はじめに:デンドロビウムの花言葉を紹介
デンドロビウムの花言葉は遠回しの告白
いろいろな植物ごとに決められている花言葉の中にすとてもストレートに愛情を告白するようなものもありますが、このデンドロビウムは考えてみると愛情表現にも取れるというような控えめで遠回しな表現が見られる花言葉が付けられています。
花は蘭の仲間であることから個性が強く、また花色もピンク紫赤や緑といった珍しい色もあるためとても目立つのに花言葉は控えめというのが非常に面白い植物ですね。それが誕プレなど贈り物用の花として人気のある理由のひとつでしょう。
デンドロビウムの花言葉に隠れた意味
今回はそんな遠回しな気持ちの告白の意味も含むデンドロビウムという花の基本情報から特徴・性質・和名から知識を深め花色や種類ごと・英語も含めたたくさんの花言葉と意味や由来、はては誕生花までこの花を贈るときに役立つ情報を詳しくお話していきましょう。
デンドロビウムの花言葉を知る前に
花言葉のいろいろをご覧いただく前にまずはデンドロビウムというこの植物がどのような環境の地域からはじまったのか、どんな蘭の種類に分類されるかと言った基本的な植物図鑑から花言葉の由来ともなりやすい特徴や性質・咲く季節や開花時期といった情報まで解説していきましょう。
デンドロビウムの基本情報
科・属 | ラン科セッコク属 |
原産地 | 東南アジアやオセアニア |
英語名/学名 | Dendrobium/Dendrobium spp. |
和名/別名 | デンドロビウム/デンドロビューム、デンドロ |
デンドロビウムの特徴や性質
デンドロビウムの花は大きくその花色も豊富で花屋ではひときわ目を引くプレゼント用のグリーンの定番商品として、よく見かける機会もあるでしょう。
洋蘭特有の派手なスタイルだけでなく茶色や緑といった珍しい花色も揃っているデンドロビウム。まるで作り物のような整った花姿は多くの人々を魅了して足を止めさせ思わず視線を向けさせる魅力がある植物です。
デンドロビウムの咲く季節・開花時期は
整った花姿と変わった花色を持つ洋蘭デンドロビウムの自然栽培での開花季節は春から初夏。具体的にいうと温暖な地域では3-5月ころとなります。
ただし人気の花であるため温室栽培なども活発に花農家さんの間でおこなわれており1年を通して、店舗に並ばない時期はないというくらい開花時期がわかりにくい花となっています。
多少旬の時期になるとお値段が安くなったり種類も豊富になると覚えておくと、選ぶときに少しお得な気分になれるのではないでしょうか。
デンドロビウム花言葉の意味・由来と誕生花
それでは早速デンドロビウムの豊富で意味深な花言葉とその意味と由来を見ていただくのですが、一般的な日本語の花言葉の他英語でのそれや豊富な色によって変わるものまでバラエティ豊かにご紹介していきましょう。
デンドロビウムの花言葉はわがままな美人
1番目にご紹介していく花言葉はこのデンドロビウムという植物の種類や色など関係なしに、全般的とよばれる言葉でわがままな美人というものです。
一見してわがままという言葉で悪口のような印象を受けますが、わがままな人に振り回されるのが癖になるという人も一定数おり、そんな存在でありたいと思っている人は女性男性問わず見受けられるでしょう。
どこか放っておけない気になる相手に贈りたい深い意味がある花言葉といえますね。
花言葉の意味・由来
このわがままな美人という花言葉の生まれた背景にはもちろんデンドロビウムの花の様子が強く影響しています。
ここまで何度か話題にあがりましたが花色が豊富である・魅力のある女性のドレスを思わせる花姿が個性的・大きく目立つ花の大きさは誰もが振り返るなどこの植物の花のすべてをトータルして美人、それもとてもわがままで魅力的な人を連想させるのにやすいものでしょう。
デンドロビウムの英語の花言葉は
花には英語の花言葉・日本で付けられたものと花屋や種苗会社がイメージ作りのために、キャッチコピーのように勝手に付けた意味と人気のグリーンになればなるほど複雑にいろいろなものが世に知られ広まって一般化しています。
このデンドロビウムについては花屋でもよく見かける人気のある種類ですのでいくつかの言葉の中には英語の花言葉も存在しておりそれはselfish beautyといいます。
花言葉の意味・由来
selfishというのは身勝手な・自分のことばかりしか気にかけていない人の性格を差す英語です。日本語の花言葉のわがままというところに通じますね。
beautyはもちろん美しい人=美人となり日本語のそれと同じイメージを洋の東西にかかわらずこの植物から受けることがわかってとても興味深いですね。
デンドロビウムの色別の花言葉
ピンクの花言葉
ピンクという色はセクシーな連想をさせるというのは日本や海外に共通するイメージのようです。この色のデンドロビウムには誘惑や官能的という花言葉が付けられています。妖しさを持つピンクの洋蘭の花から受ける印象に合っているでしょう。
紫の花言葉
紫の花色を持つこのデンドロビウムはピンクとかぶる堪能や誘惑というものに加えて、喜び(歓びと書かれる場合もあり)や愛情と美という一時的な思いだけでなく、一歩進んだ感情を表している花言葉となっているのが特徴です。
赤の花言葉
バラなどに代表される赤い花の花言葉には愛情の深さを表す意味が多いですが、このデンドロビウムも同様で強烈な愛の願望という贈られたらドキドキしてしまいそうな意味が付けられています。
緑の花言葉
デンドロビウムには緑色の花の種類があるのですが、残念ながら緑は花言葉がまだ付けられていません。
花言葉がない花で需要が高まると花卉を取り扱う団体や花言葉を管理している協会・花屋や種苗会社で付けられることもありますので今後出てくるのが楽しみですね。個性的な花色だけに他とは違いを出してくるのではないかと期待してしまうでしょう。
花言葉の意味・由来
このほかに色によるデンドロビウムの花言葉は白が純粋な愛。黄色になると友達です。花色によって伝えたい愛情友情からよこしまな気持ちまで、幅広く選べるのはたくさん付けられた花言葉の中でも珍しいものではないでしょうか。
デンドロビウムの誕生花は
誕生花の月 | 日にち | |||
---|---|---|---|---|
1月 | 6日 | 16日 | 17日 | 20日 |
3月 | 2日 | - | - | - |
4月 | 27日 | - | - | - |
11月 | 13日 | 25日 | 27日 | - |
12月 | 11日 | 12日 | 13日 | - |
花言葉のすてきなデンドロビウムの種類
デンドロビウム・ノビルの花言葉
ノビルはひとつの品種を差す言葉ではなくて花の付き方による分類の中の種類全体ですのでノビル系の花言葉といいかえることができるでしょう。ノビル系の見た目は茎に並んでたくさんの花が上方向へまっすぐ向けて咲くのが特徴。
花言葉はそのストレートな姿からか謹厳実直という四文字熟語が付けられるという洋蘭にしては少しお硬いイメージの花言葉となっています。
デンドロビウム・ファレノプシスの花言葉
ファレノプシスはノビル系と同様に咲き方の新しい主流となる品種群を差す言葉です。咲き方はまっすぐ太い茎が伸びるのではなく上の方が頭を下げて枝垂れる形になるのが大きな特徴で、花言葉は複数存在しており代表的なものはお似合いのふたりですね。
デンドロビウム・キンギアナムの花言葉
キンギアナムには固有の花言葉はありませんので、わがままな美人という全般の意味が主に使われます。この品種はデンドロビウムの中でも鉢植えでの栽培がしやすくよく流通している種類であることからとても贈り物として使いやすいものです。
デンドロビウム・ビギバムの花言葉
種類の多いデンドロビウムの中でビギバムのほかとの違いは小型の草丈であること・花色が白や紫に限定される(2021年2月23日現在)ファレノプシス系のひとつです。
花言葉はファレノプシス系がそのままあてられており、先程紹介したもののほかには誘惑や有能という意味を花と一緒に伝えることもできます。
デンドロビウムとデンファレの違いとその花言葉
デンファレとは?
ここまで花言葉を中心に解説しましたが最後に少しだけデンドロビウムを語る際には必ず出てくるデンファレという言葉についてもご説明しましょう。
まずデンファレというのは略称であり略さずにいうとデンドロビウム・ファレノプシス。そう先程見ていただいたファレノプシス系統の花を差す言葉です。
デンドロビウムとデンファレは違う種類
名前だけを見るとほかのノビル系の種類は同じ分類に思われがちですが、実は違う仲間として分けられています。そのため管理方法(主に水やり)も開花時期も違います。
デンファレの花はデンドロよりも遅くて6-9月と長い期間花を楽しむことができるタイプで、人気があがってきているのでよく名前を見ることがあるでしょう。
まとめ:デンドロビウムは花言葉も色も豊富
デンドロビウムとデンファレの花言葉は違う
いかがでしたでしょうか。意味深や花言葉が多い印象を受けるデンドロビウムの花言葉を併せてご覧いただきましたが、実はデンドロビウムと名前が付いていてもデンファレは別のタイプであり育て方も花言葉も全く別です。
デンドロの花言葉をデンファレに当てはめることはできないことを覚えておくと、花言葉を熟知されている方へのメッセージカードで恥をかくこともないでしょう。デンドロビウムと付く花たちの違いを理解して正しく花言葉を使ってくださいね。
花言葉が気になる方はこちらもチェック
暮らしーのではデンドロビウムの花言葉だけでなく幅広く興味深い意味や花色別のそれらを紹介・由来の解説しています。デンドロビウムだけでなくもっといろいろな花言葉を知りたい方は是非こちらも見てくださいね。

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