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春の訪れ!食用野草の一覧を大公開!栄養から効能・探し方まで季節ごとにご紹介!

春はたくさんの草花が芽を出す季節です。そんな中から、食べられる野草を探して季節の味覚を堪能しましょう。今回の記事では、春の野草をメインに有名な食べられる植物を季節ごとに一覧にしました。おすすめレシピや食べ頃の時期も解説しているので、野草採りの参考にして下さい。
2021年2月16日
Harumachi
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目次

食べられる!春の野草5選

春は草花が一斉に芽吹く季節。道端や空き地でも瑞々しい緑が増えてきますよね。そんな春の草花の中には、昔から親しまれている「食べられる野草」が紛れてるのです。

春の野草は苦味やアクが強いことが特徴です。この苦味成分こそが、デトックスや免疫力向上に効果があるといわれています。
春に取れるおすすめの野草を一覧にしたので、季節の味を楽しみながら1年を健康に過ごせるように強い免疫力を手に入れましょう。

タンポポ

旬の食べ頃 3月〜5月頃
おすすめの食べ方 サラダ、天ぷら、味噌和え、タンポポ茶など

春になるとかわいい黄色の花を咲かせるタンポポですが、実は葉の部分が食べられる野草なのです。ヨーロッパ、特にスロべキアでは昔から好んで食べられています。

生のままサラダにしても美味しい野草ですが、少し苦味があるので「大人の味」という印象です。天ぷらにすると苦味もマイルドになるでしょう。タンポポ味噌にしてご飯のお供にするレシピもおすすめです。

ツクシ

旬の食べ頃 3月〜5月頃
おすすめの食べ方 佃煮、天ぷら、和物、料理の添え物など

ツクシは代表的な春の野草です。実はツクシ自体が成体なのではなくスギナという植物の胞子茎なので、胞子を飛ばし終わったら枯れてしまいます。春の初めにしか見られないので春の訪れを知らせる植物というイメージが強いのでしょう。

ツクシのおすすめ料理方法は佃煮や天ぷらです。熱湯で15秒程度茹でればアクが抜けるのでさまざまなシーンで使えます。どんな料理でもツクシを添えれば食卓の季節感がグッと引き立つでしょう。

イタドリ

旬の食べ頃 3月〜5月頃
おすすめの食べ方 油炒め、炒め煮、煮物など

イタドリは日本で昔から「傷薬」として愛用されていた薬草です。夏頃に花を咲かせる植物ですが、若い芽の部分を食用とするため春の野草として親しまれています。

イタドリは油との相性がとても良いので、炒め物がおすすめです。炒め煮や油炒めなどしっかりと火を通す料理が美味しく食べられるでしょう。アクが強いので下処理の段階でアク抜きをしっかり行ってくださいね。

ギシギシ

旬の食べ頃 2月下旬〜4月頃
おすすめの食べ方 おひたし、あえもの、天ぷら、汁物など

ギシギシは水辺や湿地帯など、湿度が高いところに自生する野草です。根っこの部分が便秘解消や消炎の効能があるといわれ、漢方としても親しまれています。

野草として食べるのは柔らかな若葉の部分となります。若葉には独特なヌメリがあり、その食感を生かしたおひたしが人気です。このヌメリは成長した葉には無くなるので、食べ頃の見分け方にも使えますよ。

味に少し癖があるので味噌やお酢などの濃い味付けと相性抜群です。

カラスノエンドウ


旬の食べ頃 3月〜4月頃
おすすめの食べ方 天ぷら、和え物など

カラスノエンドウは街中の空き地などでもよく見かける野草です。暖かな気候を好むため、本州から沖縄まで広く分布しています。弁を柔らかくする成分が含まれるので整腸効果も期待できるでしょう。

基本的に春先に採れる若葉や若芽が食用されていますが、サヤや花なども食べられます。ピンク色の可愛らしい花をつけるので、食卓に彩りを添えるのにもぴったりですね。

季節ごとに取れる食用野草は違う

Photo bysipa

春に多いと思われがちな食べられる野草ですが、他の季節にもさまざまな種類が採れるんです。今年は季節ごとの植物を味わって1年の移り変わりを感じる、そんな丁寧な暮らしをしてみませんか?

春以外の季節に取れる野草をピックアップしたので、探してみてくださいね。

夏の食用野草

夏は植物が一気に成長する季節なので、比較的しっかりした葉や茎を持つ植物が増えます。料理するときはアク抜きをしっかり行いましょう。

お茶に加工して飲めるものもあるので、冷たいものの飲みすぎて体が冷えやすい夏の「温活」に取り入れるのも良いですね。

ドクダミ

ドクダミは繁殖力が強い雑草だと思われがちですが、さまざまな効能を持つことで有名な野草です。「日本三大民間薬」の一つとされ、下痢や食あたり、胃腸の不調、皮膚病に効くと言われています。

薬用で摂取する場合、乾燥させた葉をお茶にする方法が一般的です。火を通すと独特な匂いが和らぐので天ぷらでも美味しいでしょう。初夏に多く繁殖するので、どこでも簡単に見つけられる野草です。

オオバコ

オオバコは昔から咳止めの薬として親しまれてきた薬草です。使う場所によって収穫する時期が変わりますが、食べられる野草として楽しむなら葉が取れる7月から8月が旬の時期となります。

食用にするのは若葉や若芽の部分で、アクが強めなので調理前にアク抜きをして料理に加えましょう。油炒めや揚げ物などによく合います。

秋の食用野草

「実りの秋」というだけあって、秋は多くの野草が繁殖するシーズンです。紅葉狩りやキノコ狩りついでに野草を採って秋の食卓を彩りましょう。たくさんある秋の野草から、調理しやすく採りやすい2種類を紹介します。

イヌビユ

イヌビユは初夏から秋にかけて旬を迎える野草です。畑は路傍など、人が暮らす環境で自生しています。若いうちは丸ごと食べれますが、成長したら柔らかい葉や茎だけ食用にしましょう。

クセがない葉物なので、天ぷらや和え物がおすすめです。汁物に入れても爽やかな野草の香りを楽しめるでしょう。

アサツキ

アサツキはネギによく似た匂いの食用野草です。冬から春にかけて旬を迎え、海岸沿いや街中で見かけます。山菜の「ノビル」に良く似ていますが、単体で生えるノビルに対しアサツキは群生する特徴があります。

ネギよりクセや苦味が強く薬味として使える他、味噌和えなどにしても美味しい野草です。


冬の食用野草

冬は植物が少ない季節ですが、寒い時期に旬を迎える野草のいくつか存在します。広くて日当たりが良い場所の方が育ちやすいので、公園や河川敷を探してみましょう。見つけやすい種類を2つピックアップしたので、参考にして下さいね。

キクイモ

キクイモは11月から3月頃に旬を迎える冬の野草です。食用できるのは根の部分で、煮物や汁物だけでなくサラダでも食べられる癖のなさが人気です。

イモという名前はついていますが、デンプンはほとんど含まれていません。イヌリンという成分を含んだ食物繊維が豊富で、健康食品の材料として注目を集めています。

スイバ

スイバは食べると酸っぱい味がする食用野草です。繁殖力がとても強く、栄養が少ない土壌でも育つためいろいろな場所で見つけられるでしょう。日本では2月〜3月頃、冬の終わりに旬を迎えます。

生食も可能ですが、シュウ酸が多く含まれているので茹でてアクを抜き「おひたし」などにする方法がおすすめです。

毒のある野草に注意しよう!

自然界には、食べると危険な毒を持つ植物も自生しています。今回はその中でも、比較的よく見かける種類を一覧にまとめました。野草取りに行くときは間違って毒草を取らないように、図鑑や野草アプリを準備していく方が安全です。

危険な毒草①ドクゼリ

ドクゼリは日本の三大有毒植物に指定されている有名な毒草です。誤食すると呼吸困難や意識障害を引き起こし、命に関わる恐れもあります。

春の七草の一つ「セリ」とよく似ていますが、セリは細いヒゲ根なのに対してドクゼリは地下茎を太く伸ばす植物です。見分け方に使えるので覚えておきましょう。

生息地域は日本全域で、4月から6月頃が生息時期となります。

危険な毒草② ヨウシュヤマゴボウ

ヨウシュヤマゴボウは、自然が多いところだけではなく街中でも自生していることが多い毒がある野草です。ブドウのような房状の実をつけることや、名前に「ヤマゴボウ」とついていることから誤食が多く、中毒事例も多数発生しています。

6月から10月と比較的長い期間生えているので、間違えて採らないように注意しましょう。

危険な毒草③タケニクサ

タケニクサはケシ科の植物で最も強い毒を持つ野草です。歯や茎が白い粉をふいたようになっていて、折ると白い乳液が滲んできます。この乳液を誤食すると呼吸困難や神経障害の症状が起こるのです。肌に触れただけでかぶれてしまうこともあるので、素手で触れないように注意して下さい。

6月〜8月には小さな白い花をつけるので目印にしましょう。

食べられる野草の上手な探し方


Photo by bookfinch

最後に、野草を取るときのポイントを解説します。野草の取り方は難しくありませんが、いくつかのポイントを守ることで安全に長い間野草採りを楽しめるようになりますよ。身体に良く、季節を感じられる野草を楽しく採れるように準備しましょう。

装備をしっかり準備する

野草が生えている場所には、いろいろな植物が自生しています。中には棘があるものや触ると被れるものもあるので長袖長ズボンで動きやすい格好をしましょう。突き刺しに強いガーデン軍手の着用もおすすめです。また、長く歩くので足元は履き慣れたスニーカーにしましょう。

事前に特徴を確認しておく

野草を効率的に採るには、植物の特徴や匂いを事前に確認しておくことが重要です。どんなところに生えやすいのか、旬の時期はいつなのか、匂いや見た目など野草を具体的に知っておくことで生い茂る雑草の中から目的の種類を見分けられるようになります。

必要な分だけ採る

野草は収穫するために育てている野菜とは違い、自分たちの力で繁殖します。全て取り尽くしてしまうと次の季節に咲くための種が負けず、その場所の野草が一つも無くなってしまうでしょう。野草取りをするときは食べる分だけを採って、命を来年に繋げて下さいね。

毎年採れるスポットにしておけば、春の定番イベントとして野草採りが楽しめますよ。

食用野草で季節の変化を感じよう

Photo byHama_melis

野草を食べるというのは免疫力や各種効能を得られるだけではなく、四季の移り変わりを感じられる行為です。普段雑草だと思って見逃している植物の中からお気に入りの野草を見つけられれば、街を歩くのも今以上に楽しくなるはず。

それぞれの植物の魅力を一最も味わえるレシピを考えて、自然に生きる植物のパワーと美味しさを分けてもらいましょう。

POINT野草を採るときのアドバイス

  • 季節ごとの採れる野草を把握しよう
  • 植物の特徴を知ることが探し方のコツ
  • 毒がある植物があることを忘れずに!

食用野草が気になる方はこちらの記事もチェック!

暮らしーのでは、食べられる野草についてもっと知りたい!という人に向けてたくさんの記事を発信しています。有名な野草の探し方や食べ方、レシピなどをチェックして自然の味を楽しみましょう。楽しくて参考になる記事の中でもとくにおすすめの記事を紹介するので、ぜひ参考にしてください。