金平糖のような蕾が可愛いカルミアの特徴
ツツジ科の常緑低木
盃(さかずき)のような独特の形の花を咲かせるカルミアは、蕾も金平糖のように可愛い、ツツジ科カルミア属の常緑低木です。原産地は北アメリカで、学名はKalmia latifolia(カルミア ラティフォリア)と表記します。
属名である「Kalmia(カルミア)」とは、北アメリカの植物を収集してたスウェーデンの植物学者Pietari Kalm(ペール・カルム)の名前に由来し、小種名の「latifolia(ラティフォリア)」とはギリシャ語で「幅の広い葉」という意味です。
英語の名前が可愛いカルミア
カルミアの和名は「アメリカシャクナゲ(あめりか石楠花)」と呼ばれています。漢字で「花笠石楠花」と書く「ハナガサシャクナゲ」という呼び名も地域よってはあるようです。
カルミアの英名は学名の「Kalmia(カルミア)」とか、山の月桂樹という意味の「mountain laurel(マウンテン ローレル)」といいます。また開花した花がスプーンの形にも似ているので英語で「spoonwood(スプーンウッド)」などという可愛い名前でも現地では呼ばれているとのことです。
カルミアの開花時期は5月~7月
カルミアの開花時期は5月~7月です。開花が近づくと、色の濃い金平糖のような可愛い蕾をたくさんます。この蕾もカルミアの特徴で、蕾が可愛いと開花前の蕾を付けたカルミアの切り花を購入する方も少なくありません。開花前でも十分見どころのある花木です。
カルミアは生長しても樹高は1m~2mほどの常緑低木です。大きくなっても3m以上にはなりません。自然に樹形も整い剪定の必要もなく、手間のかからない育たやすい花木です。
カルミアの種類
園芸品種のほとんどはラティフォリア種
カルミアは庭木や垣根として親しまれているツツジの仲間です。ツツジの種類はとても多いですが、ツツジの仲間でも北アメリカが原産地のカルミアは7種類ほどが現地に自生しています。
その中でもラティフォリア種、アングスティフォリア種、ポリーフォリア種の3種類が大きな系統として有名です。園芸品種も数多く誕生していますが、園芸品種の多くはラティフォリア種から誕生しています。人気の園芸品種の中でいくつかご紹介しますのでカルミアの栽培のご参考にしてください。
ポピュラーな種類はカルミアラティフォリア
カルミアのポピュラーな品種となるカルミアラティフォリア。一般的にお花屋さんに流通しているカルミアはこの品種です。薄いピンク色の蕾を付け、開花すると白い花びらの花が咲きます。
大きさは30cmくらいのものから、庭木にして大きくすると2mくらいの大きさになります。花径は2cmくらいですがたくさん集まって咲くので、見ごろの時期はとても美しい姿を観賞できます。ちなみに園芸品種は数々ありますが、花言葉は一緒です。
オスボレッドは真っ赤や濃いピンクの蕾が特徴
カルミアの園芸品種1つであるオスボレッドは、蕾が鮮やかな紅色または濃いピンク色をしているのが特徴です。特に蕾が可愛いと人気の種類に名をあげています。開花した花びらの縁は、蕾の名残りの色が付いておりますが、花の中は薄いピンクもしくは白い色をしています。
樹高は小型のものは40cmくらいで大きいものは2mくらいに成長するものもあります。葉はカルミア特有の革質の艶のある葉を付けています。開花時期は5月~6月。小さいものは鉢植えで楽しむこともでき人気の種類です。
サラーは花びらの中も濃い色!
カルミアの園芸品種の中で、サラーは蕾も濃い色をしていますが、開花した花の花びらの花も蕾と同様に鮮やかな赤や濃いピンク色をしています。カルミアのファンにはそんな点も目を引くようで、サラーもとても人気の種類です。
サラーも小さいものは樹高が40cm程なので、鉢植えにもおすすめ。地植えにしても1m前後の大きさにしか生長しません。開花時期は5月~6月。開花時期に日に当たらないと、蕾の色も花の色も薄くなる場合がありますので、蕾が付いたら日当たりのよい場所で管理しましょう。
白地に紫の斑の花を咲かすフレックルス
数あるカルミアの園芸品種の中で、フレックルスはピンク色の蕾を持ち、開花すると花びらは白地に紫の斑が入った花を咲かせます。紫色はカルミアの花びらの色の中でも珍しい色です。
フレックルスも庭木だけではなく、鉢植えでも楽しめる種類です。開花時期は5月~6月。紫の斑がアクセントになった美しい花姿を楽しめます。珍しい色ですが、花言葉は他の種類と同じです。
カルミアの花言葉に由来する面白い特徴
飛来してきた虫などにより雄しべが飛び出す!
蕾も特徴的ですが、開花した花も5角形の盃のような特徴的な形をしています。花びらの中をよく見ると、雄しべの先は花びらのくぼみの中に収まっています。
この雄しべは飛んできた昆虫などによって刺激を受けて、飛び出して花粉も散るという面白い特徴があり、このカルミアの植物学上の特徴が花言葉にも由来しています。
カルミアの花言葉
「大きな希望」
蕾も花も見どころのカルミアの代表的な花言葉は「大きな希望」です。植物図鑑によっては「大志を抱く」などという花言葉で表現されていることもあります。
この花言葉の由来は、先に解説したように雄しべが飛来してきた昆虫によって刺激を受けて飛び出して花粉を散らすという、カルミアの植物学上の特徴に由来するという説があるそうです。
「爽やかな笑顔」
カルミアの花言葉には「爽やかな笑顔」という言葉もあります。この花言葉の由来は、開花したカルミアの花の見た目の印象から単純にイメージされた花言葉だと言われます。
確かに金平糖のような蕾が開花した花姿を観賞すると、爽やかに微笑んでいるようにも見える花姿です。
「優美な女性」
カルミアの花言葉には「優美な女性」という言葉もあります。「優美な女性」という花言葉もカルミアに代表的な花言葉として、よく紹介されている言葉です。
「優美な女性」という花言葉の由来は、水玉模様のような斑点がレースの日傘を広げた形に見え、日傘をさした優雅で美しい女性が集まっているかのように見えることが由来してイメージされたカルミアの花言葉だと言われています。
「親善」
あまり知られていないカルミアの花言葉ですが、「親善」という花言葉でもイメージされています。「親善」という花言葉の由来は、1912年にアメリカのワシントン市にサクラの苗木を贈ったそのお礼に、3年後の1915年にワシントン市からハナミズキなどと共に、カルミアの苗木が寄与されました。
こんな事柄から、カルミアは日米親善の木とされ、「親善」という花言葉でもイメージされているのです。
「独特の美しさ」
カルミアをイメージする花言葉に「独特の美しさ」という言葉もあります。この花言葉の由来はカルミアを発見したスウェーデンの植物学者Pietari Kalm(ペール・カルム)が、カルミアを発見した時に、絶賛した言葉に由来します。
彼は北アメリカの地でカルミアを発見した時に、「古い火山口に似たおかしな形の花だけれど、花の数は多く、その美しさは自分たちが知っているどの木にも及ばない」と絶賛したそうです。そんな彼の言葉に由来した花言葉です。
「友情」「師弟愛」
あまり語られていないカルミアの花言葉に「友情」「師弟愛」という花言葉があります。この言葉の由来は、カルミアを発見し命名したPietari Kalm(ペール・カルム)とその恩師のエピソードにまつわる話です。
カルミアを発見し自分の名を付けたことをとても喜んでくれた、彼の恩師のリンネ博士は病気で寝込んでいたにもかかわらず、新しい植物を持ち帰った知らせを受けるとベッドから起き上がり、嬉しさのあまりに健康を取り戻したという話があります。そのエピソードにちなんで付けられて言葉です。
カルミアの怖い花言葉
「裏切り」「嫌悪」
希望が持てる、前向きの花言葉が数多くある中で、カルミアはちょっとネガティブな怖い花言葉も持ち合わせています。その理由は、カルミアの葉には毒性の成分が含まれているからです。
金平糖のような可愛い実を付け、美しい女性が広げるパラソルのような花を咲かせるカルミアですが、葉には有毒の怖い毒性があるために、「裏切り」「嫌悪」などというネガティブな意味を持つ花言葉も持ち合わせています。
葉が持つ毒性から「羊殺し」と呼ばれる
葉に含まれいる毒性の成分とは「グラヤノトキシンI」と「アンドロメドトキシン」などという有毒成分です。誤って口にしてしまうと激しい胃腸炎、嘔吐などのほか、四肢の麻痺や起立不能などの運動神経麻痺や呼吸麻痺を起こしてしまいます。
カルミアの葉を誤って食べてしまった羊が、毒性を持つカルミアの葉を食べて中毒を起こしやすいため、可愛い蕾を持ち美しい花を咲かせるカルミアですが、「羊殺し」とも呼ばれているのは、カルミアの怖い話です。ちなみでヨーロッパでは昔「毒の実」とも呼ばれていました。
カルミアの誕生花
2月11日、2月20日、4月30日
花言葉と並び、花を贈る時のポイントの一つとなる誕生花。生まれた月日にちなんでその日の花が決められている、それが誕生花です。誰がその月日にその花を決めたのかは、今だ、誕生花の由来はさなかではありません。
諸説はありますが、一説によると、古来より花や木には神秘的な力が宿っていると考えられており、神々がその花と暦を関係づけて選んだという説があります。これまで解説してきたカルミアが誕生花と選ばれた日は2月11日、2月20日、4月30日です。
その日をよりパワーアップしてくれる誕生花
1年365日、どの日にも誕生花があります。1花1日というわけではなく、1日だけしかない花もあれば、年に数回誕生花とされる日がある花もあります。
誕生花はその日に神秘的なパワーをもたらす花。誕生日のお祝いに花を贈るときには、相手の誕生花を花束やアレンジメントに使い、プラス花言葉をメッセージに添えるとより素敵なプレゼントになります。花を贈る時に豆知識としてご参考にしてください。
花言葉を知ってカルミアを観賞しよう
花も蕾も可愛いと人気のカルミアの花言葉は、雄しべの特徴から「大きな希望」と力強い花言葉があります。見た目の美しさから付いた花言葉も、カルミアを観賞していると自ずと知れる花言葉です。
ちょっと怖い花言葉も持ち合わせていますが、誕生花として贈るときには怖い花言葉の意味を一筆添えれば問題なく、美しいカルミアの花のパワーが怖い花言葉を払拭してくれることでしょう。カルミアの花言葉を知って、一層にカルミアをお楽しみください。
花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェック!
当サイト「暮らしーの」では花言葉について他にもまとめています。言葉で伝えきれない気持ちの代わりにもなってくれる花言葉。花言葉を知ることで、これまで見ていた花との距離もグッと縮まり、花を選ぶ時間も一段と楽しくなります。花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。

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