ウルトラライトとは
軽量テントのこと
ウルトラライトとはウルトラライトダウンジャケットと同じで軽いテントのことです。主な使い道は登山用となりますが、バイクや自転車、徒歩などのキャンプでも利用され、軽くてコンパクトで持ち運びやすいです。
専用のポールを使わずトレッキングポールを使うことで軽くなったり、寝るだけしかできない必要最低限のスペースだったりとさまざまな工夫があり軽くなっているためキャンプ用と比較すると居住性が低いものが多めになります。
ウルトラライトは超軽量の2kg未満
今回紹介するウルトラライトテントは登山用の山岳テントという種類になります。山岳テントの中でも軽量なウルトラライト(UL)ということで、重たくても2kg未満のものを紹介しますね。登山における装備の重さは、1gでも軽いにこしたことがないと言われていて重さを意識した準備というのは大切です。
例えば前述したようにトレッキングポールで張れるテントだと、高さは低くなりますが専用のポールが不要になるため軽くできますよ。
ウルトラライト・軽量テントの種類
シングルウォールとダブルウォール
ウルトラライト(UL)テントの種類はキャンプ用の一般的なテントと変わりません。フライシートとインナーがあるダブルウォールテントとインナーがフライシートと一体になっているシングルウォールがあります。居住性、快適さを重視するならキャンプ用テントと同じ構造のダブルウォールがおすすめです。
軽さを重視するならシングルウォールとなります。小型のシングルウォールは山岳テントでしか使わないことが多い特殊なテントですね。
ペグダウンの必要性
シングルウォール、ダブルウォールのほかに構造による種類分けがもう一つあります。それはペグを使わなくても自立するかしないかということで、キャンプ用テントでも自立式と非自立があります。
一般的に非自立だと軽量ですがペグが使えないコンクリート、岩盤(岩)では使えず、自立式は少し重たくなりますがどこでも自由にテントが張れます。2つの種類を比較しても設営の難易度はあまり変わらないため好きな方のテントを選ぶといいでしょう。
ウルトラライト・軽量テントの選び方
ウルトラライトテントの種類比較
前述したシングルウォール、ダブルウォールか自立するのかしないのかきちんと確認しそれぞれの違いを比較しながら選ぶといいでしょう。1gでも軽くしたいという方はシングルウォール、非自立がおすすめになりますが、ある程度の快適さと居住性も重視するならダブルウォールは必要不可欠です。
またキャンプでもウルトラライトテントを使いたい場合は、重さを登山ほど気にしなくてよくなるためシングルウォールよりもダブルウォールテントがいいでしょう。
ウルトラライトテントの大きさ比較
登山用でもソロ、2人、3人用まであります。ウルトラライトテントも2人用ぐらいまであるためサイズも重要なポイントです。最軽量にしたい場合はソロ用がおすすめとなり、荷物を中に入れても余裕があるようにしたい場合は、1人で使うときも2人用がおすすめになります。
山岳テントには完全に1人用とややゆとりのある1~2人用というものもあるのでサイズも比較しながら選ぶといいでしょう。重さと居住性はトレードオフの関係になりやすいです。
ウルトラライトテントの性能
耐水圧は雨に対する強さを表しているためきちんと確認しましょう。また、ベンチレーションがないと熱がこもり過ごしにくくなります。出入り口がメッシュになるものだとより快適に過ごせるようになりますよ。
基本的に山岳テントは高さが低いため頭上のクリアランスが確保できるかも確認しておくといいでしょう。
おすすめウルトラライトテント7選
1:モビガーデン LIGHT KNIGHT 2
LIGHT KNIGHT 2/2 PLUS 2人用軽量テント
安いウルトラライトテントとして人気のモビガーデンの2人用テントです。ウルトラライトということで重さは2kg未満の1.83kgしかありません。安いので入門用としてもおすすめです。構造はフライシートのあるダブルウォールで出入り口が短辺にあり、狭い場所でも設営可能。小型の前室もきちんとあり、ザックなどを置けます。
インナーはハーフメッシュタイプで熱がこもりにくくオレンジ、ブルー、ムーンライト3種類の色がありますよ。
冬に対応モデルも
モビガーデン LIGHT KNIGHT 2
LIGHT KNIGHT2には冬に対応するスカート付きのLIGHT KNIGHT2Plusもあります。スカートがついても安く、軽量な1.95kgです。本品は通常モデルと共に耐水圧が3000mmと悪天候でも対応でき、2人でも使える210×130×高さ105cmと快適な広さがあります。
収納サイズは収納41×直径13cmとコンパクトでポールの応急修理用パーツも付属し、3年間の長期保証も付属しますよ。
口コミ
登山での口コミではありませんが、ツーリングに使えるコンパクトさ、軽さがありインナーも広々して使いやすいという声があります。縫い目なども丁寧できれいという声もあり安いですが、非常にコスパのいいテントです。より軽量なテントを求めている方は同じ製品のサイズ違いで1人用もあり1.5kgと軽いですよ。
軽さ重視で1人用を検討しましたが荷物スペースを考えて2人用にしました。ヘルメット、バックを横に置き、充分1人が横になれます。コットを入れても余裕があります。前室も60cmあり、靴、サンダル、バーナーくらい置けます。
2:モビガーデン LIGHT WINGS DAC UL1
LIGHT WINGS DAC UL1
安いのと丁寧な仕事で品質が高いモビガーデンの最高品質のウルトラライトテントです。ウルトラライトの名にふさわしい総重量1.25kgの1人用テントになり、アウトフレーム構造のダブルウォールで吊り下げていくだけの簡単な設営方法になります。
インナーはハーフメッシュタイプで風通しがよく寒い時期以外は使いやすく、出入り口は長辺にあり前室も横幅きちんとありザックなどの荷物を置けます。収納サイズは直径13×41cmです。
安さと品質
一般的な安いテントと比較すると少し高価ですが、モビガーデンの最高品質のウルトラライトテントになっていて世界的に有名なDAC社の丈夫なポールが使われています。さらに、世界的に有名なKOLON社製の15Dリップストップナイロンを使用することにより軽量化されています。
防水加工はポリウレタン(PU)ではなくシリコン加工のため、日本のような高温多湿な場所では発生しやすい加水分解に強く劣化しにくい防水加工になっていておすすめです。
口コミ
安いですが世界的に有名なメーカーのパーツが使われていて一体型の構造が高く評価されていて、非常に設営しやすいと人気です。また、ナイロン生地の軽量なグランドシートも付属し、ポールの他にペグやポールのハブ、フライシートのフックもDAC社製を採用していますよ。
まさに軽さと品質、価格帯を高いレベルで両立した製品です。
とにかく設営が楽。フットプリント、幕体、フライが結合しているので、ポールを立ててフックかけるだけで自立。撤収時もまとめてぐるっと丸めるだけで行けるので悪天時なども楽で良い!一体化しているのでフライ畳んで脇において石を載せて飛ばないようにして…フットプリントたたむ間も幕体にも石を載せて…ってことが全く不要。
3:GEERTOP テント 1人用 軽量テント ソロテント ワンポールテント
GEERTOP テント 1人用 ワンポールテント
使いやすく、価格が安いテントが多いことで人気のあるギアトップの非自立式のウルトラライトテントです。専用のポールを使わず登山で使用するトレッキングポールを使うため重さは0.9kgしかありません。
非常に軽い分小型のテントで大きさは一番広い場所で220×120cmになります。少し複雑な形をしているためサイズ感は必ず自分でご確認ください。インナーはフルメッシュタイプとなりインナーの通気性はいいですが、結露が中に落ちやすいです。
安いウルトラライト
1kgを切るウルトラライトで価格帯が1万円台前半と非常に安いです。収納サイズは直径11×42cmと重さに対し少し大きいですが、余裕のあるサイズ感になっていてコンプレッションするとコンパクトにできますよ。タイトな収納袋ではないため収納しやすいメリットもあります。
長辺に出入り口があるため広めの前室もあり簡単な料理ができるほどの広さも確保できると言われていて、雨でも対応しやすいですよ。耐水圧は3000mmです。
口コミ
正真正銘のウルトラライトなモデルとして評価されています。インナー一体型フライシートのためダブルウォールよるでありながらシングルウォールのような面白い構造になっているところも評価されていますよ。ウルトラライトで安いテントを探している方におすすめです。
トレッキングポールを使わず木の枝を現地調達するとさらに軽量化できます。
とにかくまずは軽いソロテントを探していた
その中でもこの商品はコスパが群を抜く!
家での実測で重量は908ℊ。紹介数値との誤差は許容範囲
軽さ第一だったがこれで¥1万とは!この時点でほぼ満足した
本体が入る収納袋は薄いナイロン生地で余裕があり収納しやすい
4:ギアトップ 4シーズンワンポールテント
前述したウルトラライトテントと比較すると少し重たくなっていますが、それでもまたウルトラライトといえる1.165kgの軽量なワンポールテントです。トレッキングポールを使うことで軽量化したモデルで通常インナーのため寒い時期でもある程度使えますよ。
4シーズンに対応したインナーですが、上部にはベンチレーションがあり換気もきちんとでき熱がこもりにくく過ごしやすいです。また、出入り口が2箇所あり前室に荷物を入れすぎても出入りできます。
ウルトラライトワンポールテント
特殊な形状のテントではなくキャンプで使うワンポールテントと同じ構造です。インナーの形も長方形のわかりやすい形をしていて、90×210cmもあり荷物をインナーの中に入れられる余裕が少しだけですがあります。前室も広くはありませんがきちんとあり使いやすいですよ。
トレッキングポールを使わない場合は現地で木の枝を使うといいでしょう。一般的テントにはない柔軟さも併せ持ち収納サイズは直径12×32cmと非上にコンパクトにまとまります。
口コミ
スカートは付属しない分ウルトラライトになっています。寒い場所では張り方を工夫すると寝られるようになると好評ですよ。トレッキングポールを使うため登山との相性もよく、キャンプでも使いやすいテントです。
テントに入るのは寝るときだけなので、低いコットも入り荷物も置けるので充分なスペース。
ペグも縁のゴムを使わずに根元で打ち込めば地面との隙間もなく設営できます。写真は11月最終週の富士五湖ですが、ベンチレーションをクリップで塞ぎ、隙間風もさほど気になる事もなく眠れました。
5:ゼログラム ZERO1 MF
少し高価ですが本格的なウルトラライトテントです。最少重量490gとなりペットボトル飲料より軽いです。構造はシングルウォールとなり、ポールはトレッキングポールを使うタイプになります。寝室部分は110×205×高さ110cmとなり、シングルウォールですが前室がある便利な構造です。
前室部分にはトレッキングポールと荷物があるため出入りしにくくなりますが、本品は横にも出入り口があり使いやすいウルトラライトテントになっています。
通気性が高い
シングルウォールタイプですが、通気性が高く結露にも比較的強い特殊素材が使われていますよ。出入り口はメッシュにもフルクローズにもでき、ベンチレーションもきちんとあり快適さも確保された作りです。非常に人気のある製品で特に人気のあるオリーブは売り切れになっていることが多いですよ。
6:カミナドーム2
ダブルウォールの自立式のため前述してきたワンポールテントと比較すると少し重たくペグなどの付属品を含めた総重量で1.46kgになりますが、国産のテントで、2人で使える広さがあります。長辺に出入り口がついているため前室もワイドですよ。
軽量でも強度の高い特殊な繊維をテープにして張り巡らせているため山岳の強い風に吹かれても、安心して使える剛性、耐久性が魅力的です。山岳テントに多いフライシートが別売りになっていないところも魅力的です。
パッキングしやすい
ウルトラライトテントでもキャンプ用のテントでも収納時は円柱状なることからパッキングしにくいテントが多いですが、本品は長方形になるためパッキングしやすいですよ。ザックに入れやすいというのは大切です。
また、サイズ展開もあり2人用だけではなくもっと軽いソロ用もあり使いやすいウルトラライトテントとしておすすめです。雪山や厳冬期にはスノーフライや保温性を高める内張りなどもあり豊富な使い方ができるウルトラライトテントになります。
口コミ
少し高価ですが本格的な山岳テントのため耐久性や剛性、ウルトラライトな軽さがある満足できるテントに仕上がっているといわれています。キャンプ用のテントと遜色ないぐらいきちんとした広さがあり、使い勝手がいいと評価されていて軽さも大切ですが、過ごし安さを重視する方におすすめのウルトラライトテントです。
とても満足しています。設置も簡単でコンパクトで軽い、ですが、中に入ると高さがあるので狭さを感じません。1.5人用のテントの方が使い勝手がいいと言う意見も聞きますが、私はこれで充分です。
7:カミナモノポール2
カミナモノポール2
先ほど紹介したカミナドームのワンポールテント(非自立)でシングルウォール仕様です。その分より軽量化されていて2人用でも総重量で990gと非常に軽いウルトラライトテントです。
シングルウォールですが最低限の前室もきちんとあり、靴や荷物を置けますよ。大きさは210×120×高さ103cmとなり山岳テントとしては2人用ですが、キャンプ用テントで考えると1~2人用のサイズ感です。
正真正銘のウルトラライト
カミナモノポール1
モノポール版のカミナドームは正真正銘のウルトラライトとなり、2人用で990g、ソロ用なら890gと非常に軽いです。ソロ用でも大きさは80×205cmの大きさがあります。1kgを切るウルトラライト仕様のため快適さよりも1gでも軽くしたい方におすすめですよ。
シングルウォールのため耐水圧は1000mmですが透湿性があり湿気がこもらないように工夫されていて24時間で6000g/㎡の湿気を排出してくれます。
ウルトラライトテントのまとめ
ウルトラライトテントは癖がある
ウルトラライトテントは軽量で持ち運びやすい反面、シングルウォールだったり、トレッキングポールが必要になったりと山岳テント、キャンプ用テントと比較すると少し癖があります。しかしウルトラライトでも居住性が高かったり、安いテントもたくさんあります。今回はウルトラライトテントの中でも比較的安いものと、本格的なウルトラライトテントを紹介しました。
自分の使い方に合っているウルトラライトテントを見つけてくださいね。
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