Esbit(エスビット) ポケットストーブ
ポケットストーブ ミリタリー
ポケットストーブ ミディアムWS
ポケットストーブ・ラージ
エスビットのポケットストーブとは
ドイツ発の固形燃料
エスビットとはドイツ発の固形燃料のことです。「Erich Schumms Brennstoff in Tablettenform」の頭文字をとってエスビットと名付けられました。
発売は1933年まで遡る古くから愛されているアウトドア用の固形燃料です。タブレット型で手軽に使える扱いやすさ、燃焼時に煙などが発生しないことから日本市場でも大人気です。現在は固形燃料といえばエスビットまたは、エスビット型と言われるほど浸透しています。
ポケットストーブは小さな焚き火台
アウトドアで固形燃料を使うには容器が必要になります。エスビットのポケットストーブとはエスビットに合う小さな焚き火台のようなもので、ポケットストーブの中に置いて使うことで周囲に燃え広がらず安全に使えることから、エスビットなどの固形燃料を使うときに必要な道具となります。
折りたたみ式で非常にコンパクトになることから軍隊でも採用されるほど携行性が高く、防災用品として活用できる便利な固形燃料、ポケットストーブです。
エスビットのポケットストーブが活躍するシーン
エスビット(固形燃料)とポケットストーブは非常に軽くてコンパクトなため登山、キャンプ、釣り、車中泊、屋内といたるところで使えます。しかし、燃焼時に微量な有毒ガスが発生することから換気のいい場所で使いましょう。車中泊は車の外、キャンプはテントの外、屋内は必ず換気のいい場所で使いましょう。
エスビットポケットストーブの基本情報
Esbit(エスビット) ポケットストーブ
ポケットストーブは自社のタブレット(固形燃料)にフィットする9.8×7.7×高さ4.8cmとなり、重さは170gです。素材は亜鉛メッキスチールとなり、タブレットを中に収納した状態でポケットに収まるコンパクトで携帯しやすい魅力があります。
ポケットストーブがゴトクになるため、お湯を沸かすなどの簡単な調理もそのままできるところも支持されている理由です。さらにポケットストーブには4gのタブレットが20個も付属していますよ。
種類1:ポケットストーブ ミリタリー
ポケットストーブ ミリタリー
スタンダードモデルと高さなどに違いはありませんが、ドイツやスイスの軍隊で活躍しているモデルです。ポケットストーブ自体は変わりませんがタブレットに違いがあり軍隊の遠征時などの使用状況が想定されたパッキングになっていて、完全防湿の特殊なパックに包まれていて湿気に強いです。
また、タブレット自体もスタンダードが4gに対しミリタリーは14gと大きくなっています。
種類2:ポケットストーブ・ラージ
ポケットストーブ ミディアムWS
やや大きくなったポケットストーブになりサイズは115×86mmです。重さは総重量で176gになります。素材は電気亜鉛メッキコーティングスチールです。本品はミディアム専用の風防が付属し、耐風性が増していてよりアウトドアで使いやすくなっったモデルになります。
サイズが大きくなったことにより、タブレットをたくさん収納できるようなり、連泊したときでも持ち運びやすくおすすめです。
種類3:ポケットストーブ・ラージ
ポケットストーブ・ラージ
1番サイズが大きいポケットストーブで132×96mm、174gになります。スタンダード、ミリタリーよりも一回り以上大きく大型のクッカーが使えるようになったポケットストーブです。大きくなった分収納時の厚み(高さ)もでてきて39mmにもなります。もともと平らなのであまり高さを感じませんが、スタンダードと比べると厚くなっていますよ。
タブレット(固形燃料)の種類
4g×20個のスタンダード、5g×16個、14g×6個で特殊なパッキングのミリタリー、ミリタリーを12個同封したタイプ、27g×8個の大きなタブレットがありサイズや量が異なります。素材はヘキサメチレンテトラミンとなりアルコールとは別物です。
吸湿性などもあるため封を切るとできるだけ使い切るか密封容器、パックなどに入れて空気に触れないようにして保管するといいでしょう。なお、バリエーションなどは2021年2月23日の時点ものです。
日本での発売元
ポケットストーブにはさまざまな種類がありますが、日本ではポケットストーブやタブレットなどエスビットの各種商品を発売しているのは飯塚カンパニーとなります。
エスビットポケットストーブの特徴
1:使い方が簡単
ポケットストーブの使い方は非常に簡単です。折りたたまれているポケットストーブを開いて、真ん中にタブレットを置き、クッカーを置き、ライターなどでタブレットを着火するだけです。開いた部分がゴトクの役割をするため網などは不要です。開き具合でゴトクの大きさも少し調整できますよ。
ポケットストーブは単純構造、簡単な使い方しかできないため重たいものは乗せないようにしましょう。タブレットは焚き火の着火剤と同じで簡単に火をつけられます。
炊飯との相性がいい
四角い飯ごう、クッカーのメスティンとポケットストーブは相性がよく、メスティンは固形燃料を使った自動炊飯が有名です。自動炊飯のときによく使われている固形燃料というのは、エスビットのポケットストーブとタブレットになります。メスティンの素材はアルミのため軽く、小さなポケットストーブでも問題なく使えます。
誰でも簡単に炊飯でき、誰でも簡単に扱えるためキャンプ初心者にもおすすめですよ。
簡単に着火できる
タブレットの材質はヘキサミンとなり吸湿性がありますが、湿っていても比較的簡単に着火できるところも特徴です。アウトドアでは雨や結露などにより湿気を帯びやすいですが、きちんと着火してくれるため非常に使いやすいですよ。火をつけるときも使い捨てライターやマッチなどで簡単に着火でき、炭や薪と比べ扱いやすいです。
また、前述したようにポケットストーブに燃料がきちんと付属していて初回はタブレットを買わなくてもいい便利な特徴があります。
2:火力が高い
スタンダード(4g)のタブレットで28Kcalあります。小さなタブレットですが高い火力があるためきちんとお湯を沸かしたり、料理したりできますよ。ただし火力が高い分すぐに燃え尽きるため使うときは2個、4個と複数使いましょう。エスビットの使い方で大切なポイントです。
測定条件にもよりますが、アルコールストーブよりも素早くお湯を沸かせると言われていますよ。冬でも火力はありますが、寒いので防風対策をきちんとして使わないと時間がかかります。
ポケットストーブは工夫が豊富
冬でも使える火力というのはポケットストーブの大きな特徴です。タブレットの材質がいいだけでなく、ポケットストーブ自体に燃焼効率をよくする工夫があり、底部のスリットから空気を取り込むようになっています。またゴトクとしてクッカーを支える壁も火力を高める構造です。
使うときは風防や石で囲むと耐風性ましてより安定した火力になります。200mlの水を20度の気温、海抜20m場所でタブレットを2つ使うと5分程度沸騰します。
風防は100均でも手に入る
風防は本格的なアウトドア用品として発売されているものもありますが、近年は100均からも風防が発売されていますよ。材質は金属できちんと耐火性もあります。
3:コンパクトで軽量
ポケットストーブ1番大きいサイズでも重さは174gしかありません。燃料を含めても200g程度になりシングルバーナーとガス缶の組み合わせと比較すると非常に軽量です。
また、収納サイズも1番大きいサイズで、13.2×9.6×3.9cmしかなく圧倒的にコンパクトです。ソロキャンプでなおかつ自転車、徒歩におすすめのアイテムです。また、軽いので登山にもおすすめになります。専用ケースがないため、寸法に合ったものを見つけないといけません。
燃料も一緒に収納できる
収納状態でも少し高さがあり、中にタブレットが収納できます。ポケットストーブの大きさにより収納できるタブレットの種類や量が異なりますが、ミディアムサイズのポケットストーブなら4gのタブレットが20個と着火に必要なライターも一緒に収納できますよ。
1番大きいポケットストーブラージではさらにたくさん収納できパッキングしやすい魅力があります。また、各ポケットストーブにはタブレットも付属するため初回は燃料を買わなくても大丈夫ですよ。
4:他の固形燃料でも使える
ポケットストーブはエスビットのタブレット専用というわけではありません。100均などで販売されている固形燃料のゴトク兼用下敷きとしても使え、手持ちの固形燃料を使いやすくしてくれるツールとして利用できます。ただのスチール箱ではなく、燃焼効率を意識した構造になっているため、他の固形燃料でもよく燃えてくれます。
ポケットストーブのサイズが変わっても汎用性の高さは変わらず、ゴトク兼用下敷きとして非常に使いやすい特徴がありますよ。
5:煙が出ない・臭いがでない
エスビットはもくもくと煙が出ないところも人気です。炭のように焼き鳥や焼き魚のように直火で料理するのは避けたほうがいいですが、クッカーを使った料理なら問題なく使えますよ。タブレット自体は特有の臭いがありますが、お湯を沸かしたときに移るということはなく炊飯から、お湯沸かし、簡単な料理まで対応できます。
ほぼ煙がないと言われていて、爆発性や液体化することもない初心者でも扱いやすい固形燃料です。
すすと燃え残りについて
簡単に使える便利なエスビット、ポケットストーブですが、黒いすすが発生しますよ。真っ黒になるほど発生すると言われているので注意してくださいね。
6:サイズが選べる
ポケットストーブのサイズが選べるところも大きな特徴です。クッカーによってサイズを変えることで安定して使えますよ。ポケットストーブは蓋の開閉具合がそのままゴトクの大きさになるため大きなクッカーを使うときは、ミディアムやラージを使うといいでしょう。
ミディアムはスタンダードサイズとラージの中間の大きさになります。風防があるのはミディアムだけです。専用の風防があったほうが携帯性は高いです。
タブレットもサイズが選べる
固形燃料のサイズ違いを展開しているメーカーは少ないためエスビットのポケットストーブならびに固形燃料にはサイズが選べるという特徴もあります。タブレットのサイズが異なることで、燃焼時間や火力が異なりますよ。基本的に大きいほうが火力が高く、燃焼時間が高くなります。
軽さを優先するか、火力や燃焼時間を優先するかでスタンダード、ミリタリー、27gの大きいサイズを使い分けるといいでしょう。
エスビットポケットストーブのまとめ
ポケットストーブは使い方が大切
ポケットストーブは誰でも気軽に使え、安全性も高く、炊飯もきちんとできる便利アイテムです。炊飯などの簡単な料理ができ、ガス器具と比べ圧倒的に携帯性が高いため登山でも使いやすいですよ。一方で風によわいので石などで囲んで風を遮る防風を作ったり、ポケットストーブに使ったクッカーはすすを落とさないといけないなどの注意点もあります。
特に通気性の悪い狭い場所では使わないようにしてくださいね。特徴と注意点を覚えて正しく使いましょう。
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