バンドックのソロベースとは
バンドックの人気パップテント
新潟を拠点にさまざまなアウトドア用品、フィットネス、スポーツ用品を展開している株式会社カワセのアウトドアブランド「BUNDOK(バンドック)」かた発売されているツーポールテントです。
ただのツーポールテントではなく軍隊が使うパップテント(軍幕)をそのままキャンプで使いやすくした形状をしていて、軍幕がもつ無骨なかっこよさとキャンプ用テントが持つ使い勝手のいいところが融合した、画期的な大ヒットテントになります。
軍幕とは
軍隊が遠征時に使うテントのことを軍幕といい各国ごとにさまざまな種類がありますが、一般には販売されていないため基本的に数が少ない希少なテントです。購入には払い下げになったものをオークションで手に入れる方法が一般的です。
既存のテントにはない無骨なかっこよさ、徒歩で運びやすいようにコンパクトな作り、2つの軍幕が合わさってテントになるなどキャンプ用のテントとは異なる特徴がありそのままでは快適性が低いためカスタムして愛用する方もいます。
バンドックのソロベースのスペック
BDK-79TC
バンドックが発売するソロベース(BDK-79TC)はコットンとポリエステル混紡した近年トレンドになったポリコットン素材のツーポールテントです。外見はUSAパップテントになっていて、メッシュインナーテントも付属していてキャンプで使いやすいですよ。またサイドウォール部分にはファスナーがありパップテントの定番のカスタムであるファスナー付けをしなくても快適です。
ソロベースはインナーテント付き
ツーポールシェルターのようにフラシートだけでも利用できますが、本品はテントのため風通しのいいフルメッシュインナーテントが付属します。
材質はただのポリエステルとなり、フロア部分の耐水圧は3000mmです。フロアとして考えると少し低いためグランドシートを下に敷いたほうがいいいでしょう。
ソロベースの耐水圧について
フラシートはコットン混紡のためバンドックのHPでもソロベースのECサイトでも耐水圧の記載はありません。ソロベースのようなポリコットンはおよそ300~350mm程度の耐水圧になります。
300mmというのはポリエステルの5分の1程度のスペックですが、生地が吸水した後は、繊維が膨張し水が染み込みにくくなるため、結果的にポリエステルと同じようにそう簡単に雨漏りしません。
重量とサイズ
サイズは360×190×高さ110cm、収納サイズは40×20×20cmです。インナーサイズは190×85×高さ100cmになりますが四角い形状ではなく二等辺三角形のような形状のため一人でしか使えません。
ポリコットンのため重量はポリエステル100%のテントより重たくなり、4.4kgです。ソロテントとしては重量のあるタイプとなります。
バンドックのソロベースの種類
バンドック:ソロベースBDK-79TCSB
BDK-79TCの色違いの新作になります。従来のソロベース(BDK-79TC)はアーミーグリーンのようなカーキ色でしたが新色としてサンドベージュが登場します。サンドベージュは他社のTC素材でも人気の色です。新作ですがその他の変更点はなく、寸法、付属品に違いはありません。
カーキよりも明るい色がいい方にはサンドベージュのソロベースがおすすめになります。2021年2月18日現在サンドベージュカラーは売り切れ中です。
バンドック:ソロベースEX(BDK-79EX)
ソロベースEX
ソロベースEXはソロベースのワンランク上のモデルになる新作です。バンドックのHPには詳細が載っていない隠れた名品のようなソロベースです。大きな違いはフライシートに風や虫の侵入を遮断するフライシートが付属している点とフライシートに煙突用の穴らしきものがる点です。また、価格も少し高くなっています。
冬キャンプをしない場合はスカートがないソロベースでもいいでしょう。冬キャンプをするという方はソロベースEXがおすすめです。
バンドックのソロベースの魅力
1:バンドックのパップテント
1番の魅力はキャンプ用のテントではないパップテントを模している点です。前述したように一般には販売されていないため欲しくてもオークションなどで払い下げ品を探す必要がありますが、バンドックというアウトドアメーカーから発売さているため簡単に購入できます。
ポールを通した部分の止水栓となるエンドキャップまでも本物のパップテントと同じように作られていて上級者まで納得できる作りです。つまり、ソロベースは簡単に購入できる軍幕です。
売り切れに注意
一般に流通する人気テントのため売り切れには注意しましょう。現在はカーキ色なら通常販売されていますが2020年夏頃には売り切れになっていた時期もあります。
上位モデルのソロベースEXも同じで売り切れになっていた時期があるためほしい方は、こまめに在庫状態を確認したほうがいいでしょう。また、バンドックのHPからは購入できません。
2:バンドックのソロベースは快適
バンドックのソロベースは見た目、エンドキャップまでパップテントと言われていますが、快適に過ごせる魅力があります。フルクローズ状態でもベンチレーション(通気口)がります。キャンプ用のテントにはベンチレーションが付属しますが、軍幕には付属しません。
バンドックの軍幕といわれるソロベースは快適性もあり見た目は完全に軍幕ですが、快適さはスペック以上のものがあります。ベンチレーションがあることで風通しを確保しやすくなります。
インナーテント付き
スペックとして紹介しましたが、インナー付きです。キャンプ用のテントのため初心者でも快適に寝られるようになっていますよ。またインナーがいらないという上級者でも利用できるようなっていてツーポールシェルターとしても利用できます。
上位モデルのソロベースEXにはさらに、開閉式の穴があり通気しやすく、見た目は軍幕なのにキャンプ用のテントとしてきちんと使える快適さを併せ持っていますよ。インナーは吊り下げ式のように着脱簡単です。
蚊帳のようになり夏でも快適
インナーはメッシュのため蚊を寄せ付けず、通気性が確保できる蚊帳と同じです。インナーを取り付けるのはバックルとフックと動かないようにペグダウンするだけとなり、初心者でも一度設置すると次回からは素早く取り付けられるでしょう。
サイドウォールにファスナー
軍幕の定番カスタマイズと言われているサイドウォールのファスナーが最初からあるため使い勝手が非常にいいです。本来なら業者に頼んでカスタマイズしてもらう部分になりますが、バンドックのソロベースはカスタマイズしなくてもキャンプ用のテントとしてきちんと使いやすいようになっていますよ。
3:バンドックのソロベースは素材がいい
バンドックのソロベースはTC(ポリコットン)素材です。バンドックでも近年力を入れている素材となり、ポリエステルと比べ高価で重たくなるデメリットがありますが、通気性が高く、遮光率が高く、夏は涼しく、冬は暖かいというメリットがたくさんあります。耐水圧も数値上では低いですが、実際にはタープにも使わていてきちんと雨を防げます。
バンドックでもTC素材のタープが発売されていますよ。また、ソロベースのTC素材は撥水加工生地です。
結露に強く火に強い
コットン混紡生地を使うと過ごしやすさが大きく異なります。前述したように通気性が高く季節に応じた調湿作用があり快適に過ごせますよ。手触りや日光に照らされたときの質感も良いと評価されている素材になり、吸水作用により結露が発生しにくいです。
また、コットン(綿)は天然の難燃性素材と言われていて、近くで焚き火をしていても火の粉程度では穴が開きにくいです。こうした特徴によりソロベースはソロキャンプで使いやすいと評価が高いですよ。
4:アレンジできる
サイドウォールはファスナーで開閉できるため使い方をアレンジできます。例えば正面はペグダウンしたままサイドウォール部分を開いてサイドから出入りしたり、逆に正面を跳ね上げてサイドをフルクローズしたり、全て開放して風通しをよくすることも可能です。
バンドックのソロベースにはメインポールの他にキャノピー用のポールも付属品になっていて、アレンジがしやすいですよ。インナーを使わなければ2人でも使いやすい広さがあります。
シェルター×コット
バンドックのソロベースには便利なインナーテントがありますが、インナーを使わなければコットも余裕で入る広さがあります。また、インナーを付けた状態でも前室がきちんとある構造で、シェルター状態にしてコットだけで寝ると非常に広いですよ。前室を確保するには正面をフルクローズするだけで使い方は簡単です。
ただし、ソロベースで2人で寝るのは狭く、2人で寝るなら別のテントがおすすめになります。
オプションで二又に
ソロベース 二又
バンドックのソロベースはツーポールテント、ツーポールシェルターのため中央部分にポールが来てデッドスペースが生まれます。バンドックから専用のオプションとしてソロベース、ソロベースEXを二又にしてデッドスペースを無くすオプションが発売されていますよ。
オプションを使っても2人で寝るには狭いですがソロではゆったりサイズになりより使いやすくなります。
5:バンドックのソロベースは組み立てやすい
ツーポールテント、ツーポールシェルターのため組み立て方は非常に簡単です。組み立て方の手順はフライシートのサイドウォール部分のファスナーを開いて地面に広げていき、短い方のポールを通しロープを掛けて緩めた状態でロープをペグダウンします。
後はタープを立てるときのようにロープにテンションを掛けていきポールで自立させるだけです。組み立て方は収納袋に記載されています。また人気テントのため組み立て方を紹介する動画も多数あります。
折りたたみ方について
たたみ方はしかくになるように折りたたんでいきましょう。バンドックのソロベースは広げると6角形なので四角にするために両端をおります。四角(長方形)になったらさらに半分に折っていくというたたみ方になります。
最後は付属品(ペグなど)と一緒に巻いていき収納という形になります。折りたたみ方も大切ですが、最初にくくってあった紐を捨てずに持っておいたほうが収納しやいですよ。
5:バンドックのソロベースは値段が安い
TC素材ですがバンドックのソロベースは定価は高いです。バンドックの小売希望価格は高いのですが、現在発売されている価格は2万円前後となり非常に安いです。定価より1万円ほど値引きされた状態で発売されているためコスパも高いです。
バンドックのソロベースのレビューを紹介
使い勝手・サイズに関するレビュー
使い勝手やサイズ感に関するレビューです。バンドックの人気テントということで非常に高く評価されていますよ。初心者でも組み立てやすいです。
1つ目は、設営がしやすいこと。初めての設営でも10分弱で立てられました。
2つ目は、タープが要らないこと。前面を跳ねあげると意外と広いスペースが確保できます。
3つ目は、寝室がしっかり広いこと。180超えの男ですが、充分余裕を持って横になれました。
デザインに関するレビュー
バンドックのソロベースのデザインに関するレビューです。本物軍幕のような作りでかっこいいと好評です。またバンドックの魅力もあり、付属品も充実していて、定価より安いコスパに優れているところも評価されています。
どこからどう見てもUSパップテントです。まさかバンドックさんが作ってくれるとはほんと驚きました。テンマクデザインやDODからもUSパップに似たテントは発売されてますが今一つリアルさに欠けてますね。正直今までバンドック?安物キャンプ用品という印象、しかし今回は良い意味で騙されました。
バンドックのソロベースのまとめ
バンドックの軍幕
バンドックのソロベースは低価格で高スペックな軍幕風のテントです。一般向けのテントのため軍幕ではありませんが、軍幕が持つ特有の無骨なかっこよさやデザイン性とキャンプ用テントがもつ快適性を併せ持った唯一無二なテントです。
多彩な使い方ができ、バンドックからより使いやすくなるオプションもあり初心者でも上級者でも楽しめますよ。
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