鎌倉へおでかけ!どんな街?
北を山に、南を海に挟まれた鎌倉は、四季を通してたくさんの素晴らしい自然が楽しめます。ここはかつて鎌倉幕府が置かれており、日本の政治において最も重要な場所の一つとなっていました。現在でもここ鎌倉には歴史ある史跡が多く残っており、また街全体も古の雰囲気が残り、ゆったりした時間が流れているようです。鎌倉は京都と並び、日本の歴史残る街として認知されており、国内外から多くの観光客が訪れています。
鎌倉幕府に代表される、歴史が深く残る街
源頼朝が鎌倉に幕府を開き、その後征夷大将軍としてこの場所を政治の中心としていたことは多くの方がご存知さと思います。鎌倉幕府の始まりは長年、源頼朝が征夷大将軍になった1192年であると言われていましたが、頼朝が鎌倉入りした1180年であるという説もあります。鎌倉幕府は1333年に滅亡し、以降は日本の表舞台には上がることはありませんでしたが、江戸時代には再び江戸近郊の遊楽地として観光に訪れる人も多かったと言われています。また明治以降には夏目漱石、芥川龍之介、川端康成といった文豪がこの地に住み、好んで生活していたそうです。
鎌倉駅の特徴
鎌倉の中心に位置する鎌倉駅。JRは横須賀線と湘南新宿ライン。江ノ島電鉄が通っており、都内へのアクセスが良いことも都心からの観光客が多いことの要因です。JR・江ノ島の駅舎ともにレトロで趣のあるデザインとなっており、特にJRの駅舎はその美しい外観から、関東の駅百選に選ばれています。
東口方面
駅ビル「CIAL鎌倉」と、大きなバスロータリーが目印なのが東口方面です。CIAL鎌倉内にはカフェや和食レストラン、ショップが揃っており、ちょっとした休憩やお土産ショッピングに便利です。また赤い鳥居が目印の小町通り、まっすぐ行くと鶴岡八幡宮へ続く若宮大路があります。こちら側には総合案内所やレンタサイクルもあり、観光客向けに充実しているエリアという印象です。
西口方面
観光客で賑わう東口に比べ、少しこぢんまりとした雰囲気の西口。JRの改札を出ると小さいロータリーを挟んで江ノ島電鉄の駅舎があるので、乗り換えの際はこちらを利用します。駅周辺や、ロータリーに続く御成通りには、レトロなお店やカフェが多く並び、下町のようないきな雰囲気です。駅から少し歩くと、かつての鎌倉を彷彿とさせるような石畳の小道が続き、隠れたウォーキングスポットとして人気です。
歴史と自然が色濃く残る!鎌倉の定番史跡巡り
幕府が開かれ、日本の政治の中心になった鎌倉には、今でもその名残が色濃く残っている場所が多く点在します。また鎌倉の史跡の特徴としては、歴史的に価値があるということはもちろんのこと、美しい花や森林に囲まれた絶景も臨めるということです。歴史と自然を身体中で感じられる史跡を巡ってみましょう。
鶴岡八幡宮
源頼朝が鎌倉幕府を開く際に、この鶴岡八幡宮を中心に街が整理され、源氏や鎌倉武士の守護神として現在まで広く信仰を集めています。三方を山に囲まれているため、大地のパワーが集まり強いパワースポットとなっています。広大な敷地の中には多くの名所が点在していますが、中でも朱塗りの舞殿を備える若宮は非常に美しい眺め。八幡神の遣いである鳩は、「八幡宮」の文字のほか、境内のあちこちで見ることができ、大切にされていることがわかります。
高徳院 鎌倉大仏
鎌倉のシンボルである大仏は、高徳院という浄土宗の寺院にあります。高さ約11mもの巨大な大仏は、鎌倉幕府の三代目執権である北条泰時の晩年に作られ、建設から5年後の1243年に完成したと言われています。大仏の周辺には53個もの平らな石が落ちていますが、これはかつての大仏殿の礎石なのです。春には桜、秋には紅葉、11月頃にはライトアップと、季節ごとに様々な姿を臨むことができます。アクセス方法は鎌倉駅から江ノ電に乗り、長谷駅下車です。
長谷寺
大仏のある高徳院にも近い長谷寺。「鎌倉の極楽浄土」という名の通り、一年を通して花や自然に囲まれている様子は、浮世離れした雰囲気です。本尊には、クスノキの霊木で作られた高さ9.18mを誇る十一面観音菩薩が祀られています。また写経・写仏体験を毎日予約なしで承っており、自然の中で心も体も念仏に向き合うという貴重な経験ができます。
明月院
鎌倉観光に外せないのが、丸い形の「悟りの窓」が有名な明月院。どの季節も見どころですが、何と言ってもアジサイの季節は、参道がカラフルなアジサイで覆われ寺全体が幻想的な美しさに。また先述の「悟りの窓」は秋の紅葉とのコンビネーションも最高の眺めです。鎌倉の一つ隣の北鎌倉駅が最寄駅で、明月院までの風景も非常にのどかで趣のある雰囲気です。
「映え」も楽しめる、鎌倉おすすめスポット
鎌倉にはショッピングや町歩きを楽しめるスポットもたくさん。せっかくなので「映え」を楽しめる場所を巡ってみるというのもおすすめです。レトロな町並みを楽しむもよし、海岸まで足を伸ばして海風を感じてもよし、たくさんの楽しみができるおがここ鎌倉という街です。
小町通り
鎌倉駅から鶴岡八幡宮をつなぐ小町通りは、老舗の名店から、近年話題のスポットまで、あらゆるものが揃っていてとても楽しめるエリアです。レトロな下町感たっぷりの街並みの中に、インスタ映えしそうな心ときめくアイテムが点在しているので、女子旅におすすめのエリアです。また着物のレンタルや人力車のサービスを行っているところもあるので、把握しておけばより鎌倉の旅を楽しめそう。
由比ヶ浜周辺
鎌倉駅からひたすら南側に歩いていくと到着する「由比ヶ浜」。夏は海水浴場として、オフシーズン時でもサーファーに愛される心地の良いビーチです。ビーチ周辺には海を眺められるおしゃれなカフェや、テイクアウトして浜辺でのんびりいただけるテイクアウトのお店もあり、お散歩にぴったりです。広い海を眺めていれば、気分すっきりリフレッシュできそう。
江ノ島電鉄 鎌倉高校前駅
由比ヶ浜沿い、江ノ電の鎌倉高校駅前にある踏切は、おそらく日本で最も有名な踏切といっても過言ではないでしょう。人気アニメ「スラムダンク」のオープニングに登場するほか、数多くのアニメやドラマで印象的な舞台として登場してきました。踏切と江ノ電、さらに海を入れれば、最高の一枚に。一般道路なので、おでかけの際は近隣に迷惑にならないようご注意ください。
豊島屋 本店
鎌倉の定番土産といえば「鳩サブレー」。その鳩サブレーの製造元が、鎌倉に本店を構える「豊島屋」です。2階では、鎌倉の街に愛されるようになった鳩サブレーの歴史を展示しています。また1階では、鳩サブレーはもちろん、鳩サブレーにちなんだグッズも販売。中には鳩サブレーそっくりのグッズもあり、見ているだけでお腹がすいてきそうです。休憩は隣にある甘味処「八十小路」や、斜め向かいにある洋菓子店&カフェ「置石」がおすすめです。
ゆったり時を過ごしたい、鎌倉のおすすめカフェ&グルメ
史跡や町歩きをたくさん楽しんだ後は、グルメの名店やおしゃれなカフェで一休み。中には少し駅から離れている場所もありますが、とても居心地よく、ぜひ時間をかけても訪れて欲しい場所ばかりです。鎌倉の間違うんだ、美味しいグルメでお腹を満たしましょう。
鎌倉 美水
鎌倉の地にて、ずっと愛されてきたうどんの名店「美水」自家製・新鮮なうどんを、リーズナブルな価格でお腹いっぱい食べられるとして、地元の方はもちろん、観光客にも大人気のお店です。うどんは単品のほか、天ぷらやシラス&しゃけ丼といったサイドメニューがついた御膳も充実。サイドメニューであれども大満足の味なので、ぜひ御膳でいただくことをおすすめします。
基本情報
住所:神奈川県鎌倉市小町2丁目9−22 佐々木ビル 1階
電話番号:0467-23-3505
アクセス:鎌倉駅から徒歩3分
営業時間: 平日10:30~17:00、 土・日・祝日10:30~17:00(新型コロナウィルス感染拡大防止の為、時間短縮営業中)
cafe 坂の下
鎌倉大仏や長谷寺から近い場所にある人気カフェ「cafe 坂の下」築年数90年以上の古民家をリノベーションした温かみのある雰囲気の店内でゆったり時間を過ごせます。中でもリピーター続出のふわふわパンケーキは、スイーツタイプからおかずタイプまで充実しているので、気分に合わせて選べるのが嬉しい。エディブルフラワーや野菜をふんだんに使ったとても華やかでカラフルなメニューの数々を、ぜひお写真に納めてからお召し上がりください。
基本情報
住所:神奈川県鎌倉市坂ノ下21−15
電話番号:0467-25-7705
アクセス:長谷駅から徒歩5分
営業時間:平日10:00〜17:00、土・日・祝日10:00〜18:00(新型コロナウィルス感染拡大防止の為、時間短縮営業中)
樹ガーデン
「天空のカフェ」として有名な「樹ガーデン」。裏大仏ハイキングコースという鎌倉大仏から北鎌倉までの道すがら、山の中にポツンとそびえるヨーロッパ調の建物が目印です。店内は全て屋外テラス席になっており、山の斜面に赤と白のカラフルなパラソルが点在している様子は、まるでアニメ作品に登場しそうな、ドラマチックな光景。ドリンクやフード各種揃っており、中でもスイーツは季節に合わせた自家製のものです。森林の中で美味しいご飯を食べてリフレッシュしてみませんか。
基本情報
住所:神奈川県鎌倉市常盤917
電話番号:非公開
アクセス:鎌倉駅から徒歩15分
営業時間:平日10:00~17:30、土・日・祝日10:00~18:00(火曜定休日)(新型コロナウィルス感染拡大防止の為、時間短縮営業中)
鎌倉で緩やかな時の流れに触れる一日を過ごそう
鎌倉に流れるゆっくり、ゆったりとした時間の流れに身を委ねて、心も体もすっかり癒されそうです。この地に流れる確かな歴史の流れを感じながら、たくさん歩いてたくさん食べる、充実の休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。