はじめに知って欲しいこと
コーヒーに含まれるカフェインは体や脳の覚醒作用があり、上手に付きあえば、日中の眠けやだるさをコントロールも可能です。
この記事では、コーヒー浸けの毎日を過ごす筆者が、マンデリンの評価や等級といった雑学、さらにはおすすめの美味しい飲み方までマンデリンの魅力を徹底的に紹介していきます。
味わいを決める焙煎度合い
コーヒー豆は焙煎する過程で風味も失われていきます。しかしマンデリンという品種は焙煎しても、風味を失われにくい性質をもっているのです。そのためマンデリンは他の銘柄と比べて、苦味が強くても風味も強いといえます。
コーヒー豆は生豆の状態から焙煎することによって、私たちのよく知る茶色の豆に変わっていくのですが、深煎りになるほど豆の色は黒くなり、苦みが強く、風味は弱くなる性質にあるのです。
最適な焙煎度合いは銘柄ごとに違うので、頭に入れておいたほうがいいでしょう。
マンデリンは日本人に合っている
ファミリーレストランやコンビニに置いてあるコーヒーマシーンは、深煎りに焙煎された種類の豆が、色濃くブレンドされています。それだけ私たち日本人は酸味が弱くて苦みの強いコーヒーを飲む機会が多いのです。
マンデリンは焙煎度合いが深煎りに適している銘柄なので、私たちの口に親しみやすいといえるでしょう。ブレンドではものたりないと感じた方には、まずマンデリンを飲んでみることをおすすめします。きっとマンデリンに親しみを覚えるでしょう。
マンデリンの特徴とは
芳醇な香りと深いコク
マンデリンの最大の特徴は風味にあり、ハーブやシナモンにも例えられるほど芳醇な香りをしています。そして味わいは酸味が少なく、強い苦みが特徴的です。
まとめると、マンデリンの特徴は深いコクとよばれる強い苦みとさっぱりとしたシャープな後味、そして独特な香りをもつバランスのとれた種類の銘柄といえます。またマンデリンはチーズケーキやモンブランなど、濃厚なスイーツとの相性が抜群で、食後のデザートとの組み合わせにもピッタリな銘柄です。
マンデリンについてもっと詳しくなろう
マンデリンの産地はコーヒー豆生産量世界4位の国
マンデリンの産地はインドネシアにあるスマトラ島です。インドネシアではマンデリンの他にも、KEYコーヒーでおなじみの「トラジャ」や「ジャワ」といった有名な銘柄の産地としても知られています。
マンデリンの産地であるインドネシアでは、毎年約63万トンものコーヒー豆が生産されており、ブラジル、ベトナム、コロンビアにつぐ、生産量が世界4位の生産国として世界中から高い評価を受けているのです。
インドネシアでは貴重なアラビカ種
コーヒー豆は大きく分けると、2種類に分類されます。レギュラーコーヒーとして使用されるアラビカ種とインスタントコーヒーなどに加工されるカモフォラ種です。マンデリンはアラビカ種なのですが、アラビカ種はカモフォラ種にくらべて病気に弱く、生産しにくい特性があります。
そのためインドネシアで生産される豆の大半はカモフォラ種であり、アラビカ種は、ひとにぎりしか生産されていません。それだけマンデリンは世界的に貴重な種類のコーヒー豆なのです。
等級、グレードとは
コーヒー豆は収穫されると品質によって、等級ごとにランク分けされます。ですがランク分けの基準は産地ごとに違っていて、栽培された場所の標高で評価する国もあれば、生産された豆の大きさや味で評価を決める国もあるのです。
インドネシアでは300g中に欠点豆や異物の数が少ないほどよい評価をもらえます。そしてふり分けられた等級を高いものから、グレード1~グレード5の5段階で評価され、評価の高いものほど、味の均一性が保証されるということです。
マンデリンのおすすめの美味しい飲み方
ここまではマンデリンの特徴や産地を紹介してきました。ここまで読んでくれた人は「さっそくマンデリンを試しに飲んでみよう!」と思っているはずです。しかしただ試すだけではもったいありません。
マンデリンにはおすすめの美味しい飲み方がたくさんあります。せっかくならいろんな種類の抽出方法を試してみて、自分の性格と生活スタイルにあった方法を見つけましょう。きっとお気に入りのマンデリンの飲み方が見つかるはずです。
まずは深煎りのマンデリンから
マンデリンはまずは中煎りから深煎りで試してください。一部のスーパーマーケットでも販売されていることがありますが、専門店にいくのがベストでしょう。理由は簡単で、専門店のほうが圧倒的に新鮮な豆が販売されているからです。
また基本的に専門店の店員さんはもれなくコーヒー博士なので、質問などしたら喜んで答えてくれるはずですよ。近くに専門店がなかったり、専門店に行くハードルが高いようでしたら、最近はインターネットでも美味しい新鮮なマンデリンが購入できます。
マンデリンはミルクとの相性がいい
マンデリンはミルクとの親和性が高いので、カフェオレも美味しい飲み方です。マンデリンの最大の特徴である風味は、ミルクで割っても失われません。ミルクのほんのりとした甘さとマンデリンの苦味と風味が見事に混ざりあい、とてもマイルドで上品なカフェオレになります。
美味しいマンデリンで作るカフェオレは、若い女性はもちろんコーヒーが苦手な人など、どんな人にでも美味しく味わえる飲み方といえるでしょう。
カフェオレを作るときの注意点
カフェオレを作るときは、抽出したマンデリンに冷たいミルクをいれると、出来あがったカフェオレがぬるくなってしまいます。そうならない為にもミルクは温めてから入れるようにしましょう。
またマンデリンも通常より濃いめに抽出することも要点です。抽出方法はフレンチプレスをつかうとより美味しくなります。抽出時間をいつもより30秒から1分ほど長くすると、カフェオレにあった濃いめのマンデリンが抽出できるので、ぜひお試しください。
マンデリンの浅煎りならブラックで!
近年、浅煎りのコーヒー豆が注目されています。これは浅煎りにすることによって豆の本来の味や風味を味わうためです。マンデリンも深煎りになれたら浅煎りのものも試してみましょう。
深煎りのマンデリンとはまったく違う、浅煎り独特の強いエッジのある酸味と、紅茶のようなフルーティーな味わいを楽しめます。浅煎りのマンデリンはブラックで飲むのがおすすめです。焙煎度合いの違いでマンデリンへの評価や印象が大きく変わるでしょう。
コーヒーの淹れ方にもいろんな種類がある
ドリップ
ドリップとは1番オーソドックスな抽出方法です。ドリップで抽出する際にちょっとしたコツが必要ですが、なれてしまえば簡単に抽出できるでしょう。また使用する器具であるドリッパーやペーパーフィルターは100円均一ショップでもそろうので、初心者でもすぐにはじめられます。
ペーパーフィルターが雑味をとってくれるので、コツさえつかめば簡単にクセのないクリアーなコーヒーを抽出することができるでしょう。コーヒー豆の挽き方は中細挽きがおすすめです。
フレンチプレス
フレンチプレスとは、お湯とコーヒー粉を入れて待つだけで簡単に抽出できる方法です。テクニックを必要としないため、誰でも安定した味で抽出できます。またペーパーフィルターではなく金属のフィルターなので豆の味をダイレクトに味わえることも特徴でしょう。
フレンチプレスはフィルターの目が粗いため抽出されたコーヒーが少し粉っぽいことと、コーヒー豆の鮮度が悪いと雑味なども抽出されてしまうのでご注意ください。挽き方は中挽きが最適です。
エアロプレス
エアロプレスとは、アウトドアの場面でも手軽にコーヒーを楽しめるように設計された抽出方法です。エアロプレスの特徴は抽出時間が短いということでしょう。コーヒー粉とお湯をプレス器にいれて、手動で圧力をかけるとあっという間に抽出されます。
圧力をかける分、フレンチプレスより豆の成分がしっかりと抽出されます。圧力をかける際に少しだけ力が必要なので、男性に向いている抽出方法です。挽き方はフレンチプレスと同様で中挽きが最適でしょう。
サイフォン
サイフォンとは、カフェや喫茶店でよくみるフラスコやアルコールランプを使った抽出方法です。サイフォンの特徴は気化を利用して抽出するので、味が安定している点と抽出される時間の音や香りといった雰囲気を五感でたのしめる点でしょう。
またデザイン性が高いものが多いので、インテリアとして空間をおしゃれに演出することもおおきな特徴です。サイフォン式はアルコールランプの火を使用するので、火の取り扱いにご注意ください。挽き方は中挽きが最適です。
コーヒーメーカー
コーヒー豆と水をセットするだけで、勝手にコーヒーを抽出してくれる便利な抽出方法です。機械が抽出してくれるので、バランスのとれたコーヒーを抽出できるのも特徴といえるでしょう。最近は豆を挽いてくれる機能がついていたり、エスプレッソが飲めたりいろんな種類の機能があります。
日頃から忙しい人やコーヒーは飲むのは好きだけど抽出作業はめんどくさい、という人にはピッタリの抽出方法でしょう。購入はインターネットでも可能ですが、家電量販店で実物と機能をチェックしておくのをおすすめします。
マンデリンで豊かな生活を
マンデリンは世界的に貴重な銘柄であるのにかかわらず、日本ではとてもポピュラーな品種となっています。それだけ昔から現在にいたるまで、私達日本人の生活のそばにマンデリンがあったのです。
ひと仕事終えての休憩や大切な誰かとのリラックスタイム、静かに読書をするひとときなど誰とどんな場面でも楽しめるのが、マンデリンの最大の魅力といえます。
美味しいマンデリンのある生活で人生をもっと豊かにしましょう。
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