地面に散った花が、米粒を撒いたように見えることで、このように呼ばれているのです。

小さな5つの花びらが散った後は、本当にお米を撒いたように、一面真っ白になります。花びらが散り落ちた風景も情緒があります。ただ切り花にして飾った時は、散り際はちょっと触れただけでも花びらがパラパラと落ちるので、掃除が大変かもしれません。

園芸品種にはピンクの花を咲かすものも!

ユキヤナギと言えば、可愛い小さな白い花がトレードマークですが、品種改良によって、近年ピンク色の花を咲かせるユキヤナギも存在するようになりました。

園芸種の名前は「フジノ・ピンク」という名前で紹介されています。ピンク色の花を咲かすこの種類は、濃いピンク色の蕾をもち、開花時期には花びらの内側は白、そして外側が柔らかなピンク色をした花を咲かせます。花はまるで小さなサクラの花のような見た目です。

ユキヤナギの花言葉


「愛嬌」「愛らしさ」

ユキヤナギの代表的な花言葉は「愛嬌」「愛らしさ」という言葉です。由来はこれまで解説してきたユキヤナギの様子にちなんで、このような花言葉が付けられました。ピンクと言っても、とても淡いピンク色のユキヤナギ「フジノ・ピンク」も同じ花言葉でイメージされています。

初雪が降り積もったかのように小花が弓状に垂れ下がって咲くユキヤナギの花。雪のように白く、小さく、可愛らしい花の風情から「愛嬌」「愛らしさ」という花言葉が付きました。

「静かな想い」

ユキヤナギは「静かな想い」という花言葉でもイメージされています。これもユキヤナギの見た目の様子から付けられた言葉です。春風にたくさんの白い小花を付けた柔らかな枝が揺れる姿は、風雅な様子で「静かな想い」という花言葉にぴったりです。

満開の時期も魅力ですが、まだ葉の付いていない枝に、ポツリポツリと物静かに真っ白い小さな花が咲きだす様子も素朴で趣きがあります。切り花の素材としても他の花と相性がよく、茶席の花にもよく利用され、俳句の題材としてもよく使われる花です。

「自立」

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

あまり紹介されていませんが、ユキヤナギの花言葉には「自立」という花言葉があります。原産地の中国や日本では、岩地にユキヤナギが自生しているそんな理由から、昔、ユキヤナギは「岩柳(いわやなぎ)」とも呼ばれていました。

「自立」というユキヤナギの花言葉は、こうした厳しい環境でも綺麗に咲く花姿から付いた言葉です。また1説によると、そんな環境下でも立派に「自立」した子供に育つようにと願う親の愛情を表現している花とも言われます。

「純粋」「清楚」「優美」

Photo byHans

ユキヤナギだけを強調した花言葉ではありませんが、白い花に共通する花言葉で「純粋」「清楚」という言葉があります。ユキヤナギの花言葉としてもイメージされる言葉です。

また白い花に共通する花言葉として「優美」という花言葉もあります。柔らかな弓状の枝に可愛い小花をたくさん付けて、風にそよぐ姿は、まさに「優美」という花言葉のイメージです。

「不祝儀」の意味を持つ花


花言葉ではありませんが、江戸初期2代池坊専好によって完成された華道書の古典である「立華正道集(りっかせいどうしゅう)」の中で、「ユキヤナギは祝儀を嫌う花」とされており、日本ではお祝いの席には不向きの花とされています。

また花に香りはありませんが、花の終盤になると花びらがパラパラと落ちるので、ユキヤナギを贈る花に加えるときは病院のお見舞いには不向きです。

ユキヤナギは葉の紅葉も魅力的!

晩秋に葉が紅葉する

2月に入るとまだ葉のついていない枝にポツンポツンと小さな花が咲きだします。そして2月の中旬を過ぎると緑の葉が枝にたくさん芽吹き、花芽もどんどん開花していきます。4月のサクラが散る時期と同じころに花は散ってしまいますが、花後は若い枝に葉が茂り秋まで伸び続けます。

ユキヤナギの葉は2cm~3cmほどの楕円形の葉で、葉の上部がぎざぎざになっています。夏の時期は細い弓状の枝は緑の葉に覆われ、晩秋になるとその葉は黄色から赤に紅葉し落葉していきます。

紅葉して枝につく冬芽も見どころ!

11月下旬になるとユキヤナギの葉はだんだんと黄色く色付き赤く紅葉していきます。よく観察すると紅葉の時期にも1輪から3輪くらいの花が咲きます。冬芽が残り紅葉の葉の間から花を咲かせるのです。

この時期に開花するユキヤナギの花は、春のように枝いっぱいに花を咲かせるわけではありませんが、ポツンポツンと花を咲かせる冬芽も情緒があり、ユキヤナギの紅葉の見どころです。

ユキヤナギの楽しみ方

庭木として人気

花はもちろん、ユキヤナギのうねる枝ぶりや、花が散って地面が花びらで真っ白になる様子、また晩秋に葉が紅葉する姿や、ポツポツと咲く冬芽の花など、ユキヤナギは1年を通じて様々な表情を楽しませてくれます。

庭に植える場合は、日なたか半日陰になる場所を選んで植え付け、乾燥気味に育てます。よほど乾燥する日が続かない限り、水やりは自然の降雨に任せておけば問題ありません。花の最盛期は3月下旬~4月の初めです。花後は切り戻しをしてあげると生き生きとした新芽がたくさん出てきます。

ソメイヨシノと相性のよい花木

サクラの開花時期とほとんど開花時期が同じのユキヤナギは、サクラの中でもソメイヨシノと相性がよい木だと言われることで、公園などのソメイヨシノの並木の下に一緒によく植栽されています。

ピンクのサクラとユキヤナギの白い花が群れ咲く風景はまるで絵画の世界です。庭にサクラの木があるのなら、その下にユキヤナギを植え込むのもおすすめです。ちなみに鉢植えでも育ちますが、生長が早いので、鉢植えしたなら春か秋に毎年植え替えするようにしてください。


切り花として飾る

「静かな想い」という花言葉にもあるように、ユキヤナギは主張することなく、どの花とも相性がよいので他の花と一緒に切り花にして楽しむのもおすすめです。うねった枝を楽しむために、ユキヤナギだけを飾ってもシンプルに楽しめます。

花がついたユキヤナギの枝も可愛いですが、葉だけのユキヤナギも、柔軟な枝を活用してグリーンの1花材としてアレンジに利用できます。ちなみに切り花にした場合の花もちは1枝1週間程度です。

花言葉を知ってユキヤナギを鑑賞しよう

Photo byHans

柳のような細長い弓状の枝に白くて小さな花が咲く姿は、季節はずれの早春に降り積もったなごり雪のように見えることから「ユキヤナギ」という名がついた花木。花言葉はこうした花の様子にちなみ「愛嬌」「愛らしさ」という言葉でイメージされています。

和名では「雪柳」と書きますが、「雪」という名前とは裏腹に春の訪れを告げる花として親しまれている花木です。花言葉を知って開花時期の花の季節だけではなく紅葉の時期もたっぷりとご観賞ください。

花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェック!

当サイト「暮らしーの」では花言葉について他にもまとめています。特に月曜日は連載して季節の花を追いながら、その花言葉や、由来、その花にまつわる伝説などを解説しています。花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。