固形燃料はキャンプで大活躍!
固形燃料の主な成分
固形燃料はメタノールとアルコールを主な成分とした燃料です。着火時には酢酸カルシウムやエタノールが化学反応を起こして燃焼します。固形燃料はキャンプなどのアウトドア以外にも、飲食店の鍋料理や煮込み料理といった料理の保温にもよく使われています。
燃焼時間は目安として約20~25分ほどです。しかし、使用する個数や1個あたりのグラム数によって大きく変わるので購入する前に確認しておきましょう。
着火剤としても活躍するのでキャンプにおすすめ!
固形燃料は着火剤代わりにもなります。通常、火をおこすときにはガスバーナーなどのキャンプ用品が必要ですが、バーナーはかさばりやすく荷物になりがちです。しかし、固形燃料を使えば着火剤代わりにもなる上に炊飯や調理などの本来の用途でも使用できるのでとても便利です。専用のストーブやミニ焚き火台と合わせて使うことで焚き火を楽しむこともできます。また、固形燃料はコンパクトなので荷物の邪魔にならず、結果的にキャンプ時の荷物量を減らせます。使い方はそのまま火をつけるだけなのでとても簡単です。
固形燃料の使い方とは
使い方
使い方は簡単で、ライターやマッチなどで着火するだけで火をつけられます。キャンプなどのアウトドアの際に使う場合は、できるだけ地面が平坦な場所で使うようにしましょう。また、一度火をつけた固形燃料は最後まで使い切る方が安全です。燃焼中に火を消したい場合は、息を吹きかけて消すのは危険なのでやめましょう。消し方は専用のキャンプ道具を使うと安全に消せるのでおすすめです。
消し方
基本的に最後まで使い切るのがおすすめですが、消し方を知っておくと万が一の際に役立ちます。燃焼中の固形燃料の消し方は、火消し棒というキャンプ道具を使うと途中でも安全に消せるのでおすすめです。アウトドアで固形燃料をよく使う方は、火消し棒を1本持っておいて損はありません。また、専用の入れ物などに入れて使用する場合、燃料が入っている入れ物にふたをして火を消すのが一般的な消し方です。
捨て方
固形燃料は最後まで使って捨てるのがおすすめです。ゴミの分類としては、基本的に燃えるごみとして出すのが一般的になります。しかし、缶入りの固形燃料はライターやスプレー缶と同じ発火性危険物に分類される地域もあるので、捨てる際には市区町村のゴミ分別を確認しておきましょう。また、燃焼途中で消した固形燃料は非常時の貴重な燃料として活躍するので保存しておくと災害時に役立ちます。
固形燃料の種類
卓上用タイプ
約20g程度に小分けされている基本的な固形燃料です。今回紹介している商品もこの卓上用タイプがメインになります。使い方は専用の受け皿などにのせて火をつけるだけです。消し方はそのまま燃料が燃え尽きるのを待つか、火消し棒を使って消火します。コンパクトサイズのため使いやすく、持ち運びが楽なのでキャンプなどのアウトドアや非常時の備蓄としても活躍します。
缶入りタイプ
缶入り固形燃料はパラフィンという炭化水素化合物の一種を主成分としています。パラフィンはろうそくの原材料として使われている白色で無臭の個体です。缶入りタイプはサイズが大きいのが特徴で、焚き火などアウトドア時に長く固形燃料を使用したい方に向いています。使い方は他のタイプと同じくライターなどで着火するだけですが、消し方が異なります。消し方は固形燃料のふたを閉めるだけで消火できるので、専用のキャンプ道具が不要です。再度使いたい場合もふたをあけてそのまま火をつけるだけで使用できます。
タブレットタイプ
タブレットタイプの固形燃料は、卓上用タイプよりもサイズが小さいので着火剤としても使いやすいのが特徴です。もちろん、湯沸かしなどの簡単な調理もできます。外箱も手のひらサイズと比較的コンパクトなものが多いです。タブレットタイプは使いたい分だけ使えるので少しずつ燃料を使用したい方におすすめです。
キャンプにおすすめの固形燃料①
エスビット 固形燃料ミリタリー
アウトドア用の固形燃料で有名なメーカーであるエスビットは、名前だけでも知っている方が多いのではないでしょうか。この「固形燃料ミリタリー」は海外の軍隊でも実際に使用されている商品です。タブレット型の固形燃料で、1箱に6個のタブレットがパックに小分けされた状態で入っています。煙が出にくい上に燃焼も安定していて食材へのにおい移りも少ないのが特徴です。また、エスビットはアウトドア用のストーブやコンロなどのキャンプ用品も数多く販売しています。
グラム数(1個あたり) | 14g |
燃焼時間(1個あたり) | 約12分 |
エスビット 固形燃料ミリタリー
キャンプにおすすめの固形燃料②
ニチネン トップボックスA
ニチネンから販売されている「トップボックスA」は、1パックあたり約66個入りと大容量の商品です。しかし、固形燃料ひとつひとつに包装がされている上に外袋にもチャックが付いています。密封して保存ができるので乾燥による燃料の劣化がしにくいです。また、使用時に燃えカスが出ても、固形燃料にアルミが付いているため後片付けが簡単にできます。使い方も火をつけるだけと手軽なのでキャンプ時はもちろん、一人用コンロを使って焼肉や煮込み料理を食べる時にも活躍します。
グラム数(1個あたり) | 30g |
燃焼時間(1個あたり) | 約22分 |
ニチネン トップボックスA
キャンプにおすすめの固形燃料③
キャプテンスタッグ ファイアメイト
キャプテンスタッグから販売されている「ファイアメイト」も上記で紹介した商品と同様、大容量の固形燃料です。しかし、こちらは数十グラムの固形燃料が個包装されているタイプではありません。600gと非常に大きいサイズのため、長時間焚き火したい方や煮込み調理などコンロを使ってキャンプで作りたい方におすすめです。通常の燃焼時間は約1時間ですが、商品内部に付属している中ふたを使えば約2時間まで延ばせます。また、消し方もふたをしめるだけなので簡単です。
グラム数 | 600g |
燃焼時間 | 約1時間 |
キャプテンスタッグ ファイアメイト
キャンプにおすすめの固形燃料④
カエン ニューエース
カエンから販売されている「ニューエース」は、ひとつずつ小分けされている上にアルミも付いているのでキャンプにおすすめです。着火しやすく燃焼も安定しているので、火力調整の手間がほとんどかかりません。また、固形燃料に消臭剤が練りこまれているのでにおいがでにくく、自宅でも手軽に使いやすいのが特徴です。開封して固形燃料が余った場合、チャック付きの保存袋などに入れて直射日光の当たらない場所に保存すると長持ちします。
グラム数(1個あたり) | 30g |
燃焼時間(1個あたり) | 約18~26分 |
カエンニューエースE 30g
固形燃料の保存方法
きちんと密封して保存するのがコツ!
一度開封した固形燃料は、主成分のアルコールが空気中に揮発するので劣化スピードが早くなります。保存方法としては、あらかじめ入っていた外袋や缶にもどして密封保存するのがおすすめです。また、使いかけの100均の固形燃料を保存する際は、ラップなどで包んだ上で別途チャック付きの保存袋に入れて保存すると長持ちします。できるだけ固形燃料が酸素に触れないように保存するのがコツです。
保存する場所は、直射日光が当たらず風通しも良い場所を選びましょう。
100均からも数多く販売されている
手軽にキャンプを楽しみたい方におすすめ
100均メーカー各社からも数多くアウトドア用品が販売されています。キャンプ用の固形燃料も販売されていますが、燃焼時間などの性能はそれぞれ異なるのであらかじめ確認しておきましょう。とても安価なので、これからキャンプを始めたい方や費用をできるだけ抑えたい方におすすめです。使い方や消し方はアウトドアメーカーの商品と同じですが、アルミ付きのものでも溶けてしまう可能性があるので使う際は受け皿を用意しておくと安心です。
また、商品を開封した後に保存する際は外袋から固形燃料を取り出して、チャック付きの袋に入れて保存しましょう。
キャンプで使える100均の固形燃料①
ダイソー カップ入り固形燃料
100均メーカーのダイソーから販売されている「カップ入り固形燃料」は、安価にもかかわらず火力や燃焼時間が優れています。燃えカスやススが多いのが欠点ですが、燃焼時間や火力は他社製品と変わらない品質で使えるので問題ありません。また、ストーブやコンロの燃料としても使えますが、アルミカップが溶ける場合があるので使用時は受け皿などを用意しておくと安心です。1個あたりの燃焼時間が約15~20分の上、3個入りで100円というお手頃価格も魅力の一つです。
グラム数(1個あたり) | 25g |
燃焼時間(1個あたり) | 約15~20分 |
キャンプで使える100均の固形燃料②
キャンドゥ 固形燃料
同じく100均メーカーの一つであるキャンドゥからも、キャンプ用固形燃料が販売されています。キャンドゥの商品も3個入りで100円なのでとてもリーズナブルです。しかし、キャンドゥの固形燃料にはアルミが付いていないので、使い方としては固形燃料の下に受け皿を置くと安全に使えます。また、キャンドゥは公式ホームページから大口注文も可能なので、使う機会が多い方は店頭だけではなくこちらも利用してみてはいかがでしょうか。
グラム数(1個あたり) | 25g |
燃焼時間(1個あたり) | 約15~20分 |
キャンプで使える100均の固形燃料③
セリア アルミ付き固形燃料
100均メーカーのセリアから販売されている「アルミ付き固形燃料」は、固形燃料にアルミが付いているだけでなく外袋もアルミ製です。外袋がアルミ製のため、開封前に主成分であるアルコールが揮発して商品が劣化するのを防ぎます。1個あたり30gなので、燃焼時間が約20~25分と長く炊飯など時間を要する料理を作る際に活躍します。30gの固形燃料は100均で購入できる商品の中では最大です。100均で燃焼時間が長いキャンプ用の商品を探している方は、こちらを購入してみてはいかがでしょうか。
グラム数(1個あたり) | 30g |
燃焼時間(1個あたり) | 約20~25分 |
キャンプで使える100均の固形燃料④
セリア 固形着火剤
セリアは、5個入りの商品も販売しています。5個入りの固形燃料は、3個入りの商品よりも1個あたりのグラム数が少ないです。そのため燃焼時間も約10~15分と短く火力も弱めですが、より小分けされているので固形燃料を使う回数が多い方に向いています。また、比較的小さいサイズなので燃料を余らせることなく使い切りやすいです。短時間の調理をメインでキャンプする方や非常用の備蓄としては、手軽に使えるこちらの商品がおすすめです。
グラム数(1個あたり) | 20g |
燃焼時間(1個あたり) | 約10~15分 |
固形燃料を使ってキャンプ料理もできる
簡単な料理にはストーブが便利!
ストーブは、炊飯や湯沸かしなどの簡単な調理に向いているのでアウトドアの際に活躍します。ストーブの特徴としては、軽量で折りたたみ可能なものが多いのでかさばらずキャンプに持っていく荷物を少なくできます。アウトドアなど、外でストーブを使用する際には風除け対策をするのがおすすめです。ストーブの周りに簡易的な壁を作ることで、風の影響を受けることなく火力が安定します。また、ストーブの中には耐火性の専用受け皿や、持ち歩く際に便利な収納袋がセットになっているものもあります。
エスビット チタニウム ストーブ
コンロはより本格的な料理が楽しめる
コンロはストーブと比べて、バーベキューや煮込み料理などの本格的な料理が楽しめることが特徴です。コンロはキャンプ時はもちろん、一人鍋の際にも活躍するので大きいカセットコンロを出す必要がありません。ストーブと同じく、コンロも専用の受け皿などがセットになっている商品があります。コンロを選ぶ際には材質がアルミ合金やステンレスのコンロがおすすめです。アルミ合金やステンレスのものは軽く耐久性も優れているので、持ち運んで移動する機会が多いキャンプにおすすめです。
ニイタカ 固形燃料用 丸コンロTセット黒
固形燃料を使って上手く料理するコツ
使う量で火力調整するのがコツ!
火力は使用量を増やしたり減らすことで調整可能です。製品や1個あたりの重さによって異なりますが、燃焼時間が長く火力も安定している固形燃料であれば、炊飯などの長時間を要する料理をする場合でも1つで済みます。少しだけ使用したい場合は小さいサイズを使い、時間を要する料理などを楽しみたい場合は大きいものを使うなど場面によっての使い分けが重要です。
また、大きいサイズの調理道具を使う場合は、固形燃料を1個だけでは火力が足りない場合があります。この場合、いくつか固形燃料を使うと火力が安定します。さらに火消しふたなど専用の道具を使うと、消し方も簡単になる上により細かく火力調整ができるので本格的な料理をする方におすすめです。
イケダ 18−0火消し蓋 固形燃料皿用
まとめ
固形燃料の使い方を知ってキャンプを楽しもう!
今回はキャンプや鍋料理などで活躍する固形燃料の使い方や消し方、おすすめ商品などを紹介しました。ここで紹介した商品以外にも、数多くの優れた製品が販売されているので自分に合ったものを選択してくださいね。固形燃料は単体でも着火剤や燃料として使えますが、専用のストーブやコンロがあるとバーベキューや焚き火など、キャンプでの過ごし方の幅がさらに広がります。また、使い方もシンプルなので初心者の方でも簡単に扱えます。気になった方はこの機会に調べてみてはいかがでしょうか。
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