圧力鍋を使ったおでんの絶品レシピを徹底解説!
圧力鍋の高圧や低圧で、食感を柔らかくする調理が行えます。また、ちょっとした材料やレシピの違いで、出来上がりも異なるでしょう。そのため、圧力鍋を使ったおすすめの手作り絶品レシピを紹介します。おでんを手作りしたいという人は、ぜひ参考にしてみましょう。
圧力鍋の使い方やレシピのコツさえ掴めば、何分煮込めばいいのわからない初心者にも、簡単に万人受けするおでんを作れるでしょう。具材を入れる順番タイミング、何分煮込むにかという部分もチェックしてみてください。
圧力鍋の特徴
圧力鍋は、大気圧以上の圧力を加えることで調理時間を短縮できる調理器具です。高圧と低圧を使い分けることができ、それぞれ適している食材が異なります。高圧はより短い時間で調理を行えますが、煮崩れが起こるので注意が必要です。
反対に、圧力鍋の低圧は時間が高圧と比べて長くなりますが、野菜でも煮崩れさせずに調理できます。肉料理は高圧、野菜料理は低圧というように圧力鍋の機能を使い分けるようにしましょう。
圧力鍋をおでんに使用するメリット
圧力鍋は使い方を間違えなければ、おでんに出汁を短時間で染み込ませられます。下茹での段階で圧力なべを使うと、柔らかい食感になっておすすめです。
圧力鍋を使えば、簡単に時間をかけた味のおでんになるため、コツいらずで美味しいおでんを作りたい人から人気があります。ただし、材料を入れる順番やタイミングに注意点があるので、おでんで圧力鍋を使う場合はそちらもチェックしましょう。
おでんを作るときのコツ
圧力鍋を使っておでんを作るときは、入れる順番に注意しましょう。柔らかい食材は、後から入れることで煮崩れさせずに作れます。たくさんの食材を使って圧力鍋に入れる場合は、低圧を使用するようにしてください。
また、おでんでは練り物やお肉系の具材が重要です。出汁の旨味をワンランクアップさせるためには、旨みのある食材を入れます。おでんを作るときは、必ず1種類は入れるようにしましょう。
【変わり種】おでんにおすすめの具材
おすすめの具材①お肉系
お肉系の具材なら、ウインナーや手羽先を入れるのがおすすめです。ウインナーはパリッとした食感が特徴的で、投入するタイミングが重要です。早いタイミングで入れてしまうと、旨みがすべて溶け出すので注意しましょう。
手羽先は、煮込めば煮込むほど美味しくなる具材です。皮が多い部分なので、煮込めば旨みが溶け出して、出汁がより美味しくなります。また、煮込んで身が柔らかくなると、骨から簡単に剥がせるのでおすすめです。
おすすめの具材②野菜系
おでん変わった野菜を入れたい場合は、トマトや里芋を入れるのがおすすめです。トマトは煮込むと、トロトロとした食感になります。少しずつ食べることで、酸味がプラスされて変わった味わいになるでしょう。
里芋は、ねっとりとした食感が特徴的な野菜です。煮込み料理に使われることが多いため、おでんにも合います。一度下茹でしてから煮込むことで、中まで十分に味を染み込ませられるでしょう。
おすすめの具材③その他
あまり見かけないおでん変わり種として、焼売や湯葉、厚焼き玉子があります。焼売や厚焼き玉子は、市販のもので問題ありません。出来上がる直前に入れると、ジューシーな味わいになります。
湯葉も市販のものでかまいません。豆乳を使えば、湯葉を自作することも可能です。湯葉は薄い食材なので、煮込まずにおでんの出汁につけるようにして食べてみてください。湯葉をたくさん使うと、まろやかな出汁になるでしょう。
【食材別】おでんの材料の下ごしらえ方法
下ごしらえ方法①大根
おでんに大根を投入する際は、下ごしらえの段階で面取りを行いましょう。面取りとは、大根の角を丸く切り取ることです。角を丸くしておくことで、煮崩れを防ぐことができます。
包丁を使うと、かなり時間がかかってしまいます。中には大根の下ごしらえが面倒だと感じることもあるでしょう。大根の下処理を簡潔にするなら、ピーラーを使って行うのがおすすめです。また、つまようじが抵抗なく入るまで、圧力鍋を使って十分に下茹でをしてください。
下ごしらえ方法②こんにゃく
ヘルシーで女性に大人気のこんにゃくは、コンビニでも見かけるおでんの食材となります。こんにゃくはおでんの味が染み込みづらいため、両面に切り込みを入れておきましょう。切込みは、2mmほど浅く入れるだけで十分です。
また、こんにゃくは臭みが気になる材料でもあります。そのため、こんにゃくの下ごしらえでは少量の塩をまぶし、5分ほど置いて水気を取り除きましょう。最後に、1分ほど下茹でを行えば、下ごしらえは終了です。
下ごしらえ方法③練り物
練り物は、煮込むことで美味しいおでんの出汁が出てきます。しかし、そのためには油抜きを行って、適度に下処理をするのがおすすめです。
練り物の下処理は、上から熱湯を回しかけるだけです。下茹でを行わなくても、熱湯をかけるだけで余分な油を落とせます。油抜きは、ちくわや油揚げ、揚げ豆腐やがんもどきにも行いましょう。
下ごしらえ方法④昆布
おでんは結び昆布を入れることで、出汁にコクが生まれるおすすめ材料です。真水に昆布を30分ほど入れて塩抜きをしたら、両端から二回結び目を作り、真ん中で切ってください。
簡単さを重視する場合は、市販の結び昆布を使うのもおすすめです。昆布を入れる順番は、大根やこんにゃくのあとになります。順番をあとの方にしても、十分昆布の旨みや栄養価の高さを感じられるでしょう。
下ごしらえ方法⑤牛すじ
牛すじは下茹でだけでなく、茹でこぼしという下処理も行ってください。茹でこぼしを行うことで、牛すじアクや余分な脂を取り除くことが可能です。もちろん、気になる臭みを減少させることもできます。
茹でこぼしを行う際は、アクが出てからも1分沸騰させて、ゆで汁を捨てましょう。茹でこぼし後の下茹ででは、圧力鍋を使うのがおすすめです。圧力鍋なら短時間で、プルプルとした柔らか食感になります。
下ごしらえ方法⑥卵
事前にゆで卵にしておくことで、ちょうど良い硬さの卵になります。おでんを美味しくするコツは、少し固めに茹でることです。柔らかい卵でも良いのですが、おでんの出汁がより染み込むのは固ゆでの卵となります。
ゆで卵の殻を簡単に剥きたい場合は茹でるときに、お酢やレモン汁を入れるのがコツです。また、茹でてから少し割れ目を作り、冷水に漬けておくけば、工程を取り入れないよりも殻を剥きやすくなります。
下ごしらえ方法⑦じゃがいも
大根のように味が染み込みやすいじゃがいもは、ホクホクとした食感が特徴的です。ただ、圧力鍋に入れると煮崩れしてしまいます。大根と違う点は、下茹でを圧力鍋で行わない点です。圧力鍋は使わず、鍋で様子を見ながらおでんの下茹でをしてください。
より煮崩れを防ぎたいなら、下茹で前に面取りを行いましょう。大きめに切っておけば、食べごたえが出ます。出汁で下茹でを行えば、味が染み込みやすくなっておすすめです。
美味しいおでんの作り方を4選紹介!
圧力鍋を使ったおでんの作り方①「めんつゆ」で簡単レシピ
簡単においしいおでんを圧力鍋で作りたいなら、めんつゆを材料に加えましょう。めんつゆには、出汁と醤油だけでなく、みりんや砂糖など様々な調味料が含まれています。そのため、めんつゆを入れるだけで美味しいレシピになり、コツいらずです。
めんつゆと圧力鍋を使うレシピは、時間がないときに使いましょう。めんつゆを入れるタイミングは下ごしらえが終わった後で、量は3倍なのか4倍なのかによって異なります。仕上がりの様子を見ながら、味を調節してみてください。
材料 大根1/2本 砂糖大さじ2 めんつゆ4倍濃縮100cc
圧力鍋を使ったおでんの作り方②「鶏ガラスープの素」で本格レシピ
より本格的なおでんを圧力鍋で作りたいなら、鶏ガラスープの素を入れるのがコツです。普段のレシピに鶏ガラスープの素をプラスするだけで、コクをプラスできます。また、圧力鍋を使うことで、コクのあるおでんの出汁を材料に染み込ませることが可能です。
鶏ガラスープの素は、2~3人分で小さじ1を入れるだけで十分です。少しのことですが、おでんの味に変化をもたらすことができます。
材料(4人前)鶏がら1個 塩大さじ1 カツオ出汁大さじ1 あご出汁大さじ1
圧力鍋を使ったおでんの作り方③「白だし」で優しい味レシピ
白だしは、出汁を優しい味にするおすすめの作り方となります。白だしは濁りのない出汁で、コンビニのような優しい色味と味になります。白だしも、コツがいらないおすすめな作り方の一つです。
白だしには、昆布や鰹節に、薄口しょうゆやみりんなどの調味料が加えられています。白だしだけの作り方もおすすめですが、仕上がりに合わせて醤油や砂糖をプラスすると、より好みの仕上がりになるでしょう。
材料(6人前)昆布1切れ 水1500cc 白だし100cc 薄口しょうゆ50cc みりん150cc 酒15cc 顆粒だし1パック 砂糖大さじ1.5
圧力鍋を使ったおでんの作り方④「ほんだし」で基本レシピ
ほんだしは、簡単に味をワンランクアップできるため、おでんづくりの時短になります。かつお節や昆布から出汁を取っても良いのですが、時間がかかってしまうこともあるでしょう。その反面、ほんだしは時間をかけずに簡単に美味しい出汁を作れます。
砂糖と醤油、酒を同じ分量で入れて、ほんだしはその半分にしましょう。塩で味を調えたら、コツいらずの美味しいおでんが完成します。ほんだしを入れるタイミングは、圧力鍋を使うときです。
材料(4人前)水1000cc ほんだし大さじ1 砂糖大さじ2 醤油大さじ2 酒大さじ2 塩小さじ1
圧力鍋を使用する際の正しい使い方&注意点
使い方①材料をカットしてフタをセットする
材料をある程度の大きさにカットしたら、圧力鍋に水と材料を入れます。フタとオモリには、正しいセットの仕方があるので、説明書を確認しながら行いましょう。
このとき、火は強火にするのですが、圧力鍋の底から火が出ない程度に調節しましょう。圧力がかかっていることを示すピンが動いたら、チェックを行ってください。
使い方②ある程度熱したら火を弱める
蒸気が出ているときは、うまく加圧できているということです。食材に合わせて加熱時間を調節してください。加熱しているときは、火の強さを弱めにしましょう。
加熱時間を終えたら火を消し、一定時間触らないようにしてください。圧力鍋は、火を消してから一定時間放置することで美味しいおでんを作れます。
注意点①放置時間を作る
放置時間を作ることで、中に残っている圧力を使って調理が行えます。そのため、圧力が抜けるまではフタを開けないようにしましょう。圧力が抜けるまでは、シューという音が鳴っています。音を聞きながら、圧力鍋の状態を確認してください。
オモリを傾けると、音が再度聞こえてくる場合もあります。必ず、最後まで圧力が抜けているか確認を行いましょう。
注意点②水の量を確認する
圧力鍋は、空だき禁止の調理器具です。そのため、圧力鍋を使う際は、必ず水を入れるようにしてください。水の量は、作る料理によって異なります。基本的には、4人分で800ccを目安に圧力なべを使用しましょう。
使う圧力鍋によっては、適している水の量が異なります。圧力鍋をすでに持っている場合は、入れられる水の量を確認してください。あまり多く入れすぎると、うまく調理できない場合があります。
圧力鍋を使ったおでんのQ&A
圧力鍋はキャンプに利用できますか?
圧力鍋は、コンロの火を使えればキャンプでも利用できます。そのため、手の込んだ料理をキャンプで作りたいという人は、圧力鍋をキャンプに持ち込むのもおすすめです。
おでんのレシピは関東と関西でどのような違いがありますか?
関東と関西では、おでんに入っている具材や味がことなります。関東のおでんは、ちくわぶやはんぺんが入っているのが特徴的です。また、味は昆布と鰹節を使った出汁に醤油を入れます。
関西のおでんは、タコやクジラを入れる習慣があります。味は塩や薄口しょうゆを使っているため、あっさりとした味わいが特徴的です。
圧力鍋を使って短時間でおでんを作ろう!
冬になると、おでんをたっぷり食べたいという人も多いはずです。そんなときは、簡単で美味しい作り方を実践してみてください。簡単な材料だけでコツは一切いりません。高圧と低圧を使い分ければ、圧力鍋で時間をかけることなく作ることも可能です。
材料を入れる順番やタイミングなど注意点もいくつかあります。そのため、圧力鍋を使っておでんを作る場合は、圧力鍋の使い方や注意点も頭に入れておくようにしましょう。
おでんが気になる方はこちらをチェック!
おでんは関東と関西でレシピが違うことから、家庭によって味がことがる場合が多いです。そのため、他のアレンジレシピを知りたいという人もいるでしょう。
おでんは、寒い冬キャンプが暖かくて楽しくなる料理の1つでもあります。下記では、そんなおでんのアレンジレシピや具材について紹介しているので、これから作りたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
冬キャンプ×おでんが美味しくて暖まる!その簡単な作り方やアレンジ具材をご紹介!
さむい冬キャンプでおすすめのおでん。簡単な作り方とアレンジ料理のレシピをご紹介しています。こらからキャンプを始めてみたい方にも試してもらえる...
【連載】旦那めし。寒い夜はあたたかいおでんを食べよう!定番レシピから意外なアレンジまで紹介!
朝・晩風が冷たく冷え込む日が多くなってきました。そんな夜はおでんで温まりましょう。関西風出汁の定番レシピ〜アレンジ・こんなものも種になるの?...