がまかつ ラグゼ コヨーテS S100MH
「コヨーテS S100MH」を実釣インプレッション!
がまかつ「コヨーテS S100MH」のインプレッションをお届け!
がまかつさんに「コヨーテS S100MH」をお借りして、小型青物狙いのライトショアジギングから堤防フラットフィッシュ、サワラ、ワラサのプラッギングまで、2か月間週4回程度の釣行でガンガン使った実釣インプレッションです。各種ルアー、特にミノーを使った青物ゲームでの投げ感や使用感をご紹介します。
価格は検討しやすいミドルクラスで、ライトショアジギングロッド感がしっかり感じられるバランス感が抜群!ミノーの出番が増えて相性のいいロッドが欲しい方、シーバスロッドから本格派の青物ロッドに乗り換える方はぜひ参考にしてみてください!
「コヨーテS S100MH」とは
ラグゼのライトショアジギングロッドシリーズ!
今回ご紹介する「コヨーテS 100MH」は、2020年にリリースされた、がまかつラグゼのライトショアジギングロッドシリーズです。先に展開されていた「コヨーテ」を上位機種に、スタンダードモデルのSがついたアイテムで、価格を抑えたお手頃モデル。ブランクスの素材、自重と上位機種とはグレード相応の差がありますが、ロッドのアクションはかなりおすすめできる仕上がりです。
近年人気を集めているマルチなタイプ、シーバスロッドのテイストをプラスしたマイルドティップの構成ながら、力強いバットで持ち感、使用感ともライトショアジギングロッドらしいバランス感!ミノーでデカイ青物を釣る、シーバスロッド感が強すぎるものよりも強さを感じさせるフィーリングが欲しい、そんな方にピッタリの1本です!
価格もおすすめのポイント!
がまかつ ラグゼ コヨーテS S100MH
価格もおすすめのポイントで、今回取り上げている「100MH」は定価29,500円。このタイプのロッドとしては十分に手頃感のある価格設定かつ、国産でがまかつ製です。製品の信頼性、仕上げが気になる方にもおすすめ。性能はもちろん、かっこいいデザイン、完璧な仕上げで釣りの時間を盛り上げてくれます。
予算がある方には上位機種の「コヨーテ」もおすすめですが、入門向けの1本からステップアップしてミドルグレードへ、ジグだけじゃなくてプラグも、こんな方には価格の面からもおすすめできます。曲がって投げやすく、扱いやすさの部分も抜群です!
「コヨーテS S100MH」の基本スペック
MHは中型青物向け!
「コヨーテS」はM、MH、H、XHとラインナップがあって、MHは中型までの青物をメインターゲットとしたモデル。S100MHはS96MHから15cmレングスを延長し、足場の高い外向きの堤防、大型の港、ロックショアもOKという少し長めの1本です。
自重はSでも245gと平均的で、さまざまなリールとバランスが取れるスペック。対応ルアーウェイト30gから50g、適正ラインはPE0.8号からPE1.5号です。グリップ長はライトショアジギングロッドらしい長さの440mm。ルアーウェイトについては次の項で詳しくご紹介しますが、適正ラインやルアーウェイトは本当に範囲内ジャスト、表記通りのところがドンピシャです!
ルアーウェイトの表記はジャスト!
MHのルアーウェイト表記は30gから50gで、ジグをはじめ、各ルアーともこの範囲内が一番気持ちよく投げられるスペックです。25gのミノーは十分に使用可能で、60gは飛ぶけど曲がってちょっと投げにくい。多少前後しても使えますが、気持ちよく振れる範囲はスペック通りとイメージして検討してみてください。
出番の多い30g、40gのメタルルアーは飛距離十分、強いキャストでしっかり振れてバシっとキャストが決まります。リリースポイントは広く、疲れて振りのスピードが下がったり、ラインから指を離すタイミングが多少前後してしまっても、ある程度飛ばしてくれる懐の深さがあります。キャストに自信がない方にもぜひ試してみて欲しいロッドです!
「コヨーテS S100MH」のターゲットサイズ
サワラとワラサにピッタリ!
想定されているターゲットのサイズは小型から中型の青物。PE1.5号の強度はフルに発揮できます。実釣は冬のライトショアプラッギングがメインで、大きいものは95cmのサワラ、70cmのワラサと釣って気持ちよくファイトができました。ドラグを1.5kgから2kgほど掛けて、最初は走られて徐々に寄せてというスタイルならもう少し大きいものが掛かっても十分勝負できると思います。
ポンピングで寄せたり、サワラを掛けたりしたときは、パワーがありつつ曲がるロッドアクションが活躍!小型の青物やフラットフィッシュを掛けるとちょっとパワーがありすぎ、サイズ感を見誤ることがありましたが、不意の大物を考慮しつつ、堤防でいろいろ釣るのにちょうどいいスペックです!
堤防からならブリにも使えそう!
磯で太いラインを使ってドラグを締めこんで、というスタイルにはもっと強いH、XHが必要ですが、実釣時に釣っていた状懸念、特別足もとには何もない堤防であれば、ブリサイズが掛かっても十分に獲れそうという印象です。
ライトなルアーが使いやすい、細いラインで操作性確保、強すぎない構成にも十分な魅力があります。1.5号は堤防で青物プラスαの釣りにちょうどいい!ワラサメインでときどき80cmクラスも、という釣り場にはピッタリです。投げやすく感度も十分のロッドなので、サーフから青物を狙う時にも使えます!
「コヨーテS S100MH」の使用感:メタルジグをインプレ!
気持ちよく飛んで飛距離抜群!
ライトショアジギングの定番、メタルジグは抜群の飛距離をしっかり活かせて相性バッチリ。30g以上はウェイトがしっかりと胴に乗って、強い反発で鋭いキャストが決まります。
実釣では35g、45gを使用し、どちらも飛距離抜群!しなやかなティップでじゃかじゃか巻きが楽、シングルフックのフッキングも問題ナシです!
しなやかなティップでアクションいろいろ!
「コヨーテS S100MH」の特性であるしなやかなティップは、さまざまなタイプのメタルジグからアクションを引き出してくれます。実釣時にメインで使用していた「ムーチョルチア」はスローで巻き系の動きが得意なタイプ、ロングジャーク的なアクションで表層の魚を上手く攻略できました。
スタンダードにボトムからのワンピッチとするときは、ベリーの曲がりを意識するとうまく操作できます。柔らかいといってもしっかり戻るティップなので、移動距離を抑えたスロー系、出番の多いセンターバランス系もOK。後述する鉄板バイブ、ミノーの釣りを含め、このあたりのちょうどよさ、絶妙なセッティングもこのロッドのおすすめポイントです!
「コヨーテS S100MH」の使用感:鉄板バイブをインプレ!
30g以上なら使用感抜群!
20gを切るようなライトクラスはちょっと投げにくさがありますが、青物狙いで活躍する30g以上のウェイトは非常に扱いやすいです。実釣時は「モアザン リアルスティール」で小型青物、「鉄板ストロング」のようなロングタイプで青物を攻略。ロングタイプの控えめな振動もティップ、そして手元までしっかり届いて、スピードコントロールをサポートしてくれます。
リトリーブ時はちょっとティップが入った状態、コレも巻きスピードの調整に役立ちますし、弾かず魚を乗せるようなフッキングでいろいろな魚を連れてきてくれました。中層付近、フォールで食って居食い気味に持っていったサワラを、マイルドな曲がりでしっかり乗せてくれたシーンが印象に残っています。スタンダードなタイプのライトショアジギングロッドではティップがちょっと硬いと感じる堤防からシーバス、ヒラメやマゴチを釣る釣りにも対応可能です!
堤防フラットフィッシュゲームにもおすすめ!
実釣時はベイトが入って青物が回遊してきて、というシチュエーションの中で、回遊が終わった後にフラットフィッシュを狙うシチュエーションが何度かありました。砂地でベイトが入っていればフラット系も接岸、シーバスを狙うシチュエーションも多いと思います。
重めの鉄板バイブ+「コヨーテS S100MH」のボトムバンプは伝わる振動の大きさ、着底ともかなり分かりやすくて、強風下でもしっかり着底を認識可能!底につきっぱなしはNG、ラフなコンディションでもしっかり着底直後から動かしていける感度が大きな武器になります。特に初心者の方、巻きスピードや着底察知に不安がある方はぜひ試してみてください。スタンダードなタイプのロッドよりもおすすめしやすいです!
「コヨーテS S100MH」の使用感:ミノーをインプレ!
「セットアッパー」バッチリ使えます!
このタイプのロッドを検討されている方が一番気になるところ、シーバスプラグについてのインプレです!寒くなってサワラ、ワラサと狙っていた時期は、多くの時間を「セットアッパー」に使っていました。
一番人気の「125S-DR」は26gとちょっと軽めになりますが、もともと飛ぶルアーなので十分な飛距離が出せます。「145S-DR」になると39gとウェイトが出て「コヨーテS S100MH」にジャスト、胴で重さを感じながら鋭くキャストできる印象です。
このルアーのキモである振動の感知、ブルブルが止まるかどうかのスピードを流れに合わせてキープ、という使い方でも、マイルドなティップの曲がりと振動伝達能力が活躍!鉄板バイブ同様、わかりやすいのが冬の釣りでは頼りになります。「125S-DR」、「145S-DR」どちらも使えて、適正はやや「145S-DR」寄り、プラグのアクションを引き出すティップも非常に魅力的です。プラグ、特にミノーでサワラ、ワラサを狙うには抜群の1本です!
ジャーク系でもサワラをキャッチ!
流行りに乗ってサワラ狙いでジャークベイトも使ってみました。ダイワの「ダーティンZ 140S」、ウェイトは24.5gです。構造的にあまり飛ばない、というのもありますが、このタイプのキャストはやはりもうワンランクライトなものが有利な印象。ジャーク系メインで飛距離を少しでも出したい場合はS96Mもチェックしてみてください。
とはいえ全く飛ばないということは無く、実釣時は80cmのサワラをキャッチできました。40m程度飛べば十分、こんなシチュエーションなら「コヨーテS S100MH」でもバッチリ遊べます。
リールを巻きながら動かすジャーキングは、ティップが柔らかいので少し強めに引いて、ティップを少し戻すような入力をすればしっかりダートします。タダ巻き系だけではなく、このタイプのミノーもOKです!
「コヨーテS S100MH」のタックルバランスについて
高剛性リールの4000番+PE1.5号でイイ感じ!
実釣時に使用していたリールはシマノ「20 ツインパワー 4000XG」で、リールとロッドのバランス感はイイ感じ。近年のリールは高剛性タイプでも十分に軽いので、「レグザ」や「ストラディック」といったリールを合わせてもバランスが取れると思います。
大型スピニングリール、SW機はこのロッドにはヘビー、PE1.5号までの対応なので、高剛性リールの4000番を組み合わせてみてください!
「コヨーテS S100MH」はこんな釣りにおすすめ!
プラグ以外も使いたい方に!
コンセプトはシーバスロッドテイストな扱いやすいライトショアジギングロッド。近年流行しているシーバス系のルアーを混ぜながら、青物を狙うスタイルの方におすすめです。
鉄板バイブ、ブレード、ミノーにシンペン、こういったルアーはティップが硬いロッドでの操作が難しく、重めを選んでも30g前後というケースが多いです。キャスト、操作ともこのクラスにマッチするスペックかつ、しっかり青物を寄せるパワーを両立!青物狙いで出番の多いプラグまでしっかりフォローできて、シーバスロッドはちょっとパワー不足、というシチュエーションまで対応したい方におすすめです!
いろんな魚を釣りたい方にもおすすめ!
気持ちよく使えるルアーの範囲が広いので、いろいろな釣りを1本でやりたい方にもおすすめ。巻き系でシーバス、フラットフィッシュ、根魚にもおすすめできます。ミノーと鉄板バイブは特に扱いやすく、ライトショアジギングロッド+ジグで釣り切れない青物狙いもバッチリです。
それぞれに専用ロッドを用意できればそれが一番ベストですが、釣り場に複数本持ち込めない、複数タックルよりも1タックルに予算を使いたい、そんな方はぜひ検討してみてください。MHはサイズが期待できるシーズンに、Mは小型も楽しく遊びたいシーズンの堤防何でもタックルにおすすめです!
「コヨーテS S100MH」でマルチに楽しもう!
堤防パワーバーサタイルに!
サイズが期待できる晩秋から冬の釣りに、特にミノーを多用する方におすすめの「コヨーテS S100MH」。仕上がりはお値段以上、3万円を切るクラスのロッドとしてはかなりのコストパフォーマンスです。投げやすさと感度、掛けてからの曲がりや寄せるパワーもいい感じ!
シーバスルアーが扱えるコンセプトと予算、扱いやすいブランクスをお探しの方は特におすすめです。シーバスロッドから持ち替えても気持ちよく遊べるロッドなので、代用ロッドからの乗り換えを検討されている方はぜひ一度釣具店で手に取ってみてください!
実釣が気になる方はこちらもチェック!
「コヨーテS S100MH」の実釣が気になる方は、下記のリンクをチェック!「セットアッパー145S-DR」でワラサ、「ダーティンZ」でサワラをゲットした釣行記事をご紹介します。ロッドはもちろん「コヨーテS S100MH」、堤防からこの2魚種を狙う釣りにはドンピシャのロッドです。パワーバーサタイルで大物OK!こちらもぜひ合わせてチェックしてみてください!
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