はじめに:ししとうの育て方を解説
ししとうの育て方は初心者でも簡単
家庭菜園野菜の人気種ししとうを育ててみませんか。ししとうという野菜の特徴と育て方管理方法をご紹介します。ししとうの育て方は同種であるピーマンなどと比べると失敗するところも少なくとても初心者向けで作物です。
はじめて栽培する方におすすめの簡単な育て方を肥料(追肥)時期やたくさん採れる摘心の仕方など絡めて家庭菜園でのししとうの育て方をわかりやすく解説していきましょう。
実がならないなどのお悩みにも対応
ししとうの育て方は簡単なのですが花が咲くけれど実がならない・種からの栽培はできないのか?などの質問やお悩みの解決にも対応していきますので、最後までお楽しみください。
ししとうの育て方の前に知りたい基本情報
ししとうの育て方初心者の方は特にこの植物の基本情報や性質・特徴をチェックして欲しいです。その方がししとうの育て方がぐんと簡単にわかりやすくなるでしょう。
ししとうの基本情報
科・属 | ナス科トウガラシ属(カプシカム属) |
原産地 | 熱帯アメリカ |
英語名/学名 | Green Pepper/Capsicum annuum var. angulosum |
育て方難易度 | 比較的簡単 |
ししとうの特徴と性質
ししとうの特徴は実は普通食されているものは未熟な実であるということ。完熟まで枝に付けっぱなしで管理していくと、カラーピーマンのように赤や黄色く色づいてくるのが特徴です。
自分で増やしたい・種取りまで管理を望んでいる場合には日本の冬の寒さに弱いこの植物のためには温室が必要となるでしょう。家庭菜園初心者の方はこの作物に対してはこのような特徴から自家採種はあきらめた方が良いでしょう。
ししとうの旬な時期・収穫時期
ししとう管理が簡単なのは植え付けから1ヶ月もすれば収穫時期が来るというスピードにも理由があります。具体的な月でいえば7月頭ころからたくさん長く収穫でき10月までは楽しめる野菜です。
北海道でも収穫できるかなどの疑問
ししとうは寒さに弱い作物ですが、春から秋までの気候であれば北海道でも実がならないなどということはありません。心配な方は鉢植えにして朝晩の冷え込む時期は軒下に置いておくと良いでしょう。
連作障害はやや強めにあらわれますので、最初はプランターなどで市販の土を使って育てるのが確実です。慣れてきたら同じ科の植物は同じところには植えないなどスキルも付いてくるので畑でも栽培できるようになるでしょう。
ししとうの育て方に必要な苗や道具選び
それでは次にししとうの育て方に必要な苗やツール類を紹介します。初心者の方には手元にないという道具類もあるでしょう。しかしししとうの育て方の他にもあったほうが良いものも多いので、この機会に手に入れておくことがおすすめ。
育て方が簡単になるししとうの苗選び
ししとうの苗はその地域の植え付け時期になると園芸店やホームセンターの園芸コーナーに並びます。買い求められる時期に合わせれば植え付け時期もわかりやすく便利です。
上手な育て方には苗の選び方も重要で、害虫や病気が付いておらず徒長(日陰でそだったひょろひょろとした苗)していないものの中から自分の好みの種類を選ぶと良いでしょう。
ししとうの育て方にあると良いもの
ししとうは草丈が比較的高く、たくさん実をつけると株が茎が折れて転倒することもあるので育て方には支柱が必要となります。また連作障害を防ぐための野菜用の培養土・肥料(追肥)と摘心のための清潔な新しい切れ味のよい剪定バサミも適宜ご用意ください。
初心者におすすめ!ししとうの簡単な育て方
苗やプランター含め道具も準備できたら早速ししとうの育て方をはじめていきましょう。順番としては置き場所を決める・植え付ける・水やりや肥料などといった定期的なお世話・剪定をしつつ管理してししとうの収穫という育て方の流れになります。
ししとう栽培1.日当たり
ししとうの育て方で最初に気をつけるのはどこに植え付けるのか、プランターをどんなところに置くのかです。この作物は日当たりのよいところを好みます。畑であれば日中は太陽が当たるところ、ベランダ栽培の場合もできるだけ建物の影にならないようなところにプランターを置いてください。
ししとう栽培2.土
ししとうの育て方の中でも土は畑で栽培する場合は早めに用意しておく必要があります。専業で野菜栽培をされている方は1ヶ月くらい前から圃場整備をはじめるそうですが、家庭菜園であればそんな入念に下準備をする必要はありません。ただし支柱はのちのち立てる必要が出てきますので支柱をご用意しておくことはお忘れなく。
育て方のコツ:土づくり
プランター栽培の場合はとても簡単で野菜用の培養土を買ってくれば入れてすぐ苗の植え付けができます。畑で古い土を使う場合はできれば2週間前に雨で酸性に傾いた土を中和してください。
その1週間後(植え付け予定日の1週間前)に堆肥をすきこんで土を慣らしておきましょう。時間がない方は1週間前に苦土石灰と堆肥を一緒にすきこんでも良いです。
苗の植え付け方法
土づくりをして1週間後に苗を植え付けることができます。(市販の培養土の場合は同時に終わります)株と株の間は4-50cm程度。植え付け穴はできるだけ深く開けてください。たっぷりと水を入れてから苗を入れ植えることで、露地栽培では水やりの必要が収穫までほとんど不要になるでしょう。
本格的な支柱を立てる必要がのちのち出てきますが苗植え付けの仮支柱は株元から少し離してななめに。苗の上部にゆるめに支柱と固定して植え付け完了です。
ししとう栽培3.水やりと肥料
次の育て方は栽培の日常管理ともいえる水やりと肥料ですが、ししとうは非常に水が好きな植物。地中の深い場所に根を張りますので水やりもあげる場合はそこまでしっかりと潤うようにたっぷりと。
肥料は元肥として堆肥を入れていますが、追肥は結実が見られたら定期的に切らさないようにあげてください。
育て方のコツ:水と肥料
水やりに関しては地植えはほぼ必要なしでプランター栽培であれば乾いたらたっぷりとでOK。それよりもみなさんが悩んだり知りたいのは追肥の時期と期間でしょう。こちらは結実を確認できたら追肥時期とおぼえておいてください。
追肥間隔は2週間に1度と野菜の追肥にしてはこまめに与えることとなるでしょう。収穫時期が長い温暖な地域では少し追肥期間が長引きますが与えることで量が確実に多くなるため忘れずにおこないましょう。
ししとう栽培4.害虫と病気
ししとうの育て方の中でも収穫量や作物の出来に大きく関わってくるのが病気と害虫です。ししとうの病気としてよく出てきてしまうのが青枯病・うどんこ病です。特に青枯病の予防は連作障害であらわれますので土は育て方では気をつけたい重要なポイントとわかるでしょう。初心者の方は市販の土を使うことをおすすめします。
育て方のコツ:病気と害虫
連作しない・風通しをよくすることである程度防げるのが病気ですが、害虫は暖かくなってくると美味しい株ほど狙われます。よく見かけるのがアブラムシ。見つけ次第捕殺するのがコツです。木酢酢や牛乳を水で薄めたものをスプレーすることで窒息死させる方法も簡単で試しやすいのでやってみてください。
ししとう栽培5.剪定
ししとうをたくさん収穫するための育て方として摘心剪定は必須となります。そもそもナス科の植物は剪定をしないと収穫が少なくなってしまうので少しむずかしいですが、その中ではししとうの育て方は簡単な部類で初心者にもおすすめ!
借り支柱を立てていらっしゃると思いますが剪定しやすいようにフラワーネットを4すみに立てた支柱に固定しネットの間に枝を通してあげると剪定後にも株が倒れず簡単に管理できますよ。
育て方のコツ:摘心剪定
ししとうの摘心剪定は1番はじめに花が咲いたあとその両脇に出た太くて丈夫そうな枝を残してそれより上を摘心するだけなのでやり方はとても簡単。
収穫まで通してこの摘心剪定1度で良いのですが、あまりにも枝が混み合って常時日陰になるような枝がある場合は日当たりのための整枝剪定を随時した方がやわらかくて美味しいししとうが収穫できるでしょう。
ししとう栽培6.収穫
ししとうをたくさん収穫したい方におすすめの育て方は、とにかく収穫しまくることです。採ってしまわないとだんだんと実の付き方が悪くなりますが、採ればとるほど量が増えてくる面白い作物なのがししとうの特徴といえるでしょう。
育て方のコツ:収穫
ししとうの収穫のコツは朝の涼しいうちにやってしまうこと。野菜自体もみずみずしくて美味しい時間ですし、作業をする方にとっても過ごしやすい時間だからです。
また時々ししとうの中にとても辛いものがあるのはどうしても避けられないことなので(ピーマンや唐辛子などにも言えること)、ひとつ辛かったからと収穫をやめず続けることで辛くないししとうがたくさん採れますよ。
ししとうの種からの育て方はおすすめできない
ししとうの育て方で種からはじめたいという方もいるようですが、はじめて育てる方やプロに近い施設がない方はししとうの種からの育て方はあまりおすすめできる方法ではありません。
種からの育て方がおすすめできない理由
なぜししとうの種からの育て方が難しいかというと、極端に寒さに弱い作物であるというところです。ししとうを種からの育て方をしようとすると種まきの時期が冬になってしまいます。
日本の冬はとても寒いですよね。温室や育苗器がないと発芽すらしてくれないでしょう。はじめての作物でししとうであるならば温室や育苗器といった数千円~数万円する機械を揃えるのは元が取れずに高い費用が必要な趣味となってしまうでしょう。
こんな環境があれば種から栽培できる
ししとうを種まきからの育て方をするなら、ビニールハウスと温かい苗床を用意してください。最低でも12度を確保できる場所を用意しましょう。ししとうの育て方はプロのようなたくさんの収穫量を求める人ほど苗を購入してはじめるといわれています。
ししとうの発芽温度に合わせるとスタートの時期が遅くなりそれだけ収穫量が減るからです。温かい地域であれば4月すぎまで待てば露地栽培でも種から育てることができるでしょう。
まとめ:ししとう栽培は初心者にもおすすめ
ししとうの育て方は簡単!たくさん採れて楽しい
今回はししとうという植物の特徴や収穫時期・土づくりから摘心剪定などの管理方法。種からの育て方は可能かなどししとうの育て方を細かく解説してきましたがいかがでしたか?
ししとうは収穫すればするほどいつまでもたくさん作物がたくさん採れてとても楽しい作物です。育て方もピーマンや唐辛子などと比べても簡単ではじめての方にもおすすめ!興味を持たれた方は是非この機会に自分で栽培してみてはいかがでしょうか。
ししとう育て方が気になる方はこちらもチェック
暮らしーのではししとうの育て方の他にもたくさんの家庭菜園に役立つ野菜の育て方情報を更新中です。ししとうの育て方だけでなくいろいろな野菜・草花・庭木までグリーンに囲まれた生活のヒントとして是非こちらの記事もご活用くださいね。

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出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4085374?title=%E3%81%97%E3%81%97%E3%81%A8%E3%81%86